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ギター 新入荷   写真をクリックするとさらに大きなカタログ写真が表示されます。
区分 輸入クラシック 中古
製作家/商品名 ホセ・マリン・プラスエロ Jose Marin Plazuero演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. ブーシェモデル Bouchet model No.606
001_001_jmarin_2_02_211
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2008年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option 軽量ケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:黒檀
塗 装:セラック
糸 巻:ルブナー
弦 高:1弦 3.2mm /6弦 3.9mm

[楽器情報]
スペイン、グラナダの製作家 ホセ・マリン・プラスエロ(1960~ 叔父はアントニオ・マリン・モンテロ)の2008年製 No.606 ブーシェモデルUsedです。割れや改造等の大きな修理履歴はありません。年代相応の弾きキズやスクラッチ、駒下部分には弦交換時のものと思われるキズがありますがいずれも浅く軽微なもので外観を損ねるほどではありません。ネックはやや順反りですが標準設定の範囲内、フレットは適正値を維持しています。




商談中 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

区分 輸入クラシック 新作
製作家/商品名 パブロ・サンチェス・オテロ Pablo Sanchez Otero
モデル/品番 Model/No. トーレスモデル model Torres ’La Retornada' No.32
001_003_PSotero_1_01_224
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2024年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides インディアンローズウッド Solid Indian Rosewood
付属品 Option ハードケース(ヒスコック)
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:エボニー
弦 高:1弦 3.5mm /6弦 4.0mm

〔製作家情報〕
パブロ・サンチェス・オテロ Pablo Sanchez Otero(1986~) スペイン北西部のガリシア州の美しい港湾都市ア・コルーニャに生まれ、現在も同地に工房を構える製作家。
もともとは建築を学んでいましたが、机上での製図に終始する作業に飽き足らず、木にじかに触れることから生まれる木工への興味が次第に増してゆきます。これがギターに対する愛情と重なってゆき、地元の工芸専門学校で何年か家具製作とデザインを学んだあと、2009年にバルセロナの製作家 Jean Pierre Sardin 主宰のサマーコースでギター製作を受講。これを機に楽器製作を生業とする事を決心します。その後2011年までの2年間、地元の美術工芸学校の古楽器製作のコースでヴァイオリンとルネサンスリュートの製作を学びます。また2010年と2012年の夏には、彼の彼の製作哲学に決定的な影響を与えることになる、名工ホセ・ルイス・ロマニリョスのシグエンサ講習会に参加。そこでロマニリョス本人の他 Jaum Bosser やステファン・リーズらからもビウエラとスペイン伝統のギター製作法を、また楽器の修復技術について学んでいます。

その間も知識と技術を磨くべく、彼はスペインからイギリス、ノッティンガムシャーのニューアーク=オン=トレントに居を移し、同国のAdrian Lucas, James Listerらからアコースティックやエレキギターの製作を学びます。さらに2013年にはベルギーのAmberesに移り、同地のLa Escuele Internacional de Luteria de Amberes(ILSA)にて楽器修復の学科を終了後、2019年まで同校にて教鞭を執る傍ら本格的に製作活動を展開します。現在は工房を生まれ故郷であるスペイン、コルーニャに移し製作と修復を精力的に行っています。

最大の師であるロマニリョスから受け継いだ、細部まで妥協を許さない繊細な造作、木の個性を活かした落ち着きのある洒脱な意匠、トーレスを基本とするスペイン伝統工法に立脚しながらどこかクロスオーバーな瑞々しい音色の魅力等は現在のスペインの若手の中でも静かに異彩を放っており、国内外で評価の高まりを見せています。

トーレスモデルをメインとするクラシックモデルの他、極めて個性的なデザインのブズーキ、マンドリン、ウクレレ、アコースティックギター等も製作しています。


〔楽器情報〕
パブロ・サンチェス・オテロ製作 'La Retornada' 2020年 ♯32 の入荷です。
本作は氏がベルギーのILSAで教鞭を執っていた頃に着手され、昨年2024年の夏に完成されたもので、当初は出荷用としてではなく、いくつかのギターフェスでの展示としてのみ公にされた、いわば秘蔵の一本と言えるもの。彼のラインナップにおけるもっとも主要なモデルであるトーレスモデル(アントニオ・デ・トーレスの銘器 1888年製のSE114をベースに、オテロ氏の個性的なセンスを盛り込んだオリジナルなモデル)と同じ設計で作られており、表面板はヨーロピアンスプルース、横裏板はインドに野生していた純粋なインディアンローズウッドで1950年ごろに英国に輸出されたものを使用しており、まさにその野趣あふれる木目に目を奪われます。全体はセラックニスによる繊細な仕上げで、この製作家ならではの慎ましくもモダンな外観を気品たっぷりにまとめあげています。

