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国産クラシック 中古   写真をクリックするとさらに大きなカタログ写真が表示されます。
製作家/商品名 佐久間 悟 Satoru Sakuma
モデル/品番 Model/No. ロマニリョスモデル No.39
005_03_sakuma_02_212
弦長 Scale Length 650mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 2012年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option 軽量ケース 茶
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板 セラック
   :横裏板 セラック
糸 巻:スローン
弦 高:1弦 2.6mm/6弦 3.5mm

[製作家情報]                                  
佐久間悟 Satoru Sakuma 1973年 長野県上田市生まれ。現在も同地の工房にて製作を続けています。関西外国語大学スペイン語学科在学中より楽器製作に興味を持ち、20歳の頃に同じ長野県に工房がある製作家 石井栄氏に指導を仰ぎます。卒業後も会社勤めをしながら独自に製作を継続。2001年には渡西しスペインのシグエンサにて名工ホセ・ルイス・ロマニリョスの講習会に参加し直接指導を受けます。また同じ講習会にアシスタントとして参加していたゲルハルト・オルディゲスらにもアドバイスを受け、彼らの伝統工法による徹底した製作姿勢に触発され、自身の方向性を確信。帰国後本格的に製作を開始し、現在に至るまでそのスペイン伝統工法を規範として製作を続けています。
彼の楽器はオリジナルでもレプリカモデルにおいても一貫して角の取れたふくよかな音像と木の響きをダイレクトに感じさせるような素朴な音色とを備えており、それは彼の音色嗜好を如実に表すとともに、特に日本人の好みにフィットする独特の感触があります。プロアマ問わず近年ますますその評価と人気を高めている製作家の一人。

[楽器情報]
佐久間悟 製作のロマニリョスモデル 2012年製 No.39 Usedです。氏のブーシェモデルと並んで現在もカタログにラインナップされている代表モデルの一つ。その名の通りスペインの名工ホセ・ルイス・ロマニリョス(1932~2022)のギターに準拠したモデルで、その外観的特徴とされるヘッドシェイプを採用し、内部構造もロマニリョスオリジナルの設計によるものとなっています。ただしあの有名なロゼッタ(コルドバのモスク柱廊をモチーフとしたデザイン)は本器では佐久間氏オリジナルのデザインに変えられています。

表面板力木設計はロマニリョスオリジナルに正確に準拠。サウンドホール上側(ネック側)に2本、下側(ブリッジ側)に1本で計3本のハーモニックバーを配置。3本すべてのバーの高音側と低音側とに1か所ずつ長さ4センチ高さ3mmほどの開口部が設けられ、これらの開口部を垂直に交わるように(つまり表面板木目と同方向に)通過する形で高音側2本、低音側2本の力木がボディの肩部分からくびれ部分まで伸びるように平行に設置されています。そしてボディ下部(くびれより下の部分)は、左右対称7本の扇状力木に、センターの1本以外の6本の先端をボトム部で受け止めるようにちょうど逆ハの字型に設置された2本のクロージングバー、ブリッジ位置には駒板とほぼ同じ範囲をカバーするように薄い補強板が貼られているという全体の構造。表面板と横板の接合部には大小のペオネス(三角形型の木製のブロック)を交互にきれいに設置してあります。これらの配置的特徴はホセ・ルイス・ロマニリョス著「Making a Spanish Guitar」の中ではPlan1として掲載されているものと同じもので、トーレス=ハウザー的スタイルをロマニリョスが再構築したものとしてスタンダード化している設計の一つとなっています。レゾナンスはF~F#の間に設定。現在の佐久間氏による同モデルではこのPlanは採用されておらず、トーレス的な扇状力木配置をセレクトしています。

ロマニリョスがこの設計においてトーレス/ハウザースタイルから弁証法的に自身の音響を創出し、あえて強引に言えばギター製作史におけるポストモダン的な試みをしたともいえますが、佐久間氏が同設計によって着地させた響きは私的ともいえるほどに氏のキャラクターとなっているところがとても面白い。ここでは厳粛さと親密さが一緒になったようなロマニリョスの音から離れ、全体が奥ゆかしく柔和で、しかし表情は凛とした、日本的ともいえるようなたたずまいの中に着地しています。氏のギターの共通した発音特徴と言える、木の柔らかな反発感とともに凛とした音像が木質のものに包まれて発されるふわりとした感触は本作でも顕著で、表情も華やか過ぎずに抑えたものになっています。

かなり弾き込まれており、全体に弾き傷、スクラッチ、打痕が多くあります。またセラック塗装のムラなどが特に横裏板に見られます。ネック裏からヘッド裏に至るエリアも細かなキズが多くありますがこれらは特に深いものや楽器本体の保持に影響を与えるほどではなく、現状で継続使用には問題ありません。また表面板は薄い加工のためかサウンドホールと駒板の間でやや凹みが見られ、その他の箇所もわずかな歪みが生じていますが、こちらも現状で継続使用に影響はないレベルです。割れ等の大きな修理履歴はございません。ネックは真っ直ぐを維持しており、フレットは全体に摩耗あり(特に1~7フレット)ますが演奏性には影響ありません。弦高値は2.6/3.5mm(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰は1.0~1.5mmあります。糸巻はスローン製を装着しこちらも機能的に良好です。重量は1.49㎏。

