ギターショップアウラ
ようこそ ゲスト さま
会員登録 ログイン カート お気に入り
English
ポータルサイト
アウラ音楽院
アクセス
お問い合わせ
トップ > ギターカテゴリー > ギター 新入荷
ギター 新入荷   写真をクリックするとさらに大きなカタログ写真が表示されます。
区分 輸入クラシック 中古
製作家/商品名 ホセ・マリン・プラスエロ Jose Marin Plazuero
モデル/品番 Model/No. No.467
001_001_jmarin_2_02_204_467
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2004年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option ハードケース 黒
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:黒檀
塗 装:表板 セラック
   :横裏板 セラック
糸 巻:ルブナー
弦 高:1弦 2.3mm/6弦 3.3mm

〔製作家情報〕
1960年、スペイン・グラナダ生まれ。14歳で伯父アントニオ・マリン・モンテロの工房に弟子入りし、10年後の1984年より自身のラベルでギター製作を開始しました。以降現在に至るまで、アントニオと同じ工房にて製作を続け、スペインギター屈指の名品を世に送り出す工房として国際的に高い評価を得ています。
「グラナダ的音色」と聞いて多くの人が思い描くイメージに、最も円満に当てはまる製作家のひとりと言えるでしょう。豪壮さと繊細さを併せ持ち、抜けるような明朗さと深淵さを兼ね備えた音色はもちろんのこと、高い造作精度、精緻を極めた意匠、美しい塗装など、楽器としての完成度の高さにおいてもスペイン屈指の素晴らしさを誇ります。その魅力は、さまざまな音楽ジャンルの第一線で活躍する演奏家たちを刺激し続けています。

〔楽器情報〕
2004年製作、No.467。弦長は650mmに設定されています。

製作から20年が経過し、色気をまとった枯れた音色が魅力の一本です。高い瞬発性と十分な音圧を備えつつ、長年弾き込まれることで適度な粘りが加わり、他のグラナダ派ブランドには見られない独特の明暗を併せ持つ音色に仕上がっています。音の伸びも良好で、全音域にわたってバランスが取れており、レスポンスの速さも印象的です。マリン工房特有の力強く高く抜けていく感覚をしっかりと保持しながら、そこにクラシカルな翳りを内包した響きが非常に魅力的な一本です。

全面セラックニス仕上げ。糸巻きにはルブナー製を装着しています。ネックは真っ直ぐで演奏性は良好、フレットの摩耗もほとんど見られません。弦高は1弦2.3mm、6弦3.3mmと低めに調整されており、サドルの余剰も約1.5mmあるため、今後の調整にも対応可能です。弦の張りは比較的柔らかく、ネック形状も一般的で弾きやすいセッティングとなっています。

使用感はありますが、大きく目立つ傷はありません。ネック裏全体には演奏に伴う細かな傷、サウンドホール付近に軽微な弾き傷、表板ネック継ぎ目付近の高音側に浅いひっかき傷が数か所見られますが、いずれも演奏使用によるもので、外観を大きく損なうものではありません。割れ等の修理履歴はなく、コンディションは良好です。黒色のハードケースが付属します。

新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

区分 輸入クラシック 中古
製作家/商品名 ホセ・マリン・プラスエロ Jose Marin Plazuero
モデル/品番 Model/No. No.763
001_001_jmarin_2_02_213
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2013年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option ヒスコック ケース 黒
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:黒檀
塗 装:表板 セラック
   :横裏板 セラック
糸 巻:ルブナー
弦 高:1弦 2.8mm/6弦 3.6mm

〔製作家情報〕
1960年、スペイン・グラナダ生まれ。14歳で伯父アントニオ・マリン・モンテロの工房に弟子入りし、10年後の1984年に自身のラベルによるギター製作を開始。その後現在に至るまで、アントニオと同じ工房で製作を続けており、同工房はスペインギター屈指の名品を世に送り出す存在として、国際的にも高い評価を得ています。
「グラナダ的音色」という言葉から多くの人が思い描くイメージに、最も円満に当てはまる製作家の一人と言えるでしょう。豪壮さと繊細さを併せ持ち、抜けるような明朗さと深みを兼ね備えた音色はもちろんのこと、高い造作精度、精緻を極めた意匠、美しい塗装など、楽器としての完成度の高さにおいてもスペイン屈指の素晴らしさを誇ります。その楽器は、ジャンルを問わず第一線で活躍する演奏家たちを刺激し続けています。

〔楽器情報〕
2013年製作の No.763。

明るい音色を基調とし、軽い弾き味と高い瞬発性を備えたレスポンスの速さが印象的な一本です。音の伸びも良く、全音域にわたってバランスに優れています。ホセ・マリン特有のシャープな音の輪郭と、グラナダ工房ならではの力強く高く抜けていく響きが見事に表現されています。

全面セラックニス仕上げで、糸巻きにはルブナー製を装着。ネックはわずかに順反りの標準的な状態で、演奏性は良好、フレットの摩耗もほとんど見られません。弦高は1弦 2.8mm、6弦 3.6mmに調整されており、サドルの余剰も約1.5mm残されているため、今後の調整にも対応可能です。弦の張りは比較的柔らかく、弾きやすいセッティングとなっています。

製作から10年が経過しており、全体的に細かな傷が見られます。ネック裏全体には演奏時に生じたとみられる細かな擦り傷、サウンドホール付近には弾き傷と思われるひっかき傷が数か所、表面板ボトム部には浅い打痕が確認できますが、いずれも通常使用によるもので、外観を大きく損なうものではありません。割れ等の修理履歴はなく、コンディションは良好です。ヒスコックケース(黒)が付属します。

新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

区分 輸入クラシック オールド
製作家/商品名 ポール・フィッシャー Paul Fischer
モデル/品番 Model/No. 30th anniversary
001_fischerP_03_187
弦長 Scale Length 650mm
国 Country イギリス England
製作年 Year 1987年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option ハードケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板 ラッカー
   :横裏板 ラッカー
糸 巻:ロジャース
弦 高:1弦 3.6mm
   :6弦 4.1mm

