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ギター 新入荷   写真をクリックするとさらに大きなカタログ写真が表示されます。
区分 国産クラシック 中古
製作家/商品名 川田 一高  Ikkoh Kawada
モデル/品番 Model/No. SKW45 No.1537
005_kawada_02_216
弦長 Scale Length 650mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 2016年
表板 Top 杉単板 Cedar
横裏板 Back & Sides ローズウッド単板 Indian Rosewood
付属品 Option 軽量ケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板 セラック/横裏板 ラッカー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.0mm/6弦 4.0mm

〔製作家情報〕
1948年高知市生まれ。1963年に同地の製作家 田村満氏にギター演奏の手ほどきを受け、同級生の今井博水(のちに製作家として独立)らとギタークラブを結成。1966年高校卒業後に本格的にギター製作を田村満氏に師事、1974年に独立し自らの工房を開設して以来、同地高知市で現在も製作を続けています。

自身のオリジナルモデルの他、ハウザー1世モデル、ブーシェモデル、また表面板力木にワッフル構造を採用した現代的なスタイルでも製作。師の影響もあってかどのモデルでもレスポンスの速さと鳴りの豊かさが特徴であり、また工作精度の高さも特筆すべき点となっています。コンサートギタリストからの信頼も厚く同じ高知県出身の宇高靖人(ex-いちむじん)が愛用しているほか、何人ものプロギタリストが所有しています。

〔楽器情報〕
川田一高製作の SKW-45 2016年 No.1537 Usedの入荷です。表面板にワッフル構造(格子状力木)を採用したモダンスタイルのモデル。ハウザーやブーシェなどのトラディショナルなスタイルでも充実した仕事も見せる氏の、やはり優れた技巧とバランス感覚を感じさせる一本になっています。

ワッフル構造の常套的な仕様としてかなり表面板は薄く加工されています。力木構造はサウンドホーる上側(ネック側)に2本、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバー。この下側のバーは低音側に8cmほどの長さで高さ3㎜の開口部が設けれています。そして表面板下部(くびれ部より下側)は4本×4本の力木を互いに直角に交差させた格子状配置となっており、4本はそれぞれ低音側から高音側、高音側から低音側に斜めに横切るように設置されているため、表面板を正面からみると菱形を形成しているような形になりますこの合計8本の力木のうち一番サウンドホール側(つまり一番上の位置)に設置された高音側と低音側の2本はほかの6本と比較するとやや大き目に強固に加工されているため、どちらかと言えばバーとしての機能を果たしていると言えます。この8本の力木が形成する菱形の片方の頂点がサウンドホールの中央に、もう片方がフットブロックの中央に設定されています。レゾナンスはGの少し上。

ワッフル構造の特性的な音量の大きさはもちろん、これはもともとこのブランドの個性でもあるものですが、木がじかにぶるぶると震えるような生々しい木質感たっぷりの音色が特徴的。音響バランス(音量と発音における)は意外なほどにまとまっており、低音から高音までフラットに整った感触。音質的には各弦のばらつきはやはりありますが、乾いた音の感触と発音の生々しさとの相乗効果でどこかその不揃いな音質が逆にヴィンテージ的な雰囲気を醸し出しているのが面白い。そしてそのざらざらとした肌理を持った音のなかに表情の多様な変化があり、音量の増大や速い反応といった機能面だけでなく表現力においてもクオリティをしっかりと追及したモデルとなっているところはさすが。

表面板のサウンドホールの特に高音側にやや弾きキズが目立ちますが、その他は軽微な摩擦あとなどだけで良好と言える状態。割れなどの大きな修理履歴はありません。ネックは厳密にはほんのわずかに順反りですが標準設定の範囲内、フレットも適正状態です。ネック形状は普通の厚みのDシェイプ。弦高値は2.9/4.1mm(1弦/6弦 12フレット)、サドル余剰は1.5~3.0mmあるのでお好みに応じて低く設定することが可能です。重量は1.60㎏。


新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

区分 国産クラシック オールド
製作家/商品名 小森 廣 Hiroshi Komori
モデル/品番 Model/No. No.80 9410047
005_komoriH_03_197
弦長 Scale Length 650mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 1997年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option ハードケース(GEWA)
備考 Notes
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:カシュー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.2mm/6弦 4.3mm

