ギターショップアウラ
ようこそ ゲスト さま
会員登録 ログイン カート お気に入り
英語版カタログ
ギターサロン
アウラ音楽院
アクセス
お問い合わせ
トップ > ギターカテゴリー > 輸入クラシック 中古
輸入クラシック 中古   写真をクリックするとさらに大きなカタログ写真が表示されます。
製作家/商品名 パコ・サンチャゴ・マリン Paco Santiago Marin
モデル/品番 Model/No. C.217
001_001_smarin_4_02_205_01
弦長 Scale Length 640mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2005年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option 軽量ケース(AAA)
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラックニス
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.6mm/6弦 3.6mm

〔製作家情報〕
Francisco(Paco)Santiago Marin 1946年スぺイン、グラナダ生まれ。家具職人であった父親のFrancisco Santiago Olivaのもとで12歳から修業を始め、並行して1963年からは叔父のアントニオ・マリンの工房でギター製作技術を学びます。父親のもとでは家具職人としての仕事にのみ従事していましたが、これを機にギター職人として身を立てることを決意し,10年もの歳月を修行と研究に費やし1973年に独立、同地グラナダに工房を構え、現在は息子のルイス・サンチャゴ・エルナンデス(1969~)と一緒に製作しています。外観的、音響的にもアントニオ・マリンの影響を色濃く受けていますが、自身がもっとも規範とするところはアントニオ・デ・トーレスのギターであり、グラナダ伝統のギターであるとのこと。生々しい木質のヴィヴィッドな響きと豊かな音量はいかにもグラナダスクール的ですが、色彩を抑えた音色は渋く、どこか翳を含んだ表情はヨーロッパ的とも言え、これがこのブランドの特徴ともなっています。

1985年グラナダ、1993年のハエン、1995年のバルセロナの3つの国際ギター製作コンクールで第1位となっており、国際的な評価も非常に高い。多くのギタリストにも愛用されており、レオ・ブローウェル、デビッド・ラッセル、マリア・エステル・グスマン、コンラド・ラゴスニックらのベテランに加え、リカルド・ガレン、ホセ・アントニオ・エスコバール等の表現力豊かな俊秀たちが彼の楽器を使用しているのは注目に値します。

〔楽器情報〕
パコ・サンチャゴ・マリン 2005年製 Usedの入荷です。今年2023年に工房設立から50年を迎える大ベテランの、そのキャリア中最高度に充実していたと言える時期のもの。グラナダスクールの出自を明確にしながらも個性的な音響キャラクターと表現力、そして造作の精緻さはやはり名工ぞろいのグラナダにおいてもトップクラス。本作は640mm仕様となっており、左手のコンパクトな演奏性を求めている方には特におすすめの一本です。

内部構造はサウンドホール上側(ネック側)に2本、下側(ボトム側)に1本のハーモニックバー、さらにサウンドホール両側にも1本ずつ短く細いバーが設置されており、ボディ下部は計7本の扇状力木(クロージングバーはなく先端はボトム部まで伸びています)、ブリッジ位置には駒板よりも少し小さめな補強プレートが貼られています。7本の扇状力木のうち一番高音側と低音側の各一本はやや短く(しかもそれぞれに長さを変えて)、すぐ隣の力木に寄り添うようにして設置されています。このパターンで彼はいくつかのヴァリエーションで製作しており、特徴的な構造となっています。レゾナンスはGの少し下に設定されています。

師であり叔父であるアントニオ・マリンと並びグラナダスクールを代表するブランドとして、まずは特徴的なヴィヴィッドな発音と音量の豊かさは言わずもがな、しかし華やかさよりもどこか翳を含んだ音色はパコ・マリンならではの魅力でしょう。そしてここではいつもの磊落な響きとは異なり、チャーミングとさえいえる上品なニュアンスがあり、タッチに対する反応も実に繊細。各音の分離感、バランス感もちょうど良く、木の質感を十分に感じさせながら洗練された音像はまさにクラシカルな響き。丁寧な弾き込みと経年による自然な変化により程よく熟成された1本となっています。

外観はアントニオ・マリンにやはり通ずるところがあり、松と中南米ローズウッドとのコントラストと自然に融和するような洒脱なロゼッタデザイン、さりげないアクセントとしてのパーフリングや裏板ブックマッチ部分の意匠などはやはり味わい深く、そして薄く繊細に施されたセラックニスが全体を気品あるたたずまいに仕上げており、まさに工芸品といえるレベル。しっかりと弾き込まれており特に表面板には多数の細かな弾き傷や打痕があり、ブリッジ下1弦側には弦飛びあと、裏板は衣服の摩擦あとなどが見られますが割れ等の大きな修理履歴はありません。ネック、フレットなど演奏性に関わる部分は適正を保持しており、糸巻の機能性も問題ありません。ネック形状はやや薄めのDシェイプ、640㎜スケールと相乗して左手の演奏性に寄与しています。

