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国産クラシック 中古   写真をクリックするとさらに大きなカタログ写真が表示されます。
製作家/商品名 アルベルト・ネジメ・オーノ Alberto Nejime Ohno
モデル/品番 Model/No. サントスモデル エスペシャル・リオ
005_04_nejime1_02_198_01
弦長 Scale Length 650mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 1998年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option 軽量ケース(スーパーライトケース)
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板 セラック
   :横裏板 セラック
糸 巻:スローン
弦 高:1弦 2.8mm
   :6弦 4.0mm

〔製作家情報〕
アルベルト・ネジメ・オーノ Alberto Nejime Ohno(禰寝孝次郎)1952年生まれ。1979年にスペインに留学し、グラナダの名工アントニオ・マリンにギター製作を師事。2年に及ぶその期間中彼はほとんど家族の一員のようにして製作を共にし、単に技法の習得だけではなくその土地の文化風土や人間性をも吸収しながらスペインの伝統工法を学んでいます。帰国後に発表した彼の楽器は、感性的な領域にまで深くスペインのニュアンスを染み込ませた逸品として、国内では初めての本格的なスパニッシュギターと評価されるようになります。1988年にはチェコスロバキア・クツナホラ国際ギター製作コンクールにてグランプリを受賞し、国際的にもその実力は高く評価されるようになります。他の追従を許さぬ美しく気品のある外観の仕上がりと、重厚かつ濃密で艶やかな音色と十分な遠達性を備えた作風は近年益々円熟味を加え、師のアントニオ・マリン同様にマニア垂涎の楽器として、現在その評価は不動のものとなっています。また製作と同時に後進の指導や執筆活動にも尽力し、 第一回アマチュアギター製作コンテスト審査員、スペインにて第7回コリアギター講習会参加、ギター製作家in八郷審査員をつとめるなどのほか、雑誌<現代ギター>に「君もギタービルダー」を連載、愛好家からの大きな反響を得て「スペイン式クラシックギター製作法」として書籍化されています。2020年にはフランスの出版社Camino Verde刊 Orfeo Magazine No.15で彼のインタビューと楽器が紹介されました。

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オルフェオ取材同行記 禰寝孝次郎編はこちら


〔楽器情報〕
アルベルト・ネジメ・オーノ(禰寝孝次郎)製作のサントス・エルナンデスモデル Especial Rio 1998年製 Usedです。サントス・エルナンデス(1874~1943)という、氏にとって取り分け特別な製作家であるだけに、その深い矜持が造作と音響の全てにゆきわたった見事なモデル。時期的にもクツナホラでのコンクール受賞から10年目の円熟期へと向かう頃のものだけに、現在の氏のギターとはまた異なる迫力が造作と音響の双方において感じられ、特に音色とその表現力のレベルは当時の国内の最高のレベルを体現したものと言えるでしょう。モデル名が示す通り非常に上質な松材とブラジリアン・ローズウッドが使用されており、経年の変化は若干ありますが、繊細極まりないセラック塗装の質感が醸し出す、全体に凛とした気品漂う外観もこのブランドならでは。

表面板力木配置は、サウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に1本ずつのハーモニックバー、これら2本の間、サウンドホールの両脇に1枚ずつの補強プレート、そして左右対称の7本の扇状力木がボディウェストより下側をまんべんなく覆うように設置されており、駒板位置の補強プレートやボトム部にクロージングバーのない設計で、原案となるサントス・エルナンデスの特徴的な配置パターンの一つを踏襲したものになっています。レゾナンスはG~G#に設定されています。

サントスが確立したともいえるスペイン的な音響設計を禰寝氏が再解釈、再構築したような音響で、オリジナルサントスにおいてはそのしばしば不均整な音が逆に独特の肌理を生み出していたのに対し、禰寝氏はそうした各音の不均整を美しく整えたうえで、高音、中低音、低音のそれぞれを大胆と言えるまでにアイデンティファイし、全体で非常な立体感と彫塑感を生み出すことに成功しています。特に中低音から低音部の活き活きと自然なうねりを持って現前してくる音が魅力的で、これに高音がさらっとした触感の角の取れた音像でしっかりと歌い、歌と伴奏のこの対比、そして旋律におけるいかにもスパニッシュな身振りが素晴らしい。各部がそれぞれの特性を備えながら、全体としての響きは実に心地よく着地している、その製作家としての技量と音感のセンスはやはり見事というべきでしょう。

