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etc
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クラシック 国内版
[作曲者別]
A
B
C
D
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I
J
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Q
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ボサノヴァ
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国産クラシック 中古
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製作家/商品名
:
尾野 薫 Kaoru Ono
モデル/品番 Model/No.
:
ハウザー1世モデル Hauser model No.250
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
645mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
2013年
表板 Top
:
松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides
:
ローズウッド単板 Indian rosewood
付属品 Option
:
備考 Notes
:
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 2.7mm /6弦 3.9mm
〔製作家情報〕
1953年生まれ。中学生の頃からギターを弾き始め、大学の木材工芸科在学中その知識を活かして趣味でギターを製作。 その類まれな工作技術と音響に対するセンスは注目を集めており、愛好家達の要望に応えて27歳の時にプロ製作家としての本格的な活動を開始。 同時期にアルベルト・ネジメ・オーノ(禰寝孝次郎)に師事し、彼からスペインギターの伝統的な工法を学びます。 その後渡西しアルベルト・ネジメの師であるグラナダの巨匠アントニオ・マリン・モンテロに製作技法についての指導を受け、 2001年には再びスペインに渡りホセ・ルイス・ロマニリョスの製作マスターコースも受講しています。 さらにはマドリッドの名工アルカンヘル・フェルナンデスが来日の折にも製作上の貴重なアドバイスと激励を受ける等、 現代の名工達の製作哲学に直に接し学びながら、スペイン伝統工法を科学的に考察し理論的に解析研究してゆく独自の方法でギターを製作。 日本でのスペイン伝統工法の受容の歴史において、アルベルト・ネジメと並ぶ重要な製作家の一人として精力的な活動を展開しています。 その楽器はあくまで伝統的な造りを基本としながら、十分な遠達性、バランス、倍音の統制において比類なく、極めて透徹した美しい響きを備えた、 現在国内のギター製作における最高の成果を成し遂げたものとして高い評価を得ています。
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オルフェオ取材同行記 尾野薫編はこちら
〔楽器情報〕
尾野薫 製作 ハウザーモデル2013年製 No.250 Usedの入荷です。
割れなどの大きな修理、改造履歴はありません。全体に大小の弾き傷、弦とび跡や衣服等の摩擦痕があり、またセラックによる塗装は経年の使用により部分的に変色がありますが、現状で継続しての使用には問題ありません。ネックは真っすぐを維持しており、フレットは1~5フレットでやや摩耗ありますが適正値を維持しています。ネック形状はDシェイプでこのブランドのものとしては薄めの設定で握りやすい形状です。弦高値は2.7/3.9㎜(1弦/6弦 12フレット)でサドルには1.0~1.5㎜の調整余剰がありますのでお好みに合わせてさらに低く設定することが可能です。糸巻はフステロ製を装着しており、こちらも動作状況に問題ありません。
定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: お問い合わせ下さい。
製作家/商品名
:
尾野 薫 Kaoru Ono
モデル/品番 Model/No.
:
ハウザー1世モデル Hauser model No.300
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
645mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
2018年
表板 Top
:
松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides
:
ローズウッド単板 Indian Rosewood
付属品 Option
:
ソフトケース
備考 Notes
:
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:スローン
弦 高:1弦 3.0mm/6弦 4.0mm
〔製作家情報〕
