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区分 輸入クラシック オールド
製作家/商品名 サントス・エルナンデス Santos Hernandez
モデル/品番 Model/No.
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弦長 Scale Length 658mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 1939年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option ハードケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板 セラック
   :横裏板 セラック
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 3.0mm
   :6弦 4.0mm


〔製作家情報〕
サントス・エルナンデス Santos Hernandez Rodriguez (1874~1943)スペインのマドリッド生まれ。バレンティン・ビウデスやイーホ・デ・ゴンザレスに師事し製作を学び、その後マヌエル・ラミレスの工房に入りました。そして1912年にマヌエル・ラミレス工房で製作した彼の楽器でアンドレス・セゴビアがマドリッドでデビューし、その後も長年愛奏した事は良く知られています。
1921年には、マヌエル・ラミレスが亡くなったのを機に独立して、マドリッドのアドアナ通りに工房を開設。当時レヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサやセウドニオ・ロメロ、ラモン・モントーヤ、ニーニョ・リカルド等多くのギタリストが訪れ、演奏やギター談義に花を咲かせ、ギター文化の中心的役割を果たしたその工房は、現在ロマニリョスの尽力によりシグエンサの博物館に移転されていて、当時の雰囲気を偲ぶことが出来ます。
1943年に彼が亡くなった後は、弟子のマルセロ・バルベロがその後を継ぎ、更にアルカンヘル・フェルナンデスへと、マニア垂涎の楽器製作の技法は伝承され続けています。


[楽器情報]
サントス・エルナンデス 1939年 ブラジリアン・ローズウッド仕様のクラシックモデル、状態良好の1本が入荷致しました。Orfeo Magazineの著者である Alberto Martinez 氏による「Santos Hernandez ~Maestro Guitarrero~ 1874-1943」(Camino Verde 刊)によって、少なくとも日本では初めて、この製作家がいかに多様なスタイル(内部構造的、そしてロゼッタに顕著な外観デザインの両方において)で製作していたかを俯瞰することができたのですが、スペインギターの典型とされる音響を構築したと位置づけられるこの稀代の名工がかように多様な力木システムを発案していたのはやはり驚くべきことでしょう。当然のことながらそこにはいかに表面板を十全に自然に振動させ最大限の音響効果を得るかということの不断の探求が見て取れるのですが、興味深いのは同著に掲載されていた10本の例のうち1939年製のフラメンコモデルを除いてあとはすべてハーモニックバー2本、扇状力木7本、そして0~2本のクロージングバーの配置関係のヴァリエーションとなっていることで、そのほとんどに共通しているのは高音側と低音側とで非対称の配置が試みられていることです。詳細については同著を参照いただけたらと思いますが、まずやはりサントスにはトーレスそしてマヌエル・ラミレスにより完成された左右対称構造による音響設計を基本としながら、そこに上記の試みによって低音と高音にそれぞれの位相を生み出し、かつ全体の統一的なバランスを構築するという主眼が確実に存在していたと言うことができます。そしてこの試みはギターがいよいよ西洋音楽の構造原理と密接にリンクしてゆくことの嚆矢となります。

本作1939年製はほぼ彼の晩年期の作と言えますが、前著に掲載されていたどの力木構造とも異なっています。まずサウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に1本ずつ計2本のハーモニックバーは同じとして、サウンドホールを囲むように貼り付けられた補強板はロゼッタと同じ円形ではなく角形をしています。扇状力木は7本でやはり左右非対称になっており、ボトム部のクロージングバーは高音側だけに設置されています。扇状力木はそれぞれの両端はサウンドホール下のハーモニックバーからもボトム部からも若干離れた位置に設定されており、駒板を中心として表面板下部の中央に寄り集まるような配置になっています。またクロージングバーのない低音側は高音側よりも力木の長さが顕著に短くなっており、特に一番外側の一本はすぐ内側の1本の半分ほど10cm程の短さになっています。レゾナンスはF#の少し下に設定されています。

サントスが完成させたスペイン的音響とは、低い重心設定によるまさしく音響全体を支える低音から雄弁な中低音、そして「高さ」のクリアネスへと至る音響設計で、それぞれは異なる位相で鳴りながらも全体としての有機的な統一性があるというもの、とまずは定義することができます。加えて各音の(つまりすべての音の)非常な表現力で、これはやはり人間の声が基本になっていると思うのですが、これ以上ない繊細さからダイナミックさに至るその表情の豊かさも必須条件と言えるでしょう。本作はこの条件を十全に備えつつ、サントス後期特有のストイックなまでの音の密度が素晴らしい一本となっています。

撥弦には強めのしかし心地良い反発感がともない、そこからあの弾性感のある魅力的な音像が瞬時に表れてきます。それは鳴っているというよりも在るという感覚に近いもので、声のような肌理を持ち、明と暗の表情を持つ、まさしく楽音と呼ぶにふさわしい深いニュアンスを備えたものとなっています。発音されたまま霧消してゆくような音ではなくしっかりとした質量があり、終止の瞬間まで充実しているので、自然に旋律は有機的なうねりを生み出してゆきます。あらゆる音楽的な身振りに俊敏に対応する機能性の高さ、多声音楽における対位法の明確な彫りの深い響きも見事。

この「多様な」製作家にとってのスタンダードとなる一本だと明言することは控えますが、彼のあと、(直接の師弟関係はありませんでしたが)その唯一の直系と言えるマルセロ・バルベロ1世、そしてアルカンヘル・フェルナンデスへと続いてゆく美学の原型をしっかりと聴くことのできる名品です。

製作年を考慮するととても良好な状態を維持した一本です。表面板は割れ修理の履歴はなく、おそらくかなり前に一度セラックによる上塗りなどはされた可能性はありますが、それにより現状では弾きキズ等はいずれも軽微で浅いものにとどまっています。サウンドホール縁近くに3mmほどの打痕を部分補修した跡が2か所ありますが外観を損ねるものではなくほとんど目立ちません。また横裏板もおそらく過去に再塗装がされた可能性はありますが、木目の節の隙間を部分的に補修した箇所が数か所、それぞれ小さなものですがあります。また高音側ボトム付近に7センチほどの割れ補修歴がありますが、適切な補修がされており、現状で問題ありません。やはり全体にきれいな状態を保っていると言えます。ネックはほんのわずかに順反りですが標準設定の範囲内、フレットも1~3Fでわずかに摩耗していますがこちらも演奏性には全く影響ありません。ネック形状はほぼラウンドに近いCシェイプでやや厚めの設定。弦高値は3.0/4.0mm(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰は2.5~3.0mmあります。

