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製作家/商品名 コンデ・エルマノス Conde Hermanos(Felipe)
モデル/品番 Model/No. AF25R フェリーぺ工房
010_001_conde_02_195_01
弦長 Scale Length 665mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 1995年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 2.8 mm/6弦 2.8 mm


〔製作家情報〕
数多いスペインのフラメンコギターブランドの中でも、屈指の定番とされるコンデ・エルマノス。ブランドの始まりはマドリッドの伝説的なマヌエル・ラミレス(1864~1916)工房で、サントス・エルナンデス(1874~1943)と共に職人として働いていたドミンゴ・エステソ(1882~1937)が、1919年に同じマドリッドのグラヴィーナに工房を開くところまで遡ります。彼の教えを直接受けた甥のファウスティーノ・コンデ(1913~1988)がその弟達マリアーノ(1916~1989)とフリオ(1918~1995)とともにエステソの工房スタッフに加わり、エステソ亡きあとも「Viuda y Sobrinos de Domingo Esteso」(エステソ未亡人とその甥達による)というラベルでこのブランドを継続してゆきます。1959年にエステソの妻(※Nicolasa Salamanca エステソギターの塗装を担当していた)が亡くなるとラベルを「Sobrinos de Domingo Esteso/Conde Hermanos」に変更し、この時からコンデ・エルマノスの名前がブランド名として使われ始めます。

1960年代に入るとそれまでエステソを踏襲していたモデルを全てデザインから内部構造に至るまでオリジナルのものに一新し、半月型にカットした有名な Media Luna ヘッドシェイプもこのころからハイエンドモデルの符牒として採用され、この時期世界的に高まる需要もあり飛躍的に名声とシェアを広げてゆきます。

1980年にはマリアーノがマドリッドのフェリーぺに工房を立ち上げ、彼の息子たち(フェリーぺ1世とマリアーノ2世の兄弟)とともに製作。グラヴィーナ工房と連携して製作していましたが、1988年にファウスティーノが亡くなったのを機にフェリーぺ工房は独自の操業を開始します。しかし翌年の1989年に後を追うようにマリアーノ1世もこの世を去り、2人の息子たちがフェリーぺ工房を継承します。ここからフェリーぺ工房は3つのコンデ工房の中でも特に時代のニーズに柔軟な対応を見せ、安定した商業ベースを維持するようになります。

そして2010年にはフェリーぺ1世はFelipe Conde、マリアーノ2世はMariano Conde としてそれぞれの独立したブランドとして工房を立ち上げ、それまでのコンデ・エルマノスの伝統を継承しながらもそれぞれの個性を濃密に注ぎ込んだ良品を現在も製作しています。

グラヴィーナ工房はファウスティーノ亡き後は彼の未亡人が2000年代まで工房を継続させていましたが現在は閉鎖しています。フリオは1950年代にアトーチャに設立されたコンデ・エルマノス工房を運営し、1995年に亡くなった後は彼の娘と孫娘が経営を引き継いで現在もConde Hermanos ブランドとして安定した生産を維持しています。

コンデ・エルマノスギターは名手パコ・デ・ルシアが愛奏していたことをはじめとし、まさに名だたるフラメンコギタリストによって使用され、フラメンコギターファンには現在も欠かすことのできないマストアイテムとなっています。


〔楽器情報〕
コンデ・エルマノス フェリーペ工房製 ネグラ(AF25R)1995年製Usedの入荷です。コンデ第一世代の要となった二人、ファウスティーノとマリアーノが相次いで世を去り、マリアーノの息子達のフェリーペ1世とマリアーノ2世が工房を継いで間もない時期のもので、実質的に「コンデ」ブランドを継承したとも言える二人の、その後のブランドの歴史を考えると束の間ともいえる円満な共同作業の一本。

内部構造はサウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に一本ずつのハーモニックバー。左右対称5本の扇状力木がお互いに間隔を十分にとって表面板下部全体に行き渡るように配置され、ボトム部にはそれらの先端を受けとめるように2本のクロージングバーがハの字型に設置されています。レゾナンスはGの少し下に設定されています。この力木構造は至ってオーソドックスなスタイルですが、コンデのハイエンドモデルでは実はむしろ珍しい(同じモデルでも力木の角度や長さがそれぞれ全く異なる設計のものが多い)。しかしながら伝統的なスタイルをここで採用することによって、コンデらしい硬質で強い粘りをもった発音と豊かなニュアンスを含んだ音色とが実現しており、その後のこのブランドのストイックな音響とは異なる表現性を備えているところが魅力となっています。

表面板のサウンドホール周りや指板脇などに弾き傷が目立つほか、打痕や掻き傷等全体に見られます。横裏板は演奏時の衣服の摩擦あとがやはり全体に見られます。横板のバール部分の木目に沿って段差が生じていますが塗装の凹みで割れには至っておりません。その他修理履歴は特になく、上記の傷等も含めフラメンコとしては年代相応のレベルと言えます。ネックは厳密にいえばわずかに順反りですが演奏性に問題はありません。フレットは1~7フレットでやや摩耗しており、指板も同様にわずかに減りが見られますが何れも現状で音、演奏性には問題ないレベルです。ネック形状は普通の厚みのDシェイプでスクエアに近いフラットな加工。糸巻きはオリジナルスペックのままフステーロ製が装着されています。