〔製作家情報〕
1931年北海道生まれ。早くから木材とその加工に興味を覚え、10代のころには大工職人を志すなどしています。林野庁に10年勤務した後、楽器と木工細工への深い思いから、1964年に東京の河野賢工房に修行のため入所します。ここで8年間従事したのち1973年には埼玉県に独立して工房を立ち上げます。1991年故郷北海道に戻り工房を継続。

北海道という土地で自然からじかに木材の性質を学び、また常にそれらにかかわる仕事に従事してきたその経験値の高さから、やはり使用材へのこだわりは並みならぬものがあり、すべて最低10年以上自然乾燥させた材のみを使用。そして職人技ともいえる造作精度の高さ、さらには音楽への愛情に裏付けられた楽器は木の味わいを活かしたどっしりと重厚な味わいと貫録を有したものとなっており、メディアへの派手な打ち出しなどとは無縁なだけ、じっくりとファンを増やし続けました。また氏は国内で唯一のチター製作者としても知られています。

〔楽器情報〕
小森曠製作のハイエンドモデル No.80 1997年製Usedの入荷です。
河野ギターの影響を顕著に見せながらも、職人としての深い矜持を感じさせる重厚な一本に仕上げています。赤、黒、茶を基調としたロゼッタやパーフリングの意匠と全体のオレンジ色の塗装とがよくマッチングした貫禄ある外観。上質な木材をセレクトしバランスよく仕上げた確かな工作技術、その高級感などもまた師のギターと通底するものを感じさせます。

内部構造はサウンドホール上側(ネック側)1本、下側(ブリッジ側)に2本のハーモニックバー、サウンドホールとネック脚周りには台形型の補強プレート、表面板下部は木目に沿って7本の力木が等間隔で平行に配置され、それら7本の下端(エンドブロック側)をクローズするように1本のバーが横幅いっぱいに設置されており、さらに駒板位置にもやはり横幅いっぱいにわたって薄いプレート板が貼られているという表面板構造。オーソドックスな扇状配置とは異なるこの全体にスクエアな(水平に設置されたバーと直角に交わる線上に設置された7本の力木)設計は河野賢の定番的な配置を想起させるものになっています。レゾナンスはG#の少し上に設定されています。

リヴァーブ感たっぷりのふくよかな響きで、タッチに対して常に安定感のある発音、しっかりとした音圧なので弾き手のストレスが少なく、バランスのよい音響が心地よい一本です。

全体に細かな摩擦あとや弾きキズなどはありますがいずれも軽微なもので30年近くを経過した楽器としては良好な状態と言えます。割れなどの大きな修理履歴はありません。ネック、フレット、糸巻等の演奏性にかかわる部分もすべて良好です。ネック形状はやや厚めのDシェイプ。糸巻はオリジナルのGotoh 製からドイツの高級ブランド(現在は生産を停止)ライシェルのゴールドプレートモデルを装着しています。塗装はオリジナルのカシュー仕上げ。弦高値は3.2/4.3㎜(1弦/6弦 12フレット)とわずかに高めの設定ですが、弦の張りは柔らかめなのでこのままでも楽に弾ける感覚があります。またサドルには2.5~3.5㎜の余剰があるのでお好みに応じてさらに弦高を低く設定することも可能です。


新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

区分 国産クラシック オールド
製作家/商品名 中出 阪蔵 Sakazo Nakade
モデル/品番 Model/No. (為書ラベル)
005_nakade_1_03_159
弦長 Scale Length 648mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 1959年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides ローズウッド単板 Indian Rosewood
付属品 Option ケース別売
備考 Notes
ネック:マホガニー
指 板:ローズウッド
塗 装:カシュー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.2mm/6弦 4.0mm

〔製作家情報〕
1906年三重県松坂市生まれ。1919年宮本金八の工房に弟子入りし、主に弦楽器の製作に従事。1929年にアンドレス・セゴビアが初来日をした際に宮本の指示でセゴビア使用のギターをコピーする機会を得て、ここからギター製作への本格的な移行が始まります。その後1933年に独立。戦争による疎開などで住まいを転々としながらも製作を続け、1950年代に巻き起こる空前のギターブームにのって生産数を飛躍的増加させ、1960年代までの最盛期は河野賢と並んで日本のギター製作界を支える存在になります。子息の輝明氏(長男)敏彦氏(二男)幸雄氏(三男)もギター製作家となり、それぞれ独立したブランドとしてその後の日本のギター製作界の中心を担う存在となってゆきます。井田英夫、稲葉征司、星野良充、田中俊彦、今井博水等多くの門下生を輩出し、大きな影響力を保ったまま1993年に87歳で亡くなりました。現在も中古市場では人気の高いアイテムとなっており、近年では海外からもジャパニーズヴィンテージを代表するブランドとして需要の高まりを見せています。