新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

区分 輸入クラシック 新作
製作家/商品名 アントニオ・マリン・モンテロ Antonio Marin Montero
モデル/品番 Model/No. Modelo E No.201
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弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2025年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option ハードケース グレー
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板/セラック
   :横裏板/セラック
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.0mm
   :6弦 3.9mm

〔製作家情報〕
アントニオ・マリン・モンテロ Antonio Marin Montero 1933年スペイン、グラナダ生まれ。世界有数のギター製作の街と言えるグラナダの中心的存在として、国内外の多くの後進の指導にあたり、その広範にわたる深い影響力などからも、現在スペインギター製作界最高のマエストロと呼ぶにふさわしい名工です。

家具職人として出発し、のち1959年より同地の製作家エドゥアルド・フェレールの工房に入り製作を学びます。1961年には同工房出身のマヌエル・ベジードとともに共同の工房を立ち上げ、まずはキャリアをスタートさせます。その後独立し製作家としての評価も高めてゆきますが、1977年にある日本人発明家の紹介でフランスの名工ロベール・ブーシェ(1898~1986)との知遇を得て、その作風を大きく変化させていきました。このフランス最大の巨匠はマリンの非凡な才能をすぐに見抜き、その後自身がグラナダに赴いたりまたマリンをフランスに招くなどして親身にギター製作についてのアドバイスを与えています。マリンはもともとアンダルシア地方色の濃いギターを製作していましたが、ブーシェとの邂逅を機に、楽器としてより高い芸術的普遍性を追及してゆきます。そうして生まれたブーシェモデルは音響と造作の両方に於いて比類ない高みに達し、その後のグラナダを代表する名品として現在不動の評価を得るに至っています。

ブーシェとの出会いのあと、1979年には有名なアルハンブラ宮殿から市街地へとカイデロ坂を下りきったところの角の場所に工房を移し、これが現在まで続いています。甥のホセ・マリン・プラスエロに加え1989年からはホセ・マリンの妹婿であるホセ・ゴンサレス・ロペス、さらに2009年には孫であるホセ・アントニオ・コリア・マリンも工房スタッフに加わり(現在は休止)、グラナダのみならずスペイン屈指の名門工房として極めて精力的な製作を行っていましたが、2025年に製作を引退。その後はホセ・マリンとゴンサレス・ロペスが同工房を運営しています。

氏の人柄を慕いそしてその製作技法を学ぼうと世界中から多くの若き才能がグラナダに集まるようになり、同地はギター製作の国際都市のような様相さえ帯び始め、その影響力はさらに拡がりをみせています。2017年から同地で開催されているGranada Guitar Festivalでは氏の名前を冠した国際製作コンクールが併催されています。

【楽器情報】
アントニオ・マリン・モンテロ製作 Modelo E 2025年製作 No.201 新作です。工房の正式なアナウンスはありませんが、マエストロ引退前最後の作品になります。


新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

区分 輸入クラシック オールド
製作家/商品名 アルカンヘル・フェルナンデス Arcangel Fernandez演奏動画あり
モデル/品番 Model/No.
001_020_arcangel_03_171_01
弦長 Scale Length 655mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 1971年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option ハードケース 黒
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ポリウレタン
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 3.0mm
   :6弦 4.0mm

[製作家情報]
アルカンヘル・フェルナンデス Arcangel Fernandez 1931年スペイン、マドリッド生まれ。
マヌエル・ラミレス、サントス・エルナンデスから続くマドリッド派の哲学を真に継承し、頑ななまでにそれを護り通したほとんど唯一の職人であり、その芸術性においても極点を示した20世紀後半のスペインを代表する製作家です。

少年時代は映画俳優志望で実際に数本の映画にも出演、13歳になると家具職人として働くことになり、同時にフラメンコギターの演奏も始めるようになります。かなりの腕前だった彼は兵役後プロギタリストとしての道をまずは模索しますが、1954年に当時サントス・エルナンデス(1874~1943)の後継者とされていたマルセロ・バルベロ1世(1904~1956)の知己を得てその工房に足繁く通うようになると、この名工のすすめ(というよりバルベロ自身の希望もあって)で弟子となりギター製作を学ぶことになります。アルカンヘルは師の作るギターに強い興味を抱くようになり、持ち前の探求心で加速度的に製作の腕前を上げ瞬く間に職人として成長してゆきますが、バルベロは1956年に52歳の若さで他界してしまいます。わずか2年間に学んだことを糧に、唯一の弟子であったアルカンヘルはバルベロの残された注文分のギターをすべて製作した後、1957年に師の工房の近くヘスス・イ・マリア通りに工房を設立し、自身のブランドをスタートさせます。この創業時からアルカンヘルの職人としての充実度はすさまじいほどで、造作と音響の両方において若さゆえの甘さなどみじんもなく、透徹した精神が隅々まで行き渡った名品を作り出します。

1960年代に入るとバルベロ1世の息子マルセロ・バルベロ・イーホ(1943~2005)がスタッフに加わり、同じ工房でそれぞれが製作を担当するシステムを確立します。アルカンヘル自身のラベルによるものはクラシック、フラメンコそれぞれ一貫してワンモデルのみを製作。それ以外には工房品(「Para Casa Arcangel Fernandez」ラベル)としてバルベロ・イーホやマヌエル・カセレス、ペドロ・バルブエナらが製作を担当しての出荷もしています。この「アルカンヘル工房品」として出荷されたものも完全手工品であり(ラベルには担当製作者の個人名がプリントされています)、極めて高いクオリティのもので評価も高く、現在中古市場でも人気のアイテムとなっています。