ブランドの特徴を十全に備えた一本、ぜひお試しください。

新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 カルロス・ホアン・ブスキエール  Carlos Juan Busquiel演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. Tradicional No.135
001_003_Busquiel_1_02_221
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain 
製作年 Year 2021年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option ハードケース付属
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラックニス
糸 巻:アレッシー
ナット、サドル:牛骨
弦 高:1弦 3.2mm/6弦 3.9mm

[製作家情報]
1980年生まれ。スペイン、アリカンテに工房を構える製作家。12歳よりギターを弾き始め、大学ではヴァイオリンを専攻、その後独学でヴァイオリン製作をしていたころにギター製作家のラファエル・ロペス・ポルラスと出会い、本格的にギター製作を学び始めます。そしてジョアン・ペリッサらが主宰した古楽器のセミナーでの名匠ホセ・ルイス・ロマニリョスとの交流から、スペインの伝統的な工法に基づいたギターの魅力に取りつかれ、以後はアントニオ・デ・トーレスを規範とする純粋なスパニッシュギターの製作に専念します。その後もロマニリョスからの多くのアドバイスにより、トーレス以降の名工達(アリアス、ラミレス、ガルシア、シンプリシオ等)の研究を深めてゆく過程で、自らのオリジナル性も同時に追求してゆきます。

彼のギターはトーレスから始まる19世紀から20世紀前半のスパニッシュギターの伝統を規範とし尊重しながらも、そこに現代の音の嗜好と演奏性におけるニーズに対して柔軟に応えた要素をさりげなく加味したもので、幅広い弾き手にアピールできる柔軟さを備えたものとなっています。

[楽器情報]
カルロス・ホアン・ブスキエール トラディショナルモデル2021年製の中古です。
現在4種ある彼のラインナップの中で最もスタンダードなモデル。トーレスレプリカとなる「La Leona」、そしてより音量の増大を指向した「Concerto」 モデルなどがありますが、その中ではやはりこの「Tradicional」が彼の個性と素養とが最も無理なく融合したモデルとなっています。ヘッドシェイプはトーレスですが、内部構造は計6本の扇状力木がセンターの1本を境に高音側に3本、低音側に2本配されており、ボトム部に短い2本のクロージングバー、ブリッジ位置にはパッチ板が貼られているという配置。伝統的ながら、細かな部分に彼自身の工夫も感じさせる構造になっています。表面板はかなり薄く加工してあり、これはスペインヴィンテージのギターを参考にした設定でしょう。レゾナンスはGに設定。非常にヴィヴィッドで明るい発音。やや乾いた感触の響きはかのグラナダの名工たちをも想起させます。

プレイヤー目線での演奏性に対するこだわりもある彼ならではの、握りやすいDシェイプのネック。ネック自体のセッティングも良く、全体に弾き易いモデルになっています。ただし弦の張りは強めでブリッジ弦穴はダブルホール仕様のため、柔らかめのテンション感を楽しみたい方は弦穴をワンホールでの通常の巻き方で弦を装着するのをおすすめします。全体はセラックの丁寧な仕上げ、糸巻きはアレッシーを装着しています。

表面板のサウンドホールとブリッジとの間、弦の張ってある範囲に演奏時によるものと思われる1~3センチほどの傷が数か所あります。また薄く加工された表面板はブリッジ下からボトム部にかけてがほんの若干膨らみがありますが、適切な環境下であれば今後の使用、演奏には問題ございません。






定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 マヌエル・カセレス Manuel Caceres演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. オリジナルモデル
001_003_caceres_02_210_01
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2010年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option ハードケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラックニス
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 2.8mm/6弦 3.5mm

〔製作家情報〕
1947年スペイン、バダホス生まれ。1963年にホセ・ラミレス3世の工房に入り、当時の職工長であったパウリーノ・ベルナベのもと研鑽を積みながら、やがて「MC」のスタンプで同ブランドの最上位機種である1Aの製作を任されるようになり、当時の人気スタンプとなります(現在も中古市場では当時のMCスタンプのラミレスは人気のアイテムとなっています)。1978年にラミレス工房を出た後に独立。また同時期より同じマドリッドの名工アルカンヘル・フェルナンデスとの共同作業的な親交が始まります。これがカセレスのギター製作に大きな影響を与えることになり、アルカンヘルが2011年に引退した後、その唯一直系の製作家として、また最もマドリッドらしい作風を継承した製作家として人気を博していましたが、2018年に工房を閉鎖し一旦引退。現在はわずかに受注での製作のみとなっており、新作が極めて貴重なブランドとなっています。