割れや改造などの大きな修理履歴はなく、表面板サウンドホール付近などにわずかなスクラッチ、弾き傷など細かなものがあるのみで他はほとんど傷のないとても綺麗な状態です。ネック、フレット等の演奏性に関わる部分も良好です。ネックはやや薄目のDシェイプで左手のフィット感が良く、弦の張りも中庸なので全体に弾き心地良く感じます。弦高値は2.8mm/4.0mm(1弦/6弦 12フレット)サドル余剰は0.5~1.0mmあります。糸巻きはスローン製のLeaf柄モデルを装着。ナットとサドルそしブリッジの弦を巻きつける部分の意匠には象牙が使用されています。



定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 禰寝 碧海 Marin Nejime
モデル/品番 Model/No. 90号 アウラオリジナルモデル
005_04_nejime2_02_223
弦長 Scale Length 650mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 2023年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option スーパーライトケース 黒
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板/セラック
   :横裏板/セラック
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 2.8mm
   :6弦 3.8mm

〔製作家情報〕
禰寝碧海(ネジメ マリン)1986年生まれ。アルベルト・ネジメ・オーノの名称でギター製作を行っている禰寝孝次郎氏の息子。父、孝次郎氏の影響下のもと幼少より音楽と工作に興味を持ち、2009年自由学園を卒業後本格的にギター製作の道を進むことを決意します。何度かの訪西の後、2012年9月には長期間グラナダに滞在し、父の師匠でもある名工アントニオ・マリン・モンテロに師事。スペインの伝統工法に立脚した製作法で、そこに瑞々しく個性的な音響的特性を盛り込んだ彼の楽器は、実に新鮮な感覚にあふれたものとなっており、1本として同じものがありません。また造作と塗装の精度の高さと美しい仕上がりも父と師匠とに劣らぬ素晴らしいもので、外観のこの上ない凛とした気品に結実しています。

海外でも高い評価を得ており、2017年にはグラナダの国際ギターフェスティバルの製作コンクールで入賞。現在は年に5~6本前後のペースで製作。左記のグラナダ製作コンクール入賞モデルの他、2種のアウラオリジナルモデル、そしてダニエル・フレドリッシュモデルなどがあり、それぞれが個性的な特徴を備え、ギターファンからの評価も益々の高まりを見せています。2020年にはフランスの出版社Camino Verde刊 Orfeo Magazine No.15で彼のインタビューと楽器が紹介されました。

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オルフェオ取材同行記 栗山大輔、清水優一、禰寝碧海編はこちら


〔楽器情報〕
禰寝碧海 製作によるオリジナルモデル、2023年製・中古品の入荷です。
本器は、もともと海外展示会向けの展示品として使用されていた楽器となります。

文字通り独自の構造的アイデアを随所に盛り込みながら、彼の出自であるグラナダ・スクール、そして父・禰寝孝次郎の特徴的な音響思想を、自身の嗜好の中で巧みに融合。その結果として、他に類を見ない現代的なサウンドを生み出しています。
高く抜けていくグラナダ特有のサウンドに異質な要素を加え、一気に艶やかで洗練された音へと昇華させる清冽さは、これまでの彼の作品にも一貫して通底する大きな特徴です。ただしそのアプローチは毎作異なり、一作ごとに新たな工夫と試みが積極的に取り入れられています。

内部構造は、サウンドホール上下に各1本ずつ配されたハーモニックバー(下側バーには高音側・低音側それぞれに開口部を設置)、7本の扇状力木、2本のクロージングバーという構成です。通常、クロージングバーはボトム付近で全ての扇状力木の先端を高音側・低音側それぞれで受け止める配置とされますが、本作では駒板寄りに設置され、ボトムまで伸びるセンターと最外側の力木を除いた4本(高音側2本、低音側2本)のみを受け止める構造となっています。
さらに最外側の力木は、ハーモニックバーの開口部をくぐり抜け、サウンドホール上側のハーモニックバーまで延伸されています。配置自体は左右対称でありながら、高音側と低音側で力木の形状や厚みを変え、横板の厚みもそれぞれ異なる設定とすることで振動効率に変化を持たせ、従来とは異なる音響バランスへとまとめ上げています。レゾナンスはG♯のやや上に設定されています。

密度の高い音がタッチに吸い付くように立ち上がり、十分なサスティーンと程よい奥行きを伴って鳴ります。単音での凛とした音像、和音やアルペジオで感じられるオーディトリアム感、その対比によって生まれる表情のパースペクティブは非常に魅力的です。また、全面セラック仕上げの繊細さ、Dシェイプでフラットに加工されたネックのグリップ感、両手の演奏性も秀逸です。

外観上の傷はほとんど見られず、全体的に大変良好なコンディションを保っています。入荷時には製作者本人によるメンテナンスが施されており、安心してお使いいただけます。
また、製作者は毎月ショップへ来店しているため、ご購入後のアフターケアについても万全の体制で対応可能です。