アルカンヘルの造作、木材の選定、そしてなによりも音響に対する一切の妥協を排した製作姿勢は彼の人柄もあいまって孤高の趣を呈し、楽器はそのあまりの完成度の高さゆえに、演奏者に非常な技術の洗練を要求するものとなっております。それゆえにこそ多くのギタリストを刺激し続けている稀有なブランドですが、2011年に製作を引退。現在ではますます稀少となっている名ブランドの一つです。


[楽器情報]
アルカンヘル・フェルナンデス 1971年製 クラシックモデル Usedの入荷です。ポリウレタンの塗装でやや濃い目のオレンジ着色がされた松の表面板などの外観的仕様は同じスペイン、マドリッドで当時マーケットを席巻していたホセ・ラミレスの影響が見て取れ(実際にアルカンヘルは’Para Casa Arcangel’ ラベルで同じ工房のマルセロ・バルベロ・イーホをはじめ、マヌエル・カセレスやペドロ・バルブエナなどラミレス工房での優秀な職人を採用して工房品の拡販を行っていたなどマーケティング戦略的にもかなり共通する部分、というかアルカンヘル本人のラミレスへの目くばせを強く感じさせるところが多くあります)、同時に内部構造においても彼の定石となっている力木構造(師マルセロ・バルベロ1世から受け継いだもの)とは異なるものが本作では採用されています。横裏板はブラジリアン・ローズウッド仕様ですが、アルカンヘルがクラシックモデルの基本仕様として設定していたブラジリアン・ローズウッドは彼自身の厳しい選定を経たどれも極上のもので、本作のブラジリアンもやはり素晴らしく良質なものがセレクトされています。

アルカンヘルの力木配置は基本6本(フラメンコは5本)の表面板のセンターに寄り添うようにして配置された強固な扇状力木と広く間をあけたクロージングバーで、これがあの独特の強い粘りと比類ない密度を持った発音につながってゆくのですが、本作では扇状力木は左右対称7本が設置され、その一本一本はサイズもおよそ半分になっています。ボトム部にはこれらの先端を受け止めるようにハの字型に配置された2本のクロージングバー、駒板位置にはほぼ横幅いっぱいに設置された薄い補強板で、これらの部品もやはり厚みなどのサイズを小さくしたものを設置しています。サウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)のハーモニックバーは各一本が設置され、こちらは本数もサイズも通常通りの仕様となっています。レゾナンスはGの少し上に設定されています。

アルカンヘルらしい、音圧のあくまでも自然な高さとその迫力、「揺るぎない」重心設定と低音~中低音~高音の自然で完璧なバランスがまずは見事。やや強めの粘りと反発感をもった発音は撥弦の瞬間に充実し整った音像となって現れ、その点としての持続の濃密さゆえに旋律が実にすっきりと、しかし有機的に線としてのうねりを生み出してゆきます。響箱が十全に鳴っていますが余計なエコー感はなく、そしてそれゆえに和音や多声メロディーにおける各音各声部のアイデンティが際立ち、それが上述の完璧な音響バランスの中で表れてくるので、奏者の楽曲の和声的な構築と彫りの深い表現の要求に十全に応えてくれます(これはアルカンヘルのギターすべてに共通する音響機能的特徴だと言えます)。決して華美に過ぎず渋めの音色ですが、その繊細な変化の中にスペインギターならではの叙情がたっぷりと聴かれる(表現できる)ところがなんとも心憎い。

先述の構造的な相違からか、本作ではアルカンヘルの、あのあまりの適切さゆえに一切の妥協を排したようなストイックな厳しさとは趣を異にして、音像にはやや角の取れたふっくらとした触感があり、発音における反発感も比較的に軽めなものなので、どこか柔和な優しさを感じさせる魅力的な一本となっています。

割れなどの大きな修理履歴はありません。表面板は指板両脇やボトム付近に打痕やスクラッチ痕が数か所あります。駒板下部分に保護シートの脱着跡がかすかに残っています。横裏板は演奏時の衣服による摩擦あとがわずかに見られるほか、胸の当たるエリアに保護シートの脱着跡がかすかに残っていますが外観を損ねるほどではありません。ネック裏は全体に若干の塗装の擦れがあり一部に剥がれがありますが問題のないレベルと言えます。ネックはとても良好な状態を維持しています。フレットは1~7フレット(特に1~2フレット)で摩耗見られますが現状では演奏性に影響はなく継続しての使用に問題はありません。ネック形状はDシェイプのやや薄めのフラットな形状でコンパクトなグリップ感。弦高値は3.0/4.0mm(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰は2.0~3.0mmありますのでお好みに応じてさらに弦高を低くすることも可能です。重量は1.65㎏。

表面板のちょうど1弦12~19フレットの真下部分にはスリットが入れてありますが(指板の下に隠れた部分なので表からは見えません)、これは指板と表面板が接するエリアの木の伸縮による割れ防止のために製作時に意図的に処理されたもので、出荷後に生じたものではありません。






新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

区分 輸入クラシック 中古
製作家/商品名 ビセンテ・カリージョ Vicente Carrillo演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. インディア エステューディオ INDIA ESTUDIO
001_carrilloV_02_208
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2008年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides インディアンローズウッド Solid Indian Rosewood
付属品 Option スーパーライトケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板 ポリウレタン
   :横裏板 ポリウレタン
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.2mm
   :6弦 3.8mm

〔製作家情報〕
1744年より代々続くギター製作の家系に生まれた当代ヴィセンテ・カリージョ Vicente Carrillo(1963~)は、著名なギタリストや弦楽器職人のアドバイスを積極的に取り入れると共に、精力的にその楽器の紹介にも取り組み2010年にはスペインの工芸家技術賞を獲得しています。良質なクラシックギターも製作していますが、特に彼のフラメンコギターは愛好者が多く、パコ・デ・ルシアやトマティートも所有していることで知られています。近年は名手カニサレスなどの使用によりますます世界的にシェアを拡大しているスペイン、クエンカの老舗ブランドです。                           