カセレスのギターはオリジナルのラベルとデザインによるものと、アルカンヘル工房品として「Para casa Arcangel Fernandez」のラベルを貼って出荷されているものとがあり、後者は基本的にアルカンヘルの監修による仕様に準拠していますが、オリジナルラベルによるモデルは内部構造からヘッドシェイプ、細部の仕様からラベルデザインに至るまでいくつかのタイプがあり、音色の傾向もそれぞれ異なり、個性的なものになっています。


[楽器情報]
マヌエル・カセレス 2010年製のオリジナルラベルによる1本で、ちょうど同時期にアウラショップカスタムとして製作されるアルカンヘルモデルとは異なり、ヘッドデザイン等もカセレスオリジナルもの。しかしながら内部構造から音響に至るまでやはりアルカンヘル的工法に準拠しており、サントス(・エルナンデス)~バルベロ1世~アルカンヘルという偉大なる系譜に連なるものとして十全の仕上がりを見せる、優れたギターとなっています。

アルカンヘルの強い粘りを持ったいかにも重厚な響きと比較して、カセレスのギターは発音により素直なレスポンスがあり、それでいてマドリッド的な濃密な表情を湛えた音色であるところにひとつ魅力があると言えるでしょう。単音、和音ともに雑味なく、しかし深く、豊か音量も備えているところはスペインギターならでは。そしてカセレスのギターにはどこか独特の上品さがあり、それは曲を演奏した時に、優婉さからたくましさまでも表出しうる類まれな表現力となって顕れています。

内部構造はサウンドホール上下に一本ずつのハーモニックバー、扇状力木はセンターに配された一本を境にして低音側に2本、高音側に3本の合計7本が表面板の中央に寄り添うように配置され、それらの先端をボトム部で受け止める2本のハの字型のクロージングバー、ブリッジプレート位置には表面板の横幅いっぱいにやや厚みを持ったプレートが貼られているという構造で、アルカンヘルのクラシックモデルを踏襲したような仕様。表面板と横板の接着部分に貼り付けられるペオネスに至る細部まで実に丁寧に、綺麗な仕事がされており、彼の職人としての矜持も感じさせる1本。レゾナンスは彼としてはやや低めのF#に設定されており、そのため低音のヴィヴィッドでどっしりとした響きを備えたギターとなっております。ネック形状はDシェイプで親指のあたる部分はフラットな加工がされています。

表面板は全体に演奏時のスクラッチが多くあり、それぞれ部分塗装による埋め補修がされておりますが、やや荒い処理のため色むらが目立っております。また裏板にもに一部同様の処置を施した跡がございます。ネックはほんの若干の順反りでクラシックギターの設定としては標準的なレベル。1~9フレットのでやや摩耗見られますがこちらも演奏上の問題はありません。現状では使用上の問題はありません。割れ等の大きな修理履歴はありません。表面板ネックヒール部からサウンドホールにかけて(ちょうど指板の真下にあたる部分)に2本のスプリットが入っていますが、これはこの部分の木の動きをフレキシブルにし割れ等の防止策として施したもので、アルカンヘル工房品の常套的な仕様。糸巻はフステロ製を装着。





定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 マヌエル・カセレス Manuel Caceres演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. アルカンヘルモデル Model Arcangel Fernandez
001_003_caceres_02_213_01
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2013年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option ハードケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラックニス
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 2.7mm/6弦  3.7mm


〔製作家情報〕
1947年スペイン、バダホス生まれ。1963年にホセ・ラミレス3世の工房に入り、当時の職工長であったパウリーノ・ベルナベのもと研鑽を積みながら、やがて「MC」のスタンプで同ブランドの最上位機種である1Aの製作を任されるようになり、当時の人気スタンプとなります(現在も中古市場では当時のMCスタンプのラミレスは人気のアイテムとなっています)。1978年にラミレス工房を出た後に独立。また同時期より同じマドリッドの名工アルカンヘル・フェルナンデスとの共同作業的な親交が始まります。これがカセレスのギター製作に大きな影響を与えることになり、アルカンヘルが2011年に引退した後、その唯一直系の製作家として、また最もマドリッドらしい作風を継承した製作家として人気を博していましたが、2018年に工房を閉鎖し一旦引退。現在はわずかに受注での製作のみとなっており、新作が極めて貴重なブランドとなっています。

