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製作家/商品名 カルロス・ホアン・ブスキエール  Carlos Juan Busquiel演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. Tradicional No.135
001_003_Busquiel_1_02_221
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain 
製作年 Year 2021年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option ハードケース付属
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラックニス
糸 巻:アレッシー
ナット、サドル:牛骨
弦 高:1弦 3.2mm/6弦 3.9mm

[製作家情報]
1980年生まれ。スペイン、アリカンテに工房を構える製作家。12歳よりギターを弾き始め、大学ではヴァイオリンを専攻、その後独学でヴァイオリン製作をしていたころにギター製作家のラファエル・ロペス・ポルラスと出会い、本格的にギター製作を学び始めます。そしてジョアン・ペリッサらが主宰した古楽器のセミナーでの名匠ホセ・ルイス・ロマニリョスとの交流から、スペインの伝統的な工法に基づいたギターの魅力に取りつかれ、以後はアントニオ・デ・トーレスを規範とする純粋なスパニッシュギターの製作に専念します。その後もロマニリョスからの多くのアドバイスにより、トーレス以降の名工達(アリアス、ラミレス、ガルシア、シンプリシオ等)の研究を深めてゆく過程で、自らのオリジナル性も同時に追求してゆきます。

彼のギターはトーレスから始まる19世紀から20世紀前半のスパニッシュギターの伝統を規範とし尊重しながらも、そこに現代の音の嗜好と演奏性におけるニーズに対して柔軟に応えた要素をさりげなく加味したもので、幅広い弾き手にアピールできる柔軟さを備えたものとなっています。

[楽器情報]
カルロス・ホアン・ブスキエール トラディショナルモデル2021年製の中古です。
現在4種ある彼のラインナップの中で最もスタンダードなモデル。トーレスレプリカとなる「La Leona」、そしてより音量の増大を指向した「Concerto」 モデルなどがありますが、その中ではやはりこの「Tradicional」が彼の個性と素養とが最も無理なく融合したモデルとなっています。ヘッドシェイプはトーレスですが、内部構造は計6本の扇状力木がセンターの1本を境に高音側に3本、低音側に2本配されており、ボトム部に短い2本のクロージングバー、ブリッジ位置にはパッチ板が貼られているという配置。伝統的ながら、細かな部分に彼自身の工夫も感じさせる構造になっています。表面板はかなり薄く加工してあり、これはスペインヴィンテージのギターを参考にした設定でしょう。レゾナンスはGに設定。非常にヴィヴィッドで明るい発音。やや乾いた感触の響きはかのグラナダの名工たちをも想起させます。

プレイヤー目線での演奏性に対するこだわりもある彼ならではの、握りやすいDシェイプのネック。ネック自体のセッティングも良く、全体に弾き易いモデルになっています。ただし弦の張りは強めでブリッジ弦穴はダブルホール仕様のため、柔らかめのテンション感を楽しみたい方は弦穴をワンホールでの通常の巻き方で弦を装着するのをおすすめします。全体はセラックの丁寧な仕上げ、糸巻きはアレッシーを装着しています。

表面板のサウンドホールとブリッジとの間、弦の張ってある範囲に演奏時によるものと思われる1~3センチほどの傷が数か所あります。また薄く加工された表面板はブリッジ下からボトム部にかけてがほんの若干膨らみがありますが、適切な環境下であれば今後の使用、演奏には問題ございません。






定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 マヌエル・カセレス Manuel Caceres
モデル/品番 Model/No. オリジナルモデル
001_003_caceres_02_210_01
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2010年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option ハードケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラックニス
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 2.8mm/6弦 3.5mm

