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製作家/商品名 アントニオ・マリン・モンテロ Antonio Marin Montero演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. ブーシェモデルNo.919
001_001_amarin_1_02_196
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン
製作年 Year 1996年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド South American Rosewood
付属品 Option ハードケース付属
備考 Notes
〔製作家情報〕
1933年スペイン、グラナダ生まれ。家具職人として出発し、のちに同地の製作家エドゥアルド・フェレールの工房に入り製作を学びます。同工房出身のマヌエル・ベジードとともに共同の工房を立ち上げ、まずはキャリアをスタートさせます。その後独立し製作家としての評価も高めてゆきますが、1970年代後半にある日本人発明家の紹介でブーショとの知遇を得て、その作風を大きく変化させていきました。音響と造作の両方に於いて、その芸術的な高みに達したギターはグラナダを代表する名品として現在不動の評価を得るに至っています。また氏の人柄を慕って現在では世界中から若き才能がグラナダに集まるようになり、氏の名前を冠した国際製作コンクールが開催されるようになりました。現在も甥のホセ・マリンらと現役で製作を続ける、最長老の一人。

〔楽器情報〕
1977年にロベール・ブーシェとの邂逅のあと、自身のそれまでのモデルを発展進化させて完成したモデルで、いわゆるブーシェモデル(Modelo B)と呼ばれるもの。現在はこれがマリンの標準仕様モデルとなっています。
傷は表面板を中心に有りますが割れなくオリジナルセラック塗装の良好な状態です。ネックはやや順反りの傾向がありますが弦高弾き易く調整され演奏には問題無い状態です。

糸巻:スローン

現新品価格:¥2,160,000(税込)




定価(税込) : お問い合わせ下さい。 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 カルロス・ホアン・ブスキエール Carlos Juan Busquiel演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. TradicionalNo.135
001_003_Busquiel_1_02_221
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain 
製作年 Year 2021年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option ハードケース付属
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラックニス
糸 巻:アレッシー
ナット、サドル:牛骨
弦 高:1弦 3.2mm/6弦 3.9mm

[製作家情報]
1980年生まれ。スペイン、アリカンテに工房を構える製作家。12歳よりギターを弾き始め、大学ではヴァイオリンを専攻、その後独学でヴァイオリン製作をしていたころにギター製作家のラファエル・ロペス・ポルラスと出会い、本格的にギター製作を学び始めます。そしてジョアン・ペリッサらが主宰した古楽器のセミナーでの名匠ホセ・ルイス・ロマニリョスとの交流から、スペインの伝統的な工法に基づいたギターの魅力に取りつかれ、以後はアントニオ・デ・トーレスを規範とする純粋なスパニッシュギターの製作に専念します。その後もロマニリョスからの多くのアドバイスにより、トーレス以降の名工達(アリアス、ラミレス、ガルシア、シンプリシオ等)の研究を深めてゆく過程で、自らのオリジナル性も同時に追求してゆきます。

彼のギターはトーレスから始まる19世紀から20世紀前半のスパニッシュギターの伝統を規範とし尊重しながらも、そこに現代の音の嗜好と演奏性におけるニーズに対して柔軟に応えた要素をさりげなく加味したもので、幅広い弾き手にアピールできる柔軟さを備えたものとなっています。

[楽器情報]
カルロス・ホアン・ブスキエール トラディショナルモデル2021年製の中古です。
現在4種ある彼のラインナップの中で最もスタンダードなモデル。トーレスレプリカとなる「La Leona」、そしてより音量の増大を指向した「Concerto」 モデルなどがありますが、その中ではやはりこの「Tradicional」が彼の個性と素養とが最も無理なく融合したモデルとなっています。ヘッドシェイプはトーレスですが、内部構造は計6本の扇状力木がセンターの1本を境に高音側に3本、低音側に2本配されており、ボトム部に短い2本のクロージングバー、ブリッジ位置にはパッチ板が貼られているという配置。伝統的ながら、細かな部分に彼自身の工夫も感じさせる構造になっています。表面板はかなり薄く加工してあり、これはスペインヴィンテージのギターを参考にした設定でしょう。レゾナンスはGに設定。非常にヴィヴィッドで明るい発音。やや乾いた感触の響きはかのグラナダの名工たちをも想起させます。

