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輸入フラメンコ 中古   写真をクリックするとさらに大きなカタログ写真が表示されます。
製作家/商品名 コンデ・エルマノス Conde Hermanos
モデル/品番 Model/No. AF25R フェリーぺ工房
010_001_conde_02_198_03
弦長 Scale Length 664mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 1998年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option シベレスケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 3.1mm/6弦 3.3mm

〔製作家情報〕
数多いスペインのフラメンコギターブランドの中でも、屈指の定番とされるコンデ・エルマノス。ブランドの始まりはマドリッドの伝説的なマヌエル・ラミレス(1864~1916)工房で、サントス・エルナンデス(1874~1943)と共に職人として働いていたドミンゴ・エステソ(1882~1937)が、1919年に同じマドリッドのグラヴィーナに工房を開くところまで遡ります。彼の教えを直接受けた甥のファウスティーノ・コンデ(1913~1988)がその弟達マリアーノ(1916~1989)とフリオ(1918~1995)とともにエステソの工房スタッフに加わり、エステソ亡きあとも「Viuda y Sobrinos de Domingo Esteso」(エステソ未亡人とその甥達による)というラベルでこのブランドを継続してゆきます。1959年にエステソの妻(※Nicolasa Salamanca エステソギターの塗装を担当していた)が亡くなるとラベルを「Sobrinos de Domingo Esteso/Conde Hermanos」に変更し、この時からコンデ・エルマノスの名前がブランド名として使われ始めます。

1960年代に入るとそれまでエステソを踏襲していたモデルを全てデザインから内部構造に至るまでオリジナルのものに一新し、半月型にカットした有名な Media Luna ヘッドシェイプもこのころからハイエンドモデルの符牒として採用され、この時期世界的に高まる需要もあり飛躍的に名声とシェアを広げてゆきます。

1980年にはマリアーノがマドリッドのフェリーぺに工房を立ち上げ、彼の息子たち(フェリーぺ1世とマリアーノ2世の兄弟)とともに製作。グラヴィーナ工房と連携して製作していましたが、1988年にファウスティーノが亡くなったのを機にフェリーぺ工房は独自の操業を開始します。しかし翌年の1989年に後を追うようにマリアーノ1世もこの世を去り、2人の息子たちがフェリーぺ工房を継承します。ここからフェリーぺ工房は3つのコンデ工房の中でも特に時代のニーズに柔軟な対応を見せ、安定した商業ベースを維持するようになります。

そして2010年にはフェリーぺ1世はFelipe Conde、マリアーノ2世はMariano Conde としてそれぞれの独立したブランドとして工房を立ち上げ、それまでのコンデ・エルマノスの伝統を継承しながらもそれぞれの個性を濃密に注ぎ込んだ良品を現在も製作しています。

グラヴィーナ工房はファウスティーノ亡き後は彼の未亡人が2000年代まで工房を継続させていましたが現在は閉鎖しています。フリオは1950年代にアトーチャに設立されたコンデ・エルマノス工房を運営し、1995年に亡くなった後は娘と孫娘が経営を引き継いで現在もConde Hermanos ブランドとして安定した生産を維持しています。

コンデ・エルマノスギターは名手パコ・デ・ルシアが愛奏していたことをはじめとし、まさに名だたるフラメンコギタリストによって使用され、フラメンコギターファンには現在も欠かすことのできないマストアイテムとなっています。

〔楽器情報〕
コンデ・エルマノス フェリーぺ工房によるモデルAF25R 1998年Usedが入荷致しました。フラメンコ ネグラ(黒)の代表的なモデルとされているもの。このブランドのトレードマークとなっている闘牛をモチーフにしたと言われるMedia Lunaヘッドシェイプ、ステージ映えするオレンジ色の塗装が施された表面板など、外観の威容という点でも強いインパクトを持っています。ブランドが兄弟それぞれの独立した工房としてラインナップを展開している現在も、変わらず踏襲されている不朽のモデルです。

内部構造も独特。サウンドホール上下に一本ずつのハーモニックバー、そして計7本の「扇状力木」が配置されているのですが、両端の横板に近接した計2本を除く中央の5本はボディボトム部のエンドブロックを起点としてボディ上部に拡がってゆくように配置され、しかもセンターに配された力木のすぐ両側の計2本はサウンドホール下側のハーモニックバーを貫通しホール上側のバーのところまで延伸しているという構造(両端の2本は横板のカーブに沿うように設置されています)。レゾナンスはF#に設定されています。