1953年生まれ。中学生の頃からギターを弾き始め、大学の木材工芸科在学中その知識を活かして趣味でギターを製作。 その類まれな工作技術と音響に対するセンスは注目を集めており、愛好家達の要望に応えて27歳の時にプロ製作家としての本格的な活動を開始。 同時期にアルベルト・ネジメ・オーノ(禰寝孝次郎)に師事し、彼からスペインギターの伝統的な工法を学びます。 その後渡西しアルベルト・ネジメの師であるグラナダの巨匠アントニオ・マリン・モンテロに製作技法についての指導を受け、 2001年には再びスペインに渡りホセ・ルイス・ロマニリョスの製作マスターコースも受講しています。 さらにはマドリッドの名工アルカンヘル・フェルナンデスが来日の折にも製作上の貴重なアドバイスと激励を受ける等、 現代の名工達の製作哲学に直に接し学びながら、スペイン伝統工法を科学的に考察し理論的に解析研究してゆく独自の方法でギターを製作。 日本でのスペイン伝統工法の受容の歴史において、アルベルト・ネジメと並ぶ重要な製作家の一人として精力的な活動を展開しています。 その楽器はあくまで伝統的な造りを基本としながら、十分な遠達性、バランス、倍音の統制において比類なく、極めて透徹した美しい響きを備えた、 現在国内のギター製作における最高の成果を成し遂げたものとして高い評価を得ています。
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オルフェオ取材同行記 尾野薫編はこちら
[楽器情報]
尾野薫製作のハウザー1世モデル 2018年製 No.300 Used美品の入荷です。自身のオリジナルモデルのほか、トーレス、ブーシェ、ロマニリョスなどのオマージュモデルを製作している氏ですが、通底しているのはその完璧ともいえる音響設計で、それぞれの特徴をしっかりと掴みながら高次において洗練させ、一気に解像度を増した様な鮮烈ともいえる音だと言えます。そのような尾野氏の嗜好と最も親和性が高いと言えるのはやはりハウザーであるとまずは言うことができるでしょう。絶妙な倍音のコントロールによる音像の洗練、低音から高音までの整ったバランス、適切な重心設定(レゾナンスの設定)、そしてクラシカルな表現力と、セゴビアの言葉を引用するまでもなくクラシックギター製作におけるメルクマールとなったギターを、卓越した技術で造り切ったまさに達意のハウザーモデルです。
表面板力木構造はもちろんハウザー1世作のセゴビアモデルに準拠。サウンドホール上側(ネック側)に2本
(うち一本はプレートに近い薄い形状)、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバー、同じくホールの両脇には薄いプレートで補強されており、ボディ下部は左右対称7本の扇状力木とこれらの先端をボトム部で受け止めるようにハの字型に配置された2本のクロージングバー、駒板の位置にはほぼ同じ面積の補強プレートが貼られている(扇状力木はこのプレートの上を通過するように設置されている)という全体の配置。レゾナンス設定はGの少し上。
上述のようなハウザー的音響が十全に備わっており、尾野氏にしかできないであろう洗練を経て着地された響きはなんとも心地よい。撥弦の瞬間に充実した音が現れ、密度を保ったままきれいに終止してゆくそのサスティーンも素晴らしい。どちらかと言えばストイックな表情のなかに繊細なニュアンスの変化を聴かせるところなどはいかにもクラシカルな表現にふさわしいと言えるでしょう。
全面セラック塗装仕上げによる出荷時のオリジナルスペック。割れなどの大きな修理履歴はなく、表面板のサウンドホール付近と指板脇、ブリッジ下部分などにほんのわずかに微細な傷があるのみでとても良い状態です。裏板の、演奏時に胸の当たる部分はネック、フレット、糸巻等演奏性に関わる部分も良好です。ネックシェイプはやや厚めのDシェイプで好みは分かれるところですがとてもフィット感のよい形状。弦高値は3.0/4.0㎜(1弦/6弦 12フレット)でサドルには2㎜の余剰がありますのでさらに低くすることも可能です。
定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: お問い合わせ下さい。
製作家/商品名
:
田邊 雅啓 Masahiro Tanabe
モデル/品番 Model/No.
:
ロマニリョスモデル No.175
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
650mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
2004年
表板 Top
:
松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides
:
ローズウッド単板 Indian Rosewood
付属品 Option
:
軽量ケース
備考 Notes
:
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:スローン
弦 高:1弦 2.8mm/6弦 3.5mm
〔製作家情報〕