〔製作家情報〕
1941年イギリス生まれ。オックスフォードに育ち、同地に工房を開きます。Robert Gobleのもとでハープシコードの製作を学び、またその他の楽器に対する造詣も深く、ヨーロッパ的な伝統に広く通暁した知性的な製作家として知られています。同国の名工デビッド・ホセ・ルビオの工房で1969年より職人としてギター製作に従事し、職工長としてPFのスタンプが許されます(PFのイニシャルが刻印されたルビオギターは現在も中古市場で愛好家の高い評価を得ています)。1975年に独立して工房を設立。最初はルビオ的な構造を踏襲したギターでしたが、これまでの研鑽とオックスフォード大学で学んだ経験をもとに、科学的な見地から音響と構造の関係を探求、独自の力木配置によるギターを製作し始めるようになります。その結果音色と音響は高度に洗練され、従来のギターでは得られなかった均整感、個性的な発音を備えた楽器となり、音響バランスにこだわる多くのプロギタリストたちから高い評価を得て、20世紀の最後に世界で最も売れたブランドの一つとなります。

〔楽器情報〕
1987年製作の「30th anniversary」モデルです。

派手さはないものの、落ち着いた音色が特徴で、長い年月を経て熟成された深みのある響きを持っています。音量は中庸ながらバランスが良く、レスポンスも反応が良いため、演奏者の意図を的確に表現できます。タッチの許容範囲も広く、弾きやすい設定となっているため、様々な演奏スタイルに対応します。

ラッカー塗装仕上げで、糸巻きにはロジャース製を装着。ネックは適度な順反りで演奏性は良好、フレットも良好な状態です。弦高値は1弦3.6mm、6弦4.1mmで調整されています。

製作から30年以上が経過しており、ラッカー塗装特有の細かいクラックが全体的に見られますが、これは経年変化による味わいでもあり、割れ等の大きな修理履歴はありません。この年月を経たからこそ得られる、枯れた音色と落ち着いた響きこそが、このギターの最大の魅力と言えるでしょう。ハードケースが付属します。

新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  440,000 円
注文数 :   

区分 輸入クラシック 新作
製作家/商品名 ジャン・ピエール・マゼ Jean Pierre Maze演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. No.60
001_JPmaze_01_224
弦長 Scale Length 650mm
国 Country フランス France
製作年 Year 2024年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides インディアンローズウッド Solid Indian Rosewood
付属品 Option バムケース
備考 Notes
新作手工品をご購入のお客様には、弊社にて弦高調整を1回無料でご利用いただけるサービス(有効期限なし)をお付けしております。
※購入時に装着されている部品(ナット、サドル)本体の調整に限ります。部品新規作成の場合には別途作成費用がかかります。
※ネック反りの調整が必要な場合は別途調整費用がかかります。

ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板 セラック
   :横裏板 セラック
糸 巻:スローン
弦 高:1弦 3.0mm
   :6弦 3.9mm

〔製作家情報〕
Jean Pierre Maze ジャン・ピエール・マゼ 1951年 フランス、ブルターニュのサン=ポル=ド=レオン生まれ。ギターには若いころから演奏と製作の両方で興味を持っていましたが生業とするには至らず、1976年パリで財務省の職に付きます。公務員としての仕事に従事するなかで、1979年当時モンマルトルに住んでいたロベール・ブーシェ(1898~1986)の知遇を得て、ギター製作を学びます。このフランス最大の名工は彼に治具の作り方から製作において必要な美学的な点に至るまで細かな指導をし、これはブーシェが亡くなる1986年まで続くことになります。1983年に最初のギターを製作しますが、ブーシェからはアマチュアにとどまり気ままに製作をすることを勧められ、公務員を続けながら年一本のペースで地道に製作を続けます。ギタリストの故稲垣稔ら日本人との交流も深く、彼の初期の作(No.5)を日本のディーラーが購入し紹介したことで、日本はマゼの名がおそらく世界で最初にブランドとして高く認知されたマーケットになります。

「アマチュア」とは思えない完成度の高さと、その寡作な態度、そして特にブーシェとの長きに渡る交流(師弟関係)ゆえ、唯一の後継者として特に日本では認識されることが多く、彼の楽器は人気を獲得してゆきます。ブーシェが1986年に亡くなった時は未完のままとなっていた師の遺作を彼が仕上げ、ブーシェ未亡人から生前夫が使用していた工具や木材の全てを譲渡されます。その後も公務員の仕事と年一本の製作ペースを続けますが、数年前に定年退職し、現在は製作に専念、年2~3本のギターを世に送り出しており、日本だけでなく世界的な需要と認知の高まりを見せているブランドです。

〔楽器情報〕
ジャン・ピエール・マゼ 製作 2024年製 No.60 新作です。表面板は松、横裏板はインディアンローズウッドの近年の彼の定型となっている仕様(2000年代最初までは横裏板が中南米ローズウッド仕様)。構造的にも音響的にも当然のことながらブーシェの影響を色濃く受けたものですが、彼はその製作哲学を深く柔軟に吸収しながら、あまり主張しすぎることのなく自らの個性と融和させており、それが自然他のブーシェフォロワーにはないカラーを生み出しているところが特筆されます。例えばダニエル・フレドリッシュやドミニク・フィールドといった同じ出自を持つと言える製作家たちがそれぞれ個性的なアプローチにより(フレドリッシュの音響工学の大胆な導入、フィールドのフレタ的強度の参照など)独自のアイデンティティを確立していき、ブーシェ的なものを自らの文脈の中にアクロバティックに変異させていったと言えるのですが、マゼにおいてそれはいかにも親しい友人同士の会話から自然に生まれたかのような親密さとフランス的な洗練があり、なによりもそれが彼の楽器を唯一なものとしています。