〔楽器情報〕
中出阪蔵製作 1959年製 為書きラベルの Used が入荷です。のち1960年代以降に重厚で豪奢なモデルラインナップを展開してゆくその直前の、いかにもヴィンテージと呼ぶにふさわしい渋く古風な佇まいがまずは魅力の一本です。経年により塗装は飴色の艶を増し、木目を活かしたシンプルな同心円状のロゼッタがさりげなくアクセントになっています。

音も古風で、各弦の響きにはばらつきがあり、単音和音の洗練度も決して高いとは言えないながら自然な力強さと素朴さがあり、これがなかなか魅力的。奏者の体感的にふくよかに鳴り、しっかりと歌い、音圧の高さも不足がありません。むしろ後年のこのブランドの上位機種ではしばしば硬質過ぎて十分に鳴っていない感も否めないものがあったのですが、ここでの響きはよりナチュラルで心地よさがあります。

表面板力木構造はサウンドホール上側に2本(内一本は短いもの)、下側に1本のハーモニックバー、左右対称7本の扇状力木とそれらの先端をボトム部で受け止めるようにハの字型に配置された2本のクロージングバーという構造。レゾナンスはG#の少し上の設定となっています。

表面板全体に弾きキズ、搔き傷、打痕等が多く見られます。指板両脇に割れ補修歴があり内側からパッチ補強がされています。センターの接ぎ部分は剥離したのを接着修理した履歴があります。横裏板は細かな摩擦あとと塗装のクラック(ウェザーチェック)のほかは大きな傷や修理歴はありませんがエンドブロック部分に過去にエンドピンを装着していた形跡があり穴埋め補修が施されています。ネック、フレットなどは良好な状態を維持しています。ネック形状はとても薄くフラットなDシェイプ。


新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  132,000 円
注文数 :   

区分 国産クラシック 中古
製作家/商品名 ヤマハ YAMAHA
モデル/品番 Model/No. CG-TA IHZ100059
005_yamaha_02_CGTA_1748
弦長 Scale Length 650mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides オバンコール合板 Ovangkol
付属品 Option ソフトケース(YAMAHA)
備考 Notes
ネック:ナトー
指 板:ローズウッド
塗 装:ポリウレタン
糸 巻:YAMAHA
弦 高:1弦 2.7mm/6弦 3.5mm

[楽器紹介]
ヤマハが独自に開発した「TransAcoustic™」システムを採用したクラシックモデル。アンプ等を使用せずにギター本体でエフェクター音を発することができるシステムで、生音がそのまま増幅されていくような不思議な感覚があり、ヤマハならではの高音質なリバーブ、コーラスエフェクトが楽しめます。クラシックユーザーの嗜好にも配慮してエレアコとしては珍しいノン・カッタウェイ仕様。エレクトリック部分のボディ加工も必要最小限にとどめられ、生音の自然な鳴りもまた損なわないような工夫がなされています。発売当時話題になり、2021年の楽器店大賞クラシック部門を受賞しています。

表面板のブリッジ下2弦と3弦部分に弦とび跡がありますが、その他はほぼ完全無傷で新品同様の状態です。ネック、フレット、糸巻等の演奏性に関わる部分も良好です。専用ギグバッグ、取扱説明書付属。※電池別売(TransAcoustic使用には電池が必要です)。



新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  55,000 円
注文数 :   

区分 国産クラシック オールド
製作家/商品名 金山 巌 Iwao Kanayama
モデル/品番 Model/No. 250
006_Kanayama_02_218
弦長 Scale Length 652mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year
表板 Top 松合板 Spruce
横裏板 Back & Sides ローズウッド合板 Indian Rosewood
付属品 Option ハードケース
備考 Notes
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:カシュー
糸 巻:ゴトー(単式)
弦 高:1弦 2.6mm/6弦 3.0mm