1974年群馬県生まれ。幼少の頃より音楽と工作に深い興味を持ち続け、20歳の時にクラシックギターの製作を志します。 法政大学卒業と同時に石井栄に師事して製作技法を学び、同工房にて自作品として140本近くを製作。その後2001年に渡欧して各地の弦楽器工房を訪問すると共に、ホセ・ルイス・ロマニリョスのマスタークラスに参加し、スペインギターの伝統的な製作方法に触れたことで自らの方向性を確信します。帰国後に栃木県足利市に独立して工房を構えますが、マスタークラスで出会った尾野薫にアドバイスを受けながらさらなる製作研究に一年をかけて、2002年にその後の彼のメインモデルの一つとなるロマニリョスモデルを発表します。2004年に再度渡西した折には、同地の名工達の工房を訪ね更に見識を深め、特にマドリッドの不世出の名工アルカンヘル・フェルナンデスからは助言と共にその製作姿勢に多大な影響を受けています。
師の教えを実直に守りひたすらに良い音を求めるその製作態度を貫き、年間わずか5~7本前後と製作本数が限られるため、現在新作が最も待ち望まれる製作家の一人。 どんな細部も揺るがせにしない緻密で繊細な手と、持って生まれたしなやかな感性で製作された彼の楽器は、伝統に深く立脚しながらも新たな音響のニュアンスを感じさせるギターとして現在国内外で高く評価されるに至っています。2018年にはNHKの人気番組で工房での製作風景が放映された他、新聞や海外のギター専門誌からの取材オファーを受けるなどメディアからも注目されており、2020年にはフランスの出版社Camino Verde刊 Orfeo Magazine No.15で彼のインタビューと楽器が紹介されました。
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オルフェオ取材同行記 田邊雅啓編はこちら
〔楽器情報〕
田邊雅啓 製作 ロマニリョスモデル2004年製 No.175 Usedの入荷です。
割れなどの大きな修理、改造履歴はありません。表面板全体に大小の弾き傷ありますがいずれも浅いものにとどまっています。横裏板には衣服等の摩擦あとなどありますがこちらも軽微なものにとどまっており全体に状態は良好だといえます。ネックは真っすぐを維持しており、フレットも適正値を維持。ネック形状はDシェイプで通常の厚み。弦高値は2.5/3.5㎜(1弦/6弦 12フレット)でサドルには1.5~2.0㎜の調整余剰がありますのでお好みに合わせてさらに低く設定することが可能です。糸巻はスローン製のリーフ柄モデルを装着しており、こちらも動作状況に問題ありません。
定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: お問い合わせ下さい。
製作家/商品名
:
江崎 秀行 Hideyuki Ezaki
モデル/品番 Model/No.
:
Class80 No.366
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
650mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
2023年
表板 Top
:
松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides
:
マダガスカル・ローズウッド単板 Madagascar Rosewood
付属品 Option
:
軽量ケース
備考 Notes
:
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.6mm/6弦 3.5mm
[製作家情報]
プロフィール
1965年 日本楽器製造株式会社(現ヤマハ株式会社)入社。
1966年 新設のギター研究課に異動。手工ギターの研究、商品開発を担当。
1967年 ヤマハ初の手工ギター3品番を開発し発売開始。
1972年 スペインへギター製作留学。グラナダのエドゥアルド・フェレールに約1年、マドリッドで マヌエル・エルナンデスに約2年間師事。
1975年 帰国後、製作者としてヤマハカスタムギターGC-30Bを製作開始。
1981年 技術者としてギター設計部門に復帰。この間、ギターをコアとして管理職でギター全般の研究や商品の開発発売。生産管理、海外ギター工場の製造改革や新工場の立上げ。ギターの国内と海外の営業支援・販売。クラシックギター総合推進などを担当。
2006年 ヤマハ退職後、「江崎ギター工房」を設立。
2007年 江崎秀行ブランドのギターを販売開始。現在に至る。
2022年 「江崎ギター工房」でギター製作継続中。日本弦楽器製作者協会会員、JGA(Japan Guitar Association)会員。浜松ギター鑑賞友の会の会長、浜松ギターアンサンブル・アコルデの代表。
(※オフィシャルホームページより転載)
[楽器情報]
江崎秀行製作 No.80 2023年 Usedの入荷です。氏のラインナップ中クラシックのハイエンドモデルとなっており表面板ドイツ松、横裏板マダガスカル・ローズウッド仕様、全体はセラック塗装で入念に仕上げられています。スペイン的音色のモデルとして直接に師事したエルナンデス・イ・アグアドの影響を如実に感じさせる表面板構造で、明るめの音色が特徴です。表面板のブリッジ下などに数か所の微細に傷、裏板の塗装の一部に少々のムラなどがあるほかはとてもきれいな状態。ネック、フレット、糸巻等も問題ありません。
Performance video
×
定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: お問い合わせ下さい。
製作家/商品名
:
桜井・河野 Sakurai Kohno
モデル/品番 Model/No.