新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 桜井 正毅 Masaki Sakurai
モデル/品番 Model/No. No.305
005_10_sakuraiK_02_181
弦長 Scale Length 650mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 1981年
表板 Top 杉 Solid Ceder
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option ギグバッグ グレー
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板 カシュー
   :横裏板 カシュー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.7mm
   :6弦 3.5mm

〔製作家情報〕
桜井正毅 Masaki Sakurai 1944年東京生まれ。1967年上智大学電気電子工学科卒業と同時に、河野ギター製作所に入社し研鑽を積みます。1988年には第4回パリ国際ギター製作コンクールで第1位を獲得。その時受賞したモデルと同デザインのものがその後P.C(Paris Competition)モデルとして氏のラインナップの中でも特に人気のアイテムとなっています。
河野賢が1998年に亡くなった後は工房を引継ぎ、河野ギターを「桜井・河野」ラベルとして継承しながら、同時に自身のブランド桜井正毅としても精力的に製作を続けます。工作精度が高く、良材を使用した美しい外観はこのブランドの特徴ですが、特に日本人の体格や好みにあった抜群の演奏性と安定感は海外でも絶大な人気を博し、師の河野同様に世界的な名声を獲得してゆきます。河野ギター製作所はその後、河野賢の孫にあたる君島聡が入所し、桜井氏のもとで研鑽を積んだのちに2021年より独自のラベルでのラインナップを開始、若き後継者を加えて製作所はさらに充実した生産体制を確立します。2025年7月に81歳で永眠。

〔楽器情報〕
桜井正毅 No.305 1981年製 Usedです。国内での足固めを十分に行ったあと1988年にパリの国際コンクールで優勝することに先立つ、氏のキャリア初期と言える時期のもの。しかしながら師である河野賢の薫陶を受け、この時には十全にその製作ノウハウを受け継いでいたであろう本作は、氏ののちのラインナップと比較しても遜色のない仕上がりとこのブランド特有の音響をしっかりと確立していたことが体感できる一本となっています。表板は杉材を、横裏板には中南米ローウッド材を使用した本作は当時のラインナップの中でもハイスペックなモデルだったと考えられます。

表面板内部構造はサウンドホール上側(ネック側)に一本、下側(ブリッジ側)に大小異なるサイズの2本のハーモニックバー、サウンドホール周りは3mm以上の厚みをもつ補強板で囲み、扇状力木はセンターに配された1本を境に高音側に3本、低音側に2本の計6本をほぼ平行に近い形で配置、駒板位置には横幅いっぱいに補強プレートが貼られ、そこから少しボトム寄りのところに6本の扇状力木の範囲で細く低いバー、そしてボトム付近には1本のクロージングバーが扇状力木6本の下端を受けとめるように設置され(実際には高音側から2番目の力木のみこのバーを通過しボトムまで到達しています)。全体は6本の扇状力木と合計5本のバーとがほぼ直角に交わるような位置関係を構成しており、これは河野賢のギターや桜井氏自身ののちの設計に現れるようなより複雑な格子状配置のシンプルなヴァージョンとみることもできるものになっています。力木とバーはすべてサイズ、高さともに設定が異なっており、全体の統一的音響バランスを模索したこのブランドならではの設計になっています。レゾナンスはG~G#に設定されています。

表面板は指板両脇に割れ補修歴があり、高音側のものは内側よりパッチ補強処理がされています。また駒板高音側脇に1ヵ所、駒板下端からボトムにかけて1ヵ所の割れ修理歴があり、これらは2か所とも内側パッチ補強処理がされています。表面板は全体に一度カシューによる上塗り又は再塗装がされています。横裏板はオリジナル塗装のままで割れ等の履歴はなく、全体に塗装の若干の白濁化はみられるものの衣服等による細かな摩擦跡のみの比較的きれいな状態を維持しています。ネック、フレットなど演奏性に関わる部分は良好です。ネックはごく普通のDシェイプ。弦高値は3.0/4.0mm(1弦/6弦 12フレット)、サドル余剰は2.5~3.0mmありますのでお好みに合せてさらに低く調整することも可能です。


定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 桜井 正毅 Masaki Sakurai
モデル/品番 Model/No. スペシャル Model Special F1027A
005_10_sakuraiK_02_215_02
弦長 Scale Length 650mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 2015年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option 軽量ケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板 カシュー
   :横裏板 カシュー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.8mm
   :6弦 3.7mm