新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 アルベルト・ネジメ・オーノ Alberto Nejime Ohno
モデル/品番 Model/No. サントスモデル エスペシャル・リオ
005_04_nejime1_02_198_01
弦長 Scale Length 650mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 1998年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option 軽量ケース(スーパーライトケース)
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板 セラック
   :横裏板 セラック
糸 巻:スローン
弦 高:1弦 2.8mm / 6弦 4.0mm

〔製作家情報〕
アルベルト・ネジメ・オーノ Alberto Nejime Ohno(禰寝孝次郎)1952年生まれ。1979年にスペインに留学し、グラナダの名工アントニオ・マリンにギター製作を師事。2年に及ぶその期間中彼はほとんど家族の一員のようにして製作を共にし、単に技法の習得だけではなくその土地の文化風土や人間性をも吸収しながらスペインの伝統工法を学んでいます。帰国後に発表した彼の楽器は、感性的な領域にまで深くスペインのニュアンスを染み込ませた逸品として、国内では初めての本格的なスパニッシュギターと評価されるようになります。1988年にはチェコスロバキア・クツナホラ国際ギター製作コンクールにてグランプリを受賞し、国際的にもその実力は高く評価されるようになります。他の追従を許さぬ美しく気品のある外観の仕上がりと、重厚かつ濃密で艶やかな音色と十分な遠達性を備えた作風は近年益々円熟味を加え、師のアントニオ・マリン同様にマニア垂涎の楽器として、現在その評価は不動のものとなっています。また製作と同時に後進の指導や執筆活動にも尽力し、 第一回アマチュアギター製作コンテスト審査員、スペインにて第7回コリアギター講習会参加、ギター製作家in八郷審査員をつとめるなどのほか、雑誌<現代ギター>に「君もギタービルダー」を連載、愛好家からの大きな反響を得て「スペイン式クラシックギター製作法」として書籍化されています。2020年にはフランスの出版社Camino Verde刊 Orfeo Magazine No.15で彼のインタビューと楽器が紹介されました。

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〔楽器情報〕
アルベルト・ネジメ・オーノ(禰寝孝次郎)製作のサントス・エルナンデスモデル Especial Rio 1998年製 Usedです。サントス・エルナンデス(1874~1943)という、氏にとって取り分け特別な製作家であるだけに、その深い矜持が造作と音響の全てにゆきわたった見事なモデル。時期的にもクツナホラでのコンクール受賞から10年目の円熟期へと向かう頃のものだけに、現在の氏のギターとはまた異なる迫力が造作と音響の双方において感じられ、特に音色とその表現力のレベルは当時の国内の最高のレベルを体現したものと言えるでしょう。モデル名が示す通り非常に上質な松材とブラジリアン・ローズウッドが使用されており、経年の変化は若干ありますが、繊細極まりないセラック塗装の質感が醸し出す、全体に凛とした気品漂う外観もこのブランドならでは。

表面板力木配置は、サウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に1本ずつのハーモニックバー、これら2本の間、サウンドホールの両脇に1枚ずつの補強プレート、そして左右対称の7本の扇状力木がボディウェストより下側をまんべんなく覆うように設置されており、駒板位置の補強プレートやボトム部にクロージングバーのない設計で、原案となるサントス・エルナンデスの特徴的な配置パターンの一つを踏襲したものになっています。レゾナンスはG~G#に設定されています。

サントスが確立したともいえるスペイン的な音響設計を禰寝氏が再解釈、再構築したような音響で、オリジナルサントスにおいてはそのしばしば不均整な音が逆に独特の肌理を生み出していたのに対し、禰寝氏はそうした各音の不均整を美しく整えたうえで、高音、中低音、低音のそれぞれを大胆と言えるまでにアイデンティファイし、全体で非常な立体感と彫塑感を生み出すことに成功しています。特に中低音から低音部の活き活きと自然なうねりを持って現前してくる音が魅力的で、これに高音がさらっとした触感の角の取れた音像でしっかりと歌い、歌と伴奏のこの対比、そして旋律におけるいかにもスパニッシュな身振りが素晴らしい。各部がそれぞれの特性を備えながら、全体としての響きは実に心地よく着地している、その製作家としての技量と音感のセンスはやはり見事というべきでしょう。

割れや改造などの大きな修理履歴はなく、表面板サウンドホール付近などにわずかなスクラッチ、弾き傷など細かなものがあるのみで他はほとんど傷のないとても綺麗な状態です。ネック、フレット等の演奏性に関わる部分も良好です。ネックはやや薄目のDシェイプで左手のフィット感が良く、弦の張りも中庸なので全体に弾き心地良く感じます。弦高値は2.8mm/4.0mm(1弦/6弦 12フレット)サドル余剰は0.5~1.0mmあります。糸巻きはスローン製のLeaf柄モデルを装着。ナットとサドルそしブリッジの弦を巻きつける部分の意匠には象牙が使用されています。



品切れ 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 アルベルト・ネジメ・オーノ Alberto Nejime Ohno
モデル/品番 Model/No. オリジナルモデル Original model
005_04_nejime1_02_216_01
弦長 Scale Length 650mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 2016年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option SKB セミハードケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:黒檀
塗 装:表板 セラック
   :横裏板 セラック
糸 巻:スローン
弦 高:1弦 2.7mm / 6弦 3.6mm