プレイヤー目線での演奏性に対するこだわりもある彼ならではの、握りやすいDシェイプのネック。ネック自体のセッティングも良く、全体に弾き易いモデルになっています。ただし弦の張りは強めでブリッジ弦穴はダブルホール仕様のため、柔らかめのテンション感を楽しみたい方は弦穴をワンホールでの通常の巻き方で弦を装着するのをおすすめします。全体はセラックの丁寧な仕上げ、糸巻きはアレッシーを装着しています。

表面板のサウンドホールとブリッジとの間、弦の張ってある範囲に演奏時によるものと思われる1~3センチほどの傷が数か所あります。また薄く加工された表面板はブリッジ下からボトム部にかけてがほんの若干膨らみがありますが、適切な環境下であれば今後の使用、演奏には問題ございません。






定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 マヌエル・カセレス Manuel Caceres
モデル/品番 Model/No.
001_003_caceres_02_206
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2006年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option ボブレンハードケース 黒
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラックニス
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦  3.0mm/6弦  4.0mm

〔製作家情報〕
1947年スペイン、バダホス生まれ。1963年にホセ・ラミレス3世の工房に入り、当時の職工長であったパウリーノ・ベルナベのもと研鑽を積みながら、やがて「MC」のスタンプで同ブランドの最上位機種である1Aの製作を任されるようになり、当時の人気スタンプとなります(現在も中古市場では当時のMCスタンプのラミレスは人気のアイテムとなっています)。1978年にラミレス工房を出た後に独立。また同時期より同じマドリッドの名工アルカンヘル・フェルナンデスとの共同作業的な親交が始まります。これがカセレスのギター製作に大きな影響を与えることになり、アルカンヘルが2011年に引退した後、その唯一直系の製作家として、また最もマドリッドらしい作風を継承した製作家として人気を博していましたが、2018年に工房を閉鎖し一旦引退。現在はわずかに受注での製作のみとなっており、新作が極めて貴重なブランドとなっています。

カセレスのギターはオリジナルのラベルとデザインによるものと、アルカンヘル工房品として「Para casa Arcangel Fernandez」のラベルを貼って出荷されているものとがあり、後者は基本的にアルカンヘルの監修による仕様に準拠していますが、オリジナルラベルによるモデルは内部構造からヘッドシェイプ、細部の仕様からラベルデザインに至るまでいくつかのタイプがあり、音色の傾向もそれぞれ異なり、個性的なものになっています。


[楽器情報]
マヌエル・カセレス 2006年製のオリジナルラベルによる1本。ホセ・ラミレスとアルカンヘル・フェルナンデスという、戦後のマドリッドを代表する2大ブランドの、その両方の流れを受けながら柔軟に自身の個性を発揮してきた彼ですが、ここではアルカンヘルからマルセロ・バルベロへと連なる系譜を明確になぞるような、カセレスならではの重厚な魅力を湛えたギターとなっています。全体に引き締まった、非常に粘りのある発音が素晴らしく、迫力ある音量も申し分ありません。音色における表情の変化はさすがにロマンティックなものがあり、良質な中南米産のローズウッドを使用したモデルらしく、上品な透明感をたたえています。

内部構造はサウンドホール上下に一本ずつのハーモニックバー、扇状力木はセンターに配された一本を境にして低音側に2本、高音側に3本の合計7本が表面板の中央に寄り添うように配置され、それらの先端をボトム部で受け止める2本のハの字型のクロージングバー、ブリッジプレート位置には表面板の横幅いっぱいにやや厚みを持ったプレートが貼られているという構造で、アルカンヘルのクラシックモデルを踏襲したような仕様。表面板と横板の接着部分に貼り付けられるペオネスに至る細部まで実に丁寧に、綺麗な仕事がされており、彼の職人としての矜持も感じさせる1本。レゾナンスはGの少し上に設定されています。