表面板力木構造はサウンドホール上側(ネック側)に2本、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバー、サウンドホールの高音側と低音側にはそれぞれ1枚ずつの薄い補強板と、近接する横板のカーブに沿うように斜めにして1本ずつの短い力木が設置されています。そしてくびれ部より下は左右対称7本の扇状力木とそれらの先端をボトム部で受け止めるようにV字型に設置された2本のクロージングバーという全体の配置構造で、トーレス作のSE114の設計に忠実に倣っています。レゾナンスはF♯の少し上に設定されています。ネックは薄いCラウンドシェイプでスペイン製としてはとてもコンパクトなグリップ感があり、日本女性の方でもストレスを感じないような形状で作られています。弦高値は3.5/4.0mm(1弦/6弦 12フレット)、高音側はやや高めの設定ですが弦の張りが中庸なのでやはりさほどに弾きにくさは感じません、サドル余剰は2.5~3.5mmありますのでお好みに合わせてさらに低く調整することも可能です。重量は1.43㎏。

低音の重心感ときりっとした高音とが前景化し中低音が慎ましくそれを支えるようなバランス感で、独特の遠近感が生まれており、ポリフォニックな旋律において各声部が彫塑的に現出する感覚があります。インディアンローズウッド仕様ならではの迫力ある響きですが、表情は華やかさよりもむしろ木のナチュラルな響きゆえの落ち着きがあり、演奏において曲に明確な雰囲気を与えています。

本器に名付けられた 'La Retornada' は「帰還せし者」の意で、スペインからイギリス、ベルギーを経て生まれ故郷へと戻ってきた製作家自身の姿もまた投影したものとなっています。



新入荷 定価(税込) : 1,760,000 円 販売価格(税込) :  1,672,000 円
注文数 :   

区分 輸入クラシック 新作
製作家/商品名 パブロ・サンチェス・オテロ Pablo Sanchez Otero
モデル/品番 Model/No. トーレスモデル model Torres ’La Perdiz’ No.44
001_003_PSotero_1_01_225
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2025年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides バーズアイメイプル Solid Birdseye Maple
付属品 Option ハードケース黒(Manzano case)
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 3.6mm/6弦 4.5mm

〔製作家情報〕
パブロ・サンチェス・オテロ Pablo Sanchez Otero(1986~) スペイン北西部のガリシア州の美しい港湾都市ア・コルーニャに生まれ、現在も同地に工房を構える製作家。
もともとは建築を学んでいましたが、机上での製図に終始する作業に飽き足らず、木にじかに触れることから生まれる木工への興味が次第に増してゆきます。これがギターに対する愛情と重なってゆき、地元の工芸専門学校で何年か家具製作とデザインを学んだあと、2009年にバルセロナの製作家 Jean Pierre Sardin 主宰のサマーコースでギター製作を受講。これを機に楽器製作を生業とする事を決心します。その後2011年までの2年間、地元の美術工芸学校の古楽器製作のコースでヴァイオリンとルネサンスリュートの製作を学びます。また2010年と2012年の夏には、彼の彼の製作哲学に決定的な影響を与えることになる、名工ホセ・ルイス・ロマニリョスのシグエンサ講習会に参加。そこでロマニリョス本人の他 Jaum Bosser やステファン・リーズらからもビウエラとスペイン伝統のギター製作法を、また楽器の修復技術について学んでいます。

その間も知識と技術を磨くべく、彼はスペインからイギリス、ノッティンガムシャーのニューアーク=オン=トレントに居を移し、同国のAdrian Lucas, James Listerらからアコースティックやエレキギターの製作を学びます。さらに2013年にはベルギーのAmberesに移り、同地のLa Escuele Internacional de Luteria de Amberes(ILSA)にて楽器修復の学科を終了後、2019年まで同校にて教鞭を執る傍ら本格的に製作活動を展開します。現在は工房を生まれ故郷であるスペイン、コルーニャに移し製作と修復を精力的に行っています。

最大の師であるロマニリョスから受け継いだ、細部まで妥協を許さない繊細な造作、木の個性を活かした落ち着きのある洒脱な意匠、トーレスを基本とするスペイン伝統工法に立脚しながらどこかクロスオーバーな瑞々しい音色の魅力等は現在のスペインの若手の中でも静かに異彩を放っており、国内外で評価の高まりを見せています。

トーレスモデルをメインとするクラシックモデルの他、極めて個性的なデザインのブズーキ、マンドリン、ウクレレ、アコースティックギター等も製作しています。


〔楽器情報〕
パブロ・サンチェス・オテロ製作 トーレスモデル 'La Perdiz' 2025年 #44 新作の入荷です。
彼のフラッグシップモデルとなっているもので、アントニオ・デ・トーレスの銘器 1888年製のSE114をベースに、慎ましくモダンな雰囲気を纏わせたような、瑞々しく個性的なトーレスモデルに仕上がっています。本器に付けられた名前 ’La Perdiz’はヤマウズラの意で、これは横裏板に使用されたバーズアイメイプルのスペイン名‘arce ojo de perdiz’ からとったものだそう。

