内部構造はサウンドホール上下に計3本のハーモニックバーを設置し(それぞれのバーは高音側と低音側とに4㎝程の開口部が設けられています)それらを垂直に貫くようにサウンドホール左右両側それぞれ2本の力木が平行に配されています。ボディくびれ部より下側の扇状力木は左右対称に計7本を設置、それらの先端をボトム部分で受け止めるハの字型に配置された2本のクロージングバー、駒板位置にパッチ板を貼った全体の構造で、ホセ・ルイス・ロマニリョス著「Making a Spanish Guitar」の中ではPlan1として掲載されているものと同じ。オリジナルを忠実に規範としています。レゾナンスはF#の少し下に設定されています。ボディシェイプ等の基本デザインもオリジナルに準拠していますが、ロゼッタなどの意匠的な細部は尾野氏のオリジナル。
内部構造はサウンドホール上側に2本、下側に1本のハーモニックバー、左右対称の7本の扇状配置力木に、その7本の先端をボトム部で受け止めるように配置された2本のクロージングバー、駒板の位置にはちょうど同じ大きさのパッチ板が貼られているという全体の配置。これはオリジナルにもちろん準拠していますが、田邊氏はここでホセ・ルイス・ロマニリョスのPlan1(彼の著作「Making a Spanish Guitar」の中で設計図が掲載されている)を参照し、1931年製ハウザーを基にしたロマニリョスPlan1モデルを再度ハウザーに落とし込むという入念極まりない作業をしています。レゾナンスはG~G#に設定されています。