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製作家/商品名 コンデ・エルマノス Conde Hermanos (Felipe) 
モデル/品番 Model/No. (AF-25R)
010_001_conde_02_195_01
弦長 Scale Length 665mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 1995年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 2.8 mm/6弦 2.8 mm


〔製作家情報〕
数多いスペインのフラメンコギターブランドの中でも、屈指の定番とされるコンデ・エルマノス。ブランドの始まりはマドリッドの伝説的なマヌエル・ラミレス(1864~1916)工房で、サントス・エルナンデス(1874~1943)と共に職人として働いていたドミンゴ・エステソ(1882~1937)が、1919年に同じマドリッドのグラヴィーナに工房を開くところまで遡ります。彼の教えを直接受けた甥のファウスティーノ・コンデ(1913~1988)がその弟達マリアーノ(1916~1989)とフリオ(1918~1995)とともにエステソの工房スタッフに加わり、エステソ亡きあとも「Viuda y Sobrinos de Domingo Esteso」(エステソ未亡人とその甥達による)というラベルでこのブランドを継続してゆきます。1959年にエステソの妻(※Nicolasa Salamanca エステソギターの塗装を担当していた)が亡くなるとラベルを「Sobrinos de Domingo Esteso/Conde Hermanos」に変更し、この時からコンデ・エルマノスの名前がブランド名として使われ始めます。

1960年代に入るとそれまでエステソを踏襲していたモデルを全てデザインから内部構造に至るまでオリジナルのものに一新し、半月型にカットした有名な Media Luna ヘッドシェイプもこのころからハイエンドモデルの符牒として採用され、この時期世界的に高まる需要もあり飛躍的に名声とシェアを広げてゆきます。

1980年にはマリアーノがマドリッドのフェリーぺに工房を立ち上げ、彼の息子たち(フェリーぺ1世とマリアーノ2世の兄弟)とともに製作。グラヴィーナ工房と連携して製作していましたが、1988年にファウスティーノが亡くなったのを機にフェリーぺ工房は独自の操業を開始します。しかし翌年の1989年に後を追うようにマリアーノ1世もこの世を去り、2人の息子たちがフェリーぺ工房を継承します。ここからフェリーぺ工房は3つのコンデ工房の中でも特に時代のニーズに柔軟な対応を見せ、安定した商業ベースを維持するようになります。

そして2010年にはフェリーぺ1世はFelipe Conde、マリアーノ2世はMariano Conde としてそれぞれの独立したブランドとして工房を立ち上げ、それまでのコンデ・エルマノスの伝統を継承しながらもそれぞれの個性を濃密に注ぎ込んだ良品を現在も製作しています。

グラヴィーナ工房はファウスティーノ亡き後は彼の未亡人が2000年代まで工房を継続させていましたが現在は閉鎖しています。フリオは1950年代にアトーチャに設立されたコンデ・エルマノス工房を運営し、1995年に亡くなった後は彼の娘と孫娘が経営を引き継いで現在もConde Hermanos ブランドとして安定した生産を維持しています。

コンデ・エルマノスギターは名手パコ・デ・ルシアが愛奏していたことをはじめとし、まさに名だたるフラメンコギタリストによって使用され、フラメンコギターファンには現在も欠かすことのできないマストアイテムとなっています。


〔楽器情報〕
コンデ・エルマノス フェリーペ工房製 ネグラ(AF25R)1995年製Usedの入荷です。コンデ第一世代の要となった二人、ファウスティーノとマリアーノが相次いで世を去り、マリアーノの息子達のフェリーペ1世とマリアーノ2世が工房を継いで間もない時期のもので、実質的に「コンデ」ブランドを継承したとも言える二人の、その後のブランドの歴史を考えると束の間ともいえる円満な共同作業の一本。

内部構造はサウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に一本ずつのハーモニックバー。左右対称5本の扇状力木がお互いに間隔を十分にとって表面板下部全体に行き渡るように配置され、ボトム部にはそれらの先端を受けとめるように2本のクロージングバーがハの字型に設置されています。レゾナンスはGの少し下に設定されています。この力木構造は至ってオーソドックスなスタイルですが、コンデのハイエンドモデルでは実はむしろ珍しい(同じモデルでも力木の角度や長さがそれぞれ全く異なる設計のものが多い)。しかしながら伝統的なスタイルをここで採用することによって、コンデらしい硬質で強い粘りをもった発音と豊かなニュアンスを含んだ音色とが実現しており、その後のこのブランドのストイックな音響とは異なる表現性を備えているところが魅力となっています。