カセレスのギターはオリジナルのラベルとデザインによるものと、アルカンヘル工房品として「Para casa Arcangel Fernandez」のラベルを貼って出荷されているものとがあり、後者は基本的にアルカンヘルの監修による仕様に準拠していますが、オリジナルラベルによるモデルは内部構造からヘッドシェイプ、細部の仕様からラベルデザインに至るまでいくつかのタイプがあり、音色の傾向もそれぞれ異なり、個性的なものになっています。


[楽器情報]
マヌエル・カセレス 2013年製作のNo.103 中古良品の入荷です。ラベルには<Colaborador de Arcangel Fernandez>とプリントされており、アウラオリジナルモデルとして製作された「アルカンヘル・フェルナンデス」モデル3作目となります。この製作家の文字通り円熟期の作として、2000年代以降のマドリッド派の最良の形を体現しているともいえる見事なギター。

全体の完成度は非常に高く、洗練と同時に深い味わいがあり、明朗かつ重厚、適度な張りと艶のある音色でバランスや分離も優れており、まさに彼のフラッグシップモデルと呼ぶに相応しい作品となっています。そしてアルカンヘル的なニュアンスももちろん、極めて高度なレベルで備わっている1本です。

内部構造は合計6本の扇状力木が、表面板のセンターに配された1本を境に低音側に2本、高音側に3本、そしてこの6本の先端をボトム部で受け止めるようにハの字型に配置された2本のクロージングバー、駒板の真下位置にはほぼ表面板横幅一杯に渡ってやや厚みをもったプレート貼られており、それぞれの力木の形状、大きさまでほぼ忠実にアルカンヘルのオリジナルを踏襲。レゾナンスはG~G#に設定されています。

ボディ材には厳選した最高級材を使用。特に横裏板は柾目に近い美しい中南米産ローズウッドが使われており、表面板含め厚すぎず加工されたボディは軽めで、そのため発音はストレスなく心地よく反応します。赤、茶、黒を基調とした口輪は明るい表面板に良く映えて、ヘッドシェイプはもちろんバルベロ~アルカンヘルの特徴的なデザインで外観全体を引き締めています。ネック形状は薄めのDシェイプで、ネックのボディに対する差し込み角度も深すぎず、演奏時の左手は素直なフィット感があります。糸巻きはフステーロのラミレスタイプを装着。

傷はほんの少し有りますが割れ等の修理履歴はなく、全面セラックニス仕上げの楽器としては製作年代考慮するととても綺麗な状態と言えます。ネック、フレット、糸巻き等演奏性に関わる部分も問題ございません。表面板ボディ内側の、19フレット以降の指板の真下にあたる部分には意図的に2本のスプリットが入れてあり、指板付近の表面板の歪みを防止する効果が得られています(これもアルカンヘルの特徴的な細工を踏襲したもの)。




定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 マヌエル・カセレス Manuel Caceres演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. パラ・カサ・アルカンヘル
001_003_caceres_1_01_183
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン
製作年 Year 1983年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides ローズウッド単板 Indian rosewood
付属品 Option ハードケース付属
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 3.0mm/6弦 4.0mm

〔製作家情報〕
1947年スペインのバダホス県生まれ。13才の時からラミレス工房にて仕事を始め、一時家族の都合でドイツに移住。
帰国後に再びラミレス工房に戻り、1964年からは製作を任される様になりました。当時の彼の楽器は今でもMCスタンプのラミレスとして高い評価を得ています。
1978年には名工アルカンヘル・フェルナンデスのアドバイスを得て独立し、自らの工房をマドリッドに設立。
多くの有名ギタリストが使用する楽器として名声を高めメキシコ、キューバ、プエルトリコ等では製作マスターコースを行い後進の指導にも力を入れています。
その後1999年より13年間に渡りアルカンヘルの仕事を手伝い、その影響化、徐々に独自の作風を確立して行きました。現在はアルカンヘルの引退に伴い、唯一の後継者として製作に励んでいます。

[楽器情報]
本作はラミレス工房での充実した仕事のあと独立してから間もない時期のもの。若き日の作ながら、ここにはすでにマドリッドのギターの良き特徴が無理なく、非常に高いレベルで達成されており、しかもとても弾きやすく設定されている、何とも素晴らしいギターになっています。
表面板を中心に傷、擦れなどありますが、オリジナル塗装の状態です。ネック反りなく弦高弾きやすく調整されています。明るく明確な伸びの良い音質です。