〔楽器情報〕 
ヴィセンテ・カリージョ製作 インディア・エステューディオ 2008年製 Used の入荷です。表面板はドイツ松、横裏板はインディアンローズウッド仕様のクラシックモデル。Estudioの名の通り「入門モデル」と位置づけられるもので、その機能性(音量の豊かさ、発音における反応の速さ)や演奏性(左手のグリップ感、弦のテンション感覚)において、アーティストからの厳しいフィードバックやモダンスタイルの設計なども柔軟に取り込みバランスフルな一本にまとめてしまう力量も持つ彼だけに、他のブランドの追従を許さぬような「ちょうど良い」着地点が見極められており、実に弾き心地のよいギターとなっています。加えていかにもスペイン的な明朗な響きも自然に備わっており、どのジャンルの音楽にも対応できるスタンダードな音色もまたこのブランドらしい。

カニサレスモデルなどでは格子状の力木構造を採用するなど現代的なアプローチもしていましたが、本作ではスタンダードな扇状力木の設計になっています。サウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に1本ずつのハーモニックバー、このうち下側の方のバーの中央部から高音側横板に向かって斜めに下がってゆくように設置された1本のトレブルバー的な力木と、これとは別に扇状に配置された5本の力木、ボトム部でこれらの先端を受け止めるようにハの字型に配置された2本のクロージングバーという全体の設計、レゾナンスはF#~Gの合い札に設定されています。

割れ等の大きな修理や改造歴はありません。表面板は高音側の指板脇からサウンドホールにかけて、ボトム部分の縁に沿って低音側~高音側まで弾き傷や打痕が見られます。また駒板下には1弦と3弦部分に弦飛び跡があるほか全弦のエリアで弦交換時のキズがあります。横裏板は全体に衣服による細かな摩擦跡やスクラッチ痕があり、また塗装は湿度の影響などによりやや白化していますが継続しての使用には問題ありません。ネックはほんのわずかに順反りですが標準設定の範囲内、ネック形状は薄めのDシェイプでフラットな設定になっておりコンパクトなグリップ感。弦高値は3.2/3.8mm(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰は2.0~2.5mmあります。スーパーライトケース(ブラック)付属。




新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  198,000 円
注文数 :   

区分 輸入クラシック 中古
製作家/商品名 ペール・ハルグレン Per Hallgren
モデル/品番 Model/No. オリジナルモデル No.281
001_HallgrenP_02_221
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スウェーデン Sweden
製作年 Year 2021年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides インディアンローズウッド Solid Indian Rosewood
付属品 Option ハードケース(HISCOX)
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板 セラック
   :横裏板 セラック
糸 巻:シェラー
弦 高:1弦 2.9mm
   :6弦 4.0mm

[製作家情報]
ペール・ハルグレンPer Hallgren スウェーデンの製作家。1986年より製作を始める。当時スウェーデンでは楽器製作に関する公的な教育機関がなく、ペール氏曰く「あまり上質ではない」ギターメーカーから情報をえるのがやっとというような環境であったため、ほぼ製作ガイドブックなどを頼りに独学で製作を学んでいました。1990年代にカーディフ大学のベルナール・リチャードソン博士の知遇を得て、特にギターの音響学に就いての博士の膨大な研究成果を実地に学ぶ機会を得たことが、彼の最大の契機となります。もともとスペインのトーレスから始まる伝統的な工法に深く傾倒していた彼ですが、そこに現代のテクノロジーを用いての科学的なアプローチ、同国のすぐれたギタリストたちの交流と頻繁な意見交換による実践的なデータの収集、そして彼独自のセンスによって新たな音響として帰結させており、それはスペイン的伝統が北欧の感性風土のなかで洗練、再構築されたかのような鮮烈さまとったものとなっています。また外観的にも細部まで精緻を極めた造作と洒落た意匠(ヘッドシェイプ、ロゼッタ、ラベル等々)、セラックニスの繊細な仕上げはどれも特筆すべきもので、上記のデザインには彼が愛するスペインギターの巨匠たちへのオマージュと同時に、北欧独自の歴史的な意匠などが盛り込まれ、非常に美しいものとなっています。

スウェーデン国外にはこれまで出荷されたことがなく、ヨーロッパにおいても「知られざる名工」となっていた彼ですが、同国のギタリスト、イヨラン・セルシェルが近年コンサートギターとして使用し、またMartin Fogel氏やPer-Olov Kindgren氏などのギタリストたちが彼のギターを称賛していることからようやくその名が注目を集め始めています。


[楽器情報]
ペール・ハルグレン 2021年製 No.281 Usedの入荷です。 伝統的なスタイルと科学的なアプローチ、そして彼自身の北欧的な感性によって仕上げられた、清爽な力強さに満ちた一本。ベルナール・リチャードソン博士による音響学研究が彼のキャリア初期において道標となったことは自身によって語られるところですが、そのリチャードソンもまた、楽器にとっての良い音響とは最後は感性的な判断によって決定的となるとハルグレン氏に強くアドバイスしていることは興味深く、特別な示唆に満ちていると言うべきでしょう。そして実際に氏は楽器を成形し弦を張った段階で、塗装による仕上げを行う前におよそ数か月をかけて自ら試奏し、楽器のフィジカルな反応に極限まで自身の感性を研ぎ澄ませながら構造部分への最終的な精錬を行うのだとのこと。

結果完成したそのモデルは、緻密に構築された音響バランス、繊細さ、力強さ、身振りと表情、そのそれぞれの幅広く豊かな振幅を備えたものとなっており、深く伝統的で、そして完全に新しい。例えばスペインギターにおける、各音の微妙な凹凸感が全体に独特の響きの肌理やパースペクティブ(高音のメロディの前景化など)を生み出すのに対し、ここでハルグレン氏が構築しているのはすべての音が等しく前景化するようなプロジェクションを持ちながら、各声部がその明確な彫塑性によって声部ごとのアイデンティティを明確化しているような音響で、言いかえれば歌と伴奏がそれぞれ同じ強度を持っているのにお互いに抵触することのないような、その意味で極めて(モダンギターの方向性とは全く異なる)現代的なフェイズ感を持った音響設計となっています。

内部構造も基本的にスペイン伝統工法をベースとした扇状力木配置。しかしそのそれぞれの配置関係は独特のもので、それぞれの間隔、角度、長さが微妙に異なる上、サウンドホール下のハーモニックバーの微妙な傾斜、ボトム部のクロージングバーが高音側に一本のみ配されしかも着地点がボトム中央ではなく低音側にやや寄った位置になっているなど全体に細かに計算された左右非対称の配置。更には裏板のバーに関しても通常の3本のバーの他、ラディアル状(放射状)配置された力木が別に設置されており、その一部がバーをトンネル状に貫通し交差しています。レゾナンスはG#の少し下に設定されています。

