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製作家/商品名 フランソワ・ラウドロフ Francois Roudhloff演奏動画あり
モデル/品番 Model/No.
001_FRoudhloff_03_1835
弦長 Scale Length 648mm
国 Country フランス France
製作年 Year 1835年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option 軽量ケース 赤
備考 Notes
ネック:材不明
指 板:材不明
塗 装:不明
糸 巻:木ペグ
弦 高:1弦 3.4mm/6弦 4.0mm

〔製作家情報〕
Francoise Roudlhoff(1781~1849)。フランス、17世紀から続くヨーロッパ屈指の弦楽器の街ミルクールMirecourtで、最も多産で良質な楽器を生産していた18~19世紀に活躍した弦楽器工房 Roudolhoff一族の一人。父親はJean Roudlhoff(1733~1806)でフランソワは4人兄弟の末っ子になります。もともとドイツ出身の家系で、生まれはドイツ国境に近いストラスブール。ミルクールで弦楽器職人として修業を重ね、1811年に同じく弦楽器工房を営むMauchant一族の娘Anne Charlotte Mauchantと結婚し、独立した工房を立ち上げます。楽器には2人の連名の刻印がされ、当時パリを中心に販路を拡げてゆきます。ミルクールを含むいわゆるFrench Schoolのロマンティックギターの中でもやはり特別な存在となり、「天鵞絨のような独特の質感を持つ」と言われたその音色とエレガントな外観ゆえ、現在でも古楽器愛好家の注目を集めるブランドとなっています。ちなみに彼の甥にあたるDominique(1798~1843)とArnould の兄弟はロンドンに移住して同地でD&A Roudlofとして工房を立ち上げ、ギター史上では初めてとされるXブレーシング構造を採用したギターを開発するなど、その後のC.F.Martinに続く重要な優れたギターを世に出しています。


〔楽器情報〕
フランソワ・ラウドルフ製作のロマンティックギター、おそらく1830年頃の作と思われます。
糸巻きは木ペグ。ファブリカトーレに代表的なナポリタン式の指板(12F以降の表面板に黒檀を埋め込む方式)を採用し、大きな同心円状のきわめてインパクトのあるロゼッタと対照させたデザインはやはり秀逸。ブリッジには牛骨サドルが設置されており、弦のエンドはブリッジピンによる固定。内部構造は表板4本、裏板3本、すべて同じ形状で加工されたバーが設置されています。表面板、横板、裏板ともに割れ数か所の補修履歴があり、接着後に内側より布による補強が施されています。

表面板と横板との接合部に設置されたライニングにROUDLHOFFの刻印があります。

音はロマンティックギターとしては非常な迫力があり、小柄なボディからは不釣り合いなほどに豊かで力強い鳴りを備えています。上記のような修理履歴等ありますがオリジナルのエレガンスは十分に保持し、19世紀フレンチスクールの質の高さを十分に楽しめる一本。






定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 ジェンナーロ・ファブリカトーレ Gennaro Fabricatore
モデル/品番 Model/No.
002_FabricatoreG_03_1827
弦長 Scale Length 645mm
国 Country イタリア Italy
製作年 Year 1827年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 楓単板 Maple
付属品 Option ハードケース黒
備考 Notes
ネック:エボニーその他
指 板:エボニー
塗 装:セラックニス
糸 巻:不明
弦 高:1弦  3.2mm/6弦  4.2mm

[製作家情報]
イタリア、ナポリ様式と言われる19世紀ギターの中でその代表格とされるファブリカトーレ一族。一族の中で当時もっとも有名だったジョバンニ・バティスタ(1750~1812)とその息子ラファエル(1770~?)とは別に、19世紀初頭の需要の増大にしっかりと呼応する形で充実した生産体制を構築したジェンナロ1世(1770~1844)とその息子たち(特にジェンナロ2世)。ギターファンにとってはマウロ・ジュリアーニやパガニーニ(1826年製を所有していた)が愛用していたことでも特別なブランドですが、19世紀ギター全体を代表する音と意匠として現在もラコートやパノルモなどと並び人気のアイテムとなっています。

[楽器情報]
ジェンナロ・ファブリカトーレ作 1827年製ロマンティックギター ヴィンテージの入荷です。ラベルにはToledo N.297とありトレド通297番地にあった工房で製作されています。当時かなりの生産本数でいくつかの工房を稼働させていたことから、本作もまたジェンナロ本人の作ではなく工房の職人による製作と思われます。しかしながらこの当時の弦楽器系有名工房の工作技術の異様な高さと芸術的完成度はここでも例にもれず、本作はその確かなクオリティの証左となる一本と言えます。

特徴的なボタニカルな模様を黒檀による木彫であしらった表面板の意匠はこのブランドの定番として知られ、多くの他ブランドでも取り入れられる代表的なデザインですが、やはりここでの仕事は見事。指板は有名なナポリ式(黒檀の指板が12フレット以降も表面板にフラットに組み込まれるように造作された様式)ではなく、13フレット以降は表面板に直接フレットが打ち込まれたいわゆるフラッシュボード仕様。ヘッドは木ペグではなくスロッテッドで機械式の糸巻を装着しています。そしてヘッドプレートから指板そして表面板パーフリングとロゼッタにいたるまでに施された白蝶貝による花模様の螺鈿細工。横裏板には野趣あふれる木目のカーリーメイプル(裏板はブックマッチなしの一枚板)をあしらい、全体は豪奢とエレガンスの素晴らしいバランスで仕上げられており、これは当時このブランドの最高級モデルとして出荷されていたもの。

音は深く、素朴で滋味にあふれ、そして表情豊か、誰もが思い描く19世紀サウンドを円満に備えた一本です。

表面板ブリッジプレート上下、や指板両脇部分、横裏板はメイプルのバール部分などに割れありますが適切な修理がなされており、現状で使用には全く問題ございません。ネックはやや順反りですが演奏性には問題のないレベルです。ナットは黒檀製、サドルはローズウッド材仕様。内部構造はサウンドホール上下に1本ずつの木目に対し垂直方向のハーモニックバー、そしてブリッジとサウンドホールのちょうど中間地点に低音側から高音側にかけてやや斜めに下がってゆくようにして設置されたもう一本のバー、ブリッジ位置には駒板よりも少し広い補強板が貼られています。レゾナンスはB~Cの間となっています。ジョバンニとジェンナロに共通する製作技法として知られるようになった紙を使用した接着方法(ジェンナロは当時製紙工場も同時に操業していたとのことです)も本器のボディ内部でいくつか確認されています。

定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。


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