コンデと言えば特に1990年代以降はその硬く強い粘りを持った発音と音響が特徴ですが、本器での感触は意外なほどに柔らかく、ふくよかでたっぷりとした響きで音色もむしろ繊細といえるほど。しかしながらそこにはしっかりとフラメンコ的なニュアンスを含み、音は柔らかくとも発音にはコンデらしい反発感も備わっており、やはりネグラとしての魅力は十分。

表面板指板脇の高音側に割れ補修履歴があります(内側より補強済み)。ネックは厳密にはわずかに順反りですが演奏性にフィットしており問題のないレベルです。フレットは適正値を維持していますが、指板は高音側がわずかに摩耗しています。ただしこちらも演奏性には影響のないレベル。ネックはDシェイプの薄めでフラットな加工が施されており、フラメンコ定番のグリップ感。25年を経たフラメンコギターとしては全体に傷等も少なめできれいな状態と言えます。オリジナル仕様でフステーロ製糸巻きが装着されており、機能性も現状問題ありません。弦高値はフラメンコとしては標準範囲ですが、サドルの調整余地はなく、現在値以上に下げる場合は別途加工が必要となります。



定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 コンデ・エルマノス Conde Hermanos
モデル/品番 Model/No. A-26 フェリーペ工房
010_001_conde_02_202
弦長 Scale Length 665mm
国 Country スペイン Spain 
製作年 Year 2002年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides シープレス単板 Cypress
付属品 Option ハードケース付属
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.5mm/6弦 2.8mm


〔製作家情報〕
数多いスペインのフラメンコギターブランドの中でも、屈指の定番とされるコンデ・エルマノス。ブランドの始まりはマドリッドの伝説的なマヌエル・ラミレス(1864~1916)工房で、サントス・エルナンデス(1874~1943)と共に職人として働いていたドミンゴ・エステソ(1882~1937)が、1919年に同じマドリッドのグラヴィーナに工房を開くところまで遡ります。彼の教えを直接受けた甥のファウスティーノ・コンデ(1913~1988)がその弟達マリアーノ(1916~1989)とフリオ(1918~1995)とともにエステソの工房スタッフに加わり、エステソ亡きあとも「Viuda y Sobrinos de Domingo Esteso」(エステソ未亡人とその甥達による)というラベルでこのブランドを継続してゆきます。1959年にエステソの妻(※Nicolasa Salamanca エステソギターの塗装を担当していた)が亡くなるとラベルを「Sobrinos de Domingo Esteso/Conde Hermanos」に変更し、この時からコンデ・エルマノスの名前がブランド名として使われ始めます。

1960年代に入るとそれまでエステソを踏襲していたモデルを全てデザインから内部構造に至るまでオリジナルのものに一新し、半月型にカットした有名な Media Luna ヘッドシェイプもこのころからハイエンドモデルの符牒として採用され、この時期世界的に高まる需要もあり飛躍的に名声とシェアを広げてゆきます。

1980年にはマリアーノがマドリッドのフェリーぺに工房を立ち上げ、彼の息子たち(フェリーぺ1世とマリアーノ2世の兄弟)とともに製作。グラヴィーナ工房と連携して製作していましたが、1988年にファウスティーノが亡くなったのを機にフェリーぺ工房は独自の操業を開始します。しかし翌年の1989年に後を追うようにマリアーノ1世もこの世を去り、2人の息子たちがフェリーぺ工房を継承します。ここからフェリーぺ工房は3つのコンデ工房の中でも特に時代のニーズに柔軟な対応を見せ、安定した商業ベースを維持するようになります。

そして2010年にはフェリーぺ1世はFelipe Conde、マリアーノ2世はMariano Conde としてそれぞれの独立したブランドとして工房を立ち上げ、それまでのコンデ・エルマノスの伝統を継承しながらもそれぞれの個性を濃密に注ぎ込んだ良品を現在も製作しています。

グラヴィーナ工房はファウスティーノ亡き後は彼の未亡人が2000年代まで工房を継続させていましたが現在は閉鎖しています。フリオは1950年代にアトーチャに設立されたコンデ・エルマノス工房を運営し、1995年に亡くなった後は娘と孫娘が経営を引き継いで現在もConde Hermanos ブランドとして安定した生産を維持しています。