定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 ジョン・レイ John Ray演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. トーレスモデル No.152T
001_003_JRay_1_01_212
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2012年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 楓単板 Maple
付属品 Option ハードケース付属
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:スローン
弦 高:1弦 3.6mm/6弦 3.9mm(余剰1.0~1.5)


〔製作家情報〕
カナダ出身で現在はスペインのグラナダで製作している。伝統工法に忠実で研究心旺盛な製作家。彼は1989年に訪西、マラガにてホセ・アンヘル・チャコンの指導を受けた後にグラナダをに居を構え、アントニオ・マリンやロルフ・アイヒンガ―の指導を受けて現地で工房を設立。その後2006年に彼の製作過程の写真集[EL ARTE DELA GUITARRA]を刊行、また2007年にはコルドバで開催されたアントニオ・デ・トーレスの展示会にて、1892年(SE153)の復元モデルを発表し、高い評価を得ている。

〔楽器情報〕
1847年作のアントニオ・デ・ロルカのモデルで高い評価を得た彼が、トーレスの所有者のカルロス・トレパットより楽器を借り受けて挑んだ意欲的な作品。
横裏板の美しいフレイムメイプルと豪奢なロゼッタとの対比が美しく、外観においてもトーレスならではの魅力にあふれた一本です。メイプルならではの古雅で落ち着いた音色と、薄型のボディながら十分に深みのある響きも特筆すべきでしょう。
表面板とネック裏に細かい爪傷等多数ありますが、オリジナル塗装で良い外観です。ネックは少し順反りの傾向がありますが、弦高は弾きやすく調整され、演奏には問題ない状態です。
薄い胴厚ながら音量があり、明るくトーレスモデルらしい魅力的な楽器です。






定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 ホセ・ビヒル Jose Vigil演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. アウラオリジナルモデル Aura Original model
001_003_Jvigil_1_02_216
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2016年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド South American Rosewood
付属品 Option ハードケース黒
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:ピンウェル
弦 高:1弦 3.0mm/6弦 4.2mm


[製作家情報]
1979年 スペイン、アストゥーリアス生まれ。音楽家の父親のもと幼いころから音楽に囲まれた環境で育ちました。家具木工の勉強をしながらもギター製作への情熱やみがたく、グラナダに最初の工房を開きます。同地の名工アントニオ・マリンやラファエル・モレーノ、ジョン・レイなどの工房に足繁く通い、彼らの貴重なアドバイスをもとに自身の製作美学を洗練させてゆきます。演奏者が音楽表現に自由に集中できることをモットーとする彼の楽器は、材の選択、製作過程における環境の整備から楽器の細部に至るまで、細心の配慮を維持して完成されており、実に高い精度を備えたものとなっています。素直でしっかりした発音、やや太めのふくらみのある響きは師であるアントニオ・マリンを思わせるところもあり、耳によく馴染みます。若さと洗練が同居しているあたりは、伝統に深い敬意を払いながらも現代的なものを志向する近年の優れた若手にみられる傾向ですが、慎ましさの中にそれが表現されているのがこの作家の大きな魅力でしょう。新時代を担う製作家として、アウラが注目する一人です。

〔楽器情報〕
ホセ・ビヒル製作 2016年製アウラショップオリジナルモデルUsedが入荷致しました。
グラナダ的特性に彼自身の感性による洗練が施され、実に円満にスパニッシュギターの良さを楽しめる1本に仕上がっています。師アントニオ・マリンに代表される豪壮さよりも、どこか慎ましく、程よくきりりとした彼らしいgentleな響きが特徴。音は艶をたたえ、よく歌い、温かみのある表情がゆきわたっています。そして発音にはほんのわずかに、それこそ絶妙といえる塩梅で反発感と粘りがあり、それがなんとも心地よく、またサスティーンと減衰のバランスと音像も上品な感触。ただし決して「大人しい」楽器ではなく、必要とあらば十全たるグラナダ的な鳴りを表出してくれるのも嬉しいところ。

内部構造はサウンドホール上側(ネック側)に2本、下側(ボトム側)に1本のハーモニックバー、左右対称5本の扇状力木、ブリッジ真下位置には(例えばアントニオ・マリンのそれと比較すると)細く低く加工されたトランスヴァースバーという配置。レゾナンスはG~G#に設定されています。