表面板のサウンドホール周りや指板脇などに弾き傷が目立つほか、打痕や掻き傷等全体に見られます。横裏板は演奏時の衣服の摩擦あとがやはり全体に見られます。横板のバール部分の木目に沿って段差が生じていますが塗装の凹みで割れには至っておりません。その他修理履歴は特になく、上記の傷等も含めフラメンコとしては年代相応のレベルと言えます。ネックは厳密にいえばわずかに順反りですが演奏性に問題はありません。フレットは1~7フレットでやや摩耗しており、指板も同様にわずかに減りが見られますが何れも現状で音、演奏性には問題ないレベルです。ネック形状は普通の厚みのDシェイプでスクエアに近いフラットな加工。糸巻きはオリジナルスペックのままフステーロ製が装着されています。


新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 ソブリーノス・デ・ドミンゴ・エステソ Sobrinos de Domingo Esteso演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. Flamenco Blanca
010_001_conde_03_170
弦長 Scale Length 662mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 1970年
表板 Top 杉単板 Ceder
横裏板 Back & Sides シープレス Cypress
付属品 Option ハードケース黒
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:不明
弦 高:1弦 3.1mm/6弦 3.6mm

〔製作家情報〕
数多いスペインのフラメンコギターブランドの中でも、屈指の定番とされるコンデ・エルマノス。ブランドの始まりはマドリッドの伝説的なマヌエル・ラミレス(1864~1916)工房で、サントス・エルナンデス(1874~1943)と共に職人として働いていたドミンゴ・エステソ(1882~1937)が、1919年に同じマドリッドのグラヴィーナに工房を開くところまで遡ります。彼の教えを直接受けた甥のファウスティーノ・コンデ(1913~1988)がその弟達マリアーノ(1916~1989)とフリオ(1918~1995)とともにエステソの工房スタッフに加わり、エステソ亡きあとも「Viuda y Sobrinos de Domingo Esteso」(エステソ未亡人とその甥達による)というラベルでこのブランドを継続してゆきます。1959年にエステソの妻(※Nicolasa Salamanca エステソギターの塗装を担当していた)が亡くなるとラベルを「Sobrinos de Domingo Esteso/Conde Hermanos」に変更し、この時からコンデ・エルマノスの名前がブランド名として使われ始めます。

1960年代に入るとそれまでエステソを踏襲していたモデルを全てデザインから内部構造に至るまでオリジナルのものに一新し、半月型にカットした有名な Media Luna ヘッドシェイプもこのころからハイエンドモデルの符牒として採用され、この時期世界的に高まる需要もあり飛躍的に名声とシェアを広げてゆきます。

1980年にはマリアーノがマドリッドのフェリーぺに工房を立ち上げ、彼の息子たち(フェリーぺ1世とマリアーノ2世の兄弟)とともに製作。グラヴィーナ工房と連携して製作していましたが、1988年にファウスティーノが亡くなったのを機にフェリーぺ工房は独自の操業を開始します。しかし翌年の1989年に後を追うようにマリアーノ1世もこの世を去り、2人の息子たちがフェリーぺ工房を継承します。ここからフェリーぺ工房は3つのコンデ工房の中でも特に時代のニーズに柔軟な対応を見せ、安定した商業ベースを維持するようになります。

そして2010年にはフェリーぺ1世はFelipe Conde、マリアーノ2世はMariano Conde としてそれぞれの独立したブランドとして工房を立ち上げ、それまでのコンデ・エルマノスの伝統を継承しながらもそれぞれの個性を濃密に注ぎ込んだ良品を現在も製作しています。

グラヴィーナ工房はファウスティーノ亡き後は彼の未亡人が2000年代まで工房を継続させていましたが現在は閉鎖しています。フリオは1950年代にアトーチャに設立されたコンデ・エルマノス工房を運営し、1995年に亡くなった後は娘と孫娘が経営を引き継いで現在もConde Hermanos ブランドとして安定した生産を維持しています。

コンデ・エルマノスギターは名手パコ・デ・ルシアが愛奏していたことをはじめとし、まさに名だたるフラメンコギタリストによって使用され、フラメンコギターファンには現在も欠かすことのできないマストアイテムとなっています。