〔製作家情報〕
アルベルト・ネジメ・オーノ Alberto Nejime Ohno(禰寝孝次郎)1952年生まれ。1979年にスペインに留学し、グラナダの名工アントニオ・マリンにギター製作を師事。2年に及ぶその期間中彼はほとんど家族の一員のようにして製作を共にし、単に技法の習得だけではなくその土地の文化風土や人間性をも吸収しながらスペインの伝統工法を学んでいます。帰国後に発表した彼の楽器は、感性的な領域にまで深くスペインのニュアンスを染み込ませた逸品として、国内では初めての本格的なスパニッシュギターと評価されるようになります。1988年にはチェコスロバキア・クツナホラ国際ギター製作コンクールにてグランプリを受賞し、国際的にもその実力は高く評価されるようになります。他の追従を許さぬ美しく気品のある外観の仕上がりと、重厚かつ濃密で艶やかな音色と十分な遠達性を備えた作風は近年益々円熟味を加え、師のアントニオ・マリン同様にマニア垂涎の楽器として、現在その評価は不動のものとなっています。また製作と同時に後進の指導や執筆活動にも尽力し、 第一回アマチュアギター製作コンテスト審査員、スペインにて第7回コリアギター講習会参加、ギター製作家in八郷審査員をつとめるなどのほか、雑誌<現代ギター>に「君もギタービルダー」を連載、愛好家からの大きな反響を得て「スペイン式クラシックギター製作法」として書籍化されています。2020年にはフランスの出版社Camino Verde刊 Orfeo Magazine No.15で彼のインタビューと楽器が紹介されました。

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〔楽器情報〕
アルベルト・ネジメ・オーノ (禰寝孝次郎)2016年製作のオリジナルモデル Usedです。日本のギター製作におけるスペイン式伝統工法の最初の本格的な伝承者とされ、その製作法に関する著書も著している氏が、実は邦人製作家の中では比類のないイノヴェイティヴな作家であることは意外に語られることがありません。それは氏自身が全くそれについて喧伝することも語ることさえなく、またしばしばそれはあくまでも伝統的なスタイルを踏襲したうえで為されてしまうため誰もがそれに気づかず納得してしまうというこれまでの受容のありかたにも起因しているといるかもしれません。2016年作の本器は氏の近作にまで通底することになる、数々のオリジナル設計のうちでもスタンダードと言えるスタイルで作られており、そして大変に個性的な音響を創出するに至っています。

表面板力木配置はむしろとてもシンプルなもので、サウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に1本ずつの強固なハーモニックバーを設置、ネック脚は上側ハーモニックバーに接するぎりぎりのところまで伸びており、サウンドホール周りにはちょうどロゼッタ範囲をなぞるようにして同心円的に補強板が貼られています。これが表面板の上部の構造で、シンプルですがしかし上部エリアをしっかりと効果的に支える構造が工夫されています。サウンドホールまわりの補強板はネック側はハーモニックバーのところで円周が切断されていますが、ブリッジ側はそのままハーモニックバーを通り抜けて円周が継続しており、後述する扇状力木のうち中央3本の上端はこのハーモニックバー下にはみ出たエリアの上に位置しています。

表面板下部エリアは左右対称7本の扇状力木とV字型に配置された2本のクロージングバーという設計。ここで2本のクロージングバーは通常のギターではすべての扇状力木の下端を受け止めるようにしてボトム近くの位置に設置されるのですが、ネジメ氏の設計ではブリッジの真下に近い位置で、7本の力木のうちセンターと一番両外側の力木との間を繋ぐようにそれぞれ一本ずつを設置し、間の2本ずつ、計4本の力木のみの下端を受けとめるような配置関係になっています。この4本の力木の下端はクロージングバーに組み込まれており、センターと両端の合わせて3本の力木のほうはその下端をボトムのすぐ近くまで伸ばしています。レゾナンスはAの少し下に設定されています。

ネジメ氏にまさに特有の、強い力で打つようにして地に音を貼り付けてゆくような独特の重力感と粘りを持った発音で、これが響箱の奥底からパーカッシヴな感触で鳴ってくる、この触覚的な発音と空間的な音響との融合がもたらすどこかアンビヴァレンツともいえる効果がなんとも個性的で、そして素晴らしい。重厚でスマート、ストイックでロマンティック、明朗であり深い翳のある、唯一無二といえる音色表情が達成されています。これがもちろんのこと、曲の(特にクラシックの)表現において微妙な感情の機微や移ろいの表現に寄与しており、奏者を時に挑発さえする喚起力を備えています。

全体はセラック塗装による仕上げで、オリジナルスペックを維持しており、割れや改造等の大きな修理履歴はありません。表面板は指板両脇からサウンドホール周りにかけてのエリア、また駒板下部分など弾きキズ等細かなキズが多くあります、また同じくボトム付近のエリアでは3~5mmほどの打痕が数か所、3cmほどの搔きキズなどもあります。横裏板は衣服等によるわずかな摩擦あとと経年による自然な塗装の変化のみできれいな状態を維持しています。ネック裏もわずかなキズのみとなっており、外観的また演奏時の感触的にも気にならないレベル。ネックは順反りですが弦高値の設定と演奏性的に問題ないことから現状のままとしています。フレットは正常値を維持しています。ネック形状は普通の厚みのDシェイプ。弦高値は2.7/3.7mm(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰は1.0~1.5mmとなっています。糸巻はSloane製を装着しており、現状で機能的な問題はありません。重量は1.95㎏。