定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 コンデ・エルマノス Conde Hermanos(Felipe)
モデル/品番 Model/No. AF25R フェリーぺ工房
010_001_conde_02_198_03
弦長 Scale Length 664mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 1998年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option シベレスケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 3.1mm/6弦 3.3mm

〔製作家情報〕
数多いスペインのフラメンコギターブランドの中でも、屈指の定番とされるコンデ・エルマノス。ブランドの始まりはマドリッドの伝説的なマヌエル・ラミレス(1864~1916)工房で、サントス・エルナンデス(1874~1943)と共に職人として働いていたドミンゴ・エステソ(1882~1937)が、1919年に同じマドリッドのグラヴィーナに工房を開くところまで遡ります。彼の教えを直接受けた甥のファウスティーノ・コンデ(1913~1988)がその弟達マリアーノ(1916~1989)とフリオ(1918~1995)とともにエステソの工房スタッフに加わり、エステソ亡きあとも「Viuda y Sobrinos de Domingo Esteso」(エステソ未亡人とその甥達による)というラベルでこのブランドを継続してゆきます。1959年にエステソの妻(※Nicolasa Salamanca エステソギターの塗装を担当していた)が亡くなるとラベルを「Sobrinos de Domingo Esteso/Conde Hermanos」に変更し、この時からコンデ・エルマノスの名前がブランド名として使われ始めます。

1960年代に入るとそれまでエステソを踏襲していたモデルを全てデザインから内部構造に至るまでオリジナルのものに一新し、半月型にカットした有名な Media Luna ヘッドシェイプもこのころからハイエンドモデルの符牒として採用され、この時期世界的に高まる需要もあり飛躍的に名声とシェアを広げてゆきます。

1980年にはマリアーノがマドリッドのフェリーぺに工房を立ち上げ、彼の息子たち(フェリーぺ1世とマリアーノ2世の兄弟)とともに製作。グラヴィーナ工房と連携して製作していましたが、1988年にファウスティーノが亡くなったのを機にフェリーぺ工房は独自の操業を開始します。しかし翌年の1989年に後を追うようにマリアーノ1世もこの世を去り、2人の息子たちがフェリーぺ工房を継承します。ここからフェリーぺ工房は3つのコンデ工房の中でも特に時代のニーズに柔軟な対応を見せ、安定した商業ベースを維持するようになります。

そして2010年にはフェリーぺ1世はFelipe Conde、マリアーノ2世はMariano Conde としてそれぞれの独立したブランドとして工房を立ち上げ、それまでのコンデ・エルマノスの伝統を継承しながらもそれぞれの個性を濃密に注ぎ込んだ良品を現在も製作しています。

グラヴィーナ工房はファウスティーノ亡き後は彼の未亡人が2000年代まで工房を継続させていましたが現在は閉鎖しています。フリオは1950年代にアトーチャに設立されたコンデ・エルマノス工房を運営し、1995年に亡くなった後は娘と孫娘が経営を引き継いで現在もConde Hermanos ブランドとして安定した生産を維持しています。

コンデ・エルマノスギターは名手パコ・デ・ルシアが愛奏していたことをはじめとし、まさに名だたるフラメンコギタリストによって使用され、フラメンコギターファンには現在も欠かすことのできないマストアイテムとなっています。

〔楽器情報〕
コンデ・エルマノス フェリーぺ工房によるモデルAF25R 1998年Usedが入荷致しました。フラメンコ ネグラ(黒)の代表的なモデルとされているもの。このブランドのトレードマークとなっている闘牛をモチーフにしたと言われるMedia Lunaヘッドシェイプ、ステージ映えするオレンジ色の塗装が施された表面板など、外観の威容という点でも強いインパクトを持っています。ブランドが兄弟それぞれの独立した工房としてラインナップを展開している現在も、変わらず踏襲されている不朽のモデルです。

内部構造も独特。サウンドホール上下に一本ずつのハーモニックバー、そして計7本の「扇状力木」が配置されているのですが、両端の横板に近接した計2本を除く中央の5本はボディボトム部のエンドブロックを起点としてボディ上部に拡がってゆくように配置され、しかもセンターに配された力木のすぐ両側の計2本はサウンドホール下側のハーモニックバーを貫通しホール上側のバーのところまで延伸しているという構造(両端の2本は横板のカーブに沿うように設置されています)。レゾナンスはF#に設定されています。

コンデと言えば特に1990年代以降はその硬く強い粘りを持った発音と音響が特徴ですが、本器での感触は意外なほどに柔らかく、ふくよかでたっぷりとした響きで音色もむしろ繊細といえるほど。しかしながらそこにはしっかりとフラメンコ的なニュアンスを含み、音は柔らかくとも発音にはコンデらしい反発感も備わっており、やはりネグラとしての魅力は十分。

表面板指板脇の高音側に割れ補修履歴があります(内側より補強済み)。ネックは厳密にはわずかに順反りですが演奏性にフィットしており問題のないレベルです。フレットは適正値を維持していますが、指板は高音側がわずかに摩耗しています。ただしこちらも演奏性には影響のないレベル。ネックはDシェイプの薄めでフラットな加工が施されており、フラメンコ定番のグリップ感。25年を経たフラメンコギターとしては全体に傷等も少なめできれいな状態と言えます。オリジナル仕様でフステーロ製糸巻きが装着されており、機能性も現状問題ありません。弦高値はフラメンコとしては標準範囲ですが、サドルの調整余地はなく、現在値以上に下げる場合は別途加工が必要となります。