[楽器情報]
金山巌製作の「特選ガット」ギター中古です。年式は不明、表面板松材、横裏板ローズウッドのオール合板仕様。おそらく1960~70年代の作かと思われますが、全体に相応のキズ、打痕等があります。ネックの状態は良好で、真っすぐの状態を維持しており、フレットも適正値を維持しております。弦高もクラシックとしては低めの2.6/3.0mm(1弦/6弦 12フレット)に設定されていますので左手はかなり弾きやすく感じます。ネックシェイプはやや厚めのDシェイプでしっかりしたグリップ感なので好みが分かれるところですが、フィット感は良いと思います。現在は単式の国産糸巻(おそらくGotoh製)が装着されています。ピッチ間数値は37㎜ですので3連プレート式のものに交換の際はご注意ください。

オール合板仕様ですがふっくらとした鳴りでヴィンテージ感たっぷりの音色。表面板内部構造はサウンドホール上下各一本のハーモニックバー、3本の扇状力木(表面板のセンターに寄り添うようにして配置されている)と、ブリッジ両端をそれぞれ起点として各2本の力木が近接する横板に向かってV字を形成するように配置されているというちょっと変わった構造をしています。

新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

区分 国産クラシック 中古
製作家/商品名 クライナーバッハ(小川政博)
モデル/品番 Model/No.
006_KBach_02_207
弦長 Scale Length 650mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 2007年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides ローズウッド単板 Indian Rosewood
付属品 Option ハードケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:ライシェル
弦 高:1弦 2.8mm/6弦 3.6mm

[楽器情報]
演奏家としても活躍する小川政博の製作するクラシックギター「Kleiner Bach」2007年製Usedです。ボディ重量1.29㎏とかなり軽く造られており、表面板、横裏板ともかなり薄く加工されているため、現状で板の波うちや歪み等が生じています。裏板ボトム部に2か所、そうした変形からきたと思われる割れ修理履歴があります。またフレットはピッチ調整のため全交換されています。表面板内部構造はサウンドホール上側(ネック側)に2本、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバー、7本の扇状力木と2本のクロージングバー、駒板の位置には駒板とほぼ同じ面積の補強プレートという配置。特徴的なのは2本のクロージングバーが通常はエンドブロックを基点としてV字型に配置されるところ、ここでは高音側のバーはブリッジプレートと平行するように、駒板に近い位置に設置されており、高音側の3本の扇状力木もこのバーのところでとまっています。またサウンドホール周りとネック脚との間のスペースにも補強のためのプレートが接着されていますが、貼り付けるエリアごとに形状の工夫が為されています。レゾンナンスも低く、E♭の少し上という設定。

各力木はおそらくは出荷された後かと思われますが高さや形状を変更した形跡があります。また全体的にも造作的に粗さが目立つ部分が多くあり(製作当初からのものであることは間違いない箇所においても)、そうした意味での楽器としての完成度は高いとは言えません。しかしながら低い重心設定による低音のまさにBassとしての鳴りと全体に乾いた素朴な音色、まとまった響きなどはヴィンテージギター的な味わいがあります。

塗装は横裏板は艶のあるセラック、表板はマットな仕上げになっています。ネックは真っ直ぐを維持しており、フレットは交換されていますので適正値となっています。現在はブランドを閉鎖しているドイツの高級糸巻メーカーライシェルが装着されています。

新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  187,000 円
注文数 :   

区分 国産クラシック 中古
製作家/商品名 横尾 真人 Mahito Yokoo
モデル/品番 Model/No. No.50  GU
006_yokooM_02_218
弦長 Scale Length 640mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 2018年
表板 Top 杉単板 Ceder
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option セミハードケース(ドレッドノート用)
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:カシュー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.9mm/6弦 3.8mm

[製作家情報]
横尾真人は1975年埼玉県生まれ、父親は同じくギター製作家であった横尾俊佑(1946~2023)。高等技術専門学校の木工工芸科で学んだあと、1997年より父の下でギター製作の修行を始めます。2002年には世界的名工のホセ・ルイス・ロマニリョスが主宰する製作講習会に参加するため渡西、本場スペインの工法を学び帰国後も研鑽を積んだのち2008年より自身のラベルでオリジナルのギター製作を開始、現在に至ります。