表面板力木構造はサウンドホール上側(ネック側)に2本、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバー、サウンドホールの高音側と低音側にはそれぞれ1枚ずつの薄い補強板と、近接する横板のカーブに沿うように斜めにして1本ずつの短い力木が設置されています。そしてくびれ部より下は左右対称7本の扇状力木とそれらの先端をボトム部で受け止めるようにV字型に設置された2本のクロージングバーという全体の配置構造で、トーレス作のSE114の設計に忠実に倣っています。レゾナンスはFの少し下に設定されています。

トーレスよりもむしろロマニリョス的な発音特性で、撥弦における弾性が跳躍する粒のようにして音像化され、さらにそこに箱の容量を自然に活かしたようなふっくらとした奥行きが加わった、ナチュラルで凛とした響き。低音は重心をしっかりと感じさせながら、慎ましくも雄弁な中低音を経てきりっとした高音に至るバランスも心地よく、彫りの深い、室内楽的ともいえる音響は自然にポリフォニックな立体感を生み出しています。音色も魅力的で、バーズアイメイプル特有の真綿のような肌理の音像、そのクラシカルな佇まいがなんとも素晴らしい。必要に応じてダイナミックなうねりを生み出し、スペイン製ならではの迫力も十全に備わっているのでコンサートギターとしてのポテンシャルも高い一本です。

全体はセラックによる繊細な仕上げにより、ヨーロピアンスプルースとバーズアイメイプルの組み合わせによる明るい、ほとんど高貴ともいえる外観を引き立てています。ロゼッタなど非常に凝ったデザインながらあくまでも素材(オーク、メイプル、ウォルナット、ポプラ、レバノンセダー等)そのものの色と模様を活かしたナチュラルな意匠で慎ましくアクセントとなり、オリジナルのヘッドシェイプとその裏側に象嵌されたトレードマークの銀杏の一葉、フステーロ製の糸巻に至るまで美しく統一感のあるルックスはやはり魅力的。

ネック形状は薄いDシェイプですがほとんどラウンドに近いほど角の取れた形状をしており、しかも薄いのでかなり左手はコンパクトに感じます。弦高値は3.6/4.5mm(1弦/6弦 12フレット)と高めですが弦の張りが中庸なのでこのままでも弾きにくさはさほどに感じません、サドル余剰は2.5mmあります。重量は1.43㎏。


新入荷 定価(税込) : 1,760,000 円 販売価格(税込) :  1,672,000 円
注文数 :   

区分 輸入クラシック オールド
製作家/商品名 ヘルマン・ハウザー1世 Hermann Hauser I
モデル/品番 Model/No.
001_017_hauser_1_03_128
弦長 Scale Length 647mm
国 Country ドイツ Germany
製作年 Year 1928年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option ハードケース(GEWA)
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:ランドスドルファー
弦 高:1弦 3.0mm /6弦 3.6mm



[製作家情報]
ヘルマン・ハウザー1世 Hermann Hauser I (1882~1952)。その比類ない完成度と以後のギター界全体への影響の大きさにおいて、20世紀最大の製作家とされ、現在もクラシックギター至高のモデルとしてフォロワーの絶えない「セゴビアモデル」を世に出したことで知られるドイツ、ミュンヘンのブランド(のちに現在のライスバッハに移ります)です。

高名なチター奏者、作曲家で製作もした多才な父ヨーゼフ(1854-1939)の影響を受け、18歳のころより自身もチター製作を始めます。ハウザー家が居を構えていたドイツ、バイエルン州のミュンヘンは当時非常にギター文化が盛んであり、ヘルマンはチターだけでなく合奏用ギターやリュート、そして彼の類まれな製作技術を知ることのできる顕著な例として現在でも有名な「ウィンナモデル」や「ミュンヘンモデル」など、父親に負けず劣らず多様で精力的な製作活動を展開しています。この当時まだトーレスから始まるギターの新たな潮流はドイツには入っていませんでしたが、ミゲル・リョベートそしてアンドレス・セゴビアという二人の名手が演奏旅行に訪れたことで、彼らの奏でる音色とともにスペインギターへの文化的需要が急激な高まりをみせます。

ヘルマンは1913年にリョベートに会い、彼の愛器トーレス(おそらく1864年製)に初めて触れ、その構造的革新性と音色の素晴らしさに感動します。そして1916年にもリョベートと再会しその時彼が所有していた1859年製トーレスを仔細に検分する機会を得て本格的にトーレススタイルのスパニッシュギター製作に乗り出します。リョベート自身からも多くのアドバイスを得ていくつもの試作品(と言ってもどれも高度に完成されたものですが)を製作。純粋にトーレスのレプリカに近いものから、それまで自身で作っていた様式とトーレスとを融合したようなものまであり、あるべき音響を求め試行錯誤を繰り返していたことがうかがえます(この時期に製作されたトーレスレプリカのギターは「リョベートモデル」としてのちにハウザー2世、3世によって復刻されます)。