定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 コンデ・エルマノス Conde Hermanos(Felipe)
モデル/品番 Model/No. A-26 フェリーペ工房
010_001_conde_02_201_01
弦長 Scale Length 665mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2001年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides シープレス単板 Cypress
付属品 Option ハードケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:黒檀
塗 装:ラッカー
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 2.6mm /6弦 2.9mm

〔製作家情報〕
数多いスペインのフラメンコギターブランドの中でも、屈指の定番とされるコンデ・エルマノス。ブランドの始まりはマドリッドの伝説的なマヌエル・ラミレス(1864~1916)工房で、サントス・エルナンデス(1874~1943)と共に職人として働いていたドミンゴ・エステソ(1882~1937)が、1919年に同じマドリッドのグラヴィーナに工房を開くところまで遡ります。彼の教えを直接受けた甥のファウスティーノ・コンデ(1913~1988)がその弟達マリアーノ(1916~1989)とフリオ(1918~1995)とともにエステソの工房スタッフに加わり、エステソ亡きあとも「Viuda y Sobrinos de Domingo Esteso」(エステソ未亡人とその甥達による)というラベルでこのブランドを継続してゆきます。1959年にエステソの妻(※Nicolasa Salamanca エステソギターの塗装を担当していた)が亡くなるとラベルを「Sobrinos de Domingo Esteso/Conde Hermanos」に変更し、この時からコンデ・エルマノスの名前がブランド名として使われ始めます。

1960年代に入るとそれまでエステソを踏襲していたモデルを全てデザインから内部構造に至るまでオリジナルのものに一新し、半月型にカットした有名な Media Luna ヘッドシェイプもこのころからハイエンドモデルの符牒として採用され、この時期世界的に高まる需要もあり飛躍的に名声とシェアを広げてゆきます。

1980年にはマリアーノがマドリッドのフェリーぺに工房を立ち上げ、彼の息子たち(フェリーぺ1世とマリアーノ2世の兄弟)とともに製作。グラヴィーナ工房と連携して製作していましたが、1988年にファウスティーノが亡くなったのを機にフェリーぺ工房は独自の操業を開始します。しかし翌年の1989年に後を追うようにマリアーノ1世もこの世を去り、2人の息子たちがフェリーぺ工房を継承します。ここからフェリーぺ工房は3つのコンデ工房の中でも特に時代のニーズに柔軟な対応を見せ、安定した商業ベースを維持するようになります。

そして2010年にはフェリーぺ1世はFelipe Conde、マリアーノ2世はMariano Conde としてそれぞれの独立したブランドとして工房を立ち上げ、それまでのコンデ・エルマノスの伝統を継承しながらもそれぞれの個性を濃密に注ぎ込んだ良品を現在も製作しています。

グラヴィーナ工房はファウスティーノ亡き後は彼の未亡人が2000年代まで工房を継続させていましたが現在は閉鎖しています。フリオは1950年代にアトーチャに設立されたコンデ・エルマノス工房を運営し、1995年に亡くなった後は娘と孫娘が経営を引き継いで現在もConde Hermanos ブランドとして安定した生産を維持しています。

コンデ・エルマノスギターは名手パコ・デ・ルシアが愛奏していたことをはじめとし、まさに名だたるフラメンコギタリストによって使用され、フラメンコギターファンには現在も欠かすことのできないマストアイテムとなっています。

〔楽器情報〕
コンデ・エルマノス フェリーぺ工房製 モデルA26 2001年 Usedが入荷致しました。同ブランドの代表的なモデルでトレードマークとなっている闘牛をモチーフにしたと言われるMedia Lunaヘッドシェイプをはじめ威容のある外観、ブランドコンセプトが集約された特徴的な音色など、長きにわたって世界的に定番とされてきたモデルです。

表面板内部構造はサウンドホール上下に一本ずつのハーモニックバー、そして左右対称に計7本の「扇状力木」が配置されているのですが、センターに設置された1本のすぐ両脇の2本はフットブロックを起点にサウンドホール方向に広がってゆくように配置され、しかもホール下側のバーを貫通して上側のバーのところまで延伸しています。そしてその外側に配された4本(高音側2本と低音側2本)は逆にサウンドホール側を起点にボトム方向に広がってゆくように設置されており、これらすべての力木を2本のハの字型に配されたクロージングバーが受け止めるという全体の構造。このブランドのハイエンドモデル特有の特徴的な構造で、レゾナンスはG#の少し下に設定されています。

コンデと言えば特に1990年代まではその非常に硬く強い粘りを持った発音とシャープな音響が特徴ですが、特にフェリーペ工房品では2000年前後から若干ながら軽さとふくよかさを増してきており、本器においてもたっぷりとした迫力ある響きが特徴になっています。そこにはしっかりとフラメンコ的なニュアンスと身振り、そして高い機能性が備わっており、フラメンコ白の定番モデルとしての魅力を十分に備えた一本になっています。

割れなどの大きな修理履歴はありません。表面板のゴルペ低音側脇の部分や指板脇高音側などにやや集中して弾きキズがありますが、全体的には年代相応と言えるレベル。横裏板には演奏時に生じたと思われる衣服等の摩擦跡があります。ネックは厳密にはわずかに順反りですが演奏性にフィットしており問題のないレベルです。フレットは1~6フレットでわずかに摩耗見られますがこちらも演奏性には影響のないレベル。ネックはDシェイプの薄めでフラットな加工が施されており、フラメンコ定番のグリップ感。弦高は現在値で2.6mm(1弦)/2.9mm(6弦)となっています(※サドルはぎりぎりまで削られておりますため、さらに弦高を低く設定したい場合は別処置が必要になります)。糸巻はフステーロ製を装着。