コンデ・エルマノスギターは名手パコ・デ・ルシアが愛奏していたことをはじめとし、まさに名だたるフラメンコギタリストによって使用され、フラメンコギターファンには現在も欠かすことのできないマストアイテムとなっています。


〔楽器情報〕
傷は少々有りますが割れなくオリジナル塗装の良好な状態です。
ネックは良好で弦高弾き易く調整されています。
音はコンデらしいフラメンコらしい響きと切れで良く鳴っています。

現新品価格:¥1,650,000(税込)

定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 マリアーノ・コンデ Mariano Conde
モデル/品番 Model/No. EF5/N No.46
010_001_conde_02_216
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2016年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides ローズウッド単板 Indian rosewood
付属品 Option ハードケース付属
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:Der Jung
弦 高:1弦 2.7 mm/6弦 2.5 mm

〔製作家情報〕
数多いスペインのフラメンコギターブランドの中でも、屈指の定番とされるコンデ・エルマノス。ブランドの始まりは伝説的なマドリッドのマヌエル・ラミレス(1864~1916)工房で、サントス・エルナンデス(1874~1943)と共に職人として働いていたドミンゴ・エステソ(1882~1937)が、1919年に同じマドリッドのグラヴィーナに工房を開くところまで遡ります。彼の教えを直接受けた甥のファウスティーノ・コンデ(1913~1988)がその弟達マリアーノ(1916~1989)とフリオ(1918~1995)とともにエステソの工房スタッフに加わり、エステソ亡きあとも「Viuda y Sobrinos de Domingo Esteso」(エステソ未亡人とその甥達による)というラベルでこのブランドを継続してゆきます。1959年にエステソの妻(※Nicolasa Salamanca エステソギターの塗装を担当していた)が亡くなるとラベルを「Sobrinos de Domingo Esteso/Conde Hermanos」に変更し、この時からコンデ・エルマノスの名前がブランド名として使われ始めます。

1960年代に入るとそれまでエステソを踏襲していたモデルを全てデザインから内部構造に至るまでオリジナルのものに一新し、半月型にカットした有名な Media Luna ヘッドシェイプもこのころからハイエンドモデルの符牒として採用され、この時期世界的に高まる需要もあり飛躍的に名声とシェアを広げてゆきます。

1980年にはマリアーノがマドリッドのフェリーぺに工房を立ち上げ、彼の息子たち(フェリーぺ1世とマリアーノ2世の兄弟)とともに製作。グラヴィーナ工房と連携して製作していましたが、1988年にファウスティーノが亡くなったのを機にフェリーぺ工房は独自の操業を開始します。しかし翌年の1989年に後を追うようにマリアーノ1世もこの世を去り、2人の息子たちがフェリーぺ工房を継承します。ここからフェリーぺ工房は3つのコンデ工房の中でも特に時代のニーズに柔軟な対応を見せ、安定した商業ベースを維持するようになります。

そして2010年にはフェリーぺ1世はFelipe Conde、マリアーノ2世はMariano Conde としてそれぞれの独立したブランドとして工房を立ち上げ、それまでのコンデ・エルマノスの伝統を継承しながらもそれぞれの個性を濃密に注ぎ込んだ良品を現在も製作しています。

グラヴィーナ工房はファウスティーノ亡き後は彼の未亡人が2000年代まで工房を継続させていましたが現在は閉鎖しています。フリオは1950年代にアトーチャに設立されたコンデ・エルマノス工房を運営し、1995年に亡くなった後は娘と孫娘が経営を引き継いで現在もConde Hermanos ブランドとして安定した生産を維持しています。

コンデ・エルマノスギターは名手パコ・デ・ルシアが愛奏していたことをはじめとし、まさに名だたるフラメンコギタリストによって使用され、フラメンコギターファンには現在も欠かすことのできないマストアイテムとなっています。