そして1924年、ドイツに演奏旅行で訪れた若き日のアンドレス・セゴビアはヘルマンの製作家としての才能を高く評価し、自身が携えてきた1912年製マヌエル・ラミレス(製作は同工房の職工長サントス・エルナンデス)のギターを見せてレプリカの製作を促します。トーレスを再解釈し、より現代的でクラシック音楽の表現にトータルに応え得るマヌエルのギターにヘルマンは感動し、新たに探求と試作を始めます。それから10年以上の時を経て1936年に完成した一本は、トーレス~マヌエル・ラミレスのスタイルを基本としながらハウザー独自の音響感覚を盛り込み極めて高いバランス精度で全体を仕上げたもので、その未聞の音色の素晴らしさにセゴビアは心から感動し「これ以上のものは作らなくてよい」という有名な言葉で称賛しています。その言葉通り、セゴビアは翌年1937年に製作されたヘルマン・ハウザー1世のギターに持ち替え、1962年まで使い続け数多くの名演を生み出してゆくことになるのですが、これがギター史上至高の名品とされる「セゴビアモデル」で、現在の3世、4世(カトリン・ハウザー)に至るまでこのブランドのフラッグシップモデルとなっています。それはギターの完璧な理想形としてグローバルスタンダード化しており、世界中の製作家によって研究、フォローされ、また現在でもギタリストたちの垂涎のアイテムとなっています。

ハウザー家は戦禍を逃れミュンヘンからライスバッハに工房を写し、戦後も名品を製作。そのレガシーはハウザー2世(1911~1988)に受け継がれ、よりドイツ的なニュアンスを増した逸品を世に出してゆきます。

世界的に有名なオークションではクラシックギターのカテゴリーにおいてトーレス、ロベール・ブーシェと並び最高値で落札されている。


[楽器情報]
ヘルマン・ハウザー1世 1928年製の入荷です。1924年のセゴビアとの邂逅、そのわずか4年後に製作されたもので、1937年という絶巓へと向かう確かな足取りとして記憶されるべき逸品です。実際にセゴビア自身が翌年1929年の日本を含むアジアツアーの際に1928年製のハウザー1世をコンサートで使用しており、また後年ジュリアン・ブリームがやはり同年製のものを所有していたことはギターファンにとってのコアなエピソードとなっています。またハウザーはこの時期すべてが必然的に実験であるがゆえにかなり多様な作風で製作していますが、上記のセゴビア、ブリームが所有していたものと本器とはほぼ同様のものとして作られていたと思われます。

ハウザーによるセゴビアモデルはやや図式的にいえばスペイン的音響のドイツ的洗練化といえるもので、これは例えばフランスの名工ロベール・ブーシェがトーレスから出発し自身の(フランス的な)音響へと至る過程とも比較することのできるもので、1928年の段階ではそのスペイン的ニュアンスがまだ濃厚に感じられることが特徴として挙げられます。のちのハウザーのまるで鍵盤楽器のように定位感のしっかりとしたバランス感ではなく、力強くふくよかな低音(まさにBassとしての)とよく歌うクリアな高音(まさに声としての)との対照を軸にした音響設計で、各弦は異なるアイデンティティを際立たせながら、全体に彫りの深い響きを形成していきます。ここでハウザーは響箱の容量を活かしながら、オーディトリアムな奥行きを作り出すのではなく、むしろ箱全体のエネルギーを音に濃縮するようにして濁りのない音響を生み出していることが特筆されます。そしてその音の連なりが、スペイン的なうねりを持った躍動とは異なり、直線のようにして紡がれてゆくことで各旋律が線的な重層性を際立たせているところなどもすでにのちの1930年代の作風の萌芽を感じ取ることができます。さらに特筆すべきは音自体の異様なまでの説得力で、表現楽器としての非常なポテンシャルはやはりこの時点でのドイツギターにおける極点を示していたと言えるでしょう。

表面板力木構造はサウンドホール上側(ネック側)に2本、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバーを設置。このうち下側のバーは高音側と低音側それぞれに長さ5cm高さ3mmほどの開口部が設けられており、サウンドホールの両脇には1枚づつ薄い補強板が貼られているのですが、これら補強板が一方の端は上側バーのところでぴったりと接しており、もう一方の端は下側バーの開口部を1cm弱ほどくぐり抜けたところまで伸びています。扇状力木は左右対称7本、これらの先端をボトム部で受け止めるようにハの字型に配置された二本のクロージングバーという設計。駒板位置に補強板はありません。ここで特徴的なのは下側ハーモニックバーの開口部をサウンドホール脇の補強板が通過するという配置で、通常は(例えばトーレスをはじめとして)扇状力木のほうがこのようなバーの開口部をくぐり抜けてサウンドホール縁まで延伸していることがスタンダードなっています。さらに読み込んでゆけば、ここでハウザーが採用した配置はその後ホセ・ルイス・ロマニリョスの3本のハーモニックバーを垂直に通過する2本+2本の力木構造の基になったハウザーの力木設計へと移行する最初の段階とも見ることができます。レゾナンスはG# の少し下に設定されています。