定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 コンデ・エルマノス Conde Hermanos(Felipe)
モデル/品番 Model/No. A-26 フェリーペ工房
010_001_conde_02_202
弦長 Scale Length 665mm
国 Country スペイン Spain 
製作年 Year 2002年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides シープレス単板 Cypress
付属品 Option ハードケース付属
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.5mm/6弦 2.8mm


〔製作家情報〕
数多いスペインのフラメンコギターブランドの中でも、屈指の定番とされるコンデ・エルマノス。ブランドの始まりはマドリッドの伝説的なマヌエル・ラミレス(1864~1916)工房で、サントス・エルナンデス(1874~1943)と共に職人として働いていたドミンゴ・エステソ(1882~1937)が、1919年に同じマドリッドのグラヴィーナに工房を開くところまで遡ります。彼の教えを直接受けた甥のファウスティーノ・コンデ(1913~1988)がその弟達マリアーノ(1916~1989)とフリオ(1918~1995)とともにエステソの工房スタッフに加わり、エステソ亡きあとも「Viuda y Sobrinos de Domingo Esteso」(エステソ未亡人とその甥達による)というラベルでこのブランドを継続してゆきます。1959年にエステソの妻(※Nicolasa Salamanca エステソギターの塗装を担当していた)が亡くなるとラベルを「Sobrinos de Domingo Esteso/Conde Hermanos」に変更し、この時からコンデ・エルマノスの名前がブランド名として使われ始めます。

1960年代に入るとそれまでエステソを踏襲していたモデルを全てデザインから内部構造に至るまでオリジナルのものに一新し、半月型にカットした有名な Media Luna ヘッドシェイプもこのころからハイエンドモデルの符牒として採用され、この時期世界的に高まる需要もあり飛躍的に名声とシェアを広げてゆきます。

1980年にはマリアーノがマドリッドのフェリーぺに工房を立ち上げ、彼の息子たち(フェリーぺ1世とマリアーノ2世の兄弟)とともに製作。グラヴィーナ工房と連携して製作していましたが、1988年にファウスティーノが亡くなったのを機にフェリーぺ工房は独自の操業を開始します。しかし翌年の1989年に後を追うようにマリアーノ1世もこの世を去り、2人の息子たちがフェリーぺ工房を継承します。ここからフェリーぺ工房は3つのコンデ工房の中でも特に時代のニーズに柔軟な対応を見せ、安定した商業ベースを維持するようになります。

そして2010年にはフェリーぺ1世はFelipe Conde、マリアーノ2世はMariano Conde としてそれぞれの独立したブランドとして工房を立ち上げ、それまでのコンデ・エルマノスの伝統を継承しながらもそれぞれの個性を濃密に注ぎ込んだ良品を現在も製作しています。

グラヴィーナ工房はファウスティーノ亡き後は彼の未亡人が2000年代まで工房を継続させていましたが現在は閉鎖しています。フリオは1950年代にアトーチャに設立されたコンデ・エルマノス工房を運営し、1995年に亡くなった後は娘と孫娘が経営を引き継いで現在もConde Hermanos ブランドとして安定した生産を維持しています。

コンデ・エルマノスギターは名手パコ・デ・ルシアが愛奏していたことをはじめとし、まさに名だたるフラメンコギタリストによって使用され、フラメンコギターファンには現在も欠かすことのできないマストアイテムとなっています。


〔楽器情報〕
傷は少々有りますが割れなくオリジナル塗装の良好な状態です。
ネックは良好で弦高弾き易く調整されています。
音はコンデらしいフラメンコらしい響きと切れで良く鳴っています。

現新品価格:¥1,650,000(税込)

定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 コンデ・エルマノス Conde Hermanos(Felipe)
モデル/品番 Model/No. AF25R フェリーぺ工房
010_001_conde_02_202_01
弦長 Scale Length 664mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2002年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option ハードケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:黒檀
塗 装:表板 ラッカー /横裏板 ラッカー
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 2.1mm /6弦 2.4mm

〔製作家情報〕
数多いスペインのフラメンコギターブランドの中でも、屈指の定番とされるコンデ・エルマノス。ブランドの始まりはマドリッドの伝説的なマヌエル・ラミレス(1864~1916)工房で、サントス・エルナンデス(1874~1943)と共に職人として働いていたドミンゴ・エステソ(1882~1937)が、1919年に同じマドリッドのグラヴィーナに工房を開くところまで遡ります。彼の教えを直接受けた甥のファウスティーノ・コンデ(1913~1988)がその弟達マリアーノ(1916~1989)とフリオ(1918~1995)とともにエステソの工房スタッフに加わり、エステソ亡きあとも「Viuda y Sobrinos de Domingo Esteso」(エステソ未亡人とその甥達による)というラベルでこのブランドを継続してゆきます。1959年にエステソの妻(※Nicolasa Salamanca エステソギターの塗装を担当していた)が亡くなるとラベルを「Sobrinos de Domingo Esteso/Conde Hermanos」に変更し、この時からコンデ・エルマノスの名前がブランド名として使われ始めます。