新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 禰寝 碧海 Marin Nejime
モデル/品番 Model/No. 90号 アウラオリジナルモデル
005_04_nejime2_02_223
弦長 Scale Length 650mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 2023年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option スーパーライトケース 黒
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板/セラック
   :横裏板/セラック
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 2.8mm / 6弦 3.8mm

〔製作家情報〕
禰寝碧海(ネジメ マリン)1986年生まれ。アルベルト・ネジメ・オーノの名称でギター製作を行っている禰寝孝次郎氏の息子。父、孝次郎氏の影響下のもと幼少より音楽と工作に興味を持ち、2009年自由学園を卒業後本格的にギター製作の道を進むことを決意します。何度かの訪西の後、2012年9月には長期間グラナダに滞在し、父の師匠でもある名工アントニオ・マリン・モンテロに師事。スペインの伝統工法に立脚した製作法で、そこに瑞々しく個性的な音響的特性を盛り込んだ彼の楽器は、実に新鮮な感覚にあふれたものとなっており、1本として同じものがありません。また造作と塗装の精度の高さと美しい仕上がりも父と師匠とに劣らぬ素晴らしいもので、外観のこの上ない凛とした気品に結実しています。

海外でも高い評価を得ており、2017年にはグラナダの国際ギターフェスティバルの製作コンクールで入賞。現在は年に5~6本前後のペースで製作。左記のグラナダ製作コンクール入賞モデルの他、2種のアウラオリジナルモデル、そしてダニエル・フレドリッシュモデルなどがあり、それぞれが個性的な特徴を備え、ギターファンからの評価も益々の高まりを見せています。2020年にはフランスの出版社Camino Verde刊 Orfeo Magazine No.15で彼のインタビューと楽器が紹介されました。

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オルフェオ取材同行記 栗山大輔、清水優一、禰寝碧海編はこちら


〔楽器情報〕
禰寝碧海 製作によるオリジナルモデル、2023年製・中古品の入荷です。
本器は、もともと海外展示会向けの展示品として使用されていた楽器となります。

文字通り独自の構造的アイデアを随所に盛り込みながら、彼の出自であるグラナダ・スクール、そして父・禰寝孝次郎の特徴的な音響思想を、自身の嗜好の中で巧みに融合。その結果として、他に類を見ない現代的なサウンドを生み出しています。
高く抜けていくグラナダ特有のサウンドに異質な要素を加え、一気に艶やかで洗練された音へと昇華させる清冽さは、これまでの彼の作品にも一貫して通底する大きな特徴です。ただしそのアプローチは毎作異なり、一作ごとに新たな工夫と試みが積極的に取り入れられています。

内部構造は、サウンドホール上下に各1本ずつ配されたハーモニックバー(下側バーには高音側・低音側それぞれに開口部を設置)、7本の扇状力木、2本のクロージングバーという構成です。通常、クロージングバーはボトム付近で全ての扇状力木の先端を高音側・低音側それぞれで受け止める配置とされますが、本作では駒板寄りに設置され、ボトムまで伸びるセンターと最外側の力木を除いた4本(高音側2本、低音側2本)のみを受け止める構造となっています。
さらに最外側の力木は、ハーモニックバーの開口部をくぐり抜け、サウンドホール上側のハーモニックバーまで延伸されています。配置自体は左右対称でありながら、高音側と低音側で力木の形状や厚みを変え、横板の厚みもそれぞれ異なる設定とすることで振動効率に変化を持たせ、従来とは異なる音響バランスへとまとめ上げています。レゾナンスはG♯のやや上に設定されています。

密度の高い音がタッチに吸い付くように立ち上がり、十分なサスティーンと程よい奥行きを伴って鳴ります。単音での凛とした音像、和音やアルペジオで感じられるオーディトリアム感、その対比によって生まれる表情のパースペクティブは非常に魅力的です。また、全面セラック仕上げの繊細さ、Dシェイプでフラットに加工されたネックのグリップ感、両手の演奏性も秀逸です。

外観上の傷はほとんど見られず、全体的に大変良好なコンディションを保っています。入荷時には製作者本人によるメンテナンスが施されており、安心してお使いいただけます。
また、製作者は毎月ショップへ来店しているため、ご購入後のアフターケアについても万全の体制で対応可能です。

定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 石井 栄 Sakae Ishii
モデル/品番 Model/No. 11弦
005_ishiS_02_192_11
弦長 Scale Length 552mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 1992年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides インディアンローズウッド Solid Indian Rosewood
付属品 Option ハードケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:黒檀
塗 装:表板 ポリウレタン
   :横裏板 ポリウレタン
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.2mm / 6弦 4.1mm

〔製作家情報〕
1947年長野県上田市に生まれ。大学を卒業後スペインのグラナダをはじめいくつかのギター工房を巡り、帰国後、ギター製作家の茶位幸信氏にギター製作を松田鉄男氏にヴァイオリン製作を師事。1984年には長野県真田町に工房を開設、ギター以外にもヴァイオリンを始め様々な弦楽器を製作し、夫々の分野で高い評価を得ています。また後進の指導にも熱心で中野潤、田邊雅啓、丸山太郎等前途有望な若手製作家を輩出していることでも、良く知られています。