丸みのあるCシェイプ形状で作られた薄めのネックはとてもコンパクトなグリップ感があり、演奏性が高く、また弦の張りも中庸から弱めなので左手のストレスが軽減されています。現状で12F上での弦高値は4.0㎜/3.0㎜ ですが、サドル余剰が2~4㎜ほどありますのでさらに低く設定することが可能です。ネックは真っすぐを維持しています。フレットは1~8Fでやや摩耗が見られますが現状で演奏性と音に影響ありません。全体に少々の細かなキズがあるほかは割れなどの大きな修理履歴もなく、状態良好のUsedとなっております。






品切れ 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 ヘルマン・ハウザー3世 Hermann Hauser Ⅲ演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. ブリームモデル Bream Model No.343
001_017_hauser_3_03_194_343
弦長 Scale Length 647mm
国 Country ドイツ Germany
製作年 Year 1994年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option バムケース ツイードグレー
備考 Notes
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:表板ラッカー /横裏板ラッカー
糸 巻:ライシェル
弦 高:1弦 3.0mm/6弦 4.0mm

Instagram


〔製作家情報〕
20世紀ドイツ最高のギターブランドであり、現在も4代目がその伝統を継承し製作を続けている老舗。ヘルマン・ハウザーI世(1884-1952)が、ミゲル・リョベートが所有していたアントニオ・トーレスとアンドレス・セゴビアのマヌエル・ラミレスをベースにして自身のギターを改良し、後に「セゴビアモデル」と呼ばれることになる稀代の名モデルを製作した事は良く知られています。それはトーレスがギターの改革を行って以降の最大のギター製作史における事件となり、その後のギター演奏と製作との両方に大きな影響を与えることになります。1世が成し遂げた技術的な偉業は2世(1911-1988)、更に1958年生まれの3世に受け継がれ、それぞれが独特の個性を放ちつつ、このブランドならではの音色と驚異的な造作精度を維持したギターづくりを現在も続けています。1世はいまやトーレスと並ぶほどの高値がオークションではつけられ、1世のニュアンスにドイツ的な要素を加味した2世の作品もまたヴィンテージギター市場では高額で取引されています。3世はますますその工作精度に磨きをかけながら、長女のカトリン・ハウザーとともに現在も旺盛に製作を続けています。

〔楽器情報〕                                       
ドイツ、ライスバッハの地に工房を構えるヘルマン・ハウザー3世(1958~)製作のブリームモデル、1994年製 No.343 中古良品の入荷です。ベースとなるのはハウザー1世作の1928年製のモデルで、名手ジュリアン・ブリームが所有し、彼がそのキャリア初期においてコンサート等で愛用していたもの。1937年にこのブランドのフラッグシップモデルとなる「セゴビア」モデルが製作される以前、アンドレス・セゴビアが最初にハウザー1世に見せたマヌエル・ラミレス製作のギター(実際にはラミレス工房の職人であったサントス・エルナンデスの製作)の影響を色濃く受けており、ヘッドシェイプはマヌエルとほぼ同じ、ボディも小さめとなっています。この1928年製をベースとして、これを愛用した名手の名にちなみ製作されたのがブリームモデルとなります。

内部構造はサウンドホール上側に2本、下側に1本のハーモニックバー、7本の左右対称の扇状力木とそれらの先端をボトム部で受けとめる2本のハの字型のクロージングバー、駒下位置には駒板と同じ幅のパッチ板が貼られています。これは厳密には1912年製マヌエル・ラミレスの力木配置とは異なり、セゴビアモデルとミックスしたような構造。レゾナンスはG~G#に設定されています。マヌエルの特徴的なヘッドシェイプと(緑ではなく)茶と黒を基調としたパーフリング等の意匠はセゴビアモデルとは異なる渋い味わいがあり、それがハウザーらしい気品のなかに見事に融和しています。

音色はスペイン的なニュアンスよりもむしろハウザーのドイツ的なキャラクターが際立っており、単音での高い密度とそれぞれの分離、和音での雑味の無さ、低音から高音までの透徹したバランス感覚が十全に備わっています。どの音もその小柄なボディからは意外なほどに力強くそして凛とした佇まいで、音色は十分な艶をたたえ、まさにクラシック音楽に相応しい音色と気品と併せ持ち、ハウザーならではの音響構築をここでも聴くことができます。また演奏性においても日本人の好みとも合致しており、ネックは薄めのCシェイプでコンパクトなグリップ感、女性にの方にもおすすめしたいモデルです。