〔楽器情報〕
コンデ・エルマノスの「Sobrinos~」ラベル(「Conde」の直筆サインあり)による1970年製作のUsed、このブランドとしてはとても珍しい、杉材を表面板に使用したモデルです。おそらく同時期に隆盛を誇っていたホセ・ラミレスを意識してか、またはクライアントの求めに応じてイレギュラーに製作した一本かと思われますが、異質な要素を組み合わせることでこのブランドの潜在的なポテンシャルを引き出しており、実に魅力的な音に着地しています。

コンデギターと言えば特に1980年代以降は硬質で強い粘りを持ったストイックな音がブランドの個性となっていきますが、それ以前の時期はオールドスパニッシュ的な木質感たっぷりの響きで、円満なフラメンコギターとなっていました。この1970年製でもやはりフラメンコらしいキレの良い発音でドライブ感があり、旋律におけるうねりやリズムアタックでのマッシブな音像など、そのフラメンコならではの身振りが素晴らしい。そして各音の音像は杉特有のほのかに柔らかな丸みを帯び、それが微妙な落ち着きと翳を付加しており、音響全体に独特のニュアンスを生み出しています。

内部構造はサウンドホール上下各一本のハーモニックバーに左右対称7本の扇状力木、それらの先端をボトム部で受け止める2本のV字型に設置されたクロージングバーというオーソドックスな配置(ただしV字型のクロージングバーの頂点はほんのわずかに低音側に寄せて設置されています)。レゾナンスはF#の下 に設定されています。

かなり弾き込まれているため全体に弾き傷、打痕、スクラッチがあるほか、横板には底部のほか数か所に割れ補修履歴があります。また表面板はラッカー再塗装が施されており、下部のふくらみ箇所にやや集中している打痕10か所ほどはその際にタッチアップされ、また内側からも補強処理が施されております。再塗装されたラッカーはやや厚みがあり、全体に亀裂(ウェザーチェック)が入っていますが、現状で使用上の問題はありません。表面板はブリッジプレートの高音側の角の部分に1×5センチほどの埋め木補修、また低音側ゴルペ板の角部分にも埋め木補修あとがあります。ネックはやや順反りですが許容範囲内、フレットは1~8Fで摩耗見られますが現状で演奏性に影響はありません。ネックは薄めのDシェイプでフラットな加工。ネック裏も傷はやや多くあります。

ヘッドシェイプはコンデブランドの符牒である半月型にカットされて角のような形状になったいわゆるメディアルナヘッド。赤、黒、ベージュ、茶を基調としたロゼッタが杉材の赤みの中でよく映えてフォトジェニックな外観となっています。





定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 アルカンヘル・フェルナンデス Arcangel Fernandez演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. Flamenco Blanca
010_01_arcangel_03_165
弦長 Scale Length 655mm
国 Country スペイン Spain 
製作年 Year 1965年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides シープレス単板 Cypress
付属品 Option ハードケース付属
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 3.0mm/6弦 3.5mm


[製作家情報]
1931年スペイン、マドリッド生まれ。1954年に当時サントス・エルナンデスの後継者とされていた名工マルセロ・バルベロ1世の知己を得て、その工房に足繁く通いギター製作を学ぶこととなります。バルベロ1世がその2年後に52歳の若さで他界したあと、そのわずか2年間に彼から学んだことを糧に工房を立ち上げ、後年には師の息子マルセロ・バルベロ・イーホがスタッフに加わり、共に製作を続けていました。造作、材の選定、そしてなによりも音色に対する一切の妥協を排した製作姿勢は彼の人柄もあいまって孤高の趣を呈し、彼の楽器はそのあまりの完成度の高さゆえに、演奏者に非常な技術の洗練を要求するものとなっております。それゆえに多くのギタリストを刺激し続けている稀有な楽器ですが、2011年に製作を引退。現在ではますます稀少となっている名ブランドの一つです。

[楽器情報]
このジャンルの最高峰と言えるアルカンヘルのフラメンコモデルです。機能と表現力における完成度の高さもさることながら、しばしば「魔法」とまでたとえられるその音楽的な深みは、年代を問わずこの作家の他に類をみない天才によるものでしょう。音はバランス、音量、反応、伸びなど申し分なく、この製作家のものとして非常に良い楽器と言えます。レゾナンスはF#に設定されています。
傷は少々有りますが、アルカンヘルの1960年代のフラメンコギターとしては珍しいオリジナルセラック塗装で、年代考慮すると良好な状態です。ネック状態問題なく、弾き易く弦高調整されていますのでフラメンコギターとしての使用性も抜群の一本。
*おそらく製作時にアルカンヘル自体が表板の割れに気づき、裏板を閉じる前に施したであろう補修跡が一か所あります。