〔楽器情報〕
1992年製作の11弦ギターです。

重厚でどっしりとしていながらもはっきりとした輪郭のある響きが特徴です。倍音豊かで余裕のある響きが心地よく、音量は普通ながら、レスポンスは良好で音の伸びも良く、全体のバランスも良好です。

ポリウレタン塗装仕上げで、糸巻きにはゴトー製を装着。ネックは薄く、わずかに順反りで良好な状態です。フレットも良好で、弦高値は1弦3.2mm、6弦4.1mmで調整されており、弦の張りは柔らかく弾きやすい設定です。

製作から32年が経過しており、全体的に良好な状態です。表面板駒板付近高音弦側に浅い打痕、表面板ボトム部高音弦側エッジ部に打痕がありますが、塗装は良好です。割れ等の修理履歴はなく良好な状態です。

品切れ 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  330,000 円

製作家/商品名 井内 耕二 Koji Iuchi
モデル/品番 Model/No. (No.80) No.37
005_iuchiK_02_212
弦長 Scale Length 650mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 2012年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option ハードケース(GEWA)黒
備考 Notes
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:表板 セラック
   :横裏板 セラック
糸 巻:ライシェル
弦 高:1弦 2.5mm / 6弦 3.5mm

[製作家情報]
井内耕二 Koji Iuchi (1946~)徳島県に工房を構える製作家。ギター演奏を能くしていましたが指の故障により製作に転向したのが1996年、その後国内のギター製作コンクールで優勝し(2010年 現代ギター社主催のコンクール)ブランドとしての地歩を固めてゆきます。繊細な造りが細部まで行き届いた端正な外観と、音響バランスの構成と着地点の適切さ、ギターとしての自然な表情などは国内でも卓越したレベルを有したブランドで、近年ではギタリストの徳永真一郎らの使用により若い愛好家の間でも人気の製作家となっています。

[楽器情報]
井内耕二 2012年製 serial No.27 Used の入荷です。年齢としては間もなく70に近づこうという時期のものですが、50の歳から製作を始めた氏にとっては知と技の面での充実が顕在化しはじめた頃と見て取ることができるでしょう。意匠も含む外観における工作精度的な完成度はかなり早くから達成されていたことが本器からもうかがえますが、ここで注目すべきは内部構造(力木設計)における試みとその音響的特徴と言えます。

表面板力木構造は、サウンドホール上側(ネック側)に2本の高さの異なるハーモニックバーを設置し、この2本の間のエリアをすべて1枚のプレートで補強しています。ハーモニックバー同じくサウンドホール下側(ブリッジ側)にも1本を設置、さらにこのバーの中央よりやや低音寄りの位置から高音側横板に向かって斜めに設置された1本のトレブルバー、サウンドホール周りはこれも1枚の角型のプレートでやや広めの範囲(ロゼッタよりも広い範囲)を補強しており、このプレートの両横側にはそれぞれ1本ずつ計2本の短い力木が近接する横板のカーブの方向に合わせて斜めに設置されています。ボディ下部は左右対称の位置関係で7本の扇状力木が設置されており(厳密には上記トレブルバーの設置により高音側の力木は短くなっています)、これら7本の下端をボトム部で受け止めるように2本のV字型に設置されたクロージングバー、駒板位置には1mmにも満たない極めて薄い補強プレートがほぼ駒板の範囲を覆うように貼られています。そして特徴的なのは、この駒板補強プレートより2cmほどサウンドホール側に寄った位置に1本の短いバーがセンターを含む低音側力木5本の間に設置されており、そのうち3本の力木はこのバーを貫通しています。その貫通の方式はあのフランスの名工ブーシェのトランスヴァースバーを直ちに想起させるもので、力木はバーにしっかりと隙間なく組み込まれるように交差しています。

これらの構造的特徴はやや図式的に解釈すればトーレスとハウザーに例えばアグアドなどのマドリッド的なスペイン要素を加え、さらにフランスのブーシェを応用したと見ることもできるものですが、そうした各特長の融合が単なるパッチワーク的な発想に堕さず、音響においてしっかりとしたバランスが形成されていることは氏の音に対するセンスの卓越を感じさせます。レゾナンスはG#の下に設定されています。

発音はボディの奥から木質の音像がパーカッシヴに弾けてくるような感触で、ボディの容量を活かしたエコー感を伴って鳴ります。高音の強さが際立っており、低音はどっしりと下から支えるというよりも高音と同じ位相において慎ましく適切な強さで鳴っています。これは先述の内部構造的特徴におけるマドリッド的な部分が活かされているものか、ラミレス系統の響きの特徴と重なる部分が多くあります。ただし本器においては、特に音色や表情において、ラミレスの濃厚な色気とは異なり全体に爽やかな明るさがあり、あくまでもそのキャラクターにおいては氏の特徴が前面に出ている一本となっています。

表面板の指板両脇からサウンドホールにかけてのエリア、駒板下からボトムにかけてなどに細かな弾きキズやスクラッチ跡がありますがさほどに深くはなく外観を損ねるほどではありません。横裏板は演奏時に胸の当たる部分などに若干の擦りキズみられますがその他の部分はほとんどキズ無くきれいな状態を維持しています。ネック裏はセンター部分に細かく爪キズはありますが浅く軽微なもので目立たず、また演奏時の感触的にも妨げになるほどではありません。割れなどの大きな修理履歴もなく、概ね良好な状態と言えいます。ネック、フレット、糸巻などの演奏性に関わる部分も良好です。ネックはややしっかりとしたグリップ感のDシェイプ、弦高値は2.3/3.5mm(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰は0.5mmとなっています。糸巻はドイツ製高級ブランドのライシェル製を装着。