[楽器情報]
横尾真人製作のNo.50 640mmスケール 2018年製Usedの入荷です。このブランドのラインナップでは最上位機種となり、横裏板にはマダガスカルローズウッドを使用したモデル。表面板が杉(Ceder)仕様となる本作ではその特性を十分に活かしながら、自身のコンセプトの中にバランスよく落とし込み、しかるべきクオリティをもったギターとなっています。ボディサイズはやや大きめながら重量は軽く、そのため発音はストレスなくとても速く立ち上がり、響きはふくよかで力強く程よい甘み(杉材ならではの)があります。しかしながら杉仕様のギターでイメージされるような中低音~低音寄りのどっしりとした重厚感ではなく、意外にも全体は低音から高音まで良い意味でフラットな音響バランス。しっかりとした高い音圧で素早く手元でまとまって鳴る感覚は奏者にとって心地よく、加えてトータルな演奏性も高いので、この点において初心者からでもおすすめできるモデルとなっております。

表面板内部構造は、二段構造の強固なネック脚の両脇に各一本の短いバー、サウンドホール上側(ネック側)に1本、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバーが高音側と低音側とに5センチのほどの長さで低い開口部を設けて設置され、さらにこのハーモニックバーのほぼ中央部分を起点にして高音側横板の下部ふくらみ部に向かって斜めに下がってゆくように設置された1本のトレブルバー、扇状力木は5本が中心角を広くとったように角度をつけて配置されており、これらの先端をボトムに近い位置で受け止めるように2本のV字型に配されたクロージングバーが設置されています。また駒板の位置には横幅いっぱいに補強板がパッチされており、サウンドホール周りもやや厚めの補強板が貼られています。レゾナンスはFの少し上と低めの設定になっています。

割れ等の大きな修理履歴はありません。表面板のブリッジプレート下3弦の位置に弦とび跡があるほか、数か所に1~3mmほどの打痕が全体に見られます。その他は非常にきれいな状態を維持しています。ネックは、フレット、糸巻等の演奏性に関わる部分も問題ありません。ネックシェイプは角の取れた薄いDシェイプでコンパクトなグリップ感。弦高は2.8/3.9mm(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰が1.5~2.0mmありますのでさらに低く設定することも可能です。

新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  242,000 円
注文数 :   

区分 輸入フラメンコ オールド
製作家/商品名 ソブリーノス・デ・ドミンゴ・エステソ Sobrinos de Domingo Esteso
モデル/品番 Model/No. Flamenco Blanca
010_001_conde_02_172_1759
弦長 Scale Length 667mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 1972年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides シープレス単板 Cypress
付属品 Option ハードケース(ヒスコック)
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ポリウレタン
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.8mm/6弦 3.1mm

〔製作家情報〕
数多いスペインのフラメンコギターブランドの中でも、屈指の定番とされるコンデ・エルマノス。ブランドの始まりはマドリッドの伝説的なマヌエル・ラミレス(1864~1916)工房で、サントス・エルナンデス(1874~1943)と共に職人として働いていたドミンゴ・エステソ(1882~1937)が、1919年に同じマドリッドのグラヴィーナに工房を開くところまで遡ります。彼の教えを直接受けた甥のファウスティーノ・コンデ(1913~1988)がその弟達マリアーノ(1916~1989)とフリオ(1918~1995)とともにエステソの工房スタッフに加わり、エステソ亡きあとも「Viuda y Sobrinos de Domingo Esteso」(エステソ未亡人とその甥達による)というラベルでこのブランドを継続してゆきます。1959年にエステソの妻(※Nicolasa Salamanca エステソギターの塗装を担当していた)が亡くなるとラベルを「Sobrinos de Domingo Esteso/Conde Hermanos」に変更し、この時からコンデ・エルマノスの名前がブランド名として使われ始めます。

1960年代に入るとそれまでエステソを踏襲していたモデルを全てデザインから内部構造に至るまでオリジナルのものに一新し、半月型にカットした有名な Media Luna ヘッドシェイプもこのころからハイエンドモデルの符牒として採用され、この時期世界的に高まる需要もあり飛躍的に名声とシェアを広げてゆきます。

1980年にはマリアーノがマドリッドのフェリーぺに工房を立ち上げ、彼の息子たち(フェリーぺ1世とマリアーノ2世の兄弟)とともに製作。グラヴィーナ工房と連携して製作していましたが、1988年にファウスティーノが亡くなったのを機にフェリーぺ工房は独自の操業を開始します。しかし翌年の1989年に後を追うようにマリアーノ1世もこの世を去り、2人の息子たちがフェリーぺ工房を継承します。ここからフェリーぺ工房は3つのコンデ工房の中でも特に時代のニーズに柔軟な対応を見せ、安定した商業ベースを維持するようになります。