表面板は全体に細かな弾き傷等があり、サウンドホールまわりとブリッジ下に特にスクラッチ痕が目立ちます。また演奏時に右腕を当てる部分は若干塗装の摩耗が見られますが、現状では使用上の問題はありません。割れ等の大きな修理履歴はなく、ネック、フレット等の演奏性に関わる部分も問題ありません。糸巻はフステロ製を装着。


新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 マヌエル・カセレス Manuel Caceres
モデル/品番 Model/No. パラ・カサ・アルカンヘル
001_003_caceres_1_01_183
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン
製作年 Year 1983年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides ローズウッド単板 Indian rosewood
付属品 Option ハードケース付属
備考 Notes
〔製作家情報〕
1947年スペインのバダホス県生まれ。13才の時からラミレス工房にて仕事を始め、一時家族の都合でドイツに移住。
帰国後に再びラミレス工房に戻り、1964年からは製作を任される様になりました。当時の彼の楽器は今でもMCスタンプのラミレスとして高い評価を得ています。
1978年には名工アルカンヘル・フェルナンデスのアドバイスを得て独立し、自らの工房をマドリッドに設立。
多くの有名ギタリストが使用する楽器として名声を高めメキシコ、キューバ、プエルトリコ等では製作マスターコースを行い後進の指導にも力を入れています。
その後1999年より13年間に渡りアルカンヘルの仕事を手伝い、その影響化、徐々に独自の作風を確立して行きました。現在はアルカンヘルの引退に伴い、唯一の後継者として製作に励んでいます。

[楽器情報]
本作はラミレス工房での充実した仕事のあと独立してから間もない時期のもの。若き日の作ながら、ここにはすでにマドリッドのギターの良き特徴が無理なく、非常に高いレベルで達成されており、しかもとても弾きやすく設定されている、何とも素晴らしいギターになっています。
表面板を中心に傷、擦れなどありますが、オリジナル塗装の状態です。ネック反りなく弦高弾きやすく調整されています。明るく明確な伸びの良い音質です。

定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 ジョン・レイ John Ray
モデル/品番 Model/No. トーレスモデル #152T
001_003_JRay_1_01_212
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2012年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 楓単板 Maple
付属品 Option ハードケース付属
備考 Notes
〔製作家情報〕
カナダ出身で現在はスペインのグラナダで製作している。伝統工法に忠実で研究心旺盛な製作家。彼は1989年に訪西、マラガにてホセ・アンヘル・チャコンの指導を受けた後にグラナダをに居を構え、アントニオ・マリンやロルフ・アイヒンガ―の指導を受けて現地で工房を設立。その後2006年に彼の製作過程の写真集[EL ARTE DELA GUITARRA]を刊行、また2007年にはコルドバで開催されたアントニオ・デ・トーレスの展示会にて、1892年(SE153)の復元モデルを発表し、高い評価を得ている。

〔楽器情報〕
1847年作のアントニオ・デ・ロルカのモデルで高い評価を得た彼が、トーレスの所有者のカルロス・トレパットより楽器を借り受けて挑んだ意欲的な作品。
横裏板の美しいフレイムメイプルと豪奢なロゼッタとの対比が美しく、外観においてもトーレスならではの魅力にあふれた一本です。メイプルならではの古雅で落ち着いた音色と、薄型のボディながら十分に深みのある響きも特筆すべきでしょう。
表面板とネック裏に細かい爪傷等多数ありますが、オリジナル塗装で悪くない外観です。ネックは少し順反りの傾向がありますが、弦高弾きやすく調整され、演奏には問題ない状態です。
薄い胴厚ながら音量があり、明るくトーレスモデルらしい魅力的な楽器です。