1960年代に入るとそれまでエステソを踏襲していたモデルを全てデザインから内部構造に至るまでオリジナルのものに一新し、半月型にカットした有名な Media Luna ヘッドシェイプもこのころからハイエンドモデルの符牒として採用され、この時期世界的に高まる需要もあり飛躍的に名声とシェアを広げてゆきます。

1980年にはマリアーノがマドリッドのフェリーぺに工房を立ち上げ、彼の息子たち(フェリーぺ1世とマリアーノ2世の兄弟)とともに製作。グラヴィーナ工房と連携して製作していましたが、1988年にファウスティーノが亡くなったのを機にフェリーぺ工房は独自の操業を開始します。しかし翌年の1989年に後を追うようにマリアーノ1世もこの世を去り、2人の息子たちがフェリーぺ工房を継承します。ここからフェリーぺ工房は3つのコンデ工房の中でも特に時代のニーズに柔軟な対応を見せ、安定した商業ベースを維持するようになります。

そして2010年にはフェリーぺ1世はFelipe Conde、マリアーノ2世はMariano Conde としてそれぞれの独立したブランドとして工房を立ち上げ、それまでのコンデ・エルマノスの伝統を継承しながらもそれぞれの個性を濃密に注ぎ込んだ良品を現在も製作しています。

グラヴィーナ工房はファウスティーノ亡き後は彼の未亡人が2000年代まで工房を継続させていましたが現在は閉鎖しています。フリオは1950年代にアトーチャに設立されたコンデ・エルマノス工房を運営し、1995年に亡くなった後は娘と孫娘が経営を引き継いで現在もConde Hermanos ブランドとして安定した生産を維持しています。

コンデ・エルマノスギターは名手パコ・デ・ルシアが愛奏していたことをはじめとし、まさに名だたるフラメンコギタリストによって使用され、フラメンコギターファンには現在も欠かすことのできないマストアイテムとなっています。

〔楽器情報〕
コンデ・エルマノス フェリーぺ工房製 モデルAF25/R 2002年 Usedが入荷致しました。フラメンコ ネグラ(黒)の代表的なモデルとされているもの。このブランドのトレードマークとなっている闘牛をモチーフにしたと言われるMedia Lunaヘッドシェイプ、ステージ映えするオレンジ色の塗装が施された表面板など、外観の威容という点でも強いインパクトを持っています。ブランドが兄弟それぞれの独立した工房としてラインナップを展開している現在も、変わらず踏襲されている定番モデルです。

表面板内部構造はサウンドホール上下に一本ずつのハーモニックバー、そして左右対称に計7本の「扇状力木」が配置されているのですが、センターに設置された1本のすぐ両脇の2本はフットブロックを起点にサウンドホール方向に広がってゆくように配置され、しかもホール下側のバーを貫通して上側のバーのところまで延伸しています。そしてその外側に配された4本(高音側2本と低音側2本)は逆にサウンドホール側を起点にボトム方向に広がってゆくように設置されており、これらすべての力木を2本のハの字型に配されたクロージングバーが受け止めるという全体の構造。このブランドのハイエンドモデル特有の特徴的な構造で、レゾナンスはG#に設定されています。

コンデと言えば特に1990年代以降はその非常に硬く強い粘りを持った発音とシャープな音響が特徴ですが、特にフェリーペ工房品では2000年前後から若干ながら軽さとふくよかさを増してきており、本器においてもたっぷりとした迫力ある響きが特徴になっています。そこにはしっかりとフラメンコ的なニュアンスを含み、やはりネグラとしての魅力を十分に備えた一本になっています。

表面板指板両脇に割れ補修履歴があります。ネックは厳密にはわずかに順反りですが演奏性にフィットしており問題のないレベルです。フレットは1~6フレットでわずかに摩耗見られますがこちらも演奏性には影響のないレベル。ネックはDシェイプの薄めでフラットな加工が施されており、フラメンコ定番のグリップ感。表面板ゴルペ板まわりを中心に傷ありますが年代相応と言えるレベルです。糸巻はフステーロ製を装着、機能的な問題は現状ありません。

定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 コンデ・エルマノス Conde Hermanos(Felipe)
モデル/品番 Model/No. A-27 フェリーペ工房
010_001_conde_02_205
弦長 Scale Length 665mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2005年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides シープレス単板 Cypress
付属品 Option ヒスコックケース黒
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:黒檀
塗 装:ラッカー
糸 巻:不明
弦 高:1弦 3.0mm /6弦 3.2mm

〔製作家情報〕
数多いスペインのフラメンコギターブランドの中でも、屈指の定番とされるコンデ・エルマノス。ブランドの始まりはマドリッドの伝説的なマヌエル・ラミレス(1864~1916)工房で、サントス・エルナンデス(1874~1943)と共に職人として働いていたドミンゴ・エステソ(1882~1937)が、1919年に同じマドリッドのグラヴィーナに工房を開くところまで遡ります。彼の教えを直接受けた甥のファウスティーノ・コンデ(1913~1988)がその弟達マリアーノ(1916~1989)とフリオ(1918~1995)とともにエステソの工房スタッフに加わり、エステソ亡きあとも「Viuda y Sobrinos de Domingo Esteso」(エステソ未亡人とその甥達による)というラベルでこのブランドを継続してゆきます。1959年にエステソの妻(※Nicolasa Salamanca エステソギターの塗装を担当していた)が亡くなるとラベルを「Sobrinos de Domingo Esteso/Conde Hermanos」に変更し、この時からコンデ・エルマノスの名前がブランド名として使われ始めます。

