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トップ > ギターカテゴリー > 国産フラメンコ オールド
国産フラメンコ オールド   写真をクリックするとさらに大きなカタログ写真が表示されます。
製作家/商品名 中出 敏彦 Toshihiko Nakade
モデル/品番 Model/No. Master Flamenco
012_nakadeT_02_209
弦長 Scale Length 660mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 2009年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides シープレス Solid Cypress
付属品 Option アランフェスケース黒
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板 セラック /横裏板 カシュー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.8mm/6弦 3.0mm

〔製作家情報〕
中出敏彦 Toshihiko Nakade 1932年東京生まれ。ジャパンヴィンテージの筆頭格として河野賢と共に名の挙がる中出阪蔵(1906~1993)の次男。父の教えのもと16歳よりヴァイオリンとギターの製作を開始し、5年後にはギター製作に専心するようになります。1960年には自身の独立した工房を開設し、オリジナルラベルでの製作を開始。その後1968年にはスペインに渡り、マドリッドの製作家エルナンデス・イ・アグアドの工房に入門。この名工からの影響が決定的となり、自身のその後の製作哲学を明確に方向づけられることとなります。外観的な意匠や楽器構造、音色的な特徴においてその影響は如実に表れており、そこに氏独自の個性を注ぎ込んだ楽器はその勇壮な鳴りと豊かな表情とで人気を博します。

80歳を越えた後も製作は衰えず、中級者用のすぐれたミドルクラスから、国内製作家としては最高値となる250万を越えるハイスペックモデルまで、一貫して細かな部分まで手の行き届いた高品質を維持して出荷を続けてきた、そのブランドとしての気位の高さはやはり敬服に値するものでしょう。邦人製作家の最長老として、近年は限定的ながらも製作を続けていましたが、豊富なストックを誇っていた木材を全て使い終わったところで製作を引退。スペイン的なニュアンスを感じさせる国内ブランドの代表格としての地位を揺るぎないもにしてきた氏のギターは、近年は父阪蔵氏と並び、海外でも人気の高まっているアイテムとなっています。同じギター製作家(現在は引退)の中出輝明氏は兄、中出幸雄氏は弟、また中出六太郎氏は叔父になります。

〔楽器情報〕
中出敏彦 Master Flamenco 2009年製 Used の入荷です。表面板松、横裏板にシープレス材を使用したフラメンコ ブランカ(白)モデルで、カスタマーの個人注文により製作された1本になります。フラメンコにふさわしい粘りのある発音、その素早い反応とともに密度の高い音像が現れてきます。しかしながらクラシックモデルにおける彼の音響嗜好がそのままフラメンコ的な身振りの中に納められたようなところがあり、角の取れた音像としっかりとしたサスティーン、たっぷりと膨らむような音響は例えばスペイン的な歯切れのよい硬質さとは異なり、やはり彼ならではの柔和なニュアンスがあります。

表面板力木配置はサウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に各2本のハーモニックバーが設置されており、このうち一番ブリッジ寄りの1本は低音側から高音側に向かってわずかに下がってゆくように斜めに設置されています。扇状力木は左右対称7本で、ボトム部でそれらの先端を受け止めるように2本のクロージングバーがハの字型に配置され、駒板位置には薄い補強プレートが貼られているという構造。このブランドの上位モデルで採用されているアグアド的な配置とは異なり、特にサウンドホール下の2本のハーモニックバーの配置関係はイグナシオ・フレタのものを想起させます(ただしフレタは扇状力木が9本設置されています)。いわゆるオーソドックスなフラメンコモデルでフレタ的なある意味屈強な構造設計を採用することは比較的珍しいものですが、ここでも彼のクラシックに対するアプローチとの同一方向性があると言えます。レゾナンスはG#の下(ほぼG~G#の中間)に設定されています。

割れなどの大きな修理履歴はありません。裏板の高音側と低音側両方の肩部分(ネックヒールに近い部分)から木目に沿って30センチほどのわずかな筋がみらえますが、塗装の木目への浸透により生じたもので、割れではなく、またそのような兆候でもありません。表面板はブリッジ下に弦交換時のキズ、ボトム付近に1~2か所の軽微な打痕ありますがそのほかはキズ等わずかでフラメンコ中古としてはきれいな状態です。裏板はボトム付近に数か所の打痕、演奏時に胸が当たる部分などに摩擦やスクラッチ痕があります。ネック裏はボディに近い部分の高音側に①っか所やや大きな爪キズ、1~5フレットのエリアに細かな爪キズがあります。その他ヘッドの表裏におそらく弦交換時の細かなキズがあります。ネック、フレットともに良好な状態を維持、ネック形状はDシェイプの厚みがありややがっしりしたタイプ。弦高値は2.8/3.0mm(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰は0.5mmとなっています。


新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  330,000 円
注文数 :   


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