そして2010年にはフェリーぺ1世はFelipe Conde、マリアーノ2世はMariano Conde としてそれぞれの独立したブランドとして工房を立ち上げ、それまでのコンデ・エルマノスの伝統を継承しながらもそれぞれの個性を濃密に注ぎ込んだ良品を現在も製作しています。

グラヴィーナ工房はファウスティーノ亡き後は彼の未亡人が2000年代まで工房を継続させていましたが現在は閉鎖しています。フリオは1950年代にアトーチャに設立されたコンデ・エルマノス工房を運営し、1995年に亡くなった後は娘と孫娘が経営を引き継いで現在もConde Hermanos ブランドとして安定した生産を維持しています。

コンデ・エルマノスギターは名手パコ・デ・ルシアが愛奏していたことをはじめとし、まさに名だたるフラメンコギタリストによって使用され、フラメンコギターファンには現在も欠かすことのできないマストアイテムとなっています。

[楽器情報]
ソブリーノス・デ・ドミンゴ・エステソ(コンデ・エルマノス グラヴィーナ工房)1972年製フラメンコブランカUsedの入荷です。表面板構造はサウンドホール上側(ネック側)に1本のハーモニックバーと補強プレート、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバー、そして特徴なのが表面板下部(くびれ部より下)の7本の力木配置ですが、まずサウンドホールの幅にほぼ収まるようにしてセンターの3本がお互いに平行に木目に沿って配置され、高音側と低音側の2本ずつ計4本はそれぞれがハの字を形成するような角度で配置されています。ボトム部ではこれら7本の先端を受け止めるように2本のクロージングバーがV字型に配置されています。つまり通常の力木構造では同一の中心点をもった扇状形に配置されるのに対し、ここでは平行配置による3本と、それとは異なる2つの中心点を有する角度を持った2本×2の配置とが混合した形で構成されており、これは実は後のコンデエルマノスのフラッグシップモデルとなる「A26」でさらに進化して採用される方式の萌芽とみることができるものとなっています。レゾナンスはF~F#に設定されています。

低音側横板のくびれ部に近い箇所に2本の割れ補修履歴、またヘッドの低音側糸倉に一カ所割れ補修履歴があります。全体にフラメンコギターとして年代相応のキズ、打痕(弦飛びあと)などがあります。ネックはほんのわずかに順反りですがちょうど適正値といってよいレベル、フレットも摩耗なく良好な状態です。指板は二重に加工された経歴がありますが現時点で1~9フレットで摩耗が見られます。ネック形状はほとんどCに近いDシェイプで丸みのある形状。弦高値は2.8/3.1㎜(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰が2.5㎜ほどあります。糸巻はGotoh製に交換されています。重量は1.34kg。

新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

区分 輸入フラメンコ オールド
製作家/商品名 コンデ・エルマノス Conde Hermanos(Gravina)演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. A-26 グラヴィーナ工房
010_001_conde_02_199_02
弦長 Scale Length 664mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 1999年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides シープレス単板 Cypress
付属品 Option ハードケース(Bam)
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.2mm/6弦 2.5mm

〔製作家情報〕
数多いスペインのフラメンコギターブランドの中でも、屈指の定番とされるコンデ・エルマノス。ブランドの始まりはマドリッドの伝説的なマヌエル・ラミレス(1864~1916)工房で、サントス・エルナンデス(1874~1943)と共に職人として働いていたドミンゴ・エステソ(1882~1937)が、1919年に同じマドリッドのグラヴィーナに工房を開くところまで遡ります。彼の教えを直接受けた甥のファウスティーノ・コンデ(1913~1988)がその弟達マリアーノ(1916~1989)とフリオ(1918~1995)とともにエステソの工房スタッフに加わり、エステソ亡きあとも「Viuda y Sobrinos de Domingo Esteso」(エステソ未亡人とその甥達による)というラベルでこのブランドを継続してゆきます。1959年にエステソの妻(※Nicolasa Salamanca エステソギターの塗装を担当していた)が亡くなるとラベルを「Sobrinos de Domingo Esteso/Conde Hermanos」に変更し、この時からコンデ・エルマノスの名前がブランド名として使われ始めます。