表面板の力木構造はブーシェ後期の7本の扇状力木と駒板位置にほぼ横幅いっぱいに設置されたトランスヴァースバーという配置を踏襲したものですが、一番低音側の力木だけがバーを通過せずにそこで止まっており、また7本の力木はそれぞれ高さや幅のサイズが異なるうえ断面形状も半円状や山型になっているなどの独自の工夫が見られます。さらにブーシェとの重要な相違点は扇状力木とトランスヴァースバーとの交差の設計に表れており、ブーシェにおいてはバーと力木とがしっかりと隙間なく組み合わさっていたのに対し、ここでのマゼの設計はバーのちょうど力木の高さと幅ぎりぎりに穿たれた開口部を力木がトンネル状に貫通するシステムとなっています。サウンドホール上側(ネック側)には2本のハーモニックバーと三角型の補強プレート(ちょうど扇状力木7本の設置範囲と相似形をトレースするように)が2本のバーの間とネック脚とバーの間に一枚ずつ貼られています。サウンドホール下側(ブリッジ側)には高音側と低音側とにそれぞれ高さ3mm×長さ4.5cmほどの開口部を設けたハーモニックバーが設置されており、7本の扇状力木のうち横板に近接した各2本の計4本がこの開口部をくぐり抜けてサウンドホール縁まで延伸しています。レゾナンスはG#の少し下に設定されています(ブーシェはA)。

口唇よりも先に喉の奥の音が出てくるような軽く前のめりな発音がなんともフランスの楽器らしい。軽い粘りを伴いながら自然につながってゆくような音と音の連なり、中低音~低音のふんわりとした響き、色彩を抑えつつも適度なコクと艶を備えた音像の繊細な力強さなどはやはり特別な魅力を放っています。表情もまたほのかに翳を含んだロマンティシズム、気取りのない知的さ、時にチャーミングなところもあり、こうしたある意味複雑な情感を自然に表出してしまうところもこのブランドならではでしょう。また機能面においても両手共に発音のリニアニティが高く、ほとんど指が動くままに音が出てくる感覚があります。

全面セラック塗装仕上げ。ネックはやや薄めのDシェイプ。弦高値は3.0/3.9mm(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰は2.0~3.0mmありますのでお好みに応じてさらに低く設定することも可能です。ブリッジ弦穴はダブルホールになっています(通常の巻き方も可能です)。糸巻はスローン製のleaf 柄プレートタイプを装着。重量は1.69㎏。
本作はマゼ氏ご本人により当店に直接持参された一本で、付属ケースは氏が本器を運ぶのにプライヴェートに使っていたBAMケースが付属しています。





新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

区分 輸入クラシック オールド
製作家/商品名 ホセ・ヤコピ Jose Yacopi
モデル/品番 Model/No. No.1456
001_Jyacopi_1_03_176_03
弦長 Scale Length 650mm
国 Country アルゼンチン Argentina
製作年 Year 1976年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option オリジナルハードケース黒
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板:セラック
   :横裏板:セラック
糸 巻:オリジナル
弦 高:1弦 3.2mm
   :6弦 4.0mm

〔製作家情報〕
ホセ・ヤコピ(1916~2006)。スペインのビトリア生まれ。父親のガマリエル・ヤコピの工房に入り、18歳の時に最初のギターを製作しています。1949年には家族でアルゼンチンのブエノス・アイレスにほど近いサン・フェルナンドに移り住んで工房を開き、そこで生涯ギターを作り続けました。最初は父親と同様にアントニオ・デ・トーレスを規範とした伝統的なスペインギターを製作していましたが、移住する直前の1947年ごろから父親と共に発案した、通常とは逆方向に放射状に配置された扇状力木構造を採用するようになり、これがこのブランドの特徴となります。本国アルゼンチンではその需要の増大に対応するために工房品含め年間約300本のギターを出荷していた時期もありますが、最上位モデルはその1割ほどで、良質な材を使用して本人が製作しています。

非常に独特な音響と音色を備えており、中低音から低音にかけての重厚で柔らかく、奥行きのある深い響きと引き締まって艶やかな高音との対比とバランスが素晴らしく、ポリフォニックな曲を演奏した時の立体感は他のギターでは味わえない魅力があります。また音色には南米的な澄んだ色気があり、これが古典と現代の両方の雰囲気を併せ持つことから、クラシック奏者からポピュラー音楽までの幅広いユーザーに愛されてきました。マリア・ルイサ・アニードやエドゥアルド・ファルーらが愛用し、また近年ではボサノヴァや南米音楽の愛好家にも絶大な支持を受けています。

現在は息子のフェルナンド・ヤコピが工房を継いでいますが、ファンの間ではやはり1960年代から亡くなる前の1990年代までのJose本人による楽器に人気が集中しています。

〔楽器情報〕
1976年製作のNo.1456です。弦長650mmで設定されています。1960~70年代の人気が高い時期の一本です。

全体にふっくらとした包容力のある木質の響きで、南米的なニュアンスたっぷりの音色が特徴です。あくまでも慎ましさを保ちながらしかし豊かに鳴っており、包容力のある低音~中低音ときりっとした感触の高音との対比に妙があります。レスポンスも良好で、ポリフォニックな曲を演奏した時の立体感は他のギターでは味わえない魅力です。

内部構造はヤコピ特有の逆扇状力木構造で、レゾナンスはG#の下に設定されています。全面セラックニス仕上げで、ブランドオリジナルデザインの口輪、オリジナルの糸巻きが装着されており機能良好です。

ネックは薄めのDシェイプで角の取れた形状、弦の張りは中庸で、両手ともストレスをあまり感じない弾きやすさです。ネックはやや順反りで演奏性は良好、フレットは適正値を維持しています。弦高値は1弦3.2mm、6弦4.0mmで調整されており、サドル余剰は0.5mmです。

製作から50年を経過した楽器としては良好な状態を保っています。表面板は細かな弾き傷、掻き傷、打痕など、横裏板は衣服等による擦れがありますが、細かく浅いものがほとんどで外観を損ねるほどではありません。塗装はおそらくオリジナルを保持しており、割れなどの大きな修理履歴はありません。おそらくフレットは交換歴がありますが、きちんとメンテナンスされてきたことが伺えます。ハードケースが付属します。