:
マエストロ Maestro FA0304
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
660mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
1999年
表板 Top
:
松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides
:
中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option
:
軽量ケース
備考 Notes
:
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:カシュー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.8mm/6弦 3.5mm
〔製作家情報〕
1926年茨城県水戸に生まれる。
1948年3月東京高等工芸学校木材工芸科(現千葉大学建築科)卒業と同時にギター製作を開始。ギター製作に関しては独学で、最初に作った一本は中出阪蔵のギターを検分し作り上げたものだったようです(中出阪蔵との直接の交流はありません)が、楽器構造には最初期より様々な試みを行い、中にはかなり当時としてイノベイティブな発想のものもみられます。これらの研究と実践はやがて1960年代後半には表面板の木目に沿って水平と垂直の方向で組み合わされたスクエアを基礎とした力木配置として結実することになり、これは様々にヴァリエーションを変化させながら現在にまで至っています。
また1960年にはスペインに渡り、イグナシオ・フレタやアルカンヘル・フェルナンデスの工房を訪れ本場スペインギターに関する見識を深め、自身の製作に活かしてゆきます。そして1967年9月、ベルギーのリエージュ国際ギター製作コンクールで金メダル受賞し、国際的に名前が知られるきっかけとなります。同年に甥の桜井正毅が工房スタッフに加わり、1998年に他界したあとはこの工房を引き継ぎ、桜井/河野ブランドとしてモデルラインナップを継続しています。
日本における高級ギター製作のパイオニア的存在であり、当時も今も非常にファンの多い国内ブランドです。スペインギターのエッセンスを彼なりに独自に再構成し、日本人の演奏嗜好にフィットした音響と演奏性、良質な木材を使用した高級感のある全体に仕上がりは邦人製作家としてこれまでになかったような域に達し、日本という市場におけるギター需要を一気に集中させるほどの人気を誇りました。海外からも日本産ブランドの筆頭として現在も高い評価を得ています。
〔楽器情報〕
状態良好の桜井・河野 Maestroモデル 1999年製Usedの入荷です。1998年に河野氏が他界し、「Sakurai Kohno」ラベルでブランドを継承した最初期のもので、もちろん当時も最上機種となるモデル。河野特有の縦横のバーと力木をほぼ垂直に交差させたスクエアな、複雑な配置構造で、使用木材のグレードも極めて高く、全体の完成度も申し分ありません。表面板のサウンドホール周りや指板脇などにわずかに細かな弾きキズ、ブリッジ下1弦側に弦飛びあと、その他数点の打痕があるほかは年代考慮すると良好な状態。横裏板も僅かに摩擦あとがあるのみで綺麗な状態です。ネックは真っすぐを維持しており、フレットは1~7フレットでやや摩耗みられますが演奏性には問題のないレベル。割れなどの大きな修理履歴もありません。弦長は660mm仕様。
定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: お問い合わせ下さい。
製作家/商品名
:
桜井・河野 Sakurai Kohno
モデル/品番 Model/No.
:
スペシャル Special D-0611A
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
650mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
2013年
表板 Top
:
杉単板 Cedar
横裏板 Back & Sides
:
中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option
:
ケース別売
備考 Notes
:
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:カシュー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.8mm/6弦 4.0mm
〔製作家情報〕
1926年茨城県水戸に生まれる。
1948年3月東京高等工芸学校木材工芸科(現千葉大学建築科)卒業と同時にギター製作を開始。ギター製作に関しては独学で、最初に作った一本は中出阪蔵のギターを検分し作り上げたものだったようです(中出阪蔵との直接の交流はありません)が、楽器構造には最初期より様々な試みを行い、中にはかなり当時としてイノベイティブな発想のものもみられます。これらの研究と実践はやがて1960年代後半には表面板の木目に沿って水平と垂直の方向で組み合わされたスクエアを基礎とした力木配置として結実することになり、これは様々にヴァリエーションを変化させながら現在にまで至っています。
また1960年にはスペインに渡り、イグナシオ・フレタやアルカンヘル・フェルナンデスの工房を訪れ本場スペインギターに関する見識を深め、自身の製作に活かしてゆきます。そして1967年9月、ベルギーのリエージュ国際ギター製作コンクールで金メダル受賞し、国際的に名前が知られるきっかけとなります。同年に甥の桜井正毅が工房スタッフに加わり、1998年に他界したあとはこの工房を引き継ぎ、桜井/河野ブランドとしてモデルラインナップを継続しています。
日本における高級ギター製作のパイオニア的存在であり、当時も今も非常にファンの多い国内ブランドです。スペインギターのエッセンスを彼なりに独自に再構成し、日本人の演奏嗜好にフィットした音響と演奏性、良質な木材を使用した高級感のある全体に仕上がりは邦人製作家としてこれまでになかったような域に達し、日本という市場におけるギター需要を一気に集中させるほどの人気を誇りました。海外からも日本産ブランドの筆頭として現在も高い評価を得ています。
〔楽器情報〕
桜井・河野 モデルSpecial 2013年製 表面板が杉仕様 Used の入荷です。
割れなどの大きな修理、改造履歴はありません。全体に大小の弾き傷、スクラッチ、打痕等があります。ネックはやや順反りですが標準設定の範囲内、フレットは1~6フレットでほんのわずかに摩耗見られますが演奏性には全く問題ありません。ネック形状は少し厚めのDシェイプ。弦高値は2.8/4.0㎜(1弦/6弦 12フレット)でサドルには2.5~3.5㎜の調整余剰がありますのでお好みに合わせて低く設定することが可能です。糸巻は出荷時のオリジナルでGotoh製を装着しており、こちらも動作状況に問題ありません。
定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: お問い合わせ下さい。
製作家/商品名
:
桜井 正毅 Masaki Sakurai
モデル/品番 Model/No.