〔製作家情報〕
1944年東京生まれ。1967年上智大学電気電子工学科卒業と同時に、河野ギター製作所に入社し研鑽を積みます。1988年には第4回パリ国際ギター製作コンクールで第1位を獲得しました。その時受賞したモデルと同デザインのものがPC(Paris Competition)モデルとして氏の現在のラインナップの中でも特に人気の一本となっています。
河野賢氏が1998年に亡くなった後は工房を引継ぎ、河野ギターを「桜井・河野」ラベルとして継承しながら、同時に自身のブランド桜井正毅としても精力的に現在も製作を続けています。工作精度が高く、良材を使用した美しい外観はこのブランドの特徴ですが、特に日本人の体格や好みにあった抜群の演奏性と安定感は海外でも絶大な人気を博し、師の河野同様に世界的な名声を獲得しています。


〔楽器情報〕
桜井正毅ブランドのラインアップ中、Maestro-RF、PCに続くミドルエンドモデル「Special」(現在は廃番)の2015年製 F1027A Used 良品が入荷致しました。

ふくよかで豊かな鳴り、フィット感の良いネックシェイプ(Dシェイプ)、そして奏者のタッチへの対応範囲が広い発音とそのレスポンスなど、あらゆるギターユーザーにとっての絶妙の着地点となった演奏性のクオリティはこのモデルにも通底しており、ストレスのない弾き心地は初心者にもおすすめです。コーティングされたように光沢感のある音像がハイフレットに至るまで均質な強さで響き、曲を弾くだけで自然に整った音響バランスを形成してくれるような(クラシックギターとしては異例と言えるほどの)オートマティックな表現力、またはデフォルトとしての確固たる音響設計があるので、演奏性だけでなく表現的な面でも奏者のストレスを軽減してくれるようなところもまたこのブランドの特徴と言えるでしょう。

表面板内部構造はサウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に一本ずつのハーモニックバー、このうち下側のバーは高音側と低音側とにそれぞれ1か所ずつ小さな(高さ2mm×長さ2cmほどの)開口部が設けられています。扇状力木は5本、センターに配された1本を境に高音側に3本、低音側は横板に近接したところに(つまりこの一本だけ離れたところに)1本を設置。駒板サドルの位置とその上下(サウンドホール側とエンドブロック側)に各1本で計3本のバーを設置しています。しかしこれら3本のバーは扇状力木よりもサイズの小さい平坦な形状をしており、また3本のうち横幅いっぱいに渡っているのは駒板位置の一本のみで、その上下の2本は低音側横板には接していますが高音側は一番外側の力木のところで止まっています。レゾナンスはF#の少し下に設定されています。近年の桜井氏の同様の力木配置においては木製の平たい円形ブロックを数か所に設置して音響効果を高める独自の工夫がされていますが、本器は力木とバーのみの構造となっています。

割れなどの大きな修理、改造歴はありません。表面板の指板脇や高音側上部膨らみ部分、低音側下部膨らみ部分などに2~5㎜ほどの打痕や浅いスクラッチ痕があります。横裏板は1~2か所の1mm程度の浅い打痕と、ほとんど目立ちませんが衣服等による細かな擦れがあります。ネック裏はほんのわずかなキズのみとなっており全体にキズは総じて軽度なものなので外観を著しく損なうものではありません。ネックは厳密にはほんのわずかに順反りですが標準設定の範囲内、フレットも適正な状態です。ネックはDシェイプの通常の厚みで程よいグリップ感。弦高値は2.8/3.7mm(1弦/6弦 12フレット)でサドルには2.5~3.5mmの余剰がありますのでさらに低く設定することが可能です。ただし弦の張りは中庸ですので現在値のままでもさほどに左手はストレスを感じさせない設定になっています。


定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  440,000 円
注文数 :   

製作家/商品名 桜井・河野 Sakurai Kohno
モデル/品番 Model/No. マエストロ Maestro K 0121 A
005_10_sakuraiK_02_220
弦長 Scale Length 640mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 2020年
表板 Top 杉 Solid Ceder
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option ハードケース(黒)
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板 カシュー
   :横裏板 カシュー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.5mm
   :6弦 3.5mm

〔製作家情報〕
1926年、茨城県水戸市生まれ。
1948年3月、東京高等工芸学校木材工芸科(現・千葉大学建築学科)を卒業。同年よりギター製作を開始します。ギター製作は独学で、最初の一本は中出阪蔵のギターを検分しながら完成させたものだったと伝えられています(中出阪蔵との直接的な交流はありません)。しかし初期の段階から楽器構造には多様な試みが見られ、中には当時としては非常に革新的な発想のものも含まれていました。

これらの研究と実践は、1960年代後半に、表面板の木目に沿って水平方向と垂直方向に組み合わされたスクエアを基礎とする力木配置として結実します。この構造は、その後もさまざまなヴァリエーションを伴いながら現在に至るまで継承されています。