新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

区分 輸入クラシック 新作
製作家/商品名 カレル・デダイン Karel Dedain演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. Enrique Garcia inspired model
001_KDedain_02_225
弦長 Scale Length 640mm
国 Country ベルギー Belgium
製作年 Year 2025年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option ハードケース(ヒスコック 黒)
備考 Notes
新作手工品をご購入のお客様には、弊社にて弦高調整を1回無料でご利用いただけるサービス(有効期限なし)をお付けしております。
※購入時に装着されている部品(ナット、サドル)本体の調整に限ります。部品新規作成の場合には別途作成費用がかかります。
※ネック反りの調整が必要な場合は別途調整費用がかかります。

ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板/セラック
   :横裏板/セラック
糸 巻:アレッシー
弦 高:1弦 3.0mm
   :6弦 4.0mm

[製作家情報]
Karel Dedain カレル・デダイン 1976年生まれ。ベルギー、ヘント(Gent)に工房を構える製作家で、同国のワルタル・ヴェレートと並んで近年国際的に評価の高まりを見せる俊秀です。

グラフィックアートを専攻する学生だった20歳の時にフラメンコギターと出会い、演奏するようになりますが、ここで木工を得意としていた彼は自分のためにギターを作ろうと思い立ち、同国の製作学校 CMB(Centrum voor Muziekinstrumentenbouw)でワルタル・ヴェレートに師事します(ちなみに自分のためのギターを作るということが製作への契機となった名工の例は特に西欧には数多く、自身のその後の製作態度に少なからず影響を与えているであろうことを考えると興味深いプロセスであると言えます)。カレル氏曰く「ベルギーにはギター製作の伝統がなく、それが逆に製作を志す者に選択の自由を与えてくれました。つまり自らのヴィジョンを実現するのに国や流派に関係なく、それらを横断しながら自らのスタイルに合うものを研究したのです。そしてまたマテリアルの面でも、様々な国へと製作に必要な木材や治具を探しに行かなければなりませんでした。」このように自らのスタイルを貪欲に追及する中でラティス構造やダブルトップなどのモダンギターも製作した彼は、やがてその着地点をトーレス、アリアス、ガルシア、シンプリシオ、そしてマヌエル・ラミレス工房などのスペインの名工たちによるギターに定めてゆきます。現在はそれらの精緻なレプリカモデル及び ‛Inspired’(つまり自らの創意を加えて再構築した)モデル、そして自身のオリジナルモデルを製作しています。その繊細極まりない造作とオリジナルのエッセンスを忠実に再現する稀有な完成と技術、極めて高い演奏性、完璧な音響性などは師のヴェレートにも比肩しうるクオリティを有し、高い評価を獲得してゆきます。

近年ではフランスのアート系出版社Camino Verde が刊行するウェブマガジン「Orfeo Magazine」で特集が組まれたほか(同特集では師のヴェレートらベルギーの製作家がフィーチャーされました)、同出版社が発行する製作家シリーズ(サントス・エルナンデス、ルネ・ラコート、ビセンテ・アリアス、そして最新刊ロベール・ブーシェ)での実寸図作成を担当し執筆陣にも名を連ねるなどし日本でも注目を集めています。因みに彼が作成した実寸図は実作を視野にした極めて精緻なもので、これらの書籍の資料的価値をより高める重要なコンテンツのひとつとなっています。

[楽器情報]
カレル・デダイン製作のエンリケ・ガルシアモデル、2025年新作です。
彼が自身のオリジナルモデルのほか、名工へのオマージュモデル、さらにはその深い知見に裏打ちされた瞠目すべきインスパイアドモデルを展開していますが、これは文字通り彼の敬愛する伝統的なスタイルで製作された名品から彼がinspiredされ、それを再解釈、再構築したモデルとなります。本作はそのInspired model として製作された一本。

エンリケ・ガルシア(Enrique Garcia 1868~1922)という、マヌエル・ラミレスに学び(これついてはホセ・ラミレス1世という説もあります)、バルセロナの地でフランス的な製作文化とトーレスの伝統とを融合させ全く独自のギターを作り上げてバルセロナ派の中心人物となり、さらにはその影響を彼の死後もあのイグナシオ・フレタ1世や南米ギターの音響キャラクターの形成にまで寄与したであろう、このあまりにも謎に満ち、超時代的で、そして文字通り稀代の名工のギターをオマージュであれインスパイアドであれ製作することの困難は計り知れません。それはその個性的音響という感性に関わる部分と、生涯300本のギターを製作したと言われながらもその実作に接することの極めてまれなブランドであるという物理的な制約ゆえなのですが、謎と稀少性の両方においてさらに上をゆくビセンテ・アリアスのギターにさえ知悉し、同様にそのinspired model を見事に作り上げてしまったカレル氏ほどにいま世界で相応しい製作家もいないでしょう(イタリアのベテラン製作家、Andrea Tacchi 氏がやはり素晴らしいガルシアモデルを製作していることは特記しておく必要があります)。

ガルシアというと滋味溢れるいかにも渋い響きが思い出されますが、本作においてカレル氏はオリジナルに肉迫しながら、彼らしい知的な見通しの良さと素朴さの中に自然に着地させており、親密かつ力強い1本となっています。そしてその素朴な響きの中に、あのガルシア特有の異様さへの可能性も確かに感じさせるところも、カレル氏の知見だけにとどまらないアーティスト性ゆえの共振を聴くことができ、その点でも本作が稀有な一本だと言うことができます。

高い硬度と柔軟性を併せもつ見事な松材の特性を活かした強い粘りのある発音で、一つ一つの音像が刻印されるような確かさで現れます。音像の肌理そのものは木質のさらっとした触感で、音響はボディの奥底からまるで太鼓を叩くようにパワフルに、しかし最高度の洗練と抑制をもって鳴ります。その深さを聴かせるので、実際には余計な残響は一切ありません(このあたりはいかにもガルシア的)。そして特に中低音から低音の太く彫りの深い、そして一種異様なアイデンティティを有しながらも不思議に全体と調和している響きの在り方もまたガルシア特有のもので、あの個性的な音響設計を見事に再現しています。そして表情、その多感さと繊細さは、素晴らしく音楽的でロマンティックであることも特筆すべき性質の一つとなっています。