全体はセラック塗装仕上げ。表面板は高音側低音側ともに指板脇からボトムにかけての広い範囲で数か所の割れ補修歴があります。これはサウンドホール脇部分に一つと駒板下部分に一つの合計2枚だけ内側からパッチ補強されていますがその他の部分はすべて接着のみで補修されており、現状で使用には全く問題ありません。また表面板自体はこの時期に作られたものとしては(割れ等の症状を経たものとしては)歪みや波うち等の症状は最小限にとどまっています。表面板全体に弾きキズ、搔きキズ、打痕等あり、横裏板は右腕や胸の当たる部分
に塗装摩耗見られますがトータル的には年代相応のレベルです。ネック、フレットは良好な状態です。ネックシェイプは普通の厚みのDシェイプ。弦高値は3.0/3.6mm(1弦/6弦 12フレット)、サドル余剰は0.5~1.0mmとなっています。糸巻はLandsdorfer、出荷時のオリジナルのままで、現在も機能的な問題はありません。


新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

区分 輸入クラシック オールド
製作家/商品名 ヘルマン・ハウザー2世 Hermann Hauser II
モデル/品番 Model/No. セゴビアモデル Segovia No.935
001_017_hauser_2_03_173
弦長 Scale Length 646mm
国 Country ドイツ Germany
製作年 Year 1973年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option ハードケース 黒
備考 Notes
ネック:マホガニー
指 板:黒檀
塗 装:ラッカー
糸 巻:ライシェル
弦 高:1弦 2.9mm /6弦 4.1mm

〔製作家情報〕
ヘルマン・ハウザー2世 Hermann Hauser II(1911~1988)
ハウザーギターは疑いなく20世紀ドイツ最高のギターブランドであり、現在も4代目がその伝統を継承し100年以上にわたって一子相伝で製作を続けている老舗です。ヘルマン・ハウザーI世(1884-1952)が、ミゲル・リョベートが所有していたアントニオ・トーレスとアンドレス・セゴビア所有のマヌエル・ラミレスをベースにして自身のギターを改良し、後にセゴビアモデルと呼ばれることになる「究極の」名モデルを製作した事は良く知られています。それはトーレスがギターの改革を行って以来最大のギター製作史における事件となり、その後のギター演奏と製作との両方に大きな影響を与えることになります。1世の息子ハウザー2世はドイツ屈指の弦楽器製作都市として知られるミッテンヴァルトで4年間ヴァイオリン製作学校で学んだ後、1930年より父の工房で働き始めます。彼ら親子はほぼ共同作業でギターを製作していましたが、ラベルはハウザー1世として出荷されています。1世が亡くなる1952年、彼は正式にこのブランドを受け継ぎ、彼自身のラベルによる最初のラベル(No.500)を製作。以来1983年に引退するまで極めて旺盛な活動をし、500本以上のギターを出荷しています。

ハウザー2世もまた父親同様に名手たち(セゴビア、ジュリアン・ブリーム、ペペ・ロメロ等)との交流から自身の製作哲学を熟成させていったところがあり、また彼自身の資質であろうドイツ的な音響指向をより明確化することで、1世とはまた異なるニュアンスを持つ名品を数多く世に出しました。有名なところではなんといってもブリームが愛用した1957年製のギターですが、その音響は1世以上に透徹さを極め、すべての単音の完璧なバランスの中にクラシカルな気品を纏わせたもので、ストイックさと抒情とを併せもった唯一無二のギターとなっています。

1970年代以降の彼は特にその独創性において注目されるべきペペ・ロメロモデルや、おそらくは急速に拡大した需要への柔軟な姿勢としてそれまでには採用していなかった仕様での製作も多く手がけるようになりますが、やはり完成度の高さの点では1世より引き継いだ「セゴビア」モデルが抜きんでています。その後1980年代からモダンギターの潮流が新たなスタンダードと目されていく中でも、ハウザーギターは究極のモデルとしての価値を全く減ずることなく、現在においてもマーケットでは最高値で取引されるブランドの一つとなっています。

1974年からは息子のハウザー3世(1958~)が工房に加わりおよそ10年間製作をともにします。3世もまた2世のエッセンスに独自の嗜好を加味しながら、ブランドの名に恥じぬ極めて高度な完成度を有したモデルを製作し続けています。

[楽器情報]
ヘルマン・ハウザー2世製作 1973年製 セゴビアモデル No.935 Usedの入荷です。外観上は1世より続くこのモデルのデザインを踏襲していますが、表面板力木配置をはじめとする内部構造は1960年代後半以降に定式化した、2世により若干の改編が加えられた設計によって作られています。