1960年代に入るとそれまでエステソを踏襲していたモデルを全てデザインから内部構造に至るまでオリジナルのものに一新し、半月型にカットした有名な Media Luna ヘッドシェイプもこのころからハイエンドモデルの符牒として採用され、この時期世界的に高まる需要もあり飛躍的に名声とシェアを広げてゆきます。

1980年にはマリアーノがマドリッドのフェリーぺに工房を立ち上げ、彼の息子たち(フェリーぺ1世とマリアーノ2世の兄弟)とともに製作。グラヴィーナ工房と連携して製作していましたが、1988年にファウスティーノが亡くなったのを機にフェリーぺ工房は独自の操業を開始します。しかし翌年の1989年に後を追うようにマリアーノ1世もこの世を去り、2人の息子たちがフェリーぺ工房を継承します。ここからフェリーぺ工房は3つのコンデ工房の中でも特に時代のニーズに柔軟な対応を見せ、安定した商業ベースを維持するようになります。

そして2010年にはフェリーぺ1世はFelipe Conde、マリアーノ2世はMariano Conde としてそれぞれの独立したブランドとして工房を立ち上げ、それまでのコンデ・エルマノスの伝統を継承しながらもそれぞれの個性を濃密に注ぎ込んだ良品を現在も製作しています。

グラヴィーナ工房はファウスティーノ亡き後は彼の未亡人が2000年代まで工房を継続させていましたが現在は閉鎖しています。フリオは1950年代にアトーチャに設立されたコンデ・エルマノス工房を運営し、1995年に亡くなった後は娘と孫娘が経営を引き継いで現在もConde Hermanos ブランドとして安定した生産を維持しています。

コンデ・エルマノスギターは名手パコ・デ・ルシアが愛奏していたことをはじめとし、まさに名だたるフラメンコギタリストによって使用され、フラメンコギターファンには現在も欠かすことのできないマストアイテムとなっています。

〔楽器情報〕
コンデ・エルマノス フェリーぺ工房品 A27 2005年Used の入荷です。横裏板シープレス単板仕様のいわゆるブランカ(白)モデル。当時のエントリーラインであったEFシリーズとプロフェッショナルラインのA26 との中間に位置するモデルで、ヘッドシェイプは有名な半月形のものではなくエステソを踏襲したデザインであることからも、EFに続くエントリー~ミドルクラスに位置づけられたものと言えるでしょう。スペイン屈指の有名ブランドだけあってミドルクラスと言えどもその音響的、機能的なクオリティは申し分なく、A26 や A25 などの強い個性をもったモデルと比較してより円満なフラメンコサウンドと弾きやすさが追及されており、オールラウンドに使用性の高いギターとなっています。

表面板内部構造はサウンドホール上側に2本(1本は短く加工されています)、下側に1本のハーモニックバー、そして左右対称5本の、それぞれの間隔を広くとった扇状力木という配置。これもまたA26等の上位機種がコンデの独創的な配置を採用しているのに対し極めてオーソドックスな設計となっています。レゾナンスは に設定されています。

コンデらしい粘りを含みながらも重すぎず、明朗な発音、各音の分離もよく、パワーと音量も十分で、フラメンコ的なニュアンスもしっかりと備えており、ミドルクラスとして申し分のない一本となっています。

表面板の指板脇低音側に割れ補修履歴があります。その他細かな弾き傷や打痕、ブリッジ下に弦とび跡などありますが全体に年代相応な状態です。ネックはほぼ真っ直ぐを維持しており、指板とフレットは1~9フレットで摩耗ありますが演奏性と音響には影響のないレベルです。ネックシェイプはフラメンコギターで採用されることの多いDシェイプのフラットに加工されたものでコンパクトなグリップ感です。弦高は3.0/3.2mm(1弦/6弦 12フレット)、サドル余剰は0.5~1.0mmとなっています。


定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  330,000 円
注文数 :   

製作家/商品名 アントニオ・ピサ Antonio Pisa
モデル/品番 Model/No. Juan el Flaco(Wood peg) No.114
010_003_Apisa_02_221
弦長 Scale Length 658mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2021年
表板 Top 杉単板 Ceder
横裏板 Back & Sides シープレス単板 Cypress
付属品 Option 軽量ケース黒
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ポリウレタン
糸 巻:ギア式木ペグ(Pegheds)
弦 高:1弦 2.9mm/6弦 3.0mm

[製作家情報]
スペイン、バリャドリッドの製作家。もともとはプロのカホン奏者であり、高い木工技術を持っていた彼は自ら製作もしていましたが、ある時ギターの修理を依頼され、これが転機になったそう。2012年より同地に工房を構え、じっくりと選定し自然乾燥を十分に行った材のみを使用した完全手工品をモットーに、年間20本にも満たない本数で地道に製作活動を続けています。メインとなるフラメンコモデルのほか、クラシックモデルも製作。現在モデルラインナップとしては本作Juan El Flacoのほか、Semilla,Rosas,Romi,Juncal の5モデルを展開しています。

[楽器情報]
アントニオ・ピサ 製作 モデル「Juan El Flaco」フラメンコブランカ 2021年製 No.114 Usedの入荷です。糸巻にはギア式のPegheds製木ペグを装着しており、全体は鮮やかな赤色で着色されたいかにもスパニッシュフラメンコな外観。音も良質で、箱が十全に鳴り、しっかりと粘りのある発音と終止、瞬間的な迫力やドライブ感、表現力などどれも不足がありません。非常にインパクトのある高い音圧ですが、音量が大きいというより音の粒が大きいという感触。