また1960年にはスペインに渡り、イグナシオ・フレタやアルカンヘル・フェルナンデスの工房を訪問。本場スペインギターへの理解を深め、それを自身の製作へと反映させていきました。そして1967年9月、ベルギー・リエージュ国際ギター製作コンクールにて金メダルを受賞し、国際的にその名が知られる契機となります。

同年、甥である桜井正毅氏が工房スタッフとして加わり、製作体制が強化されました。1998年の逝去後は桜井正毅氏が工房を引き継ぎ、現在も桜井/河野ブランドとしてモデルラインナップが継続されています。

日本における高級クラシックギター製作のパイオニア的存在であり、当時も現在も非常に多くの支持を集める国内ブランドです。スペインギターのエッセンスを独自に再構築し、日本人の演奏嗜好に適した音響設計と高い演奏性、良質な木材を用いた高級感ある仕上がりは、それまでの邦人製作家には見られなかった領域に達し、日本市場におけるクラシックギター需要を一気に喚起しました。現在もなお、日本製ギターブランドの筆頭格として、海外からも高い評価を受けています。

〔楽器情報〕
2020年製作、モデル「マエストロ K 0121 A」。弦長は640mmに設定されています。

減衰を感じさせないふくよかな低音の鳴りが特徴で、音量も豊か、迫力ある響きを備えた一本です。レスポンスも非常に速く、このブランドならではのバランスに優れた音響設計が存分に活かされています。表面板の力木構造は、細部まで緻密に設計された左右非対称構造となっており、高音側と低音側で微妙に異なる配置が施されています。世界的に見ても類例の少ない、このブランド独自のシステムが見事に機能しています。

カシュー塗装仕上げで、糸巻きにはゴトー製を装着。ネックは真っ直ぐで演奏性は良好、フレットの摩耗もほとんど見られません。弦高は1弦2.5mm、6弦3.5mmに調整されており、ネック形状は標準的です。弦の張りはやや硬めの設定ながら、全体として演奏性は良好に保たれています。

製作から約4年が経過しており、通常使用による細かな傷は見られますが、使用感はあるものの外観を大きく損なうものではありません。表面板サウンドホール付近にごくわずかな弾き傷、ボトム部駒付近およびトップ部高音弦側に打痕が確認できますが、塗装の変性はなく全体として良好なコンディションです。割れ等の修理履歴はありません。黒色のハードケースが付属します。

新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 西野 春平 Shunpei Nishino
モデル/品番 Model/No. 20号
005_12_nishinoS_02_180_01
弦長 Scale Length 650mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 1980年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option 軽量ケース 黒
備考 Notes
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:表板 ラッカー
   :横裏板 ラッカー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.5mm
   :6弦 3.0mm

[楽器情報]
駒下部に弦交換の際に付いたと思われる細かな擦り傷が見られますが、通常の使用によるもので外観を損ねるようなものではございません。ネックのヒール部付近に3mmほどの打痕がございます。
ネック形状はDシェイプで厚みは標準的なサイズとなっております。ネックの反りは無く、真直ぐな状態を維持しております。
フレットの摩耗はほとんど認められず良好な状態となっております。サドルはオリジナルのものから交換がされており、低めの弦高に調整がなされております。サドル部品には1mm弱の余剰がございますが、すでにかなり低めの弦高設定となっております。
音色は静謐で上品な響きが特徴的な楽器となっております。全体的な音質はしっかりと均一化され、開放弦が飛び出て聞こえてしまうような響きではなく、あらゆるポジションでもそれぞれの音が適度に混ざり合うように空間を満たしてくれます。過剰に鳴りすぎることを抑え、静かながらしっかりと主張のある音色が印象的でその真価はppでのニュアンス表現にいかんなく発揮されます。聞く人の耳をつかんで離さないような静かでまろやかながらも必要な緊張感はしっかりと楽器が担保してくれるので、弱音方向へのダイナミクスの幅を広げることに長けた一本です。

新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  187,000 円
注文数 :   

製作家/商品名 西野 春平 Shunpei Nishino
モデル/品番 Model/No. TYPE30
005_12_nishinoS_02_195
弦長 Scale Length 650mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 1995年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option ハードケース
備考 Notes
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:表板 ラッカー
   :横裏板 ラッカー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.2mm
   :6弦 4.2mm