[楽器情報]
マリアーノ・コンデ(1959~)製作のモデルEF5/N No.46 2016年製 Used良品の入荷です。国内ではまだ数の少ないマリアーノ(2世)作のめずらしい中古での入荷です。
「EF」シリーズはマリアーノが独立する前の「コンデ・エルマノス」ブランドからの定番のエストゥディオモデルで、マリアーノも独立当初は純粋なエントリーモデルとしてこれを継承していました。その後仕様をアップグレード、ヘッドシェイプにもMedia Lunaを採用し、モデル名はそのままですがこのブランドのミドルクラスのモデルとして再リスト化されます。2016年製の本作はそのミドルクラスとしてカタログ化された後のものになり、価格もそれまでの同モデルとは異なります。

良材の選択、丁寧な造作と仕上げ、そしてこの製作家の音へのこだわりがしっかりと体現されており、非常に良質なフラメンコギターとなっています。音量、発音と反応、音色、各弦と各音の分離と粒立ち、フラメンコ的な表情などどれも不足なく、加えて演奏性においても誰もが無理なく弾ける設定値が見極められており、文字通りフラメンコ初心者の方にもおすすめのモデル。そしてコンデブランドの特徴であるあの独特の硬度を持った粘りのある発音がしっかりと継承されているのもファンには嬉しいところ。

内部構造はサウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に一本ずつハーモニックバー、それ以外にサウンドホール周りは3枚のパッチ板で補強され、ボディ下部は間隔を広めにとった左右対称5本の扇状力木とその先端をボトム部で受け止めるように設置された短い2本のクロージングバーという配置。レゾナンスはG~G#に設定されています。

全体に薄めの綺麗なラッカー塗装が施されており、若干の弾き傷、打痕等ありますがフラメンコ中古としては状態良好と言えるレベルです。ネック、フレット、糸巻き等の演奏性に関わる部分も全く問題ありません。表面板指板脇にM R のイニシャルスタンプあり。


定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 フランシスコ・バルバ Francisco Barba
モデル/品番 Model/No.
010_003_barbaF_02_186
弦長 Scale Length 667mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 1986年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides シープレス単板 Cypress
付属品 Option ハードケース茶
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.6mm/6弦 4.0mm


〔製作家情報〕
1939年スペイン、セヴィーリャの生まれ。最初は父親の元で大工として働いていましたが、17歳のときにギター職人として生きることを決意。独学で製作技術を習得してゆきます。スペインでは同年代のマヌエル・レジェスと並び称されるほどの評価を得ている名工ですが、日本では未だ「知る人ぞ知る」通好みのブランドとなっているのは、彼の楽器の素晴らしさを感じているフラメンコファンにとっては何とも歯がゆいところでしょう。実際に多くの名手たちが彼のギターを所有し、その音色と演奏性の高さを称賛しています。加えて造作の精緻さと意匠の美しさについても、このブランドを語るときには必ず挙げられるポイント。現在も2人の息子フアンとホセとともに、彼のキャリアスタートの時と変わらずセヴィーリャの工房で新作を製作し続けています。
ペドロ・ペーニャ、ニーニョ・デ・プーラ、キケ・パレーデス、マヌエル・モリーナ、ラファエル・リケーニ、マノーロ・フランコ他多くのフラメンコギタリストが愛用。

〔楽器情報〕
フランシスコ・バルバ製作 1986年製 フラメンコ白モデル中古の入荷です。発音と適度なサスティーン、単音と和音それぞれにおける分離と力強さ、音色のニュアンス等不足のない仕上がり。内部構造は合計9本の扇状力木が左右非対称に配置されたもの。しっかりと弾き込まれてきたたため、経年に相当の使用感があるほか、修理調整も行われています。表面板サウンドホール縁からボトム部にかけて割れのほか、指板両脇の割れ、またボトム部にもう一箇所別の割れを補修した履歴があり、一部ボディ内側からの補強もされています。表面板はその他弾き傷等の打痕を修正した履歴もあり、最終的に全体にラッカーのマットな仕上げによる再塗装が施されています。ネックは真直ぐの状態を維持していますがボディへの差し込角度をやや深めにしているため、弦高はやや高めの設定となっています。糸巻きはゴトー35G1600タイプに交換されています。

定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 マヌエル・レジェス・イーホ Manuel Reyes hijo
モデル/品番 Model/No.
010_03_reyesH_02_205_01
弦長 Scale Length 655mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2005年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides シープレス Cypress
付属品 Option ハードケース黒
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラックニス
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.2mm/6弦 2.8mm