表面板内部構造はサウンドホール上側(ネック側)に2本、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバー、左右対称7本の扇状力木にそれらの先端をボトム部で受け止めるクロージングバーという全体の配置。レゾナンスはF#の少し上に設定されており、ちょうどよい重心感覚。

表面板ブリッジ下1弦部分に弦とびを埋め補修した跡があります。その他若干の弾き傷等ありますが、割れ等の修理履歴はありません。ネックはほんの少し順反りですが演奏性には問題のないレベル、フレットは適正値を維持しています。ネック形状は薄めのDシェイプでフラットな加工。

(本作のモデル名はフランスの1978年生まれのフラメンコギタリストJuan el Flaco と同名ですが、いわゆるシグネイチャーモデルかどうかは不明です)

定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 フランシスコ・バルバ Francisco Barba
モデル/品番 Model/No. Flamenco Blanca
010_003_barbaF_02_186
弦長 Scale Length 667mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 1986年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides シープレス単板 Cypress
付属品 Option ハードケース茶
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.6mm/6弦 4.0mm


〔製作家情報〕
1939年スペイン、セヴィーリャの生まれ。最初は父親の元で大工として働いていましたが、17歳のときにギター職人として生きることを決意。独学で製作技術を習得してゆきます。スペインでは同年代のマヌエル・レジェスと並び称されるほどの評価を得ている名工ですが、日本では未だ「知る人ぞ知る」通好みのブランドとなっているのは、彼の楽器の素晴らしさを感じているフラメンコファンにとっては何とも歯がゆいところでしょう。実際に多くの名手たちが彼のギターを所有し、その音色と演奏性の高さを称賛しています。加えて造作の精緻さと意匠の美しさについても、このブランドを語るときには必ず挙げられるポイント。現在も2人の息子フアンとホセとともに、彼のキャリアスタートの時と変わらずセヴィーリャの工房で新作を製作し続けています。
ペドロ・ペーニャ、ニーニョ・デ・プーラ、キケ・パレーデス、マヌエル・モリーナ、ラファエル・リケーニ、マノーロ・フランコ他多くのフラメンコギタリストが愛用。

〔楽器情報〕
フランシスコ・バルバ製作 1986年製 フラメンコ白モデル中古の入荷です。発音と適度なサスティーン、単音と和音それぞれにおける分離と力強さ、音色のニュアンス等不足のない仕上がり。内部構造は合計9本の扇状力木が左右非対称に配置されたもの。しっかりと弾き込まれてきたたため、経年に相当の使用感があるほか、修理調整も行われています。表面板サウンドホール縁からボトム部にかけて割れのほか、指板両脇の割れ、またボトム部にもう一箇所別の割れを補修した履歴があり、一部ボディ内側からの補強もされています。表面板はその他弾き傷等の打痕を修正した履歴もあり、最終的に全体にラッカーのマットな仕上げによる再塗装が施されています。ネックは真直ぐの状態を維持していますがボディへの差し込角度をやや深めにしているため、弦高はやや高めの設定となっています。糸巻きはゴトー35G1600タイプに交換されています。

定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 ホセ・ルイス・ポスティーゴ Jose Luis Postigo
モデル/品番 Model/No. Flamenco Blanca(Wood peg)
010_003_postigo_02_199
弦長 Scale Length 660mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 1999年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides シカモア Sycamore
付属品 Option ヤマハ ハードケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:ローズウッド
塗 装:ポリウレタン
糸 巻:機械式木ペグ
弦 高:1弦 2.0mm/6弦 2.8mm


[製作家情報]
ホセ・ルイス・ポスティーゴ Jose Luis Postigo 1950年 スペイン、セビリア生まれのフラメンコギタリスト。演奏家としての確かなキャリアを形成しながら、同時にスペインギターの歴史と文化への造詣も深く、19世紀から現代へと連なる名品の充実したコレクションでも知られています。それらのコレクションはセビリアの中心地、サンタ・クルス地区に彼が設立したCasa de la Guitarraに展示されており、この施設は同時にフラメンコの演奏会用ホールも兼ねたもので、現在同地におけるフラメンコギターの文化的発信地としての役割も担っています。彼は同じサンタ・クルス地区のメソン・デル・モロ通りにギターショップも開店し、自らの名を冠したギターブランドJose L.Postigo guitarras de artessania の普及にも尽力。これはポスティーゴ自身の製作ではありませんがギタリストの視点から厳しく監修された良質なエントリー~ミドルクラス仕様のラインナップで、国内外で人気を博しています。

[楽器情報]
ホセ・ルイス・ポスティーゴ 1999年製 フラメンコ ブランカ(白)モデルUsedです。
松の表面板とシカモア材合板の裏板の組み合わせで、入門用モデルとして普及していたモデル。軽めの、明るい響きでドライブ感のある発音は入門用として十分なクオリティです。ネックはやや順反りですが、弦高は現在値で2.8mm/2.0mm(12フレット上)となっており十分に低く設定されてるため演奏性に影響はありません。またフレットも1~9フレットでやや摩耗見られますがこちらも現時点で影響ありません。ネックはDシェイプの薄くフラットな形状でフラメンコの定番的仕様です。木ペグはギア付きのものですが、おそらくオリジナルの木ペグから交換されたものであり、ヘッドプレートに対して(ナットからの弦角度を浅くするために)斜めに差し込まれています。その装着部分の処置はやや粗く、ギアの機能性もpegheds社製のものなどと比較するとスムーズさに欠けるところはありますが、使用上の問題はなく継続して使用が可能です。ゴルペ板はれ、広い範囲をカバーするように低音側のみ貼り換えられています。楽器全体はオレンジの着色塗装。年代相応のキズはありますが、割れ等の大きな修理履歴はありません。レゾナンスはGの少し上に設定されています。