糸巻き:フステーロ




定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 アルカンヘル・フェルナンデス Arcangel Fernandez演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. Flamenco Blanca
010_01_arcangel_03_184
弦長 Scale Length 655mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 1984年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides シープレス単板 Cypress
付属品 Option ハードケース付属
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 2.3mm/6弦 3.6mm

[製作家情報]
1931年スペイン、マドリッド生まれ。1954年に当時サントス・エルナンデスの後継者とされていた名工マルセロ・バルベロ1世の知己を得て、その工房に足繁く通いギター製作を学ぶこととなります。バルベロ1世がその2年後に52歳の若さで他界したあと、そのわずか2年間に彼から学んだことを糧に工房を立ち上げ、後年には師の息子マルセロ・バルベロ・イーホがスタッフに加わり、共に製作を続けていました。造作、材の選定、そしてなによりも音色に対する一切の妥協を排した製作姿勢は彼の人柄もあいまって孤高の趣を呈し、彼の楽器はそのあまりの完成度の高さゆえに、演奏者に非常な技術の洗練を要求するものとなっております。それゆえに多くのギタリストを刺激し続けている稀有な楽器ですが、2011年に製作を引退。現在ではますます稀少となっている名ブランドの一つです。

[楽器情報]
1984年製。マヌエル・レジェスと並び、フラメンコギターの最高峰とされるブランドの充実した時期のものです。珍しいラッカー塗装仕様となっており、この影響もあってか他のアルカンヘルギターにはない、明朗ですっきりとした響きが特徴です。ほぼ平行に近い形でややセンター寄りに配置された5本の扇状力木と胴底でハの字型の2本の力木が受け止める構造で、レゾナンスはGに設定されています。
表面板高音側駒下にから最下部迄に割れ修理が有りますが適切な補修が施されており、また外観からは修理されているか殆ど判らない綺麗な状態で問題の無い状態です。他、傷は年代相応に有りますが30年以上を経たフラメンコギターとしては良好な状態と言えるでしょう。
糸巻き:フステーロ




定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 マヌエル・レジェス 1世 Manuel Reyes I演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. Flamenco Blanca
010_03_reyes_1_03_191
弦長 Scale Length 655mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 1991年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides シープレス単板 Cypress
付属品 Option スーパーライトケース バーガンディー
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 2.2mm/6弦 2.8mm

[製作家情報]                                    
1934年グラナダ、パジェーナ生まれ。10歳の時にコルドバに移住し、その後亡くなるまで同地にて製作。もとはフラメンコ・ギタリストであった彼が、ある歌い手から譲り受けたぼろぼろのギターを自ら修理するもののその仕上がりに満足できず、それならばと独学で自分のギターを作り始めます。その後はホアキン・サンチェス・ガリステーロの工房で助言を得ながら製作技術を磨き、1956年にはギタリストのぺぺ・マルティネスの紹介で、名工マルセロ・バルベロ1世との知遇を得ます。この稀代の名工との、亡くなるまでのわずか1年という交流がマヌエルに決定的な影響を与えたことは有名な話。そして24歳でコルドバの有名な観光地ポトロ広場に面した場所に独立して工房を開き、飛躍的に完成度を増していった彼のギターは評判になります。1979年には楽器製作に更に集中するためアルマ通り7番地の静かな環境に工房を移動。多くのギタリストが彼の工房を訪れそのギターを購入していきますが、1980年代に当時大人気ギタリストであったヴィセンテ・アミーゴが使用することでその名声がピークに達します。フラメンコに必要な要素を十全に備えながら、その繊細とさえ言える音色と表現力、造りの細やかさ、高度な演奏性などでクラシックギタリストからも高い評価を得て、20世紀後半を代表するフラメンコブランドとなりました。2014年に惜しまれつつこの世を去った後、工房は子息のマヌエル・レジェス・イーホが受け継いでいます。

[楽器情報]
マヌエル・レジェス製作1991年製 フラメンコ ブランカモデル Usedの入荷です。
オリジナルのセラック塗装からラッカーへ再塗装が施されており、表面板のゴルペ板縁部分には演奏による摩耗をタッチアップした際の変色が見られます。リフィニッシュ後もしっかりと弾き込まれており、ゴルペ板周辺やブリッジ下箇所など弾き傷がやや目立つほか、指版脇高音側に割れ補修歴があります。ネックは真直ぐを維持しており、フレットはこれもおそらく一度交換がなされたと思われ、現状で摩耗ほとんどなく適正値を維持しています。