[製作家情報]
スペイン、コルドバに工房を構える、フラメンコギターでは現在のスペインを代表する一人となったマヌエル・レジェス・イーホ(1968~)。偉大なる父マヌエル・レジェス1世(1934~2014)との、1994年から彼が亡くなるまでの長年の共同作業を経て、この偉大なブランドの真の後継者として、広く認められる存在になりました。彼自身そして父親にとってもルーツといえるマルセロ・バルベロ1世への変わらぬ傾倒、そしてバルベロ的な美学を独自に洗練させた父の仕事を、そのまま最良の形で受け継ぎ、新たに発してゆく彼の仕事もまた、やはり称賛に値する素晴らしさと言えるでしょう。そのギターは内部構造から外観のたたずまい、細部の意匠、そして音響までが如実に敬愛する父親の影響を受けており、迫力と洗練、華やかな気品といったこのブランドの特徴が十全に備わった楽器となっています。

[楽器情報]
マヌエル・レジェス・イーホ製作 フラメンコブランカ 2005年Usedです。父親と共に工房でギター作りを始めてから10年を経たころの作で、高い水準でのトータルクオリティを有した佳品となっております。発音の反応性はフラメンコギターとしての的確さで心地よく、適度のふくらみとサスティーンを持った鳴りはしかし、各弦各音の分離の良さを決して失わない絶妙な着地。適度な艶を備えた音はニュアンスに富み、音楽的な表情は実に豊か。例えばバルベロ1世や同じくその直系とされるアルカンヘル・フェルナンデスの硬度の高い粘りを持った響きとは異なり、やはりレジェスの特徴はしばしばクラシカルなとさえ言われるそのきりっとした優しさ、独特の上品さにあり、本作はそれが不足なく体現された一本となっています。

内部構造はサウンドホール上下に一本ずつのハーモニックバーと左右対称7本の扇状力木、そしてブリッジ位置にはほぼ横幅いっぱいにわたって貼り付けられた1枚のプレート板、その他サウンドホール周りとネックヒール近くにも補強のためのプレート板が貼られています。表面板と横板との接合部に設置されるペオネスは断面がヨットの帆形のように一辺が丸みを帯びた形状をしており、この曲線の形態は内部構造の他の部分でも見られ興味深い。この全体の配置はやはりレジェス1世にほぼ準拠した構造となっています(一世に特徴的だった扇状力木の間と間をつなぐ短いバーの設置はここでは見られません)。レゾナンスはF#~Gに設定されています。

状態は20年弱を経たフラメンコギターとしては傷は少なめで良好と言えます。全体はセラック塗装による繊細な仕上げ。ネック、フレット状態ともに適正レベルを維持しており、弦高値も12フレット上で1弦2.2㎜、6弦2.8㎜とベストな設定、高い演奏性を備えています。ネック形状はDシェイプの薄めでフラットな仕様。糸巻は日本のゴトー製を装着しています。

定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 アンドレス・ドミンゲス Andres Dominguez
モデル/品番 Model/No. Flamenco Blanca
010_dominguezA_02_194
弦長 Scale Length 655mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 1994年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides シープレス単板 Cypress
付属品 Option ハードケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.0mm/6弦 3.0mm

[製作家情報]
アンドレス・ドミンゲス 1947年 スペイン、カディスに生まれる。幼いころよりフラメンコ音楽に親しみ、やがてフラメンコのプロギタリストとしてのキャリアを築く一方で製材工としての職にも付き、木材に関する知識も深めていきます。1970年からセヴィージャのギター製作家 Manuel Ortega Sousaの工房で徒弟として働き、そこでサントス・エルナンデスのギター及びその系統による工法を学びます。もともと製材工として働いた経験と優れたギタリストとしてのプレイヤー感覚とを持ち合わせていた彼は職人としての上達も早く、1971年には自身の工房を同じセヴィージャの地に立ち上げます。1991年に師であるManuel Ortega が亡くなった後は彼の工具をすべて受け継ぎ、現在も古くからの伝統的な工法で製作を続けています。彼のギターはサントスにインスパイアされた純粋にスパニッシュスタイルの、衒いのない、良い意味でオールドスタイルの良質なフラメンコとなっており、純スペイン的な音を好むユーザーからの高い評価を得ています。