表面板力木配置は、サウンドホール上側(ネック側)に1本のハーモニックバーと幅1cm長さ20センチほどの薄い補強板、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバー、ボディ下部エリアは8本の扇状力木がセンターに配された1本を境に高音側に4本、低音側に3本を配置するガルシア特有の非対称的な扇状配置、ボトム部にはこれら8本の下端を受け止めるようにして2本のクロージングバーがV字型に配置されています。レゾナンスはF#~Gの間に設定されています。

表面板の松材はさりげなく杢の入った迫力のあるもので、横裏板のこれも繊細な野趣を感じさせるマダガスカル・ローズウッドとの対照が印象的。意匠においてもロゼッタは黒を基調とした大変に迫力のあるもので、その細工の緻密さに目を奪われます。ヘッドシェイプはトーレス~ガルシアのスタイルを踏襲しており、そのどこか古風な佇まいが魅力的。弦長は640mm、ネック形状はDシェイプの丸みのあるスタイルでコンパクトなグリップ感となっています。弦高値は3.0/4.0mm(1弦/6弦 12フレット サドル余剰1.0~1.5mm)、弦の張りはやや強めとなっています。糸巻はイタリアの高級ブランドAlessi のガルシア・エスペシャルモデルを装着しています。全体は美しいセラック塗装仕上げ。





新入荷 定価(税込) : 2,200,000 円 販売価格(税込) :  2,090,000 円
注文数 :   

区分 輸入クラシック オールド
製作家/商品名 パウリーノ・ベルナベ Paulino Bernabe
モデル/品番 Model/No.
001_Pbernabe_1_02_188
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 1988年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option ハードケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:黒檀
塗 装:表板 セラック
   :横裏板 セラック
糸 巻:ライシェル
弦 高:1弦 2.5mm/6弦 3.5mm

〔製作家情報〕
パウリーノ・ベルナベ1世(1932–2007)は、スペイン・マドリッドの製作家。自身も優れた演奏家であり、タレガの高弟として知られるダニエル・フォルテアにギター演奏を師事していたことでも知られています。
製作家としては、ホセ・ラミレス3世の厚い信頼のもと、1950年代から1960年代にかけて同工房の職工長を務め、この巨大ブランドの黄金期を支えた最重要人物の一人として、まずギター製作史にその名を刻みました。

1969年に独立後は、伝統的な製法を基盤としながらも独自のメソッドによる個性的なギターを製作し続け、1974年にはドイツ・ミュンヘンで開催された国際クラフト博覧会において金メダルを受賞しています。
また、往年のギターファンにとって忘れがたい存在として、ナルシソ・イエペスが愛用することとなる有名な10弦ギターを製作したことでも広く知られています。

2007年に惜しくも逝去しましたが、現在は2世がブランドを継承しており、スペイン・マドリッドを代表するギターブランドの一つとして、国際的にも高い評価を得ています。

〔楽器情報〕
1988年製作のクラシックギター。弦長は650mmに設定されています。

重厚で圧倒的とも言える音圧を備え、迫力に満ちた鳴りが大きな特徴です。ベルナベ特有の、瞬間的に高密度の音が一気に放たれるような極めて独特のレスポンスを持ち、木を叩くかのような硬質な音像が心地よく響きます。
音量は非常に豊かで、低音から高音まで均一な音圧で鳴るため、自然と高音のブリリアントさが際立つ音響設計となっています。全音域にわたるバランスも良好で、その音圧の高さは、あのフレタに匹敵すると評されるほど圧巻です。

全面セラックニス仕上げ。糸巻きにはライシェル製を装着しています。ネックは真っ直ぐで演奏性は良好、フレットの摩耗もほとんど見られません。弦高は1弦2.5mm、6弦3.5mmに調整されており、サドルの余剰は約1.0mmです。弦の張りは比較的硬めの設定ですが、全体として演奏性は良好に保たれています。

製作から35年以上が経過しているため、通常使用に伴う細かな傷は見られます。ネック裏3フレット高音弦側付近に浅い打痕、表面板サウンドホール付近の細かな弾き傷、表面板ボトム中央部に一か所の打痕、ならびに高音弦側に数か所の浅い打痕が確認できますが、いずれも外観を大きく損なうものではありません。割れ等の修理履歴はなく、コンディションは良好です。ハードケースが付属します。

新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

区分 輸入クラシック 新作
製作家/商品名 ポール・シェリダン Paul Sheridan演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. No.256 8/25
001_PSheridan_01_225
弦長 Scale Length 640mm
国 Country オーストラリア Australia
製作年 Year 2025年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides ジャラ Jarrah
付属品 Option ハードケース(ヒスコック・アイボリー)
備考 Notes
新作手工品をご購入のお客様には、弊社にて弦高調整を1回無料でご利用いただけるサービス(有効期限なし)をお付けしております。
※購入時に装着されている部品(ナット、サドル)本体の調整に限ります。部品新規作成の場合には別途作成費用がかかります。
※ネック反りの調整が必要な場合は別途調整費用がかかります。

ネック:タスマニアンオーク
指 板:エボニー
塗 装:表板:オイルフィニッシュ
   :横裏板:ラッカー
糸 巻:GOTOH
弦 高:1弦 2.8mm
   :6弦 3.9mm

[製作家情報]
ポール・シェリダン Paul Sheridan オーストラリア、パース(Perth)に工房を構える製作家で、グレッグ・スモールマン以降のオーストラリア派では最も重要なブランドの一つです。

1985年より製作を始め、当初は伝統的な工法で造られたギターでしたが、後にスモールマンの影響を受けた格子状力木(Lattice bracing)構造に移行し、さらに自身の音響学的、工学的な独自のアプローチによって極めて機能的かつ幅広い表現力を有したモデルを完成させます。現在多数のギタリストが使用していますが、とりわけ同国オーストラリア出身の気鋭の若手女流として国際的な人気を博しているステファニー・ジョーンズ Stephanie Jones の鮮烈な演奏によって、その個性的な外観(フォトジェニックなステファニー女史との相性の良さも相まって) と音色がギターファンの目と耳に焼き付けられることになります。