1960年代に入るとそれまでエステソを踏襲していたモデルを全てデザインから内部構造に至るまでオリジナルのものに一新し、半月型にカットした有名な Media Luna ヘッドシェイプもこのころからハイエンドモデルの符牒として採用され、この時期世界的に高まる需要もあり飛躍的に名声とシェアを広げてゆきます。

1980年にはマリアーノがマドリッドのフェリーぺに工房を立ち上げ、彼の息子たち(フェリーぺ1世とマリアーノ2世の兄弟)とともに製作。グラヴィーナ工房と連携して製作していましたが、1988年にファウスティーノが亡くなったのを機にフェリーぺ工房は独自の操業を開始します。しかし翌年の1989年に後を追うようにマリアーノ1世もこの世を去り、2人の息子たちがフェリーぺ工房を継承します。ここからフェリーぺ工房は3つのコンデ工房の中でも特に時代のニーズに柔軟な対応を見せ、安定した商業ベースを維持するようになります。

そして2010年にはフェリーぺ1世はFelipe Conde、マリアーノ2世はMariano Conde としてそれぞれの独立したブランドとして工房を立ち上げ、それまでのコンデ・エルマノスの伝統を継承しながらもそれぞれの個性を濃密に注ぎ込んだ良品を現在も製作しています。

グラヴィーナ工房はファウスティーノ亡き後は彼の未亡人が2000年代まで工房を継続させていましたが現在は閉鎖しています。フリオは1950年代にアトーチャに設立されたコンデ・エルマノス工房を運営し、1995年に亡くなった後は娘と孫娘が経営を引き継いで現在もConde Hermanos ブランドとして安定した生産を維持しています。

コンデ・エルマノスギターは名手パコ・デ・ルシアが愛奏していたことをはじめとし、まさに名だたるフラメンコギタリストによって使用され、フラメンコギターファンには現在も欠かすことのできないマストアイテムとなっています。

〔楽器情報〕
コンデ・エルマノス Gravina工房によるモデルA26(ラベルに明記はされていませんが各仕様のグレードよりカテゴライズされます) 1999年Usedが入荷致しました。このブランドのブランカの最上位機種で、トレードマークとなっている、闘牛をモチーフにしたと言われるMedia Lunaヘッドシェイプ、ステージ映えする濃いオレンジ色で仕上げられた塗装、独特の硬くそして粘りのある発音など外観と音響の両方でギタリストやファンに与えた印象は深く、まさにフラメンコギター全体でも定番中の定番とされているモデルです。

このブランドの起点となる名工ドミンゴ・エステソの工房を引継ぎ、長兄としてエステソ本人の薫陶を最も深く受けたファウスティーノが経営するグラヴィーナ工房は、やはりファンにとっては3つの工房の中でもとりわけ特別な位置付けがされているようです。本作はそのグラヴィーナ工房作で、ファウスティーノ亡きあと10年以上が経過しているものの、どこか良き古きものの感触を残した作風。それは例えば時代のニーズに柔軟に対応し充実したマーケット展開を行っていったフェリーペ工房のいかにも新しい感覚とは異なるものだと言えるでしょう。

十分な音圧と、軽い反発感を伴いながら素早く跳ね返ってくるようなコンデならではの発音で、粘りのある響きは旋律に自然なうねりを生み出して、それがいかにもフラメンコ的なニュアンスを湧出します。音色もまたコンデ特有の、硬い天然樹脂の塊のような独特の艶と濃密さをもった音像で、単音そしてラスゲヤードにおけるマッシヴな迫力が素晴らしい。2000年代に入ってからのこの工房のものはやや音質も発音も硬すぎるものが多くなり、往時と比較すると決して良質とは言えないものも多く出荷されてしまうのですが、本作1999年製はストレスのない演奏性や音全体のバランスという点で実に円満に本来のブランドクオリティを備えた一本となっています。

表面板力木構造はサウンドホール上側(ネック側)に長短2本、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバー、そして左右対称5本の扇状力木がほぼ平行に近い角度でお互いに十分に間隔をとって設置されており、クロージングバーや駒板位置の補強プレートはなく、極めてシンプルな構造となっています。レゾナンスはG~G#に設定されています。