:
P.C. No.10519A
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
650mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
2019年
表板 Top
:
松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides
:
マダガスカル・ローズウッド単板 Madagascar Rosewood
付属品 Option
:
ハードケース
備考 Notes
:
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:カシュー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.8mm/6弦 3.4mm
〔製作家情報〕
1944年東京生まれ。1967年上智大学電気電子工学科卒業と同時に、河野ギター製作所に入社し研鑽を積みます。1988年には第4回パリ国際ギター製作コンクールで第1位を獲得しました。その時受賞したモデルと同デザインのものがPC(Paris Competition)モデルとして氏の現在のラインナップの中でも特に人気の一本となっています。
河野賢氏が1998年に亡くなった後は工房を引継ぎ、河野ギターを「桜井・河野」ラベルとして継承しながら、同時に自身のブランド桜井正毅としても精力的に現在も製作を続けています。工作精度が高く、良材を使用した美しい外観はこのブランドの特徴ですが、特に日本人の体格や好みにあった抜群の演奏性と安定感は海外でも絶大な人気を博し、師の河野同様に世界的な名声を獲得しています。
〔楽器情報〕
桜井正毅ブランドのラインナップの中ではミドルエンドに位置づけられている model P.C.(Paris Competition) いわゆるパリコンモデル 2019年 No.10519 A Used の入荷です。文字通り1988年のコンクール入賞作をベースとして、その後の研究によるアップデートを加えた、ブランドコンセプトの粋を集めたような1本です。
明るく艶やかな音像、その各音(と各弦)の均質性、速い反応と十分なサスティーン、そして非常な音圧の高さなど、奏者がストレスを感じることがほとんどないような音響設計で、またタッチの許容範囲がとても広く、倍音の響きもとても豊かなので演奏のムラが顕在化しにくく楽曲の形を整えやすいのもこのブランドの魅力でしょう。スパニッシュギターのような遠近感や濃密なロマンティシズムとは異なり、むしろ桜井氏独自の純粋に工学的アプローチによるバランスフルな響きが追及され、様々なタイプの楽曲に対応できるオールマイティな表現力へと結実しています。
表面板内部構造は、サウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に1本ずつのハーモニックバー、そしてこれらとは形状の異なる低いトランスヴァースバーがブリッジ部に一本と5センチほど離れてサウンドホール側とボトム側にも1本ずつが設置されており、これら3本のトランスヴァースバーとほぼ直角に交差する形で計5本の扇状力木が設置されています。この5本の扇状力木はセンターに配された1本を境にして高音側に3本、低音側に1本(表面板低音側の半分のほぼ中央の位置に独立するように)が配されており、さらにこれらの力木とバーの交差により升目となった部分に2箇所、3cm四方の薄い木製のパッチ板が貼り付けられているという全体の構造。先代の河野賢的な構造原理に依拠しながらも、音響特性をより高める工夫(例えば木製パッチ板を点在させる方法など)が施されており、より現代的に、そしてコンサートギタリストの高い要求に応え得る機能性を備えたものとなっています。レゾナンスはG# の少し下に設定されています。
全体はカシュ―塗装による艶やかな仕上げで、横裏板には柾目のマダガスカルローズウッドを使用、外観の高級感もまたこのブランドの特徴となっています。表面板指板脇(低音側)に3か所ほどの浅いスクラッチ傷、ブリッジ下部分の弦高幹事に就いたと思われる細かな傷、その他数か所の極小の打痕のほかはボディはとてもきれいな状態を維持しています。ネック裏は4フレット部分に1か所やや深い打痕があります。割れなどの大きな修理履歴はなく、ネックはわずかに順反りですが標準設定の範囲内、フレットも適正値を維持しています。ネックシェイプはやや厚めのDシェイプですが握りやすく、ここでも人間工学的なアプローチが追及されています。弦高は2.8/3.4mm(1弦/6弦 12フレット)でサドルには2.0mmほどの余剰がありますのでお好みに応じて設定を低くすることも可能です。
Performance video
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定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: お問い合わせ下さい。
製作家/商品名
:
西野 春平 Shunpei Nishino
モデル/品番 Model/No.