[楽器情報]
アンドレス・ドミンゲス製作 1994年製 フラメンコブランカ(白)モデル Usedの入荷です。この製作家らしい渋く硬めのドライな音で、音量や発音のレスポンスなどもフラメンコにふさわしい、円満なフラメンコモデルとなっています。ネックがかなり薄めのDシェイプで握りがコンパクトになっており、弦高値は12フレットで1弦/6弦 2.0/3.0mmのフラメンコではノーマルな設定、演奏性の面でもしっかりと適性な着地がなされています。華やかさやダイナミックなうねりといったものとは別の、素直で素朴なスタイルが貫かれており、これが実に心地よい。

内部構造はサウンドホール上側に長短2本、下側に1本のハーモニックバー、ボディ下部は左右対称7本の扇状力木とボトム部の2本のクロージングバー、駒板位置には同じ範囲にプレートが貼られているという全体の配置。扇状力木はセンター以外の6本は短く加工されて設置されています。レゾナンスはG#の少し下に設定。重量は1.46kg。

表面板の指板脇高音側に割れ補修履歴があります。十分に弾きこまれてきたため全体に弾き傷やこまかな打痕等は多く見られます。ネックは良好な状態を維持、フレットは1~7フレットにわずかに摩耗ありますが演奏性に影響はなく継続してお使いいただけます。



品切れ 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  308,000 円

製作家/商品名 ホセ・ロメロ Jose Romero
モデル/品番 Model/No.
010_Jromero_02_194
弦長 Scale Length 660mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 1994年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides シープレス単板 Cypress
付属品 Option 軽量ケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.1mm/6弦 3.2mm

〔製作家情報〕
Jose Romero Garrido 1954年スペイン、アンダルシア地方のバエサ生まれ。幼少の時に家族でマドリッドに移り、1968年14歳の時にラミレス工房に入り見習いとして製作家としてのキャリアをスタートします。地道に修行を重ね、途中兵役のため一旦工房を離れますが除隊後に再度ラミレス工房に入り、マスタークラフツマン試験を志願、ラミレス3世の高い評価を得て21歳で正規職人任命されます。その後8年間ラミレス工房にて働いた後、1983年に自身の工房をマドリッドに開設して独立。

クラシックとフラメンコでの製作を行い、ラミレス系マドリッド派らしい重厚でたっぷりとした音響特徴を備えながら、歯切れのよいシャープな音像がどこか現代的な感覚も感じさせるギターとなっており、特にフラメンコモデルでその評価が高いブランドです。


〔楽器情報〕
ホセ・ロメロ製作のフラメンコ ブランカ(白)モデル 1994年製 No.279 Usedが入荷致しました。ラミレス工房でのマスタークラフツマンを務めていただけに全体の造りはしっかりしており、フラメンコとしてのトータルクオリティは申し分ありません。ブランカとしてはやや太めの、しかしマドリッドらしい艶やかで濃密な単音、全体に硬めのくっきりとした響きが心地よく、フラメンコに不可欠なドライブ感、アタックの強さも十全です。表現力の点でもタッチに対する表情のレスポンスが秀逸で、微妙かつ多彩な変化を出せることが魅力、それでいてあくまでも品のある音のたたずまいはロメロの特徴と言えるでしょう。

内部構造はサウンドホール上側(ネック側)に2本、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバー、左右対称7本の扇状力木(センターの一本以外は短く、ボトムまで伸びずにブリッジ付近で止まっている)にその先端を受け止めるように配置される2本のクロージングバーという配置。レゾナンスはF#の少し上に設定されています。

フラメンコギターとしてしっかりと弾き込まれてきたためか、表面板高音側とブリッジ周り(3弦位置に弦とび跡あり)などは弾き傷が多く見られます。また裏板は衣服による摩擦跡やスクラッチあとなどが年代相応にあります。表面板下部の高音側と低音側に一か所ずつ10センチほどの割れ修理歴、裏板ボトム部に2か所10センチ前後の割れ修理歴がありますが適切な処置がされているので今後の使用には問題ありません。ネックは厳密にはほんのわずかに順反りですが、演奏性の保持の上で初期出荷レベルと言える程度です。フレットも同様にわずかに摩耗が生じておりますがこちらも演奏上の問題は現状ではありません。全体はロメロとしては比較的珍しいオレンジ色のラッカー仕上げ。ネックシェイプは角がありフラットなDシェイプで薄めの加工。サドルは1mmほどの高さ調整余地がありますのでさらに弦高を低く設定することも可能です。