〔製作家情報〕
1947年スペイン、バダホス生まれ。1963年にホセ・ラミレス3世の工房に入り、当時の職工長であったパウリーノ・ベルナベのもと研鑽を積みながら、やがて「MC」のスタンプで同ブランドの最上位機種である1Aの製作を任されるようになり、当時の人気スタンプとなります(現在も中古市場では当時のMCスタンプのラミレスは人気のアイテムとなっています)。1978年にラミレス工房を出た後に独立。また同時期より同じマドリッドの名工アルカンヘル・フェルナンデスとの共同作業的な親交が始まります。これがカセレスのギター製作に大きな影響を与えることになり、アルカンヘルが2011年に引退した後、その唯一直系の製作家として、また最もマドリッドらしい作風を継承した製作家として人気を博していましたが、2018年に工房を閉鎖し一旦引退。現在はわずかに受注での製作のみとなっており、新作が極めて貴重なブランドとなっています。

カセレスのギターはオリジナルのラベルとデザインによるものと、アルカンヘル工房品として「Para casa Arcangel Fernandez」のラベルを貼って出荷されているものとがあり、後者は基本的にアルカンヘルの監修による仕様に準拠していますが、オリジナルラベルによるモデルは内部構造からヘッドシェイプ、細部の仕様からラベルデザインに至るまでいくつかのタイプがあり、音色の傾向もそれぞれ異なり、個性的なものになっています。


[楽器情報]
マヌエル・カセレス 2010年製のオリジナルラベルによる1本で、ちょうど同時期にアウラショップカスタムとして製作されるアルカンヘルモデルとは異なり、ヘッドデザイン等もカセレスオリジナルもの。しかしながら内部構造から音響に至るまでやはりアルカンヘル的工法に準拠しており、サントス(・エルナンデス)~バルベロ1世~アルカンヘルという偉大なる系譜に連なるものとして十全の仕上がりを見せる、優れたギターとなっています。

アルカンヘルの強い粘りを持ったいかにも重厚な響きと比較して、カセレスのギターは発音により素直なレスポンスがあり、それでいてマドリッド的な濃密な表情を湛えた音色であるところにひとつ魅力があると言えるでしょう。単音、和音ともに雑味なく、しかし深く、豊か音量も備えているところはスペインギターならでは。そしてカセレスのギターにはどこか独特の上品さがあり、それは曲を演奏した時に、優婉さからたくましさまでも表出しうる類まれな表現力となって顕れています。

内部構造はサウンドホール上下に一本ずつのハーモニックバー、扇状力木はセンターに配された一本を境にして低音側に2本、高音側に3本の合計7本が表面板の中央に寄り添うように配置され、それらの先端をボトム部で受け止める2本のハの字型のクロージングバー、ブリッジプレート位置には表面板の横幅いっぱいにやや厚みを持ったプレートが貼られているという構造で、アルカンヘルのクラシックモデルを踏襲したような仕様。表面板と横板の接着部分に貼り付けられるペオネスに至る細部まで実に丁寧に、綺麗な仕事がされており、彼の職人としての矜持も感じさせる1本。レゾナンスは彼としてはやや低めのF#に設定されており、そのため低音のヴィヴィッドでどっしりとした響きを備えたギターとなっております。ネック形状はDシェイプで親指のあたる部分はフラットな加工がされています。

表面板は全体に演奏時のスクラッチが多くあり、それぞれ部分塗装による埋め補修がされておりますが、やや荒い処理のため色むらが目立っております。また裏板にもに一部同様の処置を施した跡がございます。ネックはほんの若干の順反りでクラシックギターの設定としては標準的なレベル。1~9フレットのでやや摩耗見られますがこちらも演奏上の問題はありません。現状では使用上の問題はありません。割れ等の大きな修理履歴はありません。表面板ネックヒール部からサウンドホールにかけて(ちょうど指板の真下にあたる部分)に2本のスプリットが入っていますが、これはこの部分の木の動きをフレキシブルにし割れ等の防止策として施したもので、アルカンヘル工房品の常套的な仕様。糸巻はフステロ製を装着。


新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 マヌエル・カセレス Manuel Caceres
モデル/品番 Model/No. パラ・カサ・アルカンヘル
001_003_caceres_1_01_183
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン
製作年 Year 1983年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides ローズウッド単板 Indian rosewood
付属品 Option ハードケース付属
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 3.0mm/6弦 4.0mm