[楽器情報]
本作は2025年 シリアルNo.256 新作です。表面板はイングルマンスプルース、横裏板はオーストラリア固有産のジャラ材(Jarrah)を使用、表面板はマットな仕上がりのオイル フィニッシュで木材の質感が際立ち、対照的に独特の赤みと野趣あふれる木目が印象的なジャラ材の横裏板は深く艶を湛えたラッカーで仕上げられています。そのジャラの裏板センターの接ぎ部分と横板ボトム部の接ぎ部分には異なる木材(これもまた特徴的)による大胆なスクエアのインレイが施されており、表面板ロゼッタにも同じ材を使用したスクエアなデザインをあしらうことでグラフィックな統一感を演出しています。指板は表面板から少し浮き上がったようないわゆるレイズドフィンガーボード、裏板はアーチバックとなっておりこのカーブに沿うようにしてネックヒールもわずかに傾斜しているところ(シドニーのオペラハウスを思わせなくもない)は慎ましくも洒落た趣向となっています。さらに奏者の右ひじ部分にはおそらくはこれもジャラ材を使用したであろうアームレストが装着されています。これら全体が優美な曲線とリズミカルな立体感を生み出しておりこの点でもフォトジェニックな外観となっていることが特筆されます。

ボディ内部はグレッグ・スモールマン的な構造原理に則って設計されており、これ自体は現在はドイツのマティアス・ダマンらによって開発されたダブルトップ構造と並びモダンギターの二大潮流とされているものなのですでに広く知られるところとはなっているのですが、しかしながらやはり、ほとんど突然変異的と言ってよいほどの大胆さと新しさで、その緻密な構築性にはいまだ目を瞠らせる、一種異様な迫力があります。

伝統的なクラシックギターでは二次元的な平面構造であったものを三次元的立体構造にまで拡大し、まるで建築のような空間を創出せしめているのですが、まず表面板のくびれ部分から上はサウンドホール上下に各一本の実に強固な(幅2cm×高さ2cm!)ハーモニックバーを設置してしっかりと固定したうえで、さらにこの2本のバー以外のエリアをすべて3mm厚の材(おそらくAsh材)でまんべんなく補強しており、このため表面板のアッパー部分全体は表面板の松材と合わせて5mm以上の厚みとなって十分な強度を確保しています。

そしてくびれ部からボトムにかけての下部エリア全体は表面板木目と同じ向きに等間隔に10本、これと直角に交差してやはり等間隔で8本の力木が設置され、正面から見ると碁盤の目のような構造になっています。これら合計18本の力木は幅5mm、いちばん高い部分でも5㎜弱ほどの、他の構造部分に比較するとかなり繊細な造り(ブリッジのエリアのみカーボン補強がされています)。またこの下部エリア全体の表面板は非常に薄く加工されており、くびれ部より上側のアッパーエリアとは明確に異なり柔軟性が確保されています。

表面板と横板との接続部分に設置されるライニング(1枚の板を横板に沿って湾曲させて接着させたもの)は、これも通常であれば厚さ数ミリ、幅1センチ程度なのですが、ここでは厚さ1cm、幅2.5cmにもなる強固なものが設置されています。また横板にはさらに2×2cmの直方体の柱(ハーモニックバーと同じサイズと形状)が2本、それぞれ上端をくびれ部より少し上の両横板に接着し、下端はエンドブロックにがっちりと組み込まれる形で設置されており、これも正面から見た場合V字型になるような構造をしています。これら2本の柱は上述の2.5cm幅のライニングの上にその両端が乗っかるようにして設置されているため、表面板から2.5cmの中空に浮いているような構造になっています。裏板と横板との接合部もまた上述のようなライニングで接着固定されています。ジャラ材の裏板は合板で特徴的なアーチ加工がされており、十分な厚みで作られているぶん、バーは一本も設置されていません。

強固なバーと柱による立体的な構造と板の十分な厚みによってしっかりと響箱を固定し、ブリッジプレートを中心とする格子状力木が設置されたエリアに柔軟性を集中し振動させる設計はまさしくグレッグ・スモールマンをはじめとするオーストラリア派の特徴を堅実に踏襲しています。ただしシェリダンはここでその最大の特徴ともいうべき格子状力木(Lattice bracing)を表面板を互いに斜めに横切る力木どうしが形成する菱形のグリッドではなく、表面板を縦横垂直に交差して正方形のグリッドを形成する格子状配置として設計しています。上記の通り表面板の駒板周辺以外のエリアは全体に強固な造りのため、重量は2.71kgと通常のギターのほぼ2倍。レゾナンスはA~A#の間に設定されています。

安定性の高いタスマニアンオーク(この材もオーストラリア原産)によるネックはボルトオンでボディに組み込まれています。弦長はこのブランドの標準設定である640mm、薄めのDシェイプのネックは握りやすく、弦高値も初期設定で2.8/3.9mm(1弦/6弦 12フレット、サドル余剰は2.0mm)で弦の張りも中庸で左手は押さえやすく、高い演奏性が追求されています。また横板のネックヒール両脇のところに直径1.8cmのサウンドポートが1箇所ずつ設けられており、演奏中の奏者自身へのプロジェクションが確保されています。

ラティス構造のギターらしい、ドラムを叩いたようなパーカッシブな感触の素早い発音と空気感、乾いた木質の音、非常な音圧の高さといったいかにもオーストラリア派らしい特徴を備えつつ、シェリダンのギターが特徴とするのは奏者のタッチに対する十全な反応性であり、そのリニアニティは実に高い。スモールマンをはじめとするラティス構造のギターは音が勝手に、パーカッシブな発音のままに鳴り過ぎてしまうようなところがあり、奏者はそのコントロールに難儀することがあるのですが、シェリダンにおいては機能的にも表現的にも奏者の意のままに反応し、音楽的な充実が得られます。例えば弱音から長く時間をかけて少しずつクレッシェンド持続してゆくこと、これは伝統的スタイルのギターではかなりの技術的な熟練が求められるところですが、シェリダンの本作においては全くストレスなく音楽的な密度を調整しながら表現することができ、この感触は奏者としてなかなか感動的。音もよく歌い、実は表情豊か。そこには機能の充実を志向しながらも適切な抑制を働かせる、シェリダンならではの美学があります。