:
ハウザーモデル
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
640mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
2020年
表板 Top
:
松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides
:
ローズウッド単板 Indian rosewood
付属品 Option
:
軽量ケース
備考 Notes
:
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.3mm/6弦 3.3mm
〔製作家情報〕
1947年茨城県の日立市生まれ。10代よりギターの製作を始め、1964年17歳の時に黒澤常三郎の工房に弟子として入門。1969年には独立して所沢に工房を設立。以来、その製作キャリア初期より傾倒していたハウザー1世ギターを研究した成果を活かし、音響バランスに優れたギターを作り続けている。国内の製作家としてはいち早くエレガットの製作にも着手するほか、その類まれな工作精度からアコースティックギターの分野からもオファーが相次ぎ、少数ながらこちらも良質なモデルを製作している。しかしながら氏の特徴と美学が最もあらわれているのはのはなんといってもハウザーモデルであり、その造作の美しさ、艶やかな音色、音響の見事なバランスはハウザーの名前に恥じない仕上がりを常に維持している。使用材もまたこの価格帯では申し分のないグレードで、コストパフォーマンスの点でも国内屈指と言ってもよいブランドである。
〔楽器情報〕
西野春平製作のハウザーモデル 35号、弦長640mm Used良品の入荷です。外観のデザイン、力木構造ともにヘルマン・ハウザー1世の有名な「セゴビアモデル」に準拠したモデルで、使用材と仕上がり、音響バランスから表現力、弾き易さに至るまで不足することのないまさしくコストパフォーマンスに優れた一本。衣服等による軽微な摩擦あとのほかは目立った傷はなく、割れ等の大きな修理履歴もありません。ネック、フレットなどの演奏性に関わる部分も良好です。指板は低音側から高音側に向かって弦高が低くなってゆくように傾斜しており、640mmスケールであることとも相乗して左手のコンパクトな演奏性が追及されています。弦高は現在値で2.3/3.3mmと低めの設定、また指板は1弦側が20フレット仕様になっています。
表面板力木構造はサウンドホール上側(ネック側)に2本、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバー、左右対称7本の扇状力木とそれらの先端をボトム部で受け止める2本のV字型に配置されたクロージングバー、駒板位置には薄い補強プレートが貼り付けられているという全体の配置。レゾナンスはG#の少し下に設定されています。
程よい硬さと粘りのある発音で、雑味のない艶やかな音色が魅力的。バランスも整っており、ハウザーらしい気品と力強さが備わったモデルです。
定価(税込)
: 385,000 円
販売価格(税込)
: 220,000 円
注文数
:
製作家/商品名
:
茶位 幸秀 Yukihide Chai
モデル/品番 Model/No.