〔製作家情報〕
1947年スペインのバダホス県生まれ。13才の時からラミレス工房にて仕事を始め、一時家族の都合でドイツに移住。
帰国後に再びラミレス工房に戻り、1964年からは製作を任される様になりました。当時の彼の楽器は今でもMCスタンプのラミレスとして高い評価を得ています。
1978年には名工アルカンヘル・フェルナンデスのアドバイスを得て独立し、自らの工房をマドリッドに設立。
多くの有名ギタリストが使用する楽器として名声を高めメキシコ、キューバ、プエルトリコ等では製作マスターコースを行い後進の指導にも力を入れています。
その後1999年より13年間に渡りアルカンヘルの仕事を手伝い、その影響化、徐々に独自の作風を確立して行きました。現在はアルカンヘルの引退に伴い、唯一の後継者として製作に励んでいます。

[楽器情報]
本作はラミレス工房での充実した仕事のあと独立してから間もない時期のもの。若き日の作ながら、ここにはすでにマドリッドのギターの良き特徴が無理なく、非常に高いレベルで達成されており、しかもとても弾きやすく設定されている、何とも素晴らしいギターになっています。
表面板を中心に傷、擦れなどありますが、オリジナル塗装の状態です。ネック反りなく弦高弾きやすく調整されています。明るく明確な伸びの良い音質です。

定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 ジョン・レイ John Ray演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. トーレスモデル No.152T
001_003_JRay_1_01_212
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2012年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 楓単板 Maple
付属品 Option ハードケース付属
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:スローン
弦 高:1弦 3.6mm/6弦 3.9mm(余剰1.0~1.5)


〔製作家情報〕
カナダ出身で現在はスペインのグラナダで製作している。伝統工法に忠実で研究心旺盛な製作家。彼は1989年に訪西、マラガにてホセ・アンヘル・チャコンの指導を受けた後にグラナダをに居を構え、アントニオ・マリンやロルフ・アイヒンガ―の指導を受けて現地で工房を設立。その後2006年に彼の製作過程の写真集[EL ARTE DELA GUITARRA]を刊行、また2007年にはコルドバで開催されたアントニオ・デ・トーレスの展示会にて、1892年(SE153)の復元モデルを発表し、高い評価を得ている。

〔楽器情報〕
1847年作のアントニオ・デ・ロルカのモデルで高い評価を得た彼が、トーレスの所有者のカルロス・トレパットより楽器を借り受けて挑んだ意欲的な作品。
横裏板の美しいフレイムメイプルと豪奢なロゼッタとの対比が美しく、外観においてもトーレスならではの魅力にあふれた一本です。メイプルならではの古雅で落ち着いた音色と、薄型のボディながら十分に深みのある響きも特筆すべきでしょう。
表面板とネック裏に細かい爪傷等多数ありますが、オリジナル塗装で良い外観です。ネックは少し順反りの傾向がありますが、弦高は弾きやすく調整され、演奏には問題ない状態です。
薄い胴厚ながら音量があり、明るくトーレスモデルらしい魅力的な楽器です。






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製作家/商品名 ホセ・ビヒル Jose Vigil演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. アウラオリジナルモデル Aura Original model
001_003_Jvigil_1_02_216
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2016年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド South American Rosewood
付属品 Option ハードケース黒
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:ピンウェル
弦 高:1弦 3.0mm/6弦 4.2mm


[製作家情報]
1979年 スペイン、アストゥーリアス生まれ。音楽家の父親のもと幼いころから音楽に囲まれた環境で育ちました。家具木工の勉強をしながらもギター製作への情熱やみがたく、グラナダに最初の工房を開きます。同地の名工アントニオ・マリンやラファエル・モレーノ、ジョン・レイなどの工房に足繁く通い、彼らの貴重なアドバイスをもとに自身の製作美学を洗練させてゆきます。演奏者が音楽表現に自由に集中できることをモットーとする彼の楽器は、材の選択、製作過程における環境の整備から楽器の細部に至るまで、細心の配慮を維持して完成されており、実に高い精度を備えたものとなっています。素直でしっかりした発音、やや太めのふくらみのある響きは師であるアントニオ・マリンを思わせるところもあり、耳によく馴染みます。若さと洗練が同居しているあたりは、伝統に深い敬意を払いながらも現代的なものを志向する近年の優れた若手にみられる傾向ですが、慎ましさの中にそれが表現されているのがこの作家の大きな魅力でしょう。新時代を担う製作家として、アウラが注目する一人です。