定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  99,000 円
注文数 :   

製作家/商品名 アントニオ・マリン・モンテロ Antonio Marin Montero
モデル/品番 Model/No. Flamenco Blanca
010_01_marinA_1_02_171
弦長 Scale Length 657mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 1971年
表板 Top 杉単板 Ceder
横裏板 Back & Sides シープレス単板 Cypress
付属品 Option ARIA ライトフォームケース LFC-120 RED
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラックニス
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.8mm/6弦 3.2mm

〔製作家情報〕
1933年スペイン、グラナダ生まれ。世界有数のギター製作の街と言えるグラナダの中心的存在として、国内外の多くの後進の指導にあたり、その広範にわたる深い影響力などからも、現在スペインギター製作界最高のマエストロと呼ぶにふさわしい名工です。

家具職人として出発し、のち1959年より同地の製作家エドゥアルド・フェレールの工房に入り製作を学びます。1961年には同工房出身のマヌエル・ベジードとともに共同の工房を立ち上げ、まずはキャリアをスタートさせます。その後独立し製作家としての評価も高めてゆきますが、1977年にある日本人発明家の紹介でフランスの名工ロベール・ブーシェ(1898~1986)との知遇を得て、その作風を大きく変化させていきました。このフランス最大の巨匠はマリンの非凡な才能をすぐに見抜き、その後自身がグラナダに赴いたりまたマリンをフランスに招くなどして親身にギター製作についてのアドバイスを与えています。マリンはもともとアンダルシア地方色の濃いギターを製作していましたが、ブーシェとの邂逅を機に、楽器としてより高い芸術的普遍性を追及してゆきます。そうして生まれたブーシェモデルは音響と造作の両方に於いて比類ない高みに達し、その後のグラナダを代表する名品として現在不動の評価を得るに至っています。

ブーシェとの出会いのあと、1979年には有名なアルハンブラ宮殿から市街地へとカイデロ坂を下りきったところの角の場所に工房を移し、90歳を迎える現在もそこで甥のホセ・マリン、2000年代に入って新たに加わったホセ・ゴンサレス・ロペスとともに極めて精力的に製作を続けています。

また氏の人柄を慕って現在では世界中から若き才能がグラナダに集まるようになり、その影響力はさらに拡がりをみせています。2017年から同地で開催されているGranada Guitar Festival では氏の名前を冠した国際製作コンクールが併催されています。


〔楽器情報〕
アントニオ・マリン・モンテロ製作のフラメンコ ブランカ、表面板杉仕様 1971年製Used 珍しい1本が入荷しました。マリン最初期のギターで、ラベルにはmariana Pineda 7と住所が印刷されています。エドゥアルド・フェレールの工房から独立して、盟友マヌエル・ベジードとともにMontero y Bellido ブランドを立ち上げていた時期に当たりますが、物件契約の問題でほんのわずかな期間だけ二人は別々の工房でそれぞれのブランドラベルで製作をしていたことがあり、本作はその時の1本、大変に貴重なギターです。

ストレスがなく、木の箱が隅々まで響き切るような生々しい発音で、明るく、ざらっとした木質感たっぷりの音像が印象的。後年の洗練と比較すると音が反響しぶつかり合いながら飛び出してくるような荒々しさがありますが、一つ一つの音には実に細やかでニュアンス豊かな表情を有しているところなど、やはり彼の非凡さを感じさせるところでしょう。

内部構造もまた現在のフラメンコモデルとは異なっていて、サウンドホール上側に2本、下側に1本のハーモニックバー、ほぼ平行に近い角度で配置された7本の扇状力木とボトム部でそれらの先端を受け止める2本のV字型に配置されたクロージングバー、駒板位置にはほぼ横幅いっぱいにわたって設置された薄い補強板という表面板構造。レゾナンスはGの少し上に設定されています。現行モデルでは扇状力木は5本でクロージングバーや駒板位置の補強板の無い、よりシンプルな構造になっています。

十分に弾き込まれてきており、表面板はゴルペ板周りや指板脇のエリアを中心に全体に弾き傷、打痕、スクラッチあとなどが多くあります。表面板のサウンドホール低音側に長さ5mmほどの深い打痕があり、内側からパッチ補修がされています。横裏板は比較的綺麗な状態ですが、年代相応に傷、衣服の摩擦あとなどがあり、低音側の肩部分に10cmほどの割れ補修履歴があります。ネック、フレットはとても良い状態でいずれも適正値を維持しています。ネックは薄めのDシェイプで、フラットでスクエアな形状に加工されています。ゴルペ板はフレイムメイプル製のセパレートタイプを装着。表面板はサウンドホールから駒板にかけて若干の沈みが見られますが、演奏性と状態ともに継続しての使用に問題の無いレベルです。糸巻きはGotoh のFusteroレプリカモデルに交換されています。


定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。


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