本器の力木設計はサウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に1本ずつのハーモニックバー、両脇に一枚ずつの薄い補強板を設置。この上下のバーは上側の方は真っ直ぐなバーですが、下側のものはちょうど中央でわずかに屈折しており、高音側低音側ともにややネック方向寄りのところで横板と接しています。扇状力木は左右対称7本、ボトム部のクロージングバーはなく、7本ともほぼボトムに到達する位置まで伸びています。駒板位置にはほぼ同じ面積で薄い補強板が貼られています。このネック側に向かって屈折したハーモニックバーと、ボトム部にクロージングバー(通常は2本、扇状力木の先端を受け止めるようV字または逆ハの字型に配置されている)を設置していない設計は2世独自のもので、表面板下部の振動領域を低音高音側ともに広くとっているのですが、この発想は実はクラシックギターではむしろ珍しい。レゾナンスはAの少し下に設定されています。

撥弦と発音がほぼ完全に同一化したような速い反応で、ハウザーとしてはやや粘りを抑えた発音から上品な艶を湛えた音像が現れ、旋律は粒立ちの良い点の列のように音が連なってゆき、その凛とした響きがなんとも清々しく心地良い。高めのレゾナンスのせいか低音はその重心をしっかりと感じさせながらもむしろすっきりとしており、高音が自然に前景化するような音響設計、そのためかハウザーとしては明るく、軽快ささえ感じさせる全体の響きなっています。とはいえ必要に応じて力強く十全に鳴り、ストイックな相貌のなかに多様な表情を含蓄した音などいかにもクラシカルで、表現楽器としての高いポテンシャルを有しています。

出荷時オリジナルのラッカー塗装で、全体に細かなウェザーチェック(ひび割れ)を生じていますが塗装の性質に由来する経年の自然変化ですので現状で全く問題ありません。そのた軽微な弾きキズや数か所にちいさな打痕、駒板下部分に弦交換時のキズが少々あります。横裏板は演奏時に胸の当たる部分などボタン等衣服による摩擦やスクラッチあとがありますが、製作年を考慮しますと総体的に良好な状態と言えます。ネックはわずかに順反りですが標準設定の範囲内、フレットは1~7フレットでやや摩耗見られますが現状で演奏性に問題ありません。ネックシェイプはやや薄めのDシェイプ、弦高値は2.9/4.1mm(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰は1.0~1.5mmあります。重量は1.55㎏。


新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

区分 輸入クラシック オールド
製作家/商品名 イグナシオ・フレタ・エ・イーホス Ignacio Fleta e Hijos
モデル/品番 Model/No. No.750
001_019_fletahijos_2_03_179
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 1979年
表板 Top 杉 Solid Ceder
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option ハードケース(Bam)
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 3.0mm /6弦 4.0mm

[楽器情報]
スペイン、バルセロナの工房、イグナシオ・フレタ1世(1897~1977)と二人の息子フランシスコ(1925~200?)とガブリエル(1929~201?)との共作によるブランドで、現在はフレタ1世の孫のガブリエルが工房を継承し製作を続けています(ブランド名はIgnacio Fleta e hijosのまま。e hijosは「~と息子たち」の意)。本器は1979年製のUsed、顧客のオーダーによる特注品でブランドのこの時期としては比較的珍しい中南米ローズウッド材を使用、そして表面板はウェスタンレッドセダー、より高級感を増した一本です。割れなどの大きな修理や改造歴はなく、表面板は指板両脇、サウンドホールの高音側、ブリッジ下側、ボトム付近などに極めて軽微な浅い打痕が数か所あるのみとなっており、横裏板は衣服等によるこれも微細な摩擦あと、ネック裏は若干の爪キズありますがやはりわずかなもので全体にとてもきれいな状態。ボディ塗装は細かなウェザーチェック(ひび割れ)がありますが経年による自然に発生もので現状で今後の継続使用には全く問題ありません。ネック、フレット、糸巻き等演奏性に関わる部分も良好です。



新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

区分 輸入クラシック オールド
製作家/商品名 ヘルムート・ブッフシュタイナー Helmut Buchsteiner
モデル/品番 Model/No. B-10 No.641
001_buchsteinerH_03_203
弦長 Scale Length 650mm
国 Country ドイツ Germany
製作年 Year 2003年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option ハードケース黒
備考 Notes
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:エバルド
弦 高:1弦 3.0mm/6弦 4.0mm