表面板内部構造はサウンドホール上下に1本ずつのハーモニックバー、左右対称7本の扇状力木、ブリッジ位置には駒板よりもほんの少し横幅のある補強プレートという配置。レゾナンスはG~G♯の間に設定されています(レジェスはこのあと2000年代にはボトム近くで扇状力木どうしの間を繋ぐようにして短いストラットを設置するという特徴的な構造を採用しています)。

繊細さとシャープネスが際立つレジェス的な特徴がここでは異なり、力強く開放的で、柔らかく、明朗な鳴りが印象的な1本。フラメンコとしての必要不可欠な身振りは十全に備えており、やや倍音が大きく響いてしまうところはあるものの、この柔和な表情はレジェスの別の一面として捨てがたい魅力があります。しかしながらやはり凡百のブランドとは一線を画す高度な表現能力は秀逸。





新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 ホセ・ラミレス 3世 Jose Ramirez III
モデル/品番 Model/No. Estudio
010_joseramirez_03_167
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain 
製作年 Year 1967年
表板 Top 杉単板 Ceder
横裏板 Back & Sides ローズウッド単板 Indian rosewood
付属品 Option 軽量ケース付属
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:フステロ
弦 高:1弦 2.8mm/6弦 3.0mm

〔製作家情報〕
スペインが誇る老舗工房にして世界でもっとも有名なギターブランド ホセ・ラミレス。ホセ・ラミレス1世(1858~1923)の時代から1世紀以上に渡り文字通りスパニッシュギター製作史そのものを形成してきたと言って過言でなく、そのなかでもとりわけ豊饒の時代とも言えるホセ・ラミレス3世(1922~1995)の時期に製作されたギターは、革新的でありながら幅広いポピュラリティを獲得し、世界中のギターファンを魅了し続けました。
そのフラッグシップモデルとなった「1A」は表面板に杉材を使用。胴の厚みを大きくとり、横板の内側にはフラメンコギターで使われるシープレス材を貼り付けて二重構造にしています。弦長は664mmで設定(通常は650mm)、塗装には従来のセラック塗装からユリア樹脂のものに変えられており、これらのラミレス3世がクラシックギターに対して行った改革は実に独創的なもので、のちのギター製作全般に大きすぎるほどの影響を及ぼしたのと同時に、「ラミレストーン」と呼ばれる甘く艶やかでロマンティックな音色が、まさにクラシックギターのイメージを決定するほどに一世を風靡しました。

〔楽器情報〕
[楽器情報]
1964以降、モデル「1A」を定番化し工房の生産システムも確立して一気に国際的なシェアを拡げていたホセ・ラミレスが、その高まる需要に応じて新たに展開したエステューディオモデルで、当時バルセロナに工房のあった「Taurus」が製作したもの。Taurusは1967年ごろから1970年代初頭までラミレスのEstudioモデルを出荷しており、ラミレスのトレードマークとなった杉材を使用したギターは人気を博しました。
弦長はメインユーザーに配慮して650mmで設定され、ネックも薄めのDシェイプで握りやすく、更にストレスのない発音で非常な迫力を持った音響はいかにもスペインギターのイメージにふさわしく、Taurus製品の質の高さが感じられます。

内部構造はサウンドホール上に2本、下に一本のハーモニックバーに、左右対称7本の扇状力木という配置で、1Aの構造とは全く異なるパターンで製作されています。レゾナンスはG#~Aに設定されています。

クラシックモデルですがフラメンコとして使用されており、ゴルペ板が装着されています(過去に一度剥がして交換した形跡があります)。またそのため表面板はスクラッチ跡や打痕が多く目立ちますが、特に割れ等の大きな修理履歴はありません。おそらくフレットは一度交換されており、指板とともに良好な状態を保っています。糸巻きはフステロ製を装着。 


定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  297,000 円
注文数 :   

製作家/商品名 ホセ・ラミレス 3世 Jose Ramirez III
モデル/品番 Model/No. 1a(Flamenco) No.11738
010_joseramirez_3_03_178
弦長 Scale Length 656mm
国 Country スペイン Spain 
製作年 Year 1978年
表板 Top 杉単板 ceder
横裏板 Back & Sides シープレス単板 Cypress
付属品 Option ハードケース付属
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ポリウレタン
糸 巻:シャーラー
弦 高:1弦 2.8mm/6弦 3.5mm
重 量:1270g