:
No. 80
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
650mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
1998年
表板 Top
:
松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides
:
中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option
:
軽量ケース
備考 Notes
:
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:スローン
弦 高:1弦 3.2mm/6弦 4.0mm
[製作家情報]
1956年生まれ。長野県茅野市に工房を構える。ギター製作家の父 茶位幸男に技術を学び、完全手工によるスパニッシュスタイルの丁寧な造り、深く柔らかい響き、日本人の身体性にフィットした演奏性などで人気を維持しています。同じくギター製作家の茶位幸信は叔父にあたります。
[楽器情報]
茶位幸秀製作 No.80 1998年製Used の入荷です。このブランドの最上位機種にあたり、良材のセレクトから細かな造作、繊細なセラック塗装による仕上げに至るまで申し分のない仕上がり。発音の瞬間に軽い反発感を伴いながら同時にほのかにエコーがかかったような音像は幸秀氏ならではのもので、その柔らかな音の触感は他にはない心地よさ。演奏に必要な音量とダイナミズムを備えつつ、常に落ち着いた表情があり、自然に楽曲を一つの雰囲気にまとめられる安心感があります。その明るすぎず暗すぎず、独特のたたずまいの中に着地させているところはこの製作家の力量といえるでしょう。
内部構造はサウンドホール上下に一本ずつのハーモニックバーとサウンドホール真下部分から高音側横板に向かって斜め下に伸びるように配置されたトレブルバー、7本の扇状力木とそれらの先端をボディ下部で受け止める2本のハの字型に配置されたクロージングバー、駒板位置にはほぼ同じ大きさのプレートが貼られているという全体の構造。レゾナンスはG#~Aの間で設定されています。ヘッドシェイプが名器フレタを踏襲したものとなっておりますが、上記の構造的には同じスペインの名工エルナンデス・イ・アグアドのものにより近い配置となっています。
表面板のサウンドホールとブリッジのまわり、指板脇などに演奏時のスクラッチや打痕等がやや多く見られます。横裏板は衣服の摩擦あとがわずかに残るのみで綺麗な状態。割れなどの大きな修理履歴はなく、ネックやフレット、糸巻きなど演奏性にかかわる部分も問題ありません。ネック形状はややたっぷりした感触のDシェイプ。弦高値は標準設定となっていますがサドルに2~3mmの調整余地がありますのでお好みに応じてさらに低くすることも可能です。
Performance video
×
定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: お問い合わせ下さい。
製作家/商品名
:
茶位 幸秀 Yukihide Chai
モデル/品番 Model/No.
:
No.50
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
650mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
2017年
表板 Top
:
松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides
:
中南米ローズ単板 South American Rosewood
付属品 Option
:
ハードケース
備考 Notes
:
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:カシュー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.7mm/6弦 3.5mm
[製作家情報]
1956年生まれ。長野県茅野市に工房を構える。ギター製作家の父 茶位幸男に技術を学び、完全手工によるスパニッシュスタイルの丁寧な造り、深く柔らかい響き、日本人の身体性にフィットした演奏性などで人気を維持しています。同じくギター製作家の茶位幸信は叔父にあたります。
[楽器情報]
茶位幸秀製作 No.50 2017年製Used ほぼ無傷に近く、新品同様と言ってよい1本です。このブランドらしい、材のセレクト、造作から音響バランスに至るまでクオリティに安定感があり、加えて弾きやすさと表現力においても日本人ならではの中庸さのなかに無理なく着地させた個体となっています。
内部構造はサウンドホール上側(ネック側)に2本、下側(ブリッジ側)に一本のハーモニックバー、左右対称7本の扇状力木とそれらの先端をボディ下部で受け止めるようにハの字型に配置された2本のクロージングバー、駒板位置にはほぼ横幅いっぱいに薄い補強プレートが貼られているという全体の構造。レゾナンスはG#~Aの間で設定されています。7本の扇状力木はセンターから外側へだんだんと長さが短くなるように加工と配置がされており(これ自体は珍しくないのですが)センターの力木と比較して一番外側(高音側と低音側)のものはその半分以下にまで短くなっており、そのため7本の扇状力木がカバーする範囲がちょうど明確に菱形となるように設計されているのが特徴的。例えば彼のハイエンドモデルであるNo.80ではエルナンデス・イ・アグアドに準拠したような力木配置が採用されており、それぞれ明確にコンセプトを変えて製作しているのが分かります。ちなみにヘッドシェイプが名器フレタを踏襲したものとなっておりますが、内部構造的には連関はありません。
やや硬めの艶やかで整った音で、倍音が豊かに響き、そのため特にアルペジオや和音においてリヴァーブ感がありふくよかな拡がりがあります。タッチに関わらず表情が一定なのは賛否が分かれるところですが、もともと備わっている表情そのものが上品さを持っているので、弾くだけで曲に安定感が生まれます。箱がしっかりと鳴っているので体感的な音圧の高さも十分。弾いていてストレスのない一本です。
ほぼ無傷の状態で割れなどの修理履歴もありません。ネック、フレット、糸巻等の演奏性に関わる部分も問題ありません。ネックは普通の厚みのDシェイプ、フレットは高音側20フレット仕様となっています。弦高値は2.7/3.5㎜(1弦/6弦 12フレット)でやや低めの設定で弾きやすくなっています。サドル余剰は1.5~2.0㎜。糸巻はGotoh製を装着。
定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: 242,000 円
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