新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 マヌエル・コントレラス Manuel Contreras
モデル/品番 Model/No. エストューディオ 木ペグ
010_Mcontreras_Wood_01
弦長 Scale Length 653mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides シープレス Cypress
付属品 Option ハードケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板:ポリウレタン /横裏板:ポリウレタン
糸 巻:木ペグ
弦 高:1弦 3.0mm/6弦 3.5mm
ナット:合成樹脂(※高さ調節のため底面にスペーサー設置)
スペーサー有

[製作家情報]
マヌエル・ゴンサレス・コントレラス(1928~1994)と息子であるパブロ・コントレラス(1957~2011)によるブランド(※現在はJose Antonio Lagunarがブランドを継承)。マヌエルは家具職人としてそのキャリアをスタートさせ、高い木工技術とデザインセンスの持ち主であったようです。1959~1962の間ホセ・ラミレス3世工房で(徒弟ではなく熟練工として)働いたあと、彼は自らの楽器製作のアイデアを具現化すべく早々に自身の工房を起ち上げます。木材の厳しい選定、音響と演奏性のあくなき追及から生まれた彼のモデルはほとんど発明家の様相さえ帯びるほどに個性的なものであり、その革新性ゆえにフォロワーが存在しないという意味でも稀有な有名ブランドとなっています。そのラインナップは8弦、10弦、13弦などの多弦ギターからダブルトップ(のちにマティアス・ダマンらが開発するNomexを使用したものとは全く異なる)、スピーカーの音響原理を取り入れたカルレバーロモデル、そして湾曲した力木を用いた1A Especial 等々実に多岐にわたり、どれもが注目すべきモデルとなっています。しかしながらその出発点となったホセ・ラミレス的マドリッドスクールにふさわしい、重厚で包み込むような音響は通底しており、その造りの確かさもあいまって、いまもマドリッドの代表的ブランドの一つとして高い評価を維持しています。息子のパブロは1975年より父の工房で働き、マヌエル同様に進取の気性に富んだ彼は良きパートナーとしてこのブランドの隆盛に寄与し、マヌエル亡き後もその精神を維持してすぐれたギターを出荷し続けましたが(ラベルはマヌエル・コントレラス2世 Manuel Contreras IIと表記)、2011年54歳という働き盛りでこの世を去ります。


[楽器情報]
マヌエル・コントレラスのフラメンコ白、木ペグ仕様のエストューディオモデル Usedの入荷です。ラベルに年式の記載はありませんがおそらく1980年代に製作されたものだと思われます。表面板は松、横裏板シープレスのオール単板仕様、フラメンコ入門~中級用モデルとして音、演奏性ともに不足なく、加えて木ペグならではのヴァイブレーションが心地よい1本になっています。

力木配置はサウンドホール上下に各一本のハーモニックバー、左右対称7本の扇状力木という構造。レゾナンスはG#の少し上に設定されています。

全体に硬めのきりっとした音響で、オールドスパニッシュのどっしりとした重心感覚とは異なりますが、表情のニュアンスの豊かな変化はスペイン製ならでは。およそ40年は経ているであろう楽器としては傷は少なく、また割れなどの大きな修理履歴もないので状態は良好と言えます。ネックは厳密にはほんのわずかに順反りが見られますが許容範囲内、フレットも適正値を維持しています。ネックはやや厚めのDシェイプに加工されており、しっかりとしたグリップ感。

定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  165,000 円
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製作家/商品名 テオドロ・ペレス Teodoro Perez
モデル/品番 Model/No. フラメンコ Flamenco No.1233
010_perezT_02_219
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2019年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides シープレス単板 Cypress
付属品 Option スーパーライト黒
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ポリウレタン
糸 巻:アレッシー
弦 高:1弦 2.1mm/6弦 3.0mm