モダンギターの良品を探している方、またモダンギターに対する表現性の面での不満をぬぐえなかった方にもぜひお試しいただきたい一本。現在3年以上のウェイティングリストを抱えているという人気のブランド、充実の新作です。





商談中 定価(税込) : 2,750,000 円 販売価格(税込) :  2,612,500 円

区分 輸入クラシック 中古
製作家/商品名 テサーノス・ペレス M.Tezanos Peres
モデル/品番 Model/No. トーレスレプリカ Replica de D.Antonio Torres
001_TezanosP_02_205
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2005年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option ハードケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板 セラック
   :横裏板 セラック
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 2.8mm
   :6弦 3.9mm

[製作家情報]
テサーノス・ペレス M.Tezanos Perez、スペイン、マドリッドのブランド。
マリアーノ・テサーノス・カストロ Mariano Tezanos Castro(1949~)とテオドロ・グレゴリオ・ペレス・マリブランカ Teodoro Gregorio Perez Mariblanca(1952~)の二人による共作です。

マリアーノの父 マリアーノ・テサーノス・マルティン(1915~1982)は1960年代のホセ・ラミレス黄金期に「MT」のスタンプで製作していた同工房の最重要職人であり、アンドレス・セゴビアが彼のラミレスを愛用し、ナルシソ・イエペスの最初の10弦ギターを製作したことでも知られています。当時職工長であったパウリーノ・ベルナベとともにラミレス3世の世界的なブランドバリューを完全に確立した名工として、現在に至るまで最もラミレス的なエッセンスを体現した職人としての評価は揺るがず、手練れの職人揃いのこのブランドの中でも取り分け人気の高いスタンプになっています。息子のテサーノス・カストロは父の姿を見て早くから製作に興味を持ち、1963年には父のいたラミレス3世の工房で徒弟として働き始めます。じきに熟練工となり「MTC」のスタンプを与えられると、当時の爆発的な需要に応じるように極めて精力的に製作を行っています。1984年にラミレス工房を辞したのち、同じくラミレス工房出身のアルトゥーロ・サンサーノ・モレーノとMoreno y Castro として共同ブランドを起ち上げますが、これはわずか3年ほどで袂を分かつことになります。その後独立した期間を経て1992年、やはりラミレス工房の熟練職人であったテオドロ・ペレスと共同ブランド M.Tezanos Perez を起ち上げるに至ります。

テオドロ・ペレスは1966年にラミレス3世の工房に入り、ベルナベとテサーノス・マルティンの指導を仰ぎながら徒弟として働き始めます。3年後の1969年に最初の1本(フラメンコモデル)を作り上げたあと程なくして熟練工としてGPMのスタンプを与えられており、テサーノス・ペレスブランドを起ち上げる1992年まで26年間ラミレス工房で非常に精力的な製作(1400本のギターを出荷したと言われています)を行っています。

テサーノス・ペレスはこのようにラミレス最盛期を支えた職人として腕を磨ききった二人による、互いの技術と個性が円満に融合した理想的な共同作業との評価が高まり、1990年代以降のマドリッド派の主要ブランドとして人気を博すことになります。マリアーノの重厚さ、ペレスの柔和で類まれなバランス感覚とが自然に調和し、さらにスペイン的な音楽的表現力の豊かさも備えた二人のギターは現在もマーケットでは人気のアイテムとなっています。ブランドを起ち上げてから2000年代後半に二人がそれぞれ独立するまで、月に3本のペースで順調に良作を出荷し続けます。その後それぞれが自身の名を冠したラベルで製作を継続していましたが、マリアーノは腕の故障を機に2010年代に入ったころには製作を引退、テオドロ・ペレスは現在も良質なギターをコンスタントに出荷しており、着実にマドリッド派の重鎮としての地歩を固めています。


〔楽器情報〕
2005年製作のトーレス1884年作「La Emperatriz(皇妃)」レプリカモデルです。弦長650mmで設定されています。

「トーレスレプリカ」となっていますが構造的にはブランドオリジナルの設計になっており、音響もマドリッドスクール的な特徴を備えています。ラミレス系マドリッド派らしい、箱を十分に鳴らす迫力のある音が特徴で、非常に豊かな鳴りを持っています。レスポンスもとても良く、バランスも良好。右手のタッチに対する反応が早いのでストレスを感じない演奏性です。

全面セラックニス仕上げで、口輪は大小の四角と矢羽根模様を組み合わせた黒を基調とした印象的なデザイン。糸巻きにはフステーロ製を装着しています。

ネックは普通の厚みのDシェイプで、弦の張りは中庸に設定されています。ネックは真っ直ぐを維持し、フレットは適正値を維持しています。弦高値は1弦2.8mm、6弦3.9mmで調整されており、サドル余剰は0.5~1.0mmです。

製作から20年が経過していますが、経年を考慮すると良好な状態と言えます。表面板は浅く細かな弾き傷、掻き傷などが主にサウンドホール回りなどに見られるものの、さほどに目立つものではありません。横裏板は衣服の擦れあとのみで、割れ等の修理履歴は特にありません。ハードケースが付属します。


新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

区分 輸入クラシック 中古
製作家/商品名 ワルタル・ヴェレート Walter Verreydt
モデル/品番 Model/No. Lattice No.249
001_walterverreydt_02_218_01
弦長 Scale Length 650mm
国 Country ベルギー Belgium
製作年 Year 2018年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides インディアンローズウッド Solid Indian Rosewood
付属品 Option ヴィセスナットケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板 セラック
   :横裏板 セラック
糸 巻:シェラー
弦 高:1弦 2.7mm
   :6弦 3.4mm