全面セラック塗装の極めて美しい仕上げで、ロゼッタは北欧の伝統的な意匠をモチーフにしたものだとのこと。ネックはややラウンドがかかったDシェイプタイプ。糸巻きはドイツの高級糸巻きシェラー社製を装着。表面板に数か所の軽微な弾きキズが見られるほかはわずかに衣服等の擦れあとがみられるのみで、大変に良好な状態です。HISCOX ハードケース付属。




新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

区分 輸入クラシック 中古
製作家/商品名 ホセ・ラミレス 3世 Jose Ramirez III
モデル/品番 Model/No. 1a No.15864
001_joseramirez_03_181_01
弦長 Scale Length 664mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 1981年
表板 Top 杉 Solid Ceder
横裏板 Back & Sides インディアンローズウッド Solid Indian Rosewood
付属品 Option ハードケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板 ポリウレタン
   :横裏板 ポリウレタン
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.5mm
   :6弦 3.5mm

[製作家情報]
ホセ・ラミレス Jose Ramirez スペイン、マドリッドのクラシックギターブランドで、ホセ・ラミレス1世(1858~1923)の時代から現在のホセ・ラミレス5世まで、1世紀以上に渡りスパニッシュギター製作史のなかで最も重要なブランドの一つとしてその名を刻み続けており、いまなおワールドワイドにマーケットを展開する工房です。

なかでもとりわけ評価が高く「Ramirez dynasty」 と言われるほどに豊饒の時代とされたホセ・ラミレス3世(1922~1995)の時期に製作されたギターは、革新的でありながら幅広いポピュラリティを獲得し、世界中のギタリストとギターファンとを魅了し続けました。1950年代末から1960年代、パウリーノ・ベルナベ、マリアーノ・テサーノスといった名職人が職工長として働き、高級手工品の品質を維持しながら大量生産を可能した独自の工房システムを確立します。そして1964年にこのブランドのフラッグシップモデルとして世に出した「1A」は、表面板にそれまでの松材に代わって杉材を使用、胴の厚みを大きくとり、横板は内側にシープレス材を貼り付けた二重構造、弦長は664mmで設定(通常は650mm)、さらに塗装には従来のセラック塗装からユリア樹脂のものに変更し耐久性を飛躍的に増すとともに、「ラミレストーン」と呼ばれる独特の甘く艶やかな音色を生み出し、真っ赤にカラーリングされた印象的な外観と相まってクラシックギター史上空前のポピュラリティを獲得することになります。

これらラミレス3世がクラシックギターに対して行った改革はマーケット戦略の面でも、また製作の面でも実に独創的でしかも時代の要請に十全に応じたもので、のちのギター製作全般に大きすぎるほどの影響を及ぼしたのと同時に、まさにクラシックギターのイメージを決定するほどに一世を風靡しました。

ラミレス3世の息子4世(1953~2000)は18歳の時に父ラミレス3世の工房にて徒弟として働くようになり、1977年には正式に職人として認められます。1988年には妹のアマリアと共にブランドの経営を任されるようになり、父の製作哲学を引き継ぎながら、より時代のニーズに則した販売戦略(エステューディオモデルの製作、標準的な650mmスケールの採用等々)を展開しさらにシェアを拡大してゆきますが、3世亡き後わずか5年後の2000年にこの世を去ります。

4世亡きあとアマリアは彼の意を継いでより柔軟な商品開発、生産ラインの監修、そして4世の子供たち、クリスティーナとホセ・エンリケの二人の姉弟の工房スタッフとしての教育に心血を注ぎます(二人は2006年から工房で働き始めています)。現在二人は正式にブランドを継承し、クリスティーナ(グラフィックデザイナー、音響技術者としての資格も有する)がマーケティングプロジェクト全般を、ホセ・エンリケが製作と工房運営を担当しています。

名手アンドレス・セゴビアの名演と共にその音色が記憶に残る3世と4世の時代につくられたモデルは現在も人気があり、特に製作を担当した職人のイニシャルが刻印されていた1960年代のものは往年のファンに愛奏されています。


〔楽器情報〕
ホセ・ラミレス3世のフラッグシップモデル「1A」のインディアンローズウッド仕様 No.15864 1981年製Usedの入荷です。ボディ内部に数字「9」のスタンプがあり、これはラミレスのオフィシャルリストではJuan Garcia Rey(JG)製作となっています。このモデルの基本形は1964年に出来上がり、それは1986年頃を境として弦長を664mmから650mmに、またボディサイズやネック仕様もそれに即したサイズへと変更するまで同じ仕様で製作され続け、世界中で大変な人気を博しました。しかしながら1960年代、そして1970年代と比較して1980年代前半に至るまでの時期においても、やはり時代の要請に応じてかいくつものマイナーチェンジが行われており、それぞれ年代ごとに異なる特徴のあるギターとなっています。

1960年代の末頃から70年代のラミレスではネックのボディに対する差し込み角が深くなり、同時に指板は6弦側から1弦側にかけてかなりの傾斜角で設定され、その結果弦高値が低音から高音かけて一気に低くなってゆくような独特の演奏性を確立します。またこれによって全体の立体感と音圧における迫力が更に増大し、この時期のコンサートギターにおける一つの定式を作り上げたと言えます。

本作は1981年製作、直前の1970年代の物理的な仕様の面でも音響の面でもダイナミックな時期を経過して、特に演奏性の面でよりユーザーニーズに近づけた設定値で着地されています。独特の生々しさを備えた音の肌理は洗練され、整い、軽快ささえも感じさせる響きとなっているのですが、「ラミレストーン」最大の特徴であるロマンティックな表情と艶やかな質感はそのままに、同時に奏者のタッチ感覚に寄り添うような演奏性が追及されているのは嬉しいところ(70年代までのラミレスはそのダイナミックな音の身振りゆえに、演奏がしばしば困難と多くの人は感じたと思います)。低音の音圧とほぼ同等かと思われるほどに強い高音、その迫力、ポリフォニックな演奏における彫りの深い音響とその余韻などはやはりこのブランドならではでしょう。