定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 三浦 隆志 Takashi Miura
モデル/品番 Model/No. 344/140 - C/AG
005_miuraT_02_200
弦長 Scale Length 644mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 2000年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option ハードケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板 セラック
   :横裏板 セラック
糸 巻:スローン
弦 高:1弦 2.9mm / 6弦 4.2mm

[製作家情報]
三浦隆志 Takashi Miura 1951年北海道生まれ。1973年札幌にてギター製作を開始。1980年、84年スペイン、グラナダにて同地の名工アントニオ・マリン・モンテロ(1933~)にスペインの伝統的な工法について学びます。1985年帰国後、仙台に工房を設立し自身のブランドとして製作を開始。アントニオ・マリンの指導を受けたことから、日本国内におけるグラナダ派の直系と位置付けられることの多いブランドですが、伝統的なスペインギター工法を基礎としながらも、ダブルトップなどモダンタイプの製作法も実践し、それぞれ高い評価を受けている製作家です。

[楽器情報]
三浦隆志 2000年製作 344/140 C/AG Usedの入荷です。いかにもこのブランドらしい良材をセレクトし、しかるべき重厚な佇まいへと着地させた外観。氏が学んだグラナダ的な響きとは趣を異にし、色彩感が抑えられたややストイックとも言える音色が特徴で、音響的にも全体にフラットで、やや高音寄りのバランス感覚でまとめられています。

表面板力木構造はサウンドホール上側(ネック側)に2本の強固なハーモニックバー、下側(ブリッジ側)にも1本のハーモニックバー、サウンドホール両側には薄い補強板がやや広めの範囲で貼られており、それらの縁から近接する横板とをつなぐように短い力木が高音側と低音側とにそれぞれ1本ずつが設置されています。また上記のホール下側ハーモニックバーは低音側から高音側に向かって表面板を斜めに下がってゆくようにして設置されています。表面板ウエストより下は左右対称7本の扇状力木にこれらの先端をボトム部で受け止めるように2本のクロージングバーを設置、駒板部分にはほぼ同じ面積の薄い補強板が貼られています。ボトム部に設置された2本のクロージングバーは長さが左右対称ではなく、高音側がほんの少し長くなっている設計で、通常ならV字型(または逆ハの字型)で配置されるところ、ここではむしろ逆ヘの字型の配置となっています。また7本の扇状力木のうち、センターの1本はサウンドホール下側のバーを貫通しホール縁まで延伸しており、ボトムのほうもクロージングバーを貫通しエンドブロックまで到達しています。さらに一番外側(高音側と低音側)の2本はやはりクロージングバーを貫通しボトムまで到達しています(ホール側はバーの手前で止まっています)。レゾナンスはGの少し上に設定されています。

表面板のサウンドホール高音側にやや弾き傷多めに見られますが浅いもので、その他指板脇や駒板下なども掻き傷ありますがやはりいずれも浅く軽微なものなのであまり目立ちません。横裏板は塗装の細かいウェザーチェックや演奏時に衣服の触れる部分に擦れなどを生じていますが著しく外観を損ねるものではありません。割れ等の修理履歴はありませんが、ボディ内部のネック脚の木部に幅5mm 長さ1.5㎝ほどの欠けがあります。強度上の問題はありません。ネック、フレットなど演奏性に関わる部分も良好です。ネックは薄めでフラットな形状のDシェイプ。指板高音側は20フレット仕様になっています。弦高値2.9/4.2mm(1弦/6弦 12フレット)、サドル余剰は1.5~3.0mmありますのでお好みに応じてさらに低く設定することが可能です。


定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 堤 謙光 Norimitsu Tsutsumi
モデル/品番 Model/No. No.80
005_tsutsumiK_02_207
弦長 Scale Length 640mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 2007年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option シベレスハードケース
備考 Notes
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:表板 セラック
   :横裏板 ラッカー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.8mm / 6弦 4.0mm

〔製作家情報〕
堤謙光 Norimitsu Tsutsumi 1946年 富山県生まれ。1968年から13年間ギター製作家野辺正二のもとで製作を学び、1980年に独立し自身の工房を立ち上げます。現在は埼玉県に工房を構え、クラシックギターとアコースティックギターを製作。80歳を迎えたいまも現役の、国内最長老となるベテラン職人です。「美しく心に沁みる音色のギターを作りたい」という製作ポリシーに貫かれたギターは、なによりもまずその堅実な造作と音作りに現れており、ドイツの名工ヘルマン・ハウザーのギターに影響を受けたという硬質な響きが魅力の楽器となっています。