表面板に若干スクラッチ傷ありますが、横裏板はほぼ無傷に近い綺麗な状態を維持しています。割れ等の大きな修理履歴はありません。フレットは1~7Fでほんの若干摩耗があり、指板も数か所でやや摩耗した部分がありますが演奏性への影響はなく、現状で継続して使用頂けます。ネック、糸巻きは問題ありません。




定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 アントニオ・マリン・モンテロ Antonio Marin Montero演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. Modelo B ブーシェモデル No.1536
001_01_marinA_1_02_219
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2019年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option COCON(Blue)
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラックニス
糸 巻:ロジャース
弦 高:1弦  3.0 mm/6弦  3.8 mm


〔製作家情報〕
1933年スペイン、グラナダ生まれ。世界有数のギター製作の街と言えるグラナダの中心的存在として、国内外の多くの後進の指導にあたり、その広範にわたる深い影響力などからも、現在スペインギター製作界最高のマエストロと呼ぶにふさわしい名工です。

家具職人として出発し、のち1959年より同地の製作家エドゥアルド・フェレールの工房に入り製作を学びます。1961年には同工房出身のマヌエル・ベジードとともに共同の工房を立ち上げ、まずはキャリアをスタートさせます。その後独立し製作家としての評価も高めてゆきますが、1977年にある日本人発明家の紹介でフランスの名工ロベール・ブーシェ(1898~1986)との知遇を得て、その作風を大きく変化させていきました。このフランス最大の巨匠はマリンの非凡な才能をすぐに見抜き、その後自身がグラナダに赴いたりまたマリンをフランスに招くなどして親身にギター製作についてのアドバイスを与えています。もともとアンダルシア地方色の濃いギターを製作していましたが、ブーシェとの邂逅を機に、より楽器としての芸術的普遍性の高さを追及してゆき、音響と造作の両方に於いて、比類ない高みに達したギターはグラナダを代表する名品として現在不動の評価を得るに至っています。

ブーシェとの出会いのあと1979年には有名なアルハンブラ宮殿から市街地へとカイデロ坂を下りきったところの角の場所に工房を移し、90歳を迎える現在もそこで甥のホセ・マリンや2000年代に入ってあらたに加わったホセ・ゴンサレス・ロペスらとともに極めて精力的に製作を続けています。

また氏の人柄を慕って現在では世界中から若き才能がグラナダに集まるようになり、その影響力はさらに拡がりをみせています。2017年から同地で開催されているGranada Guitar Festival では氏の名前を冠した国際製作コンクールが併催されています。

[楽器製情報]
スペイン、グラナダで今最も尊敬を集める名工として、日本でもファンの多いアントニオ・マリン・モンテロ。彼のフラッグシップモデルとなるブーシェモデル 2019年製のUsed美品が入荷致しました。

彼が1970年代の後半にフランスのロベール・ブーシェと出会うことにより、その作風を改良し進化させていったことは有名なエピソード。現在も現役で製作を続けている氏のギターは基本的にブーシェ以前と以後とに分かれ、ブーシェ以前はオーソドックスなグラナダスタイルとして、ブーシェ以後は文字通りブーシェ的な構造そして音響とグラナダスタイルを理想的に融合したものとして認識されています。

本作はまさにそのブーシェ本人の作風に意識的に取り組んだものでModelo B と名付けられています。のちにModelo E(ブーシェレプリカ)として流通するものとはまた若干趣を異にし、柔らかく重厚な深みが際立った響きがやはり素晴らしく、グラナダサウンドの代名詞的な音色と言えるでしょう。2019年製Usedの本作は丁寧に弾き込まれており、レスポンスの極めて俊敏で明るいアンダルシア的な発音、そこに現代的なニュアンスを感じさせる洗練が施されて艶やかな音像として現出しており、唯一無二の表情が聴かれます。十全にボディが鳴りながらも雑味のない音響、比類のない音圧の高さ、各音のバランスとパースペクティブ感なども実に見事。

内部構造はサウンドホール上側に2本、下側に1本のハーモニックバー。左右対称5本の扇状力木がブリッジ真下位置に横幅いっぱいに設置されたトランスヴァースバー(高音側と低音側とでほんの少し高さが異なります)を貫通してボトム部まで達しているというブーシェ的配置。レゾナンスはG#~Aに設定されています。

全面セラック塗装仕様。ネック裏、表面板ブリッジ周りに若干の細かな傷、またブリッジプレートの低音側に5センチのほどのスクラッチ傷がふた筋あります。横裏板はきれいな状態ですが、裏板の胸のあたる部分は演奏時の摩擦が若干残っています。割れ等の修理履歴もなくフレット・ネック等演奏性に関わる部分は全く問題ございません。糸巻きはModeloBの仕様としては珍しいロジャースを装着。20フレット仕様。ナットとサドルは象牙材に交換されています。