〔製作家情報〕
西野春平 Shunpei Nishino 1947年茨城県の日立市生まれ。10代よりギターの製作を始め、1964年17歳の時に黒澤常三郎の工房に弟子として入門。1969年には独立して所沢に工房を設立。以来、その製作キャリア初期より傾倒していたハウザー1世ギターを研究した成果を活かし、音響バランスに優れたギターを作り続けています。国内の製作家としてはいち早くエレガットの製作にも着手するほか、その類まれな工作精度からアコースティックギターの分野からもオファーが相次ぎ、少数ながらこちらも良質なモデルを製作。しかしながら氏の特徴と美学が最もあらわれているのはのはなんといってもハウザーモデルと言えるでしょう。その造作の美しさ、艶やかな音色、音響の見事なバランスはハウザーの名前に恥じない仕上がりをどの個体でも常に維持しており、使用材もまたこの価格帯では申し分のないグレード。コストパフォーマンスの点でも国内屈指と言ってもよいブランドです。

〔楽器情報〕
西野春平 Type30 1995年製 Used の入荷です。製作当時30万円定価のモデルですが、横裏板は中南米ローズウッド仕様で現在のこのブランドのリスト中ではNo.50(定価50万円)に相当するものです。また現在の同モデルはドイツの名工ヘルマン・ハウザーのレプリカモデルとなっていますが、本作は内部構造にわずかにハウザーモデルの仕様とは異なる箇所があり(むしろ設計的にはアントニオ・デ・トーレスのギターに近い)、また板の厚みの設定や力木のサイズなども現在のハウザーモデルよりも強固な造りになっています。それゆえか、全体の響きにはどっしりとした重厚感があり、各音も力強い。整った艶やかな音像はやはり西野氏らしい、そして表情の変化にも不足なく、演奏性も中庸の設定が見極められており、いまから30年前の作ながら、さすがにその完成度はこの価格帯において抜きんでたものがあります。

表面板力木構造はサウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に各一本のハーモニックバー、左右対称7本の扇状力木にボトム部でこれらの先端を受け止めるようにV字型に配置された2本のクロージングバーという全体の配置。レゾナンスはAの少し下に設定されています。上述のとおりヘルマン・ハウザーモデルではさらに駒板位置に薄い補強プレートが貼り付けられ、また扇状力木とクロージングバーはより繊細な(幅も高さも2/3ほどのサイズの)設定になっています。またレゾナンスの位置も本作ではやや高めの設定になっています。

ネック、フレットなど演奏性に関する部分は良好な状態を維持しています。表面板は過去に一度オリジナルと同じラッカーでの再塗装が施されており、その際に細かな打痕(駒板下2弦部分の弦とび跡など)やスクラッチなどもタッチアップされています。また表面板は駒板下高音側からボトムにかけての割れ修理歴があります(内側からパッチ補強されています)。また割れは横板ボトム部分に6~7か所ほどのひび割れ補修あと、裏板高音側のボトム付近に15cmほどの割れ修理歴がありますがいずれも適切な処置がされており、継続しての使用には問題ございません。ネックシェイプはDシェイプの薄めで丸みのある形状。指板は1~5、8~10フレットで凹みの補修あとがあります。指板高音側は20フレット仕様。弦高値は3.2/4.2mm(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰は1.5~3.0mmありますのでお好みに応じてさらに低く設定することが可能です。

定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  198,000 円
注文数 :   

製作家/商品名 西野 春平 Shunpei Nishino
モデル/品番 Model/No. 50号
005_12_nishinoS_02_208_50
弦長 Scale Length 650mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 2008年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option ハードケース黒
備考 Notes
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:表板 ラッカー
   :横裏板 ラッカー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.5mm /6弦 3.5mm

〔製作家情報〕
1947年、茨城県日立市生まれ。10代よりギター製作を始め、1964年、17歳の時に黒澤常三郎の工房へ弟子入り。1969年に独立し、所沢に工房を設立しました。
以来、製作キャリア初期より傾倒してきたハウザー1世ギターの研究成果を活かし、音響バランスに優れたギターを一貫して製作し続けています。国内製作家としてはいち早くエレガットの製作にも着手し、その類まれな工作精度からアコースティックギター分野からのオファーも相次ぎ、少数ながら高品質なモデルを手がけてきました。
なかでも氏の特徴と美学が最も色濃く表れているのは、やはりハウザーモデルと言えるでしょう。その造作の美しさ、艶やかな音色、優れた音響バランスは、ハウザーの名に恥じない完成度を常に維持しています。使用材もこの価格帯としては申し分のないグレードで、コストパフォーマンスの面でも国内屈指のブランドと評価できます。

〔楽器情報〕
2008年製作の上位モデル「50号」です。弦長は650mmで設定されています。

華やかさを備えつつも過度に主張しない音色で、心地よい分離感が特徴です。音量も鳴り過ぎることなく、全体の音響バランスは本ブランドならではの完成度を感じさせます。造作の美しさ、艶やかな音色、そして“中庸の美”とも言うべき絶妙なバランス感覚が、あらゆる面で高いレベルで結実しています。