〔楽器情報〕
ホセ・ビヒル製作 2016年製アウラショップオリジナルモデルUsedが入荷致しました。
グラナダ的特性に彼自身の感性による洗練が施され、実に円満にスパニッシュギターの良さを楽しめる1本に仕上がっています。師アントニオ・マリンに代表される豪壮さよりも、どこか慎ましく、程よくきりりとした彼らしいgentleな響きが特徴。音は艶をたたえ、よく歌い、温かみのある表情がゆきわたっています。そして発音にはほんのわずかに、それこそ絶妙といえる塩梅で反発感と粘りがあり、それがなんとも心地よく、またサスティーンと減衰のバランスと音像も上品な感触。ただし決して「大人しい」楽器ではなく、必要とあらば十全たるグラナダ的な鳴りを表出してくれるのも嬉しいところ。

内部構造はサウンドホール上側(ネック側)に2本、下側(ボトム側)に1本のハーモニックバー、左右対称5本の扇状力木、ブリッジ真下位置には(例えばアントニオ・マリンのそれと比較すると)細く低く加工されたトランスヴァースバーという配置。レゾナンスはG~G#に設定されています。

丸みのあるCシェイプ形状で作られた薄めのネックはとてもコンパクトなグリップ感があり、演奏性が高く、また弦の張りも中庸から弱めなので左手のストレスが軽減されています。現状で12F上での弦高値は4.0㎜/3.0㎜ ですが、サドル余剰が2~4㎜ほどありますのでさらに低く設定することが可能です。ネックは真っすぐを維持しています。フレットは1~8Fでやや摩耗が見られますが現状で演奏性と音に影響ありません。全体に少々の細かなキズがあるほかは割れなどの大きな修理履歴もなく、状態良好のUsedとなっております。






定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 ヘルマン・ハウザー3世 Hermann Hauser Ⅲ演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. ブリームモデル Bream Model No.343
001_017_hauser_3_03_194_343
弦長 Scale Length 647mm
国 Country ドイツ Germany
製作年 Year 1994年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option バムケース ツイードグレー
備考 Notes
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:表板ラッカー /横裏板ラッカー
糸 巻:ライシェル
弦 高:1弦 3.0mm/6弦 4.0mm

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〔製作家情報〕
20世紀ドイツ最高のギターブランドであり、現在も4代目がその伝統を継承し製作を続けている老舗。ヘルマン・ハウザーI世(1884-1952)が、ミゲル・リョベートが所有していたアントニオ・トーレスとアンドレス・セゴビアのマヌエル・ラミレスをベースにして自身のギターを改良し、後に「セゴビアモデル」と呼ばれることになる稀代の名モデルを製作した事は良く知られています。それはトーレスがギターの改革を行って以降の最大のギター製作史における事件となり、その後のギター演奏と製作との両方に大きな影響を与えることになります。1世が成し遂げた技術的な偉業は2世(1911-1988)、更に1958年生まれの3世に受け継がれ、それぞれが独特の個性を放ちつつ、このブランドならではの音色と驚異的な造作精度を維持したギターづくりを現在も続けています。1世はいまやトーレスと並ぶほどの高値がオークションではつけられ、1世のニュアンスにドイツ的な要素を加味した2世の作品もまたヴィンテージギター市場では高額で取引されています。3世はますますその工作精度に磨きをかけながら、長女のカトリン・ハウザーとともに現在も旺盛に製作を続けています。