[製作家情報]
ワルタル・ヴェレート Walter Verreydt 1958年 ベルギー、リールに生まれる。ベルギーがクラシックギター製作の文化的基礎を作り上げるきっかけとなった製作家であり、現在も同国を代表する製作家としてヨーロッパを中心に国際的な人気を博している。演奏や作曲などでプロフェッショナルの音楽家を何人も輩出してきた家系に生まれ、彼自身も音楽への深い愛情を常に抱いてきましたが、建築、家具製作、木彫などのすぐれた木工技術を持っていた彼はまずはこの方面での教育者としての職に就きます。その技術と音楽への愛情がやがて彼を楽器製作へと向かわせ、1985年に最初のギターを製作。ブーシェやフレタなどの名器をを実地に検分しながらほぼ独学で製作を習得していきましたが、ホセ・ルイス・ロマニリョスやダニエル・フレドリッシュとの交流、さらにはグラナダ在住のドイツ人製作家ロルフ・アイヒンガーの知己を得て、同地にてスペインの伝統工法についてより深く学んでいます。もともと持っていた高い木工技術もあり、当初より非常に優れたギターを製作していた彼は後進の指導と自らの研究成果の共有などを目的にアントワープ州プールスにある楽器製作学校(CMB)で1988年から現在に至るまで教鞭を取っています(同じベルギーの俊秀製作家 Karel Dedain がここでヴェレートに師事しています)。また地球環境への意識から、ギター製作に有効なサステナブル材の研究と実践をLeonardo Guitar Reserch Project(LGRP)の活動を通して行っています。

彼のギターは伝統への敬意と現代への柔軟な姿勢が良い形で融合し、明朗でくっきりとした音響、音色の多彩、音量のダイナミクス、そして表情の変化における俊敏な反応性などが特徴で、現代のコンサートギタリストのニーズにも十分に応えるものとして高い評価を得ています。また木工のスペシャリストでありLGRPでの木材研究活動も旺盛に行っている彼は材の選定にも極めて厳しい目を持っており、外観よりもむしろいかに良く響くかを主眼としたセレクトが素晴らしく、この点でも慧眼すべきブランドとなっています。現在はアントワープのケッセルの工房で製作。

[楽器情報]                                   
ワルタル・ヴェレート 2018年製作 No.249 Used美品が入荷致しました。表面板の力木を格子状に配置したいわゆるLattice Bracing 構造を採用したモデルで、彼の現在のラインナップではトラディショナルな扇状配置(トーレス的な伝統を踏襲したもの)と並んで重要なアイテムとして人気と高い評価を得ています。Lattice というとまずはグレッグ・スモールマンに代表されるオーストラリア派ギターの特徴である大音量、俊敏な反応性、発音の均質性などが思い浮かぶところですが、ヴェレートはギターにとっての「難点」とされてきた部分を完全に克服したとされるこれらの機能性の高さについてはある程度の評価を与えつつも、そこには伝統的なギターが持っている「色彩」が欠如していると考えました。そしてあくまで表現楽器としてのギターを優先し、そこにコンサートギターの機能性を備えたモデルとして、彼は独自の方法でLatticeを採用し、音色楽器としてのトータルクオリティを全く損なわず見事なギターを作りあげています。

表面板力木配置は伝統的なスタイルと上述のLattice構造を合わせたような、というより伝統的な配置のなかで扇状力木の部分のみ格子状力木に置き換えたような設計となっています。サウンドホール上側(ネック側)に2本、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバー(低音側から高音側に向かってややボトム方向に傾斜して設置している)、そして表面板を斜めに横断する9本+9本の力木が互いに直角に交差して格子状となって表面板の下部全体をまんべんなく覆うように配置。力木は幅と高さが3㎜ほどの繊細な造りで上部にはカーボン材が貼り付けられています。表面板は全体に通常の厚み(2mm前後)に加工され、表面板上部の補強も上記のようにオーソドックスなもので(オーストラリア派のギターは表面板下部を極限まで薄くし、上部は板も厚くしたうえでがっしりとした強固な柱を複雑に配置して補強している)、さらに表面板と横板との接合部に設置されるのはこれも伝統的な三角型のペオネス(木製の補強用ブロック)となっており、Latticeの特性をそのままスペインの伝統工法の上に落とし込んだような構造で着地させています。レゾナンスはGの少し上の設定。

しっかりと奏者のタッチに寄り添うような発音の反応性が心地よく、自然にドライブしてゆく感覚はモダンギター的と言えますが、ヴェレートはここでダイナミックな迫力よりもむしろ上品な表情を全体に加味し、慎ましくそして美しい音響を創出するのに成功しています。その表情は優しく、きりっとして、あくまでも紳士的な佇まいがいかにも西洋音楽にふさわしい。また彼のこだわりである演奏性の高さも十全に備わっており、かなり薄めのDシェイプで角の取れた形状のネックはコンパクトでかつ弦の張りも中庸なので左手は押さえやすく、また右手は上記のように発音にストレスがないので両手共に無駄な力を入れずにしっかりと音を出せる感覚があります。

木材の選定や外観の仕上がりにも強いこだわりを見せるこのブランドだけに、その全体の佇まいもやはり慎ましくも非常に上品で美しい。特筆すべきはロゼッタの造作で、濃いブラウンとベージュを基調として極めて繊細、精緻な細工による仕上げ、全体の気品に寄与しています。オーストラリア派のギターにおいては横裏板の厚い加工などにより2Kgを超えるような重量級のものがほとんどですが、ヴェレートのギターは板全体の加工も伝統的なスタイルで作りあげており、そしてこれも繊細極まりないセラック塗装仕上げで、やや軽めの1.50Kgとなっています。

表面板サウンドホール高音側と指板脇に少し弾き傷あり、またブリッジ下1弦側には弦とび補修跡がありますがその他はとてもきれいな状態。ネックはほんのわずかに順反りですが演奏性に影響のない程度のもので現状でお使いいただけます。弦高値は2.7/3.4mm(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰は1.0~1.5mmあります。フレットは適正値も維持しており良好な状態。糸巻はドイツの高級ブランド シェラー製を装着しており、こちらも現状で機能的に良好です。ヴィセスナットの高級ハードケース付属。

ベルギーの巨匠によるモダンギターへの一つの究極の解答ともいえる秀逸な一本。貴重なUsedでの入荷です。

新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。


株式会社アウラ
〒110-0004
 東京都台東区下谷
 3-3-5アズール上野2F

TEL 03-3876-7207
FAX 03-3876-7206
営業時間 11:00-19:00
 (定休日:毎週水曜日)