現行の50号は横裏板にローズウッドを採用した仕様となっていますが、本器は中南米産ローズウッドを使用しており、現行仕様と比較しても非常にコストパフォーマンスに優れた一本です。

ネックは適度な順反りでコンディションは良好。サドルの残余も十分にあり、弦高調整の自由度が高い点も魅力です。

製作から18年を経過した楽器としては非常に良好な状態を保っています。表面板を中心に弾き傷は見られますが、これはよく弾き込まれてきた証であり、同時に大切に扱われてきたことも感じさせます。割れなどの修理履歴はなく、全体として健全な状態です。黒色のハードケースが付属します。

品切れ 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  242,000 円

製作家/商品名 西野 春平 Shunpei Nishino
モデル/品番 Model/No. NR-3(640mm)
005_12_nishinoS_02_225
弦長 Scale Length 640mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 2025年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides インディアンローズウッド Solid Indian Rosewood
付属品 Option 軽量ケース
備考 Notes
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:表板 ラッカー
   :横裏板 ラッカー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.7mm
   :6弦 4.0mm

〔製作家情報〕
西野春平 Shunpei Nishino 1947年茨城県の日立市生まれ。10代よりギターの製作を始め、1964年17歳の時に黒澤常三郎の工房に弟子として入門。1969年には独立して所沢に工房を設立。以来、その製作キャリア初期より傾倒していたハウザー1世ギターを研究した成果を活かし、音響バランスに優れたギターを作り続けています。国内の製作家としてはいち早くエレガットの製作にも着手するほか、その類まれな工作精度からアコースティックギターの分野からもオファーが相次ぎ、少数ながらこちらも良質なモデルを製作。しかしながら氏の特徴と美学が最もあらわれているのはのはなんといってもハウザーモデルと言えるでしょう。その造作の美しさ、艶やかな音色、音響の見事なバランスはハウザーの名前に恥じない仕上がりをどの個体でも常に維持しており、使用材もまたこの価格帯では申し分のないグレード。コストパフォーマンスの点でも国内屈指と言ってもよいブランドです。

[楽器情報]
西野春平 モデルNR3 2025年製(640mm)Used 新品同様の美品入荷致しました。いわゆる35号ハウザーモデルとほぼ同仕様によるモデルで、西野氏のラインナップのうち最もよく知られ、普及しているモデルです。大変に良好な状態です。ネック、フレット、糸巻きなど演奏性に関わる部分も良好です。ネックシェイプはDシェイプの普通の厚みで日本人の好みに合わせてコンパクトなフィット感。指板は高音側は20フレットで昨今の演奏事情にも対応。弦高は2.7/4.0mm(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰は1.5~3.0mmありますのでお好みに応じてさらに低くすることも可能です。ただし現状でも、もともとのネック差し込み角の設定が絶妙で、弦の張りも中庸ですので現状のままでも十分に楽に弾ける感触です。

表面板内部構造はサウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)1本ずつのハーモニックバー、上側のバーとネック脚との間にちょうどサウンドホールの直径の長さの範囲だけを覆うように薄い補強板を貼り付けており、ホール周りも同心円状に補強板が貼り付けられています。扇状力木は左右対称7本、ボトム部でこれらの先端を受け止めるようにV字型に配置された二本のクロージングバー、駒板位置にはブリッジプレートとほぼ同じ面積に薄い補強板が貼られています。レゾナンスはGの少し上に設定されています。上述のようにこれはヘルマン・ハウザーによるセゴビアモデルの構造を基礎としたもので、音響のバランスもそれに準じ、全体が同一の位相の中に一つの整った線を形成するようないわば鍵盤的とも言える音響設計となっており、この点においてもただの外面的なレプリカとは一線を画す、西野氏ならではの達意の仕上がりとなっているところはさすが。

現在、西野氏は高齢となり、NR5(50万円モデル)用の材料は新規仕入れを行っておらず、本モデルは今後生産されない見込みです。また、NR3は次回製作分より40万円へ値上がりする予定で、本品は最後の35万円モデルとなります。

商品状態
数回、爪ではじいた程度のごく軽い使用感のある中古品です。
ほぼ新品同様のスーパーライトケース(バーガンディ)付属。

品切れ 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  286,000 円

製作家/商品名 井内 耕二 Koji Iuchi
モデル/品番 Model/No. (No.80) No.37
005_iuchiK_02_212
弦長 Scale Length 650mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 2012年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option ハードケース(GEWA)黒
備考 Notes
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:表板 セラック
   :横裏板 セラック
糸 巻:ライシェル
弦 高:1弦 2.5mm
   :6弦 3.5mm