〔楽器情報〕                                       
ドイツ、ライスバッハの地に工房を構えるヘルマン・ハウザー3世(1958~)製作のブリームモデル、1994年製 No.343 中古良品の入荷です。ベースとなるのはハウザー1世作の1928年製のモデルで、名手ジュリアン・ブリームが所有し、彼がそのキャリア初期においてコンサート等で愛用していたもの。1937年にこのブランドのフラッグシップモデルとなる「セゴビア」モデルが製作される以前、アンドレス・セゴビアが最初にハウザー1世に見せたマヌエル・ラミレス製作のギター(実際にはラミレス工房の職人であったサントス・エルナンデスの製作)の影響を色濃く受けており、ヘッドシェイプはマヌエルとほぼ同じ、ボディも小さめとなっています。この1928年製をベースとして、これを愛用した名手の名にちなみ製作されたのがブリームモデルとなります。

内部構造はサウンドホール上側に2本、下側に1本のハーモニックバー、7本の左右対称の扇状力木とそれらの先端をボトム部で受けとめる2本のハの字型のクロージングバー、駒下位置には駒板と同じ幅のパッチ板が貼られています。これは厳密には1912年製マヌエル・ラミレスの力木配置とは異なり、セゴビアモデルとミックスしたような構造。レゾナンスはG~G#に設定されています。マヌエルの特徴的なヘッドシェイプと(緑ではなく)茶と黒を基調としたパーフリング等の意匠はセゴビアモデルとは異なる渋い味わいがあり、それがハウザーらしい気品のなかに見事に融和しています。

音色はスペイン的なニュアンスよりもむしろハウザーのドイツ的なキャラクターが際立っており、単音での高い密度とそれぞれの分離、和音での雑味の無さ、低音から高音までの透徹したバランス感覚が十全に備わっています。どの音もその小柄なボディからは意外なほどに力強くそして凛とした佇まいで、音色は十分な艶をたたえ、まさにクラシック音楽に相応しい音色と気品と併せ持ち、ハウザーならではの音響構築をここでも聴くことができます。また演奏性においても日本人の好みとも合致しており、ネックは薄めのCシェイプでコンパクトなグリップ感、女性にの方にもおすすめしたいモデルです。

表面板に若干スクラッチ傷ありますが、横裏板はほぼ無傷に近い綺麗な状態を維持しています。割れ等の大きな修理履歴はありません。フレットは1~7Fでほんの若干摩耗があり、指板も数か所でやや摩耗した部分がありますが演奏性への影響はなく、現状で継続して使用頂けます。ネック、糸巻きは問題ありません。




定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 ホセ・ルイス・ロマニリョス 1世 J. L. Romanillos Ⅰ
モデル/品番 Model/No. La Prematura #220
001_101_romanillosJL_1_03_174
弦長 Scale Length 652mm
国 Country スペイン Spain 
製作年 Year 1974年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides ローズウッド単板 Indian Rosewood
付属品 Option ハードケース付属
備考 Notes
〔製作家情報〕
1932年スペイン マドリッド生まれ。
10代の頃は同地の家具製作工房で働き、1956年にイギリスに移住。移住した当初は病院で働いていましたが、1961年に純粋にプライベート用として独学でギターを製作します。1969年には名手ジュリアン・ブリームの知己を得て、彼はロマニリョスの非凡な才能をすぐに見抜き、ウィルトシャー、セムリーにある自身の敷地内に工房を作らせて製作家として独立することをすすめます。所有していた数々の名器の中でも、ロマニリョス1973年製のギターは長年ブリームのお気に入りの一本となった事は良く知られています。彼はまた大変な碩学としても知られ、名著の誉れ高い「アントニオ・デ・トーレス」を上梓するなど執筆業でも高い評価を得ているほか、その知識を活かして後進の指導にも尽力。毎年シグエンサにてギター製作の講習会を息子のリアム、ゲルハルト・オルディゲスやステファン・リーズをアシスタントにして開催していたことは彼の教育熱心な面をよく物語っています(2001年の講習会には尾野薫、田邊雅啓、中野潤、佐久間悟が参加)。