〔楽器情報〕
堤謙光 製作 モデルNo.80 2007年製 Usedです。このブランドのラインナップの中ではハイスペックなモデル。本器は640mmのショートスケールモデルで指板高音側は20フレット仕様、表面板はセラック、横裏板はカシュー塗装で仕上げられており、横裏板は良質な中南米ローズウッドを使用しています。640mmの仕様に合わせ、ここでは手の小さめなプレイヤー向けの設定がさらに意図的に採用されており、ナット幅(0フレットの幅)が48mm、弦幅(1弦から6弦の間隔)は40mm、同じくサドル上の弦幅は55mmといずれも狭い設定となっているので演奏時はかなりコンパクトなサイズ感になっています。またネックの形状に関してもDシェイプの角の取れた丸みのある形状に加工されていますので、左手のサイズ感でお悩みの方にはおすすめ。またこうした仕様でも鳴りはしっかりと力強く、弦長が短いことによる「デメリット」は一切感じさせないところもショートスケールのユーザーには嬉しいところでしょう。

表面板力木配置は、サウンドホール上側(ネック側)に大小1本ずつのハーモニックバー、下側(ブリッジ側)にも1本のハーモニックバーを設置。この下側の方のバーのほぼ中央位置から高音側横板に向かって斜めに下がってゆくようにして設置されたもう一本のいわゆるトレブルバー。扇状力木は計6本が、表面板のセンターに配された1本を境にして高音側に2本(この2本は上述のトレブルバーによって限定された範囲に設置されているので必然的に低音側の力木よりも短くなっています)、低音側に3本設置されており、これらの下端をボトム付近で受け止めるようにV字型に配置された2本のクロージングバー、駒板位置にはほぼ同じ面積に薄い補強板が貼られています。レゾナンスはG#の下に設定されています。

この設計は堤氏が敬愛すると公言するアメリカの製作家マヌエル・ベラスケスが1970~80年代にかけて採用していた設計と類似するもので、さらにもとを辿ればスペインのマドリッド系の一部の製作家に特徴的といえる構造なのですが、堤氏はここでスペイン的な響きよりもやはりベラスケスに倣いドイツ的な音響設計の方を志向しているのが特徴といえるでしょう。全体に同一の位相のなかで彫りの深い響きを構築するハウザー/ベラスケス的な音響をベースに、明るめの、ほどよく柔和で硬すぎず、よくまとまっており、反応の鋭敏さ(左手の反応もとても素早くすぐれています)、適切な表情の変化もあります。

裏板のネックヒールの高音側と低音側の位置から数センチの長さで割れ補修履歴あり、また同じ裏板の下部センターよりやや低音側にも割れ補修歴があり、それぞれ内側からのパッチ補強がされています。その他は割れや改造などの大きな補修歴はありません。キズは少なめで表面板の指板脇からサウンドホールまわりにかけてや駒板下などにやや弾き傷や打痕、掻き傷などはありますが、その他は軽微な傷のみとなっています。裏板は上述の割れ補修後に上塗りまたは再塗装処理が施されており、現状でとても綺麗な状態です(割れ補修も非常に丁寧な処理がされていますので全く目立ちません)。ネック裏もきれいな状態。ネックは反りもなく、フレットも適正値を維持しており演奏性に関する部分も良好な状態です。弦高値は2.8/4.0mm(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰は1.0~2.0mmあります。糸巻はゴトーの35G510シリーズのマットなプレーンプレート仕様を装着、こちらも現状で機能的に良好です。スペイン製シベレスハードケース付属。


新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 ヤマハ YAMAHA
モデル/品番 Model/No. GC-30B No.479
005_yamaha_02_GC30B_479
弦長 Scale Length 660mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 1979年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option ケース無し
備考 Notes
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:表板 セラック
   :横裏板 ラッカー
糸 巻:ヘフナー
弦 高:1弦 2.5mm / 6弦 3.5mm

[製作家情報]
総合楽器メーカーとして世界最大規模を誇り、楽器製作と音楽事業だけでも圧倒的なシェアを誇るヤマハ(1887年 静岡県 浜松市に創業)は、クラシックギターの普及にも早くから取り組んでいました。1960年代にクラシックギターの需要が世界的に高まりを見せ、国内でのクラシックギターの市場を活性化するべくヤマハは1966年にギター研究科を新設し手工ギターの研究開発に着手します。そして翌年には当時スペイン、グラナダのメンター的存在となっていた製作家のエドゥアルド・フェレールを招きスペイン伝統工法の指導を受け、更に1973年にはマヌエル・エルナンデス(エルナンデス・イ・アグアド)を招聘し技術指導を受けています。これらの集中研修の結果生まれたのがグランドコンサート(GC)シリーズで、これは現在に至るまでヤマハクラシックモデルのハイスペックシリーズとして内容を変えながら継続しています。

[楽器情報]
YAMAHA グランドコンサートシリーズのGC30B 1979年製 No.479 江崎秀行製作のUsedです。1967年から始まるGCシリーズはマヌエル・エルナンデスの直接の指導を受けた江崎秀行や加藤俊郎らによる1974年(※江崎秀行氏の公式サイトでは1975年から製作を開始と記載)発売のエポックメイキングなモデルであるGC30(A、B、Cを別々の職人が担当)でYAMAHAのクラシックラインの確固たる土台を築き上げますが、当時の空前のブームやスペイン製への需要の高まりに対するこのブランドの対応力はすさまじく、充実したラインナップを世に出してゆきます。

本作、江崎秀行作の「B」はまさしくその嚆矢となった、ヤマハファンの間ではなかばレジェンダリーなモデル。スペインの工法を直に学びながら、ヤマハというブランドのマーケット戦略にも同時に適うような音作りと商品としての精密さはやはり見事なもので、現在は海外ユーザーの人気も高いモデルとなっています。