〔製作家情報〕
ヘルムート・ブッフシュタイナー Helmut Buchsteiner 1940年オーストリア、グラーツ生まれ。1954年から弦楽器製作家のJakob Doriathのもとで修行を始め、めきめきと頭角をあらわすようになり、1957年にはジャーニーマン(徒弟制度を終了した職人)としての資格を得ます。この時期オーストリアのRosmeizel、ドイツの老舗メーカー Roger などに職人として働き、主にジャズギターの製作に従事していますが、ここでクラシックギターも製作も始めています。1961年には弦楽器、打楽器のマイスター称号を取得。1962年から2年間にイギリスに渡りエレキ、アコースティックギターの製作に従事、そして1964年から1966年までアメリカのニューヨークやシカゴでギターと弦楽器マスタービルダーとして現地のブランドと共同製作や修理に携わるようになります。1966年ドイツに帰国後はGIMA/Voss 社の工場長に就任し、主にアーチトップギターなどを製作。1968年には渡米前に働いていたノイマルクトの Roger工房を借りて自ら会社を設立しますが、最初は主に卸売り中心だったようです。1969年ごろからこの会社が経営をクラシックギターを含む多様なラインナップの製作と卸売りを行うブランド(b-ton)へと経営を拡大してゆき、その後は後進を育てながらクラシック、エレキ、アコースティック、弦楽器、古楽器など実に多様なジャンルで製作を続け、数々の賞を受賞。1985年には東京で世界の最もすぐれた10人の弦楽器製作者に選ばれるなど、その精緻極まる工作精度とバランスの良い音響は国際的な名声を獲得してゆきます。1989年からドイツ、ミッテンヴァルトにてヴァイオリン製作学校にて教鞭を執り、1992年からはオーストリア北部ハルスタットに移り、ハルシュタット大学木工芸科で教鞭をとる傍ら製作。

1980年代中頃に工房での不慮の事故で左手の指先を欠損してからは自身の製作本数は限定的になるものの、継続してすぐれた仕事を行っていましたが2010年に工房を閉鎖します。

そのキャリアにおいて、弦楽器、撥弦楽器の実に広範囲にわたる旺盛な製作を展開しており、ジャンルに応じて優秀な弟子たちを輩出した製作家ですが、クラシックではヘルマン・ハウザー3世、フリッツ・オベール、エドムンド・ブロヒンガーらがいます。


〔楽器情報〕
ヘルムート・ブッフシュタイナー モデル B10 2003年製 No.641 状態良好のUsed 入荷です。彼のクラシックモデルとしては楕円形のサウンドホールが印象的な「ワイスガーバーモデル」と並び、よく知られ、そして最も流通したモデルの一つ。ワイスガーバーの構造的多様性を目の当たりにし、アコースティックギター製作の経験を通して培われた彼の独創的な発想は本器においても発揮されています。外観は極めてオーソドックスで、ある種ドイツ的な厳格さによって堅実にまとめあげられたものですが、内部の表面板力木配置において大胆な非対称性を取り入れた設計を行っており、それはクラシックギターの製作では現在でも個性的なものとなっています。

サウンドホール上側(ネック側)に1本のハーモニックバー、そして下側は2本のハーモニックバーがやや高音側に寄った位置でX状に交差しており、しかもそれぞれのバーは片方が細く高い切妻型でもう片方が低く幅のある山型で加工されています。さらにこの2本が交差する箇所は切妻型のバーに開口部が設けられ、山型のバーがそこをくぐり抜ける方式で、お互いの長さも異なります(つまり2本のバーそれぞれの始点と終点の位置もまた左右非対称になっています)。ボディ下部は5本の扇状力木がちょうど表面板のセンターに設置された一本を境にして高音側に3本、低音側に1本、それぞれの間隔も角度も不均等に配置されています。ブリッジ位置には駒板とほぼ同じ幅の補強プレートが一番高音側の扇状力木と上記のX状に交差するバー下端部分との間にぴったりと収まるように貼られています。その他も低音側のみに一か所短い力木がX状バーと横板とを繋ぐように設置されていたりと徹底した精緻さが細部まで見て取れます。表面板と横板との接合部分にはペオネス(木製の小型ブロック状のものを並べてゆくようにして設置する)ではなく、接ぎのないライニングを設置。レゾナンスはAの少し上に設定されています。

計算された物理的プロセスによりボディ振動から音が精製されたような、木質の生々しさよりもほとんど金属的なまでの洗練が聴かれるのですが、音楽的な表情は不思議なまでに豊かなものがあります。発音の反応も早く、タッチと同時に瞬間的に整った音像が現れるいかにもドイツ的な機能性は心地よく、左手のスラーやスタッカートなどの反応もまた鋭敏なので、音楽は自然に輪郭のくっきりとしたものになります。あえてハウザーとの比較で言えば(彼は3世に製作の手ほどきもしているので)、ハウザー的発音における高い硬度と弾性との絶妙な案配が生み出す濃密なうねりに対し、ブッフシュタイナーの本モデルにおいては直線的な音響が特徴となっており、より鍵盤的なメカニズムが際立つ楽器となっています。

製作から20年以上を経た楽器としてはとても良好な状態で美品と言えるレベル。表面板は軽微なキズがわずかに数か所のみで横裏板は衣服による細かな摩擦あとのみとなっています。ネック、フレットも良好な状態。ネックシェイプは普通の厚みのDシェイプ、弦高値は3.0/4.0mm(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰は1.0~2.0mmありますのでお好みに応じてさらに低く調整することも可能です。糸巻はドイツ製のエバルドを装着、現状で機能的な問題はありません。


新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

区分 輸入クラシック オールド
製作家/商品名 ポール・フィッシャー Paul Fischer
モデル/品番 Model/No. No.194
001_fischerP_03_191
弦長 Scale Length 640mm
国 Country イギリス England
製作年 Year 1991年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option ハードケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:ロジャース
弦 高:1弦 3.0mm/6弦 3.9mm