ブランドは1991年より息子のリアムが共同作業に正式に加わり、ラベルもJose Luis Romanillos&Son に変更、現在に至っています。今年2020年には、彼の講習会のアシスタントを務めていたJosep Melo氏によりロマニリョス1993年以降の製作史を総括する大著「Romanillos Guitarras The Guijosa Period 1993~2015」が上梓され、現役最大の巨匠としていままた世界的に更なる評価の高まりを見せています。

〔楽器情報〕
ホセ・ルイス・ロマニリョス1世 1974年作、‘La Prematura’です。彼の製作家としての才能を高く評価していた名手ジュリアン・ブリームのすすめにより、イギリス、セムレーの彼が所有する敷地内で工房を持ち、まさに意気揚々とそのキャリアを漕ぎ出した時期のもの。トーレス=ハウザーを規範として様々な構造でギターを作り続けてきたこの製作家にとって、彼自身の言葉にもあるように一つとして同じ楽器はないと言えるのですが、本器は最も敬愛するトーレスを踏襲しつつも、独自の構造的な工夫がなされ、その後の代表的な配置構造の萌芽とも言える造りとなっています。内部構造はサウンドホール上に2本、下に1本のハーモニックバー、そしてボディの肩の位置から真直ぐ2本の力木がバーと垂直にサウンドホール下のハーモニックバーに伸びており、途中2本のバーをトンネル状にくぐりぬけています。このサウンドホールの横をバーを貫通して配された2本の力木は低音側にのみで、高音側には配置されておりません。扇状力木は左右対称7本でボトム部にはハの字型のクロージングバー、駒真下位置にはパッチ板があてられています。レゾナンスはGの少し下に設定されています。糸巻きはライシェル製を装着。

1970年代初期のロマニリョスらしい、力強く芯がある響きながらも柔らかな奥行きを持った、よりスペインのヴィンテージの味わいを感じさせる音色。木質のヴィヴィッドな発音が素晴らしく、和音の豊かで雑味の無い響き、単音の凛とした音像、そして全体の表情の繊細な変化という点でも申し分がありません。製作家の初期の作とはいえ既に比肩するものの無いクオリティを確立していたことがうかがえる一本です。比較的コンパクトなラウンドシェイプのネックはフィット感が良く、左手の演奏時のストレスが少ないところも特に手の小さめな方にとっては嬉しいところでしょう。

弾き傷や打痕等は若干ありますが年代考慮すると標準的な状態と言えるでしょう。割れ等の修理履歴なく、またネック、フレット、糸巻きなど演奏性に関わる部分での状態も良好で問題ありません。



品切れ 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 サイモン・アンブリッジ Simon Ambridge演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. No.184
001_AmbridgeS_02_207
弦長 Scale Length 650mm
国 Country イギリス England
製作年 Year 2007年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option ヒスコックケース(黒)
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラックニス
糸 巻:ロジャース
弦 高:1弦 3.3mm/6弦 3.8mm

〔製作家情報〕
Simon Ambridge(1951~ イギリス、デヴォン州 ダーティントン)
1951年ロンドン生まれ。18世紀から続く由緒ある家具職人の家系に生まれ、自身も木工技術を習得してゆきますが、同時にグラフィックデザインの勉強もしてクリエイティブな仕事へ傾倒してゆきます。幼いころはちょうど世界を席巻していたポップミュージックの影響からギターに興味を持ち始めた彼らしく、1978年最初に独学で作ったギターもMartin 45タイプのレプリカモデルであったそう。しかしその同時期に2歳年上で当時すでに製作家としての地歩を固めていたケヴィン・アラムの全面的なアドヴァイスのもと、トーレススタイルのクラシックギターを製作します。 ロンドンで家具職人としての仕事を継続していた彼ですが、1980年代の終わりにイギリス工芸審議会(Crafts Council)からの承諾を得てイギリス南部のデヴォン州に独立して工房を設立するに到り、クラシックギター製作家としての道を歩み始めます(審議メンバーにはホセ・ロマニリョス、デビッド・ルビオ、ポール・フィッシャーらが名を連ねていました)。1990年代以降、彼のギターは国際的な評価を着実に高め、現在も精力的に製作を行っています。クラシックギター製作の契機となったトーレスモデルをはじめとする、伝統的なスタイルにこだわったモデルで、トーレス、ハウザーモデルでの高い評価が際立っています。また自身が影響を受けた20世紀初頭のスペインの名工たちのエッセンスを独自に融合させたオリジナルモデルもラインナップしており、トラディショナルでありながら現代のコンサートギタリストのニーズも満たす高い機能性を備えたギターとして人気のモデルとなっています。