新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 ホセ・ルイス・ロマニリョス 1世 J. L. Romanillos Ⅰ
モデル/品番 Model/No. La Prematura #220
001_101_romanillosJL_1_03_174
弦長 Scale Length 652mm
国 Country スペイン Spain 
製作年 Year 1974年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides ローズウッド単板 Indian Rosewood
付属品 Option ハードケース付属
備考 Notes
〔製作家情報〕
1932年スペイン マドリッド生まれ。
10代の頃は同地の家具製作工房で働き、1956年にイギリスに移住。移住した当初は病院で働いていましたが、1961年に純粋にプライベート用として独学でギターを製作します。1969年には名手ジュリアン・ブリームの知己を得て、彼はロマニリョスの非凡な才能をすぐに見抜き、ウィルトシャー、セムリーにある自身の敷地内に工房を作らせて製作家として独立することをすすめます。所有していた数々の名器の中でも、ロマニリョス1973年製のギターは長年ブリームのお気に入りの一本となった事は良く知られています。彼はまた大変な碩学としても知られ、名著の誉れ高い「アントニオ・デ・トーレス」を上梓するなど執筆業でも高い評価を得ているほか、その知識を活かして後進の指導にも尽力。毎年シグエンサにてギター製作の講習会を息子のリアム、ゲルハルト・オルディゲスやステファン・リーズをアシスタントにして開催していたことは彼の教育熱心な面をよく物語っています(2001年の講習会には尾野薫、田邊雅啓、中野潤、佐久間悟が参加)。

ブランドは1991年より息子のリアムが共同作業に正式に加わり、ラベルもJose Luis Romanillos&Son に変更、現在に至っています。今年2020年には、彼の講習会のアシスタントを務めていたJosep Melo氏によりロマニリョス1993年以降の製作史を総括する大著「Romanillos Guitarras The Guijosa Period 1993~2015」が上梓され、現役最大の巨匠としていままた世界的に更なる評価の高まりを見せています。

〔楽器情報〕
ホセ・ルイス・ロマニリョス1世 1974年作、‘La Prematura’です。彼の製作家としての才能を高く評価していた名手ジュリアン・ブリームのすすめにより、イギリス、セムレーの彼が所有する敷地内で工房を持ち、まさに意気揚々とそのキャリアを漕ぎ出した時期のもの。トーレス=ハウザーを規範として様々な構造でギターを作り続けてきたこの製作家にとって、彼自身の言葉にもあるように一つとして同じ楽器はないと言えるのですが、本器は最も敬愛するトーレスを踏襲しつつも、独自の構造的な工夫がなされ、その後の代表的な配置構造の萌芽とも言える造りとなっています。内部構造はサウンドホール上に2本、下に1本のハーモニックバー、そしてボディの肩の位置から真直ぐ2本の力木がバーと垂直にサウンドホール下のハーモニックバーに伸びており、途中2本のバーをトンネル状にくぐりぬけています。このサウンドホールの横をバーを貫通して配された2本の力木は低音側にのみで、高音側には配置されておりません。扇状力木は左右対称7本でボトム部にはハの字型のクロージングバー、駒真下位置にはパッチ板があてられています。レゾナンスはGの少し下に設定されています。糸巻きはライシェル製を装着。

1970年代初期のロマニリョスらしい、力強く芯がある響きながらも柔らかな奥行きを持った、よりスペインのヴィンテージの味わいを感じさせる音色。木質のヴィヴィッドな発音が素晴らしく、和音の豊かで雑味の無い響き、単音の凛とした音像、そして全体の表情の繊細な変化という点でも申し分がありません。製作家の初期の作とはいえ既に比肩するものの無いクオリティを確立していたことがうかがえる一本です。比較的コンパクトなラウンドシェイプのネックはフィット感が良く、左手の演奏時のストレスが少ないところも特に手の小さめな方にとっては嬉しいところでしょう。

弾き傷や打痕等は若干ありますが年代考慮すると標準的な状態と言えるでしょう。割れ等の修理履歴なく、またネック、フレット、糸巻きなど演奏性に関わる部分での状態も良好で問題ありません。



品切れ 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。


株式会社アウラ
〒110-0004
 東京都台東区下谷
 3-3-5アズール上野2F

TEL 03-3876-7207
FAX 03-3876-7206
営業時間 11:00-19:00
 (定休日:毎週水曜日)