[製作家情報]
スペインの老舗工房 Jose Ramirez。ホセ・ラミレス1世(1858~1923)の時代から現在のホセ・ラミレス5世まで、1世紀以上に渡りスパニッシュギター製作史のなかで最も重要なブランドの一つとしてその名を刻み続けており、いまなおワールドワイドにマーケットを展開する工房です。

なかでもとりわけ評価が高く「Ramirez dynasty」 と言われるほどに豊饒の時代とされたホセ・ラミレス3世(1922~1995)の時期に製作されたギターは、革新的でありながら幅広いポピュラリティを獲得し、世界中のギタリストとギターファンとを魅了し続けました。1950年代末から1960年代、パウリーノ・ベルナベ、マリアーノ・テサーノスといった名職人が職工長として働き、高級手工品の品質を維持しながら大量生産を可能した独自の工房システムを確立します。そして1964年にこのブランドのフラッグシップモデルとして世に出した「1A」は、表面板にそれまでの松材に代わって杉材を使用、胴の厚みを大きくとり、横板は内側にシープレス材を貼り付けた二重構造、弦長は664mmで設定(通常は650mm)、さらに塗装には従来のセラック塗装からユリア樹脂のものに変更し耐久性を飛躍的に増すとともに、「ラミレストーン」と呼ばれる独特の甘く艶やかな音色を生み出し、真っ赤にカラーリングされた印象的な外観と相まってギター史上空前のポピュラリティを獲得することになります。

これらラミレス3世がクラシックギターに対して行った改革はマーケット戦略の面でも、また製作の面でも実に独創的でしかも時代の要請に十全に応じたもので、のちのギター製作全般に大きすぎるほどの影響を及ぼしたのと同時に、まさにクラシックギターのイメージを決定するほどに一世を風靡しました。

ラミレス3世の息子4世(1953~2000)は18歳の時に父ラミレス3世の工房にて徒弟として働くようになり、1977年には正式に職人として認められます。1988年には妹のアマリアと共にブランドの経営を任されるようになり、父の製作哲学を引き継ぎながら、より時代のニーズに則した販売戦略(エステューディオモデルの製作、標準的な650mmスケールの採用等々)を展開しさらにシェアを拡大してゆきますが、3世亡き後わずか5年後の2000年にこの世を去ります。

その後もアマリアを中心に柔軟な商品開発を継続しますが、2000年代以降はむしろ名手アンドレス・セゴビアの名演と共にその音色が記憶に残る3世と4世の時代につくられたモデルに人気が集中するようになり、特に製作を担当した職人のイニシャルが刻印されていた1960年代のものは往年のファンに現在も愛奏されています。

〔楽器情報〕
ラミレス3世工房のフラメンコ最上位機種「1A」1978年製 No.11738 Usedの入荷です。
このブランドの符牒ともいえる杉材をこのジャンルでも表面板に使用し、横裏板シープレスとの組み合わせによりラミレスならではのフラメンコサウンドを確立したモデル。杉材ならではの太く艶のある音色が耳に心地よく、同時に乾いた歯切れのよい発音が備わっており、全体としてフラメンコの必要条件を十全に備えた1本として着地させているところはさすがに全盛期のラミレス。現在でもフラメンコファンに人気のアイテムです。

クラシックのモデル1Aとは力木配置も異なっており、サウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に一本ずつのハーモニックバー、左右対称5本の扇状力木とそれらの先端をボトム部で受け止める2本のハの字型に配されたクロージングバー、そして駒板位置にはパッチ板が貼られているという構造。レゾナンスはGの少し下に設定されています。

表面板の指板脇高音側に一ヵ所の割れ補修、ゴルペ板の低音側の縁に沿うようにして15㎝ほどの割れ補修(内側からパッチ補強あり)、裏板ボトム部に木目に沿って13㎝ほどの割れ補修の履歴がそれぞれ有りますが、現状で使用に問題無く、継続してお使い頂けます。傷や打痕等は全体に有りますが45年を経たフラメンコモデルとしては年代相応のレベルです。ネック、フレット、糸巻き等演奏性に関わる部分も問題ございません。

ラミレスは1970年初めより製作担当職人のイニシャル刻印を廃止し、以後は番号によるスタンプが表面板内側にされるシステムになりましたが、本作は16番のスタンプが押されており、これはラミレスのオフィシャルリストによるとPedro Jimenez Posadasの作になります。

定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。


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