〔楽器情報〕
サイモン・アンブリッジ製作、2007年製 No.184 中古の入荷です。特徴的なヘッドシェイプからホセ・ロマニリョスモデルとも言えますが、内部構造や全体の設計はむしろハウザー1世に近く、この2人の名工へのオマージュとなっています。力木配置はサウンドホール上下に1本ずつのハーモニックバー、左右対称7本の扇状力木とその先端をボトム部で受け止める2本のクロージングバー、駒板位置にあてられた薄いパッチ板という構造。ネックとヘッド部の接合はVジョイント方式、レゾナンスはGの少し下に設定されています。ハウザーをスペイン的な響きに寄せたような、木を叩くような硬質な音色が特徴で、音量も豊か。やや小ぶりなボディと薄めのCラウンドシェイプのネック形状との相乗効果もありとてもコンパクトな感触で演奏できる感覚があります。

表面板とネック裏に若干の擦り傷、打痕等あります。また表面板はおそらくセラックでの上塗りが施されております。裏板は演奏時に胸の当たる部分などに若干の塗装ムラが生じております。十分に弾き込まれており、フレットの特に1~7Fに摩耗がありますが演奏上の問題はありません。20フレット仕様。ブリッジ弦穴はダブルホール仕様。糸巻きはロジャース製を装着。





定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 アントニウス・ミューラー Antonius Muller演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. No.VII
001_Amuller_02_205
弦長 Scale Length 650mm
国 Country ドイツ Germany
製作年 Year 2005年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option ハードケース付属
備考 Notes
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:スローン
弦 高:1弦 3.6mm/6弦 4.2mm

[製作家情報]
ドイツ、ヘッセン州の豊かな自然が拡がるタウヌスの地に1960年生まれる。16歳の頃より3年間ディーター・ホッフ工房にてドラガン・ムスリンのもとギター製作を学びます。一旦兵役のため製作から離れましたが、その後は再びD.ホッフのもとで働くことになり、そこで後に共同でブランドを立ち上げることになるフランツ・ウルリッヒ・アルバートと出会います。1983年に厳しいマスターディプロマ工芸部門の試験に合格し、翌年アルバートと共にAlbert and Mullerを設立。クラシックギターのみならずアコースティックやマンドリン、古楽器に至るまでの広範なラインナップと極めて高い品質によりドイツでも指折りの手工品ブランドとして名を馳せるようになります。1990年半ばよりミュラーはより高い演奏性と完璧な音響を模索し独自の理論によるクラシックギター開発に専念するようになり、そして2007年二層構造の表面板によるギターを発表するに到ります。これはいわゆる「ダブルトップ」の構造をミュラーなりに解釈し再構成したもので、自然素材のみ(Nomex素材を使用しない)で作られます。これが大変な反響を呼び、現在ミュラーの「ダブルトップ」はコンサートギタリストを中心にマストアイテムの一つとしてなんと10年以上のウェイティンリストを抱えるまでになります。2013年には故郷ヘッセン州のアールベルゲンに工房を設立し息子のFelix とともに現在も製作を続けています。

[楽器情報]
アントニウス・ミュラー 2005年製 クラシックモデル 中古の入荷です。後に彼のトレードマークとなるダブルトップではなく、オーソドックスなスタイルで作られた一本。内部構造は左右対称の7本の扇状力木にボトム部でそれらを受け止める2本のクロージングバー、駒板位置に貼られたパッチ板、サウンドホール上下のハーモニックバーとその間を高音側と低音側とに一本ずつの短い力木という配置。レゾナンスはGの少し下に設定されています。