表面板内部構造は1A モデルの基本形を踏襲しており、サウンドホール上下に一本ずつのハーモニックバー、そしてそのうち下側のバーの中央で(つまりサウンドホールのちょうど真下のところで)低音側から高音側に向かって下がってゆくように斜めに交差する一本のバーを設置。そしてその下のボディ下部は6本の扇状力木がセンターの1本を境にして高音側に2本、低音側に3本を配し、ボトム部分でそれらの先端を受け止めるように2本のクロージングバーがハの字型に配置されています。ブリッジ位置には駒板よりも長いパッチ板が貼られています。レゾナンスはG#の少し上に設定されています。

表面板のブリッジ下からボトムにかけて2か所、高音側と低音側に割れ補修歴があります(内側よりパッチ補強あり)、その他は年代相応の弾き傷や打痕等はありますが、外観を損なうことなく、横裏板も衣服等による軽微な摩擦あとのみとなっており、全体にきれいな状態を保持しています。ネックは真っ直ぐを維持しており、フレットも1~8フレットで若干の摩耗見られますが演奏性には全く問題のないレベルです。指板面はクラシックとしてはやや強めのラウンド加工、そして6弦側から1弦側にかけて強く傾斜させて低音側から高音側へと一気に弦高が低くなってゆくような感覚で、さらには1970年代のラミレスと異なりネックの差し込み角がやや浅く設定されているため、弦の張りは意外にもソフトな感触。ネックは普通の厚みのDシェイプでフラットな形状。弦高値は2.5/3.5mm(1弦/6弦 12フレット)で設定されており、総じて左手の演奏性が十全に追求されています。あくまで664mmスケールでのスタイルにこだわりつつ弾きやすさを求める方にはおすすめの一本。糸巻はGOTOHのリラモデル(フステロタイプ)に交換されています。



新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

区分 輸入クラシック 中古
製作家/商品名 ホセ・ラミレス Jose Ramirez
モデル/品番 Model/No. C-650 オーディトリオ トラディシオナル X0-066
001_joseramirez_04_211
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2011年
表板 Top 杉・ノメックス ダブルトップ Ceder/Nomex
横裏板 Back & Sides インディアンローズウッド Solid Indian Rosewood
付属品 Option ハードケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板 ポリウレタン
   :横裏板 ポリウレタン
糸 巻:ラミレス
弦 高:1弦 2.9mm
   :6弦 4.0mm

[製作家情報]
100年以上続く歴史あるスパニッシュギターブランド ホセ・ラミレス Jose Ramirez。ホセ・ラミレス1世(1858~1923)の時代から現在のホセ・ラミレス5世まで、1世紀以上に渡りスパニッシュギター製作史における重要なブランドの一つとしてその名を刻み続けており、いまなおワールドワイドにマーケットを展開する工房です。

なかでもとりわけ評価が高く「Ramirez dynasty」 と言われるほどに豊饒の時代とされたホセ・ラミレス3世(1922~1995)の時期に製作されたギターは、革新的でありながら幅広いポピュラリティを獲得し、世界中のギタリストとギターファンとを魅了し続けました。1950年代末から1960年代、パウリーノ・ベルナベ、マリアーノ・テサーノスといった名職人が職工長として働き、高級手工品の品質を維持しながら大量生産を可能した独自の工房システムを確立します。そして1964年にこのブランドのフラッグシップモデルとして世に出した「1A」は、表面板にそれまでの松材に代わって杉材を使用、胴の厚みを大きくとり、横板は内側にシープレス材を貼り付けた二重構造、弦長は664mmで設定(通常は650mm)、さらに塗装には従来のセラック塗装からユリア樹脂のものに変更し耐久性を飛躍的に増すとともに、「ラミレストーン」と呼ばれる独特の甘く艶やかな音色を生み出し、真っ赤にカラーリングされた印象的な外観と相まってギター史上空前のポピュラリティを獲得することになります。

これらラミレス3世がクラシックギターに対して行った改革はマーケット戦略の面でも、また製作の面でも実に独創的でしかも時代の要請に十全に応じたもので、のちのギター製作全般に大きすぎるほどの影響を及ぼしたのと同時に、まさにクラシックギターのイメージを決定するほどに一世を風靡しました。

ラミレス3世の息子4世(1953~2000)は18歳の時に父ラミレス3世の工房にて徒弟として働くようになり、1977年には正式に職人として認められます。1988年には妹のアマリアと共にブランドの経営を任されるようになり、父の製作哲学を引き継ぎながら、より時代のニーズに則した販売戦略(エステューディオモデルの製作、標準的な650mmスケールの採用等々)を展開しさらにシェアを拡大してゆきますが、3世亡き後わずか5年後の2000年にこの世を去ります。

その後もアマリアを中心に柔軟な商品開発を継続しますが、2000年代以降はむしろ名手アンドレス・セゴビアの名演と共にその音色が記憶に残る3世と4世の時代につくられたモデルに人気が集中するようになり、特に製作を担当した職人のイニシャルが刻印されていた1960年代のものは往年のファンに現在も愛奏されています。


〔楽器情報〕
ホセ・ラミレス C650 Auditorio Tradicional(Class 1A)2011年製 X0-066 中古の入荷です。ちょうどこの年2011年に開発し販売されたモデルで、表面板はダブルトップ、指板は高音側20フレット、指板は12フレットからエンド部分までの部分が表面板からやや盛り上がったように設定されているいわゆるレイズドフィンガーボード仕様となっており、ラミレスがモダンギターの主要なスペックを取り入れたことでも話題になったモデルです。ダブルトップはNomex という蜂の巣状の化学繊維シート(Dupont 社が開発した、耐熱性、耐炎性に優れており、あらゆる電気絶縁要件を満たすとされる素材で、航空宇宙業界や交通インフラなどに世界中で採用されている)を2枚の杉材でサンドイッチ型に貼り合わせることで形成される表面板のことで、高い音圧とレスポンスの速さ等の機能的な特徴が際立っており、主にコンサートギタリストに重用されることの多い設計です。