[製作家情報]
井内耕二 Koji Iuchi (1946~)徳島県に工房を構える製作家。ギター演奏を能くしていましたが指の故障により製作に転向したのが1996年、その後国内のギター製作コンクールで優勝し(2010年 現代ギター社主催のコンクール)ブランドとしての地歩を固めてゆきます。繊細な造りが細部まで行き届いた端正な外観と、音響バランスの構成と着地点の適切さ、ギターとしての自然な表情などは国内でも卓越したレベルを有したブランドで、近年ではギタリストの徳永真一郎らの使用により若い愛好家の間でも人気の製作家となっています。

[楽器情報]
井内耕二 2012年製 serial No.27 Used の入荷です。年齢としては間もなく70に近づこうという時期のものですが、50の歳から製作を始めた氏にとっては知と技の面での充実が顕在化しはじめた頃と見て取ることができるでしょう。意匠も含む外観における工作精度的な完成度はかなり早くから達成されていたことが本器からもうかがえますが、ここで注目すべきは内部構造(力木設計)における試みとその音響的特徴と言えます。

表面板力木構造は、サウンドホール上側(ネック側)に2本の高さの異なるハーモニックバーを設置し、この2本の間のエリアをすべて1枚のプレートで補強しています。ハーモニックバー同じくサウンドホール下側(ブリッジ側)にも1本を設置、さらにこのバーの中央よりやや低音寄りの位置から高音側横板に向かって斜めに設置された1本のトレブルバー、サウンドホール周りはこれも1枚の角型のプレートでやや広めの範囲(ロゼッタよりも広い範囲)を補強しており、このプレートの両横側にはそれぞれ1本ずつ計2本の短い力木が近接する横板のカーブの方向に合わせて斜めに設置されています。ボディ下部は左右対称の位置関係で7本の扇状力木が設置されており(厳密には上記トレブルバーの設置により高音側の力木は短くなっています)、これら7本の下端をボトム部で受け止めるように2本のV字型に設置されたクロージングバー、駒板位置には1mmにも満たない極めて薄い補強プレートがほぼ駒板の範囲を覆うように貼られています。そして特徴的なのは、この駒板補強プレートより2cmほどサウンドホール側に寄った位置に1本の短いバーがセンターを含む低音側力木5本の間に設置されており、そのうち3本の力木はこのバーを貫通しています。その貫通の方式はあのフランスの名工ブーシェのトランスヴァースバーを直ちに想起させるもので、力木はバーにしっかりと隙間なく組み込まれるように交差しています。

これらの構造的特徴はやや図式的に解釈すればトーレスとハウザーに例えばアグアドなどのマドリッド的なスペイン要素を加え、さらにフランスのブーシェを応用したと見ることもできるものですが、そうした各特長の融合が単なるパッチワーク的な発想に堕さず、音響においてしっかりとしたバランスが形成されていることは氏の音に対するセンスの卓越を感じさせます。レゾナンスはG#の下に設定されています。

発音はボディの奥から木質の音像がパーカッシヴに弾けてくるような感触で、ボディの容量を活かしたエコー感を伴って鳴ります。高音の強さが際立っており、低音はどっしりと下から支えるというよりも高音と同じ位相において慎ましく適切な強さで鳴っています。これは先述の内部構造的特徴におけるマドリッド的な部分が活かされているものか、ラミレス系統の響きの特徴と重なる部分が多くあります。ただし本器においては、特に音色や表情において、ラミレスの濃厚な色気とは異なり全体に爽やかな明るさがあり、あくまでもそのキャラクターにおいては氏の特徴が前面に出ている一本となっています。

表面板の指板両脇からサウンドホールにかけてのエリア、駒板下からボトムにかけてなどに細かな弾きキズやスクラッチ跡がありますがさほどに深くはなく外観を損ねるほどではありません。横裏板は演奏時に胸の当たる部分などに若干の擦りキズみられますがその他の部分はほとんどキズ無くきれいな状態を維持しています。ネック裏はセンター部分に細かく爪キズはありますが浅く軽微なもので目立たず、また演奏時の感触的にも妨げになるほどではありません。割れなどの大きな修理履歴もなく、概ね良好な状態と言えいます。ネック、フレット、糸巻などの演奏性に関わる部分も良好です。ネックはややしっかりとしたグリップ感のDシェイプ、弦高値は2.3/3.5mm(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰は0.5mmとなっています。糸巻はドイツ製高級ブランドのライシェル製を装着。


新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。


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