表面板内部構造はサウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に1本ずつのハーモニックバー、このうち下側のハーモニックバーの中央から高音側横板に向かって斜めに下りてゆくように配置された1本のトレブルバー、扇状力木は計6本がセンターに配置された1本を境にして高音側に2本、低音側に3本が設置されています。ボトム部にはこれらの扇状力木の下端を受け止めるように逆ハの字型に配置された二本のクロージングバー、そして駒板の位置には薄いパッチ補強板が貼られているという構造で、エルナンデス・イ・アグアド的配置の影響が顕著に見て取れます。レゾナンスはG#の下に設定されています。江崎氏は同じ30Bでも個体によっていくつもの力木配置を採用していますが、全体としてアグアドのモデルを基本としての配置であることは一貫しています。

たっぷりとし低音からくっきりとした点のような高音へと至る自然なバランス、体感的に非常に迫力のある鳴り、気持ちの良い発音など、ヤマハブランドが構築したバランスフルな「スペイン的音響」のコンセプトが実に行き届いており、楽しめます。スペインギターが本質的に備えている室内楽的な奥行きを持った響きとは異なり、むしろフラットに整ったバランスが追求されているので、演奏には自然に安定性が生まれます。

割れなどの大きな修理履歴はありません。表面板全体にキズありますが、特に指板両脇からサウンドホール高音側にかけてのエリアは演奏による細かな打痕やキズが多く見られます。また同じ表面板の駒板下部分は弦交換時のキズや、そこからボトムにかけてのエリアは搔きキズや打痕等が数か所見られます。横裏板は衣服等による細かな摩擦あとや、横板は塗装の内部変色などがありますがさほどに目立つものではなく、年代考慮すると良好な状態と言えます。ネック裏は2フレット位置にやや深い爪キズありますがその他はきれいな状態。ネックは真直ぐを維持しておりとても良い状態ですが、フレットは全体にやや摩耗あり、特に1~6フレットで目立ちますが音や演奏性への影響まではないレベルです。指板は1~7フレットでやや摩耗あります。ネックシェイプは普通の厚みのDシェイプ。弦高値は2.5/3.5mmの弾きやすい設定、サドル余剰は1.0~1.5mmとなっています。



定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  352,000 円
注文数 :   

製作家/商品名 西野 洋平 Nishino Youhei
モデル/品番 Model/No. No.50
005_YNishino_2_03_195_01
弦長 Scale Length 650mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 1995年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option MACセミハードケース 茶
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板 セラック
   :横裏板 ラッカー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.8mm / 6弦 3.8mm

〔製作家情報〕
西野洋平 Yohei Nishino(1936~)、東京都練馬区に工房を構える製作家。同じくギター製作家である西野春平(1947~)は弟にあたります。春平氏が20代の時に共にギター製作を学んでいますが(春平氏は黒澤常三郎の工房で働いています)、実際には春平氏に師事する形であったという。トーレス、ハウザー、ラミレス、アグアドなどの銘器を基にしてモデルを展開し、弟同様に確かな腕前で安定感のあるギターを製作していきます。自身はアルゼンチンのフォルクローレギタリスト、アタウアルパ・ユパンキをはじめとする南米音楽への嗜好を公言しており、わけてもユパンキが愛用した事で有名な横裏板アルミ仕様のダニエル・ラゴ・ヌニェスのギターをレプリカしたモデルを製作するなど、自身の世界観を色濃く反映したモデルを発表し話題になりました。2010年代初頭に製作からは退き、現在は中古マーケットでのみ入手可能なブランドとなっています。

〔楽器情報〕
西野洋平 製作のオリジナルモデル No.50 1995年製作 Used です。横裏板に良質な中南米ローズ材を使用した上位機種。ヌニェスのギターをレプリカした経緯や自身の嗜好も反映されてか、どこか南米風な雰囲気の音色を備えたギターとなっています。音は渋く、濃密で翳があり、独特のリヴァーヴ感(南米的な湿気を感じさせる)のある響き、同時に力強い音圧でしっかりと鳴ります。また前述の横裏板の中南米ローズウッドの野性味のある濃茶のヴィジュアルと全体のヴィンテージ風な渋い外観などにもそうした嗜好が表れているといえます。

表面板力木構造はトーレス的なオーソドックスなもので、サウンドホール上側に1本のハーモニックバーと1枚の薄い補強板、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバー、サウンドホール両脇は各1枚の薄い補強板と各2本の短い力木が設置されており、この片側2本の力木は1本が木目に沿うように真直ぐに、もう1本が近接する横板に沿うように斜めに設置されています。扇状力木は左右対称7本、ボトム部でこれらの下端を受け止めるようにV字型に配置さえれた2本のクロージングバーという全体の設計。レゾナンスはG~G# の間に設定されています。

表面板指板両脇に各1か所、ブリッジ下2箇所、サウンドホールとブリッジ間に1か所の割れ修理跡があり、ボディ内側からパッチ補強が施されています。横板はボトム部分に接ぎ部分を境にして高音側と低音側に1カ所ずつ、裏板は低音側ボトム部分に割れ補修歴あり、裏板割れは内側よりパッチ補強が施されています。表面板の指板脇~サウンドホールにかけて高音側のエリアは弾き傷や爪キズが集中してありやや目立ちます。駒板下1弦部分に弦飛