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トップ > ギターカテゴリー > 国産フラメンコ オールド
国産フラメンコ オールド   写真をクリックするとさらに大きなカタログ写真が表示されます。
製作家/商品名 田村 廣 Hiroshi Tamura
モデル/品番 Model/No. C-100 Flamenco Blanca No.107032
005_tamuraH_2_03_171_C100
弦長 Scale Length 664mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 1971年
表板 Top 杉 Solid Ceder
横裏板 Back & Sides 松 Solid Spruce
付属品 Option ハードケース(ヒスコック)
備考 Notes
ネック:不明
指 板:エボニー
塗 装:表板 ポリウレタン
   :横裏板 ポリウレタン
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.3mm
   :6弦 2.6mm

〔製作家情報〕
田村廣 Hiroshi Tamura 高知県高知市出身。1952年地元に田村ギター製作所を設立し、弟である田村満とともに工房を経営(満氏は1966年に独立)。兄弟共に1960年代以降の日本でのクラシック/フラメンコギター人気を形成していきますが、本場スペインの響きとニュアンスを十全に備えたギターとしては当時の数多の国内ブランドの中でも比肩しうるものがなかったと言ってよく、その素早い音のレスポンスと豊かな音量、乾いた味わいのある音色、そして抜群の弾きやすさは現在でもやはり魅力的と言えるでしょう。

〔楽器情報〕
田村廣(Guitarra Tamuraラベル)1971年製 C-100 フラメンコモデル No.107032 Usedです。中古マーケットで流通しているC-100 の仕様クレジットでは横裏板はシープレス材と書かれていますが、おそらくは松材を使用しています。ただしこれは見た目の類似ということに加え、シープレス(ブランカ)的な音響効果を狙っての選択であることは間違いないでしょう。表面板力木配置はサウンドホール上側(ネック側)に1本のハーモニックバーと幅2cm厚さ数ミリの補強プレートがバーとネック脚の間にほぼ横幅いっぱいに貼られており、サウンドホール下側にも1本のハーモニックバー、その下は左右対称5本の扇状力木とこれらの下端をボトム部高音側と低音側とで受け止めるように2本の逆ハの字型に配置されたクロージングバー、さらに駒板位置に貼られたほぼ同じ面積の薄い補強プレート、という全体の設計。5本の扇状力木はあまり角度をつけずほぼ中央に寄り添うような配置となっており、またお互いにやや離れて配置された2本のクロージングバーとの配置関係はあのマルセロ・バルベロやアルカンヘル・フェルナンデスを如実に想起させるものとなっています。

しかしながら音響には前述の松材仕様による効果からか、バルベロ的な重厚な密度よりもシャープさとあくまで充実した音としての軽快さがあり、その身振りはまさにフラメンコ的で、このように言ってよければ日本人離れした達意を感じさせるギターとなっています。機能性と表現力において不足のない、すぐれた一本。

製作から50年以上を経たフラメンコモデルとして、やはり表面板には指板脇高音側や駒板下高音側に割れの修理歴、駒下の弦とび跡が1~6弦すべてにあるなどそれなりの使用感はありますが、意外にも弾きキズや打痕などは少な目で、横裏板に関しても演奏時に胸や腕の当たる部分などに衣服等によるスクラッチ痕や部分的な塗装のムラ等見られるものの外観を著しく損ねるものではありません。割れの補修は接着とタッチアップのみで内側からの補強はされておりません。ネックはほぼ真直ぐを維持しており、フレットも1~3フレットでわずかに摩耗していますが演奏性には影響ありません。ネックシェイプはDシェイプでフラメンコとしてはわずかに厚みのある形状。弦高値は2.3/2.6mm(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰は1.0mmあります。糸巻はGotoh製に交換されており、現状に機能は良好です。弦高低めですが、ブリッジ寄りの位置の弾弦でフラメンコとしては問題なく演奏できます。

新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  66,000 円
注文数 :   


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