割れ等の大きな修理履歴はありません。数か所に小さく浅い打痕等があるのみで、25年を経過したフラメンコとして状態はとても良好と言えます。ネックもほぼ真直ぐを維持しており、フレットはほんのわずかに摩耗見られますが適正値の範囲内です。ネック形状は薄くフラットに加工されたDシェイプ。弦高は2.2/2.5mm(1弦/6弦 12フレット)に設定されています。糸巻はGotoh製に交換されており、こちらも現状で機能にもんだいありません。





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区分 輸入フラメンコ 中古
製作家/商品名 レスター・デヴォー Lester Devoe
モデル/品番 Model/No. Flamenco Negra
010_devoeL_02_209
弦長 Scale Length 650mm
国 Country アメリカ U.S.A
製作年 Year 2009年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides ローズウッド単板 Indian Rosewood
付属品 Option ハードケース(シベレス)
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:スローン
弦 高:1弦 2.3mm/6弦 3.0mm

[製作家情報]
レスター・デヴォー Lester DeVoe 1951年アメリカ、ヴァージニア州生まれ。現在はカリフォルニアで工房を構える、現代フラメンコギターの最重要製作家の一人です。もともと演奏家を志していましたが、当時師事していたギター教師が弾くスペインの名工サントス・エルナンデス(1874~1943)の1924年製ギターの響きに魅せられ、自らのためにギターを製作しようと始めたのがきっかけでした。彼の製作美学はそのサントスのギターを土台として、それを彼なりの方法で現代化するというもので、それはアメリカの製作家らしく機能性とバランス、音色において高度に洗練されたものとなり、クロスオーバー化してゆくフラメンコ音楽のニーズにもぴったりフィットしてゆくものでした。ジプシーのむせかえるような情感とジャズ的抽象の音響空間とを同時に表現しうる楽器として、サビーカス、パコ・デ・ルシア、ビセンテ・アミーゴらの名手たちをはじめ多くのギタリストに愛されるようになります。1975年より自身のブランドを立ち上げ、現在はフラメンコモデルのほかクラシックモデルも製作しています。

[楽器情報]
レスター・デヴォー製作 2009年製 フラメンコネグラ(黒)松/インディアンローズウッド仕様 Usedの入荷です。このブランドらしい(ある種アメリカ的な)爽やかとさえ言える明朗さ、極めて高い機能性、そしてフラメンコに必要なニュアンスを十全に備えた魅力的な1本。

表面板内部構造はスパニッシュスタイルを踏襲しており、サウンドホール上側(ネック側)に一本のハーモニックバーと1枚の補強板、サウンドホール下側には1本のハーモニックバーとその中央部分(つまりサウンドホールのちょうど真下の位置)から高音側横板に向かって斜めに下がってゆくように設置されたトレブルバー、ボディ下部は7本の扇状力木にそれらの先端をボトム部で受け止めるようにハの字型に配置された2本のクロージングバー、駒板の位置には薄い補強板が貼られているという全体の構造。レゾナンスはF#~Gの間に設定されています。

しっかりした重心感覚の低音から高音に至るまで全てが整った音像で、完璧ともいえるバランスで全体の音響設計がされていますが、しかし決して平板に陥ることのない表情の動き、またダイナミックな身振りにおいて目が覚めるようなレスポンスを聴かせます。インディアン・ローズウッドゆえの特性か音像は丸みがありソフトな感触で、これが耳に心地よい。さらに特筆すべきはタッチに対するリニアニティの非常な高さで、撥弦よりも先に音が発されるような感覚があり、弾いていると自然にドライブ感が生まれます。フラメンコ的な身振り(旋律のうねり、跳躍と終止の明確さ、音量のダイナミズム、マッシブなアタック感など)における機能性も実に素晴らしく、プロフェッショナルの高い要求にも十全に対応する一本です。

表面板ゴルペ板の下、1弦に近い箇所に数センチの割れ補修歴があります。ゴルペ板の上からですと殆ど割れが認識できませんが、ボディ内側よりパッチ補強が施されています。全体に細かな弾き傷や摩擦跡あと等ありますが軽微なもので、ネック裏は高音側5~7フレット付近で塗装の摩耗が見られます。ネックはほんのわずかに順反りですが許容範囲内。フレットは1~7フレットで若干の摩耗ありますがこちらも適正値の範囲内で演奏性への影響はありません。ネック形状は普通の厚みのDシェイプでフラットな加工がされています。弦高は3.0/2.3㎜(1弦/6弦 12フレット)、サドル余剰は0.5㎜となっています。重量は1.47㎏。


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