表面板内部構造は、サウンドホール上下に一本ずつ配されたハーモニックバー、そしてそのうち下側のバーのちょうど中央で(つまりサウンドホール真下の位置で)交差するようにして、高音側から低音側に斜めに下りてゆくようにもう一本のバーを設置。この3本のバーのそれぞれ低音側には長さ4センチ高さ1㎜ほどの開口部が設けられています。6本の扇状力木がセンターの1本を境にして高音側に2本、低音側に3本配されており、それらをボトム部で受け止める2本のクロージングバー、そして駒板の位置に貼られたパッチ板という全体の配置で。レゾナンスはG#の上に設定されています。上記の構造はラミレスの「1A」モデルの基本構造がそのまま採用されており、ラミレスがあくまで音質や音色的特徴としてのブランドカラーを保持しつつ、モダンスタイルの設計を取り入れ、より時代の要請にフィットしたモデルを打ち出した形となっています。

ダブルトップに特徴的なある種「打楽器的」ともいえる迫力よりも、従来のラミレスの音量をそのまま増幅させたような響き。全体は高音が前景化するような音響バランスで、中低音~低音は重厚さというよりも強さですっきりと高音を支えるように鳴り、結果メロディーを際立たせ濃密に歌わせるラミレスらしい特徴がここでも聴くことが出来ます。

割れ等の大きな修理履歴はありません。表面板は全体に1~3mmほどの浅い打痕が点在しており、特に低音側の縁部分は若干のスクラッチ跡なども含めやや傷が集中して見られます。横裏板は衣服等による細かな摩擦跡のみとなっており比較的綺麗な状態です。ネックは真っ直ぐっを維持しており、フレットは1~5フレットでやや摩耗見られますが現状で演奏性に影響はありません。ネックシェイプも仕様に合わせてか、このブランドのとしてはかなり薄めのDシェイプで角の取れた形状に作られており、コンパクトなグリップ感。弦高値は2.9/4.0㎜(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰は1.5~2.0mmあります(現状下敷きを設置しており、その状態での設定値になります)。重量は1.70㎏。オリジナルハードケース付属(一部留め具に欠損ありますがケースとしての使用には影響ありません)

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区分 輸入クラシック オールド
製作家/商品名 ホセ・ヤコピ Jose Yacopi
モデル/品番 Model/No. No.1343
001_Jyacopi_1_03_174_01
弦長 Scale Length 650mm
国 Country アルゼンチン Argentina
製作年 Year 1974年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option ハードケース 茶
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板/セラック
   :横裏板/セラック
糸 巻:オリジナル
弦 高:1弦 2.6 mm
   :6弦 3.4mm

[製作家情報]
ホセ・ヤコピ(1916~2006)。スペインのビトリア生まれ。父親のガマリエル・ヤコピの工房に入り、18歳の時に最初のギターを製作しています。1949年には家族でアルゼンチンのブエノス・アイレスにほど近いサン・フェルナンドに移り住んで工房を開き、そこで生涯ギターを作り続けました。最初は父親と同様にアントニオ・デ・トーレスを規範とした伝統的なスペインギターを製作していましたが、移住する直前の1947年ごろから父親と共に発案した、通常とは逆方向に放射状に配置された扇状力木構造を採用するようになり、これがこのブランドの特徴となります。本国アルゼンチンではその需要の増大に対応するために工房品含め年間約300本のギターを出荷していた時期もありますが、最上位モデルはその1割ほどで、良質な材を使用して本人が製作しています。

非常に独特な音響と音色を備えており、中低音から低音にかけての重厚で柔らく、奥行きのある深い響きと引き締まって艶やかな高音との対比とバランスが素晴らしく、ポリフォニックな曲を演奏した時の立体感は他のギターでは味わえない魅力があります。また音色には南米的な澄んだ色気があり、これが古典と現代の両方の雰囲気を併せ持つことから、クラシック奏者からポピュラー音楽までの幅広いユーザーに愛されてきました。マリア・ルイサ・アニードやエドゥアルド・ファルーらが愛用し、また近年ではボサノヴァや南米音楽の愛好家にも絶大な支持を受けています。
現在は息子のフェルナンド・ヤコピが工房を継いでいますが、ファンの間ではやはり1960年代から亡くなる前の1990年代までのJose本人による楽器に人気が集中しています。

[楽器情報]
ホセ・ヤコピ1974年作Usedです。

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区分 輸入クラシック 中古
製作家/商品名 オリヴィエ・ファントン・ダンドン Olivier Fanton d’Andon演奏動画あり
モデル/品番 Model/No.
001_OlivierFD_02_208
弦長 Scale Length 653mm
国 Country フランス France
製作年 Year 2008年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides インディアンローズウッド Solid Indian Rosewood
付属品 Option セミハードケース
備考 Notes
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:表板 セラック
   :横裏板 セラック
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.0mm
   :6弦 4.0mm

フランスの伝統的なギター製作技術と現代的な感性を融合させたルシアー、Olivier Fanton d'Andon(オリヴィエ・ファントン・ダンドン)氏による2008年製の中古クラシックギターが入荷いたしました。

Fanton d'Andon氏は、フランス南部に工房を構え、精緻なクラフトマンシップと音響設計の高さで知られる気鋭のギター製作家。伝統的なトーレス〜ブーシェの流れを汲みながらも、洗練された音色バランスと繊細な表現力を備えたギターを世に送り出しています。これまでに多くのコンサートギタリストや上級奏者に愛用されており、フランス国内外で着実に評価を高めている存在です。

今回入荷した本器は、2008年製の一本。深く柔らかい音色が印象的で、特に中音域のふくらみと高音の透明感が絶妙なバランスで共存しています。ピアニッシモからフォルテシモまでのダイナミックレンジも広く、表現力を追求する奏者にとっては非常に魅力的な楽器です。