現新品価格:¥2,052,000

定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 ヘルマン・ハウザー3世 Hermann Hauser III演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. セゴビアモデルNo.599
001_017_hauser_3_03_206
弦長 Scale Length 647mm
国 Country ドイツ Germany
製作年 Year 2006年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 楓単板 Maple
付属品 Option ハードケース付属
備考 Notes
〔製作家情報〕
20世紀ドイツ最高ギターブランドであり、現在も4代目がその伝統を継承し製作を続けている老舗。ヘルマン・ハウザーI世(1884-1952)が、ミゲル・リョベートが所有していたアントニオ・トーレスとアンドレス・セゴビアのマヌエル・ラミレスをベースにして自身のギターを改良し、後に「セゴビアモデル」と呼ばれることになる稀代の名モデルを製作した事は良く知られています。それはトーレスがギターの改革を行って以降の最大のギター製作史における事件となり、その後のギター演奏と製作との両方に大きな影響を与えることになります。1世が成し遂げた技術的な偉業は2世(1911-1988)、更に1958年生まれの3世に受け継がれ、それぞれが独特の個性を放ちつつ、このブランドならではの音色と驚異的な造作精度を維持したギターづくりを現在も続けています。1世はいまやトーレスと並ぶほどの高値がオークションではつけられ、1世のニュアンスにドイツ的な要素を加味した2世の作品もまたヴィンテージギター市場では高額で取引されています。3世はますますその工作精度に磨きをかけながら、長女のカトリン・ハウザーとともに現在も旺盛に製作を続けています。

〔楽器情報〕
ドイツ、ライスバッハの地に工房を構えるヘルマン・ハウザー3世(1958~)製作の「セゴビア」モデル、2006年製の数少ない横裏板が楓材の作品です。ハウザーの工房には祖父の1世の時代からストックしていた最高品質の良材が現在も潤沢にあり、そのクオリティの高さは専門家からさえも垂涎の的となるほど。メイプル材もそうした目録に多く含まれており、今作はそうしたハウザー秘蔵の材をセレクトして製作された気品あふれるモデルです。

響きはドイツならではの硬質さと適度な粘りをもち、雑味が無く、渋いながらも色彩があります。各弦の分離、和音での清澄さは比類がなく、全体のバランスも見事。楓材特有の上品で古雅なニュアンスが素晴らしく。ルネッサンス、バロック、古典派の楽曲を好まれる方にはおすすめしたい一本です。

ネック、ボディともにややコンパクトな印象があり、また弦の張りも中庸なので日本人にも弾きやすいのが嬉しいところ。傷は殆どなくオリジナル塗装の良好な状態です。割れ等の修理履歴もございません。ネック状態良好で弦高は弾き易く調整されています。





商談中 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 ホセ・ルイス・ロマニリョス 1世 J. L. Romanillos Ⅰ
モデル/品番 Model/No. La Prematura#220
001_101_romanillosJL_1_03_174
弦長 Scale Length 652mm
国 Country スペイン Spain 
製作年 Year 1974年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides ローズウッド単板 Indian Rosewood
付属品 Option ハードケース付属
備考 Notes
〔製作家情報〕
1932年スペイン マドリッド生まれ。
10代の頃は同地の家具製作工房で働き、1956年にイギリスに移住。移住した当初は病院で働いていましたが、1961年に純粋にプライベート用として独学でギターを製作します。1969年には名手ジュリアン・ブリームの知己を得て、彼はロマニリョスの非凡な才能をすぐに見抜き、ウィルトシャー、セムリーにある自身の敷地内に工房を作らせて製作家として独立することをすすめます。所有していた数々の名器の中でも、ロマニリョス1973年製のギターは長年ブリームのお気に入りの一本となった事は良く知られています。彼はまた大変な碩学としても知られ、名著の誉れ高い「アントニオ・デ・トーレス」を上梓するなど執筆業でも高い評価を得ているほか、その知識を活かして後進の指導にも尽力。毎年シグエンサにてギター製作の講習会を息子のリアム、ゲルハルト・オルディゲスやステファン・リーズをアシスタントにして開催していたことは彼の教育熱心な面をよく物語っています(2001年の講習会には尾野薫、田邊雅啓、中野潤、佐久間悟が参加)。

ブランドは1991年より息子のリアムが共同作業に正式に加わり、ラベルもJose Luis Romanillos&Son に変更、現在に至っています。今年2020年には、彼の講習会のアシスタントを務めていたJosep Melo氏によりロマニリョス1993年以降の製作史を総括する大著「Romanillos Guitarras The Guijosa Period 1993~2015」が上梓され、現役最大の巨匠としていままた世界的に更なる評価の高まりを見せています。