ドイツ的な硬質で程よい粘りを持った発音ですが、ハウザー3世などよりも音像はまろやかで、全体に温かみのある音色が特徴。またやはりドイツ的な特徴として、単音は低音から高音まで引き締まり自然なバランス、そして和音でのまとまりと深みと迫力、その対比が素晴らしくとても音楽的です。ネックは薄めのDシェイプ(1F厚み20.0mm)でコンパクトで押さえ易く、高い演奏性が追求されています。
割れなどの修理履歴はなく、また全体的にほんの若干の弾き傷、衣服の摩擦による少々の塗装ムラがあるのみで、15年を経た楽器としては良好な状態と言えます。表面板は経年によるほんの若干のゆがみがありますが、今後の使用には全く問題ございません。塗装はオリジナルで横裏板ラッカー、表面板がセラック。糸巻きはスローン製。20フレット仕様。ブリッジ弦穴はダブルホール仕様となっています。





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製作家/商品名 デビッド・ホワイトマン David Whiteman演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. トーレスモデル SE39
001_DWhiteman_02_213
弦長 Scale Length 650mm
国 Country イギリス England
製作年 Year 2013年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides シープレス単板 Cypress
付属品 Option 軽量ケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラックニス
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.8mm/6弦 3.5mm

[製作家情報]                                 
1965年イギリス生まれ。現在も同国のサセックス州の工房で製作を行っています。10代の頃よりギター演奏に興味を持ち、16歳の時には独学でギターを製作しています。London Collage of Furnitureに入学しギター製作コースで学んだ後は早々と1987年に自身の工房を設立。 1992年から8年間 London Guildhall Universityで教鞭を執り、ギター製作を教えます。その後は自身の工房にて製作に打ち込む傍ら、ギターに関する著作にも関わります。古今の様々なギター修復も手がけており、そうした経験からか、トーレス、ハウザーを中心とする名器への造詣も深く、その成果が自身の製作するレプリカモデルに結実しています。またエレクトリックギターのカテゴリーでも端倪すべからざるブランドとして認知されており、Queenのギタリスト ブライアン・メイやGenesis のアンソニー・フィリップスのためにカスタムモデルを製作するなどしています。英国人らしい職人気質と確かな木工技術、伝統への深い敬意と進取の気性とが最良の形で現れた彼の楽器は国内外で高い評価を得て、現在のイギリスを代表する製作家の一人とされています。


[楽器情報]                                   
デビッド・ホワイトマン製作のトーレスモデル SE39レプリカ 2013年製中古の入荷です。横裏板にシープレス材を使用し、板は薄く塗装もセラックニスによる繊細な仕上げが施されたボディは実に軽く、レゾナンスもEの少し下という低い設定になっています。それゆえ重心感覚の低く太い低音と、全体の乾いた木質の響きが耳に心地よく、そして高音には意外なほどに艶とコクのある響きが聴かれ、トーレスのイメージを円満に伝える1本に仕上がっています。

内部構造はサウンドホール上側に2本、下側に1本のハーモニックバーが配置され、下側の方のバーは高音側と低音側に広く開口部が設けられています。扇状力木は左右対称5本が設置され、その先端をボトム部で2本のクロージングバーが受けとめる構造。5本の扇状力木のうち両外側の2本はサウンドホール下側のバーの開口部をくぐり抜け、ホール近くまで延伸しており、さらにそれらの先端から別の短い力木が角度を変えて(ちょうど横板のカーブに沿うように)ホール上側に配置されたバーに向かって伸びてゆくように設置されています。表面板と横板との接合部にはペオネスではなく溝切ライニングを設置。

表面板ブリッジ下に3センチほどのキズのほか指板脇、裏板のボトム部分と上部低音側(演奏時に胸が当たる部分)にほんの若干のキズや摩擦あとがありますが、現状問題なくまた外観を損なうものではありません。ネック、フレット、糸巻き等の演奏性に関わる部分も問題ありません。





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