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製作家/商品名 ルイス・パノルモ Louis Panormo演奏動画あり
品番 Number #900
001_Lpanormo_1_03_1828
弦長 Scale Length 635mm
国 Country イギリス England
製作年 Year 1828年
表板 Top 松単板 Spruce
裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
備考 Notes ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸巻き:ランス
ナット:象牙
サドル:エボニー
弦 高:1弦 2.6mm/6弦 3.6mm


【製作家情報】
ルイス・パノルモ Louis Panormo(1784 Paris~1862 New Zealand)はフランスのルネ・フランソワ・ラコート、イタリアのジェンナロ・ファブリカトーレと並び19世紀ギター(ロマンティックギター)の最も主要なブランドの一つとされている、イギリス、ロンドンに工房とショップを構えていた弦楽器メーカーです。
父親のVicenzo Trusiano Panormo(1734~1813) の4人兄弟の末子として生まれ、そのうち次男ジョゼフ(1768~1837)とジョージ(1776~1852)と彼らの息子たちも楽器製作に携わり一族による一大弦楽器ブランドを形成してゆきます。父親のVicenzoはイタリア、シチリア生まれでまさに激動の時代の中イタリア、フランス、イギリス、アイルランドと生涯にわたって移動を続けながら主に弦楽器と管楽器を製作。ルイスは家族がパリに滞在していた時に生まれましたが、フランス革命の混乱を避け一家は1790年にロンドンに移住します。同様に革命によるヨーロッパの混乱を避けて多くに移民がイギリスに流れ、産業革命による需要の増大などの相乗があり、同地で安定した経営をスタートさせます。

ギター製作家としてのルイスの本格的なキャリアは父親が亡くなる1813年頃からで、1817年にブルームズベリーにショップを開きます。この後さらに数店を開業し兄たちが製作した楽器も販売。1859年に彼がニュージーランドに移住した後は甥であるジョージ・ルイス・パノルモ(1814~1877)がブランドを引継ぎ、1855年から1872年にかけて製作された楽器は彼によって製作されたものとしてラベル付けされました。

ルイス・パノルモの初期のギターはフランス式の工法で製作されており、一般的に楓の裏板と横板、黒く塗られたネックとヘッド、表面板の力木はラコートに代表されるような木目と垂直の方向に数本が配置されたいわゆるラダーブレーシングが特徴。またこの時期には「Panormo Fecit」(Panormo製) とブルームズベリーの住所がラベルには印字され、1820年代後半ごろからいわゆる扇状力木配置によるギターを製作し始めてからラベルは「Louis Panormo」名義となり、「Guitars In The Spanish Style」と記載されるようになります。ただしこの2種類のラベルはある時期まで並行して使用されており、それゆえ「Louis Panormo」名義のものは本人作で、「Panormo Fecit」ラベルのものは工房製だと言われることもありますが、これは定かではありません。トーレス以前にこの扇状力木配置を採用していたことで、ロマンティックギターとモダンギターをつなぐその歴史的な重要性が認識されています。ボディは19世紀ギターの典型的なサイズながらふっくらと奥行きのある発音と豊かな音量が特徴で、また特徴的なヘッドシェイプはその後現代にいたるまで19世紀ギターレプリカにしばしば採用されることになる人気のデザインとなりました。

ギタリストであり作曲家であったフェルナンド・ソルが当時イギリスを訪れた際、ルイスの兄ジョゼフに製作の助言を与えたとされています。


【楽器情報】
ルイス・パノルモ 19世紀ギター(ロマンティックギター)の1828年製 #900 です。「900 Panormo Fecit Anno.1828 London 26 High Street Bloomsbery」とラベルに記載されており、いわゆるスペイン式であることを明記したものではありませんが、内部構造はまさしくサウンドホール上下に1本ずつのハーモニックバー、そしてサウンドホールの真下から扇状に拡がる7本の力木配置という、まさにスペイン方式で造られています。響きは深くしかしはっきりとした発音で、19世紀ギターとしてもどこか洗練された感触があります。レゾナンスはCに設定。

表板の指板脇低音側に1箇所、ブリッジ下に2箇所割れ補修履歴がありますがいずれも適切な処理がされており仕様には全く問題ありません。糸巻きは「RANCE」製の非常に上質なもので、BAKER製更には現代のRodgers製まで繋がる見事な機能性と様式美を備えており、こちらも現在の使用にまったく問題ございません。つまみは象牙を使用しています。
裏板、横板に傷は多少ありますが、特に割れ履歴等なく、製作年を考えると素晴らしく良い状態です。裏板はこちらも非常に上質な年米産ローズウッドを使用。当時の演奏スタイル(立奏)が主であったので胴底にストラップ用のエンドピンが装着され、ネックヒール部分と裏板ボトム部分にそれぞれ1個ずつ衣服に固定するためのピンが装着されています。ナットは象牙、サドルは黒檀仕様。ブリッジプレートは左右に真珠母貝が埋め込まれた涙型の飾りが付けられており、弦固定はブリッジピン方式となっています。経年による木材のゆがみなどがほとんどなく現在の演奏性も申し分のない、トータルクオリティ的に非常に優れた一本です。

ケースは国内メーカーにより本器に合わせてカスタムされたハードケース。



定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 ブレイス・マス Blaise Mast
品番 Number
003_blaiseM_03_1800
弦長 Scale Length 650mm
国 Country フランス France
製作年 Year 1800年頃
表板 Top 松単板 Spruce
裏板 Back & Sides 楓単板 Maple
備考 Notes 〔製作家情報〕
ラベルには’a Paris’と表記されることが多いようですが、実際にはミルクールに工房を構えたフランスのブランド。
ヴァイオリン工房として名を馳せ、豪奢なリラギター等の製作もし、1800年前後に製作されたギターを含むこれらの楽器たちは、同時代の製作家たちにも少なからず影響を与えたようです。
フランスの製作家。ドイツ(ベルリン)とスイス(ジュネーブ)の博物館に展示されている楽器があるようです。

〔楽器情報〕
1800年ごろとされる本器はバロックギターから19世紀ギターへのまさに変遷の中にあることを感じさせる趣。
バロックの薫りを豊かにたたえ、その素朴で滋味あふれる響きがなんとも魅力的な19世紀ギター


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