〔製作家情報〕
1941年イギリス生まれ。オックスフォードに育ち、同地に工房を開きます。Robert Gobleのもとでハープシコードの製作を学び、またその他の楽器に対する造詣も深く、ヨーロッパ的な伝統に広く通暁した知性的な製作家として知られています。同国の名工デビッド・ホセ・ルビオの工房で1969年より職人としてギター製作に従事し、職工長としてPFのスタンプが許されます(PFのイニシャルが刻印されたルビオギターは現在も中古市場で愛好家の高い評価を得ています)。1975年に独立して工房を設立。最初はルビオ的な構造を踏襲したギターでしたが、これまでの研鑽とオックスフォード大学で学んだ経験をもとに、科学的な見地から音響と構造の関係を探求、独自の力木配置によるギターを製作し始めるようになります。その結果音色と音響は高度に洗練され、従来のギターでは得られなかった均整感、個性的な発音を備えた楽器となり、音響バランスにこだわる多くのプロギタリストたちから高い評価を得て、20世紀の最後に世界で最も売れたブランドの一つとなります。

〔楽器情報〕
ポール・フィッシャー 1991年製 No.194 Usedです。640㎜スケール仕様。表面板はかなり使い込まれて傷も多くありましたがラッカーによる再塗装を施しており、数か所でもともとの深い打痕等の跡が残っているものの、現在はきれいな状態にリフィニッシュされています。横裏板はオリジナル塗装を維持しており、少々の打痕と衣服等の摩擦跡のみの比較的良好な状態を維持しています。そも他の箇所ではヘッドプレートが経年による若干の白色への変化が見られます。ネックはほぼ真直ぐの良好な状態、フレットは1~7フレットでやや摩耗ありますが演奏性には影響のないレベル。また指板にも1~3フレットでわずかに摩耗が見られます。

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区分 輸入クラシック 新作
製作家/商品名 ホセ・ゴンサレス・ロペス Jose Gonzalez Lopez演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. No.316
001_JGLopez_01_225
弦長 Scale Length 640mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2025年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option ハードケース 黒
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エビニー
塗 装:セラック
糸 巻:ルブナー
弦 高:1弦 3.0mm/6弦 4.0mm

[製作家情報]
ホセ・ゴンサレス・ロペス、1961年 スペイン、グラナダに生まれ同地で育つ。もともとギター製作とは関わりのない仕事に就いていましたが、ホセ・マリン・プラスエロの妹との結婚を機に1989年、28歳の時にアントニオ・マリン・モンテロの工房に入ります。アントニオとホセの二人の指導のもとおよそ10年の修行を経て1999年に自身のラベルによる最初のギターを製作。アントニオの製作哲学を工法、そして音響において堅実に受け継いでおり、しかも彼自身の高い木工の才からなる非常な完成度を有したそのギターは偉大な二人の師とも比肩しうるものとして、国際的に高い評価を得るに至っています。現在も同工房にて極めて精力的に製作を続けている、グラナダの名ブランドの一つ。

[楽器情報]
ホセ・ゴンサレス・ロペス 2025年新作 No.316 640mmスケール仕様の入荷です。スペイン屈指の工房の名に恥じない、非常なクオリティを有した一本です。内部構造的にはアントニオ、そしてホセ・プラスエロと同じでいわゆるBouchetスタイルとなりますが、ホセ・ゴンサレスの個性が慎ましくも力強い音となってあらわれており、隅々までゆきわたった精緻な造作と相まって濃密な一本に仕上がっています。






新入荷 定価(税込) : 1,650,000 円 販売価格(税込) :  1,650,000 円
注文数 :   

区分 輸入フラメンコ オールド
製作家/商品名 ホセ・ラミレス 3世 Jose Ramirez III
モデル/品番 Model/No. 1a(Flamenco) No.13571
001_joseramirez_03_179_01
弦長 Scale Length 655mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 1979年
表板 Top 杉 Solid Ceder
横裏板 Back & Sides シープレス Solid Cypress
付属品 Option 軽量ケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ポリウレタン
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 2.7mm /6弦 3.7mm

[楽器情報]
スペインのブランド ホセ・ラミレスの1A フラメンコモデルの1979年製 No.13571 Usedです。表面板高音側のくびれ部近くから駒板高音側縁にかけて1か所、同じく表面板のサウンドホール低音側から駒板にかけての1か所、ぞれぞれ内側からパッチ補強が施された割れ修理履歴がありますが、丁寧な処置がされていますので今後の使用には影響はありません。その他駒板下には弦とび跡、数か所の打痕などありますが40年以上を経たフラメンコモデルとしては弾きキズなどは少なく、きれいな状態と言えます。横板にも打痕等はありますが年代相応、裏板も良好な状態です。ネック、フレットなどの演奏性に関わる部分も問題ありません。

新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。


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