外観には年式相応の小傷や使用感がございますが、演奏性・構造面においては非常に良好な状態を保っており、即戦力の一本としておすすめできます。

音色の美しさと深み、そしてフランス的エレガンスを併せ持った逸品。個性的かつ繊細な表現を求める方に、ぜひご試奏いただきたいギターです。

ご試奏や仕様の詳細につきましては、お気軽にお問い合わせください。




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区分 輸入クラシック 中古
製作家/商品名 ローランド・シャルバトケ Roland Scharbatke
モデル/品番 Model/No.
001_RScharbatke_02_204
弦長 Scale Length 650mm
国 Country ドイツ Germany
製作年 Year 2002年
表板 Top 杉 Solid Ceder
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option ハードケース
備考 Notes
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:表板 セラック
   :横裏板 ラッカー
糸 巻:ロジャース
弦 高:1弦 3.0mm
   :6弦 4.0mm

[製作家情報]
ローランド・シャルバトケ Roland Scharbatke 1952年 ドイツ、テューリンゲン州ゴータに生まれる(カール・マルクスの有名な「ゴータ綱領批判」のゴータです)。1959年7歳の時に家族でノルトライン=ヴェストファーレン州のイーザーローンに移り、現在も彼はこの土地で製作を続けています。イーザーローンは1959年当時西ドイツ側に位置し、東ドイツのゴータから西側に移るのは(のちにベルリンの壁建設に象徴される厳しい分断が行われる前の国内情勢だったとは言え)、家族が揃って移住するには非常な困難があったようです。しかしながら幸福にも彼は家族と共にイーザーホーンに文字通り安住することができ、やがて家具職人の徒弟として働き始めます。この時ギターの演奏に熱中し同時に製作にも興味を持つようになっていた彼は1979年にまず家具職人としてのマイスター試験に合格した後、バイエルンの製作家 Gerold Karl Hannabach(1928~2015 ※彼の叔父のAnton Hannabachは弦メーカーのハナバッハを故郷チェコで創業した人物で、バイエルンに移住後にその息子Arthur が事業を引き継いでいます。Geroldは弦製造には関わらず、完全に独立して弦楽器職人としての道を歩みます)に弟子入り、すでに家具職人として一流の腕を持っていたシャルバトケは一気に楽器製作の技術を習得し、1989年には撥弦楽器製作の職人としてもマイスター試験に合格、同年に自身の工房を起ち上げブランドを開始します。

彼の楽器は何と言っても精緻な木工技術によるシンプルかつ審美的な造作とデザインが特筆されますが、あのワイスガーバーさえ凌ぐほどの多産と多ジャンルでの製作を展開した師Gerold の影響からか、音響に関しては広範な知見に基づいた独自の美学を感じさせるものになっています。スペイン=ドイツのクラシックギターの伝統をあくまでも基本として慎重に逸脱を回避しながら、ダブルトップなどのモダンギターとも一線を画す現代性を有するに至っています。

[楽器情報]
ローランド・シャルバトケ 2002年製 Used の入荷です。表面板力木配置はサウンドホール上側(ネック側)に長短2本、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバー、サウンドホール両側(高音側と低音側)はそれぞれ2本ずつの短い力木がX状に交差してハーモニックバーによって区切られた範囲を覆うようにして設置されています。表面板下部は左右対称7本の扇状力木ですが、7本のうちセンターの3本はサウンドホールの直径の幅に収まるように寄り添ってほぼ平行に設置されており、少し離れて残りの4本が扇状を形成してゆくようにして全体を配置。またスタンダードな設計ならこれらの力木を受け止めるような形でボトム部に2本のバーをV字型に配置するのですが、ここでは1本のバーが横向きに設置されて力木の先端を受け止め、さらにエンドブロックにほぼ接する位置に短いもう一本のバーを設置しています。そして駒板位置には薄い補強プレートが貼られ、その両端に近い位置からそれぞれ2本ずつの短い力木が近接する横板に向かって伸びるようにして設置されているという全体の構造になっています。レゾナンスはFの少し上に設定されています。

一つの位相の中に低音から高音までが収まるようなドイツ的と言える音響設計ですが、低音のまさに「Bass」としてのキャラクターと高音の凛とした「Voice」との明確な対比があり、特に低い重心感覚とともにたっぷりと響く低音は魅力的。基音のはっきりした音像に響箱の容量を活かした奥行きが加わり、上品なリヴァーヴ感を生み出しています。またこれは「ドイツ的」ギターとしては異質とさえ言えるほどによく歌うロマンティックな表情があり、ここに非常に鋭敏な発音機能によるスマートな音の身振りが加わり、繊細かつダイナミックな表現力を持つに至っています。ただしあえて指摘すれば特に高音でいくつかの音は共鳴が強く出てしまうところがあります。

日本美術に影響を受けたという「ミニマルな」デザインは特にスクエアなヘッドシェイプににカナダの高級糸巻ブランドRodgersによるカスタムメイド品をすっきりとインレイさせるというこだわりに表れています。また赤と茶を基調としてそこに極めて繊細な黄緑の意匠をあしらったロゼッタは杉材の渋い飴色の中に素晴らしく調和し、駒板のタイブロックは象牙に白蝶貝をインレイしたものを装着して全体の上品なアクセントとなっています。

割れや改造等の大きな修理歴はありません。表面板は指板両脇からサウンドホール周りにかけてのスクラッチあとや弾きキズ、ボトム付近に数か所の打痕等ありますが年代相応のレベルと言えます。横裏板は演奏時に胸や腕の当たる部分に塗装の擦れは見られますが、その他は衣服等によるほんのわずかな摩擦あとのみ、ネック裏に関しても全体に爪キズはあるものの浅く軽微なものなのでそれほど目立ちません。演奏性に関わる部分についても良好で、ネックは適正な状態、フレットも1~5Fでわずかに摩耗見られますが問題ありません。指板高音側は20フレット仕様。ネック形状は薄めのDシェイプでフラットな形状、弦高値は3.0/4.0mm(1弦/6弦 12フレット)に設定されています。ナットとサドルはともに象牙製で、サドルには各弦位置に深めに溝が切ってあり、弦をしっかりと固定しています(この弦の下端位置を基準にしてサドル余剰は1.0~2.0mmあります)。右手左手ともに音の反応もリニアニティも非常に優れておりその点でのストレスはほとんどありませんが、弦の張りは強めなのでお好みに応じて使用弦のテンション設定はご変更ください。重量は1.54㎏。


新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。


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