〔製作家情報〕
1952年スペイン、ソリア生まれ。
1966年ホセ・ラミレス3世工房に弟子入りし、マリアーノ・テサーノス・マルティン(1915~1982)やパウリーノ・ベルナベ(1932~2007)らとともにラミレスの黄金期を過ごし、その後1992年まで26年間同工房で約1400本ものギターを製作します。ラミレス工房から独立後は、同工房の僚友であったマリアーノ・テサーノス(1949~ テサーノス・マルティンの息子)と共同作業を開始。「M・テサーノス・ペレス」のラベルでギターを製作し好評を博します。2005年からは息子セルヒオと共に、自身のラベル「Teodoro Perez」でギターを製作しています。
ラミレスからの流れを汲んだマドリッドらしい重厚で華やかな音色、豪奢な造り、迫力のある鳴りなどで日本でも人気のあるブランド。フラメンコモデルはギタリストの沖仁が使用していることでも有名。

〔楽器情報〕
テオドロ・ペレス製作のモデル「Flamenco」横裏板シープレス仕様のブランカタイプ 2019年Used の入荷です。機能性と音色、表現力いずれの点でも円満で、ちょうどよい(と言ってもかなり高いクオリティで)着地点が見極められているのはこの製作家ならではのバランスフルな職人芸と言えるでしょう。加えて彼のギターにはどこか優しさがあり、明朗で温かみのある響きも魅力となっています。

内部構造はサウンドホール上側に2本、下側に1本(低音側に3センチほどの低い開口部あり)のハーモニックバー、サウンドホールの両横(高音側と低音側)には一本ずつの短い力木が近接する横板のカーヴに沿うようにして設置されています。扇状力木は7本が設置されており、センターの3本はサウンドホールの幅に収まるようにしてそれぞれ平行に配置され、あとの4本は扇を拡げるように角度をつけて設置されています。その中で一番低音側に配置された一本のみ極端に短く、ちょうどブリッジの横からボトムまでの長さ。ブリッジ位置には補強プレートが貼られているという全体の構造。レゾナンスはF#~G に設定されています。

表面板に数か所3㎜ほどのやや大き目な打痕がありますが、その他はキズも少なめできれいな状態を維持しています。割れ等の修理履歴はなく、ネック、フレットなどの演奏性に関わる部分も問題ありません。弦高は1弦2.1mm/6弦3.0mm(12フレット)と適切な設定でネック形状はDシェイプの薄くフラットな加工、グリップでのストレスを感じさせません。糸巻はイタリア製アレッシーを装着。


新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 プルデンシオ・サエス Prudencio Saez
モデル/品番 Model/No. Model 77
010_saezP_02_M77
弦長 Scale Length 655mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides シープレス単板 Cypress
付属品 Option ハードケース黒
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:ヴァンゲント
弦 高:1弦 2.3mm/6弦 3.0mm

[製作家情報]
プルデンシオ・サエス 1963年創業 スペイン、ヴァレンシアのギターメイカー(工場名はGuisama S.L)。初代から続く家族経営の工房で(現在は3代目)、ビギナーからミッドレンジのモデルまでを中心にラインナップを展開。ユーザーニーズに柔軟に対応しつつ、あくまでもスペイン工法でのハンドメイドにこだわる姿勢は一貫しており、ヨーロッパを中心に確実にシェアを拡げてきました。クラシック、フラメンコギターのほか、マンドリンやバンドゥーリアなども製作。

[楽器情報]
プルデンシオ・サエス モデル77 Usedの入荷です。正式な年代はわかりませんがおそらく2000年代のもの。表面板は松、横裏板シープレス材のオール単板仕様で、現在のブランドカタログではProfessional シリーズに該当するもの。板は薄く加工され、塗装も吹付のラッカーによる非常に薄い仕上げが施されており、ボディ全体も軽くなっています。そして音もよく乾いたはじけるような発音で、オール単板ならではのこなれた響きが楽しめます。

内部構造はサウンドホール上下に1本ずつのハーモニックバーと、同じくサウンドホールの両脇に1枚ずつの薄い補強プレート、ボディ下部は左右対称7本の扇状力木がボトム部までまんべんなく配置されているという表面板配置。レゾナンスはF#~Gに設定されています。

表面板サウンドホール周りや指板脇などに細かな弾き傷、また裏板の演奏時に胸の当たる部分などに摩擦跡や塗装のムラなどが見られますが外観を損ねるほどではなく、おそらく10年前後を経過したフラメンコギターとしては良好な状態。割れなどの修理履歴はなく、ネック、フレットなど演奏性に関わる部分での状態も問題ありません。表面板は薄い加工のためかブリッジ部分でやや膨らみが見られますが、現状で使用には全く影響ありません。


新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  198,000 円
注文数 :   


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