〔楽器情報〕
ホセ・ルイス・ロマニリョス1世 1974年作、‘La Prematura’です。彼の製作家としての才能を高く評価していた名手ジュリアン・ブリームのすすめにより、イギリス、セムレーの彼が所有する敷地内で工房を持ち、まさに意気揚々とそのキャリアを漕ぎ出した時期のもの。トーレス=ハウザーを規範として様々な構造でギターを作り続けてきたこの製作家にとって、彼自身の言葉にもあるように一つとして同じ楽器はないと言えるのですが、本器は最も敬愛するトーレスを踏襲しつつも、独自の構造的な工夫がなされ、その後の代表的な配置構造の萌芽とも言える造りとなっています。内部構造はサウンドホール上に2本、下に1本のハーモニックバー、そしてボディの肩の位置から真直ぐ2本の力木がバーと垂直にサウンドホール下のハーモニックバーに伸びており、途中2本のバーをトンネル状にくぐりぬけています。このサウンドホールの横をバーを貫通して配された2本の力木は低音側にのみで、高音側には配置されておりません。扇状力木は左右対称7本でボトム部にはハの字型のクロージングバー、駒真下位置にはパッチ板があてられています。レゾナンスはGの少し下に設定されています。糸巻きはライシェル製を装着。

1970年代初期のロマニリョスらしい、力強く芯がある響きながらも柔らかな奥行きを持った、よりスペインのヴィンテージの味わいを感じさせる音色。木質のヴィヴィッドな発音が素晴らしく、和音の豊かで雑味の無い響き、単音の凛とした音像、そして全体の表情の繊細な変化という点でも申し分がありません。製作家の初期の作とはいえ既に比肩するものの無いクオリティを確立していたことがうかがえる一本です。比較的コンパクトなラウンドシェイプのネックはフィット感が良く、左手の演奏時のストレスが少ないところも特に手の小さめな方にとっては嬉しいところでしょう。

弾き傷や打痕等は若干ありますが年代考慮すると標準的な状態と言えるでしょう。割れ等の修理履歴なく、またネック、フレット、糸巻きなど演奏性に関わる部分での状態も良好で問題ありません。



品切れ 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 アントニオ・ラジャ・パルド Antonio Raya Pardo
モデル/品番 Model/No.
001_102_pardoR_1_02_190
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain 
製作年 Year 1990年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option ハードケース付き
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:ロジャース
弦 高:1弦 2.8mm/6弦 3.8mm

[製作家情報]
アントニオ・ラジャ・パルド 1950年 スペイン、アンダルシア州 ウエルバに生まれる。14歳の時にグラナダに移り、最初は織工として働きますが、当時グラナダでギター製作を志す若者たちにとってメンター的存在だったエドゥアルド・フェレール(1905~1988 ※叔父は無名時代のアンドレス・セゴビアにギターを与え、グラナダ派の祖と言われるベニート・フェレール)に短期間ですが弟子入りし、ギター製作の道に入ります。その後ホセ・ロペス・ベジード(1943~ ※マヌエル・ベジードの弟でエドゥアルド・フェレールの義理の息子でもある)にやはり短期間製作を学んだ後、1973年に自らの工房を開きます。ほとんど独学でギター造りを会得しますが、フェレール以後同地の最大の精神的支柱であり世界的名工のアントニオ・マリン・モンテロ(1933~)からの助言は彼にとってかけがえのないものであったようです。
グラナダ派の友好的なコミュニケーションの中で育まれ、じっくりと時間をかけて熟成されていったかのような彼のギターは、音響、外観、造作全てにおいて円満に現在のグラナダ派のギターを体現しており、耳に素直に馴染んでゆくかのような優しく力強い音色は多くのギターファンに愛されてきました。現在は息子のアントニオ・ラジャ・フェレール(1980~)と共に、それぞれが自身のラベルで製作を続けています。


[楽器情報]
アントニオ・ラジャ・パルド 1990年製作。この製作家らしい、耳に優しく、柔らかく角の取れた、木質の素朴な味わいとしっかりと歌う音色が魅力的な一本です。例えばアントニオ・マリンの快活さやパコ・マリンの武骨な迫力と比較するといっそう落ち着いた感触がありますが、これこそが彼の本質でしょう。内部構造はサウンドホール上下のハーモニックバーとそれぞれが間隔をたっぷりとって配された5本の左右対称の扇状力木、そして駒板の位置に沿うようにして表面板の横幅いっぱいに設置されたやや厚めのパッチ板という配置。レゾナンスはGの上に設定されています。

30年に渡りしっかりと弾き込まれており、全体に細かな弾き傷や塗装のムラ等生じている箇所がありますが、割れ等の大きな修理履歴なく年代考慮すると良好な状態。ネックはほぼストレートな状態を維持しており、フレットは少々の摩耗ありますが現状で演奏上の問題はありません。糸巻きはロジャース製を装着しておりこちらも動作状況は良好。全体はオリジナルの薄めに仕上げられたセラック塗装で、経年により滋味を増した質感が実に素晴らしい。ネックシェイプは薄めのDシェイプで日本人の手にもなじみやすく、弦の張りも中庸なので弾き易く感じます。
現在スペイン、グラナダを代表するブランドとなったベテラン、若き日の愛すべき一本です。


定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 サイモン・アンブリッジ Simon Ambridge
モデル/品番 Model/No. No.184
001_AmbridgeS_02_207
弦長 Scale Length 650mm
国 Country イギリス England
製作年 Year 2007年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option ヒスコックケース(黒)
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラックニス
糸 巻:ロジャース
弦 高:1弦 3.3mm/6弦 3.8mm

〔製作家情報〕
Simon Ambridge(1951~ イギリス、デヴォン州 ダーティントン)
1951年ロンドン生まれ。18世紀から続く由緒ある家具職人の家系に生まれ、自身も木工技術を習得してゆきますが、同時にグラフィックデザインの勉強もしてクリエイティブな仕事へ傾倒してゆきます。幼いころはちょうど世界を席巻していたポップミュージックの影響からギターに興味を持ち始めた彼らしく、1978年最初に独学で作ったギターもMartin 45タイプのレプリカモデルであったそう。しかしその同時期に2歳年上で当時すでに製作家としての地歩を固めていたケヴィン・アラムの全面的なアドヴァイスのもと、トーレススタイルのクラシックギターを製作します。 ロンドンで家具職人としての仕事を継続していた彼ですが、1980年代の終わりにイギリス工芸審議会(Crafts Council)からの承諾を得てイギリス南部のデヴォン州に独立して工房を設立するに到り、クラシックギター製作家としての道を歩み始めます(審議メンバーにはホセ・ロマニリョス、デビッド・ルビオ、ポール・フィッシャーらが名を連ねていました)。1990年代以降、彼のギターは国際的な評価を着実に高め、現在も精力的に製作を行っています。クラシックギター製作の契機となったトーレスモデルをはじめとする、伝統的なスタイルにこだわったモデルで、トーレス、ハウザーモデルでの高い評価が際立っています。また自身が影響を受けた20世紀初頭のスペインの名工たちのエッセンスを独自に融合させたオリジナルモデルもラインナップしており、トラディショナルでありながら現代のコンサートギタリストのニーズも満たす高い機能性を備えたギターとして人気のモデルとなっています。

〔楽器情報〕
サイモン・アンブリッジ製作、2007年製 No.184 中古の入荷です。特徴的なヘッドシェイプからホセ・ロマニリョスモデルとも言えますが、内部構造や全体の設計はむしろハウザー1世に近く、この2人の名工へのオマージュとなっています。力木配置はサウンドホール上下に1本ずつのハーモニックバー、左右対称7本の扇状力木とその先端をボトム部で受け止める2本のクロージングバー、駒板位置にあてられた薄いパッチ板という構造。ネックとヘッド部の接合はVジョイント方式、レゾナンスはGの少し下に設定されています。ハウザーをスペイン的な響きに寄せたような、木を叩くような硬質な音色が特徴で、音量も豊か。やや小ぶりなボディと薄めのCラウンドシェイプのネック形状との相乗効果もありとてもコンパクトな感触で演奏できる感覚があります。

表面板とネック裏に若干の擦り傷、打痕等あります。また表面板はおそらくセラックでの上塗りが施されております。裏板は演奏時に胸の当たる部分などに若干の塗装ムラが生じております。十分に弾き込まれており、フレットの特に1~7Fに摩耗がありますが演奏上の問題はありません。20フレット仕様。ブリッジ弦穴はダブルホール仕様。糸巻きはロジャース製を装着。


新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 アントニウス・ミューラー Antonius Muller演奏動画あり
モデル/品番 Model/No.
001_Amuller_02_205
弦長 Scale Length 650mm
国 Country ドイツ Germany
製作年 Year 2005年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option ハードケース付属
備考 Notes
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:スローン
弦 高:1弦 3.6mm/6弦 4.2mm

[製作家情報]
ドイツ、ヘッセン州の豊かな自然が拡がるタウヌスの地に1960年生まれる。16歳の頃より3年間ディーター・ホッフ工房にてドラガン・ムスリンのもとギター製作を学びます。一旦兵役のため製作から離れましたが、その後は再びD.ホッフのもとで働くことになり、そこで後に共同でブランドを立ち上げることになるフランツ・ウルリッヒ・アルバートと出会います。1983年に厳しいマスターディプロマ工芸部門の試験に合格し、翌年アルバートと共にAlbert and Mullerを設立。クラシックギターのみならずアコースティックやマンドリン、古楽器に至るまでの広範なラインナップと極めて高い品質によりドイツでも指折りの手工品ブランドとして名を馳せるようになります。1990年半ばよりミュラーはより高い演奏性と完璧な音響を模索し独自の理論によるクラシックギター開発に専念するようになり、そして2007年二層構造の表面板によるギターを発表するに到ります。これはいわゆる「ダブルトップ」の構造をミュラーなりに解釈し再構成したもので、自然素材のみ(Nomex素材を使用しない)で作られます。これが大変な反響を呼び、現在ミュラーの「ダブルトップ」はコンサートギタリストを中心にマストアイテムの一つとしてなんと10年以上のウェイティンリストを抱えるまでになります。2013年には故郷ヘッセン州のアールベルゲンに工房を設立し息子のFelix とともに現在も製作を続けています。

[楽器情報]
アントニウス・ミュラー 2005年製 クラシックモデル 中古の入荷です。後に彼のトレードマークとなるダブルトップではなく、オーソドックスなスタイルで作られた一本。内部構造は左右対称の7本の扇状力木にボトム部でそれらを受け止める2本のクロージングバー、駒板位置に貼られたパッチ板、サウンドホール上下のハーモニックバーとその間を高音側と低音側とに一本ずつの短い力木という配置。レゾナンスはGの少し下に設定されています。
ドイツ的な硬質で程よい粘りを持った発音ですが、ハウザー3世などよりも音像はまろやかで、全体に温かみのある音色が特徴。またやはりドイツ的な特徴として、単音は低音から高音まで引き締まり自然なバランス、そして和音でのまとまりと深みと迫力、その対比が素晴らしくとても音楽的です。ネックは薄めのDシェイプ(1F厚み20.0mm)でコンパクトで押さえ易く、高い演奏性が追求されています。
割れなどの修理履歴はなく、また全体的にほんの若干の弾き傷、衣服の摩擦による少々の塗装ムラがあるのみで、15年を経た楽器としては良好な状態と言えます。表面板は経年によるほんの若干のゆがみがありますが、今後の使用には全く問題ございません。塗装はオリジナルで横裏板ラッカー、表面板がセラック。糸巻きはスローン製。20フレット仕様。ブリッジ弦穴はダブルホール仕様となっています。





定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。


株式会社アウラ
〒110-0004
 東京都台東区下谷
 3-3-5アズール上野2F

TEL 03-3876-7207
FAX 03-3876-7206
営業時間 11:00-19:00
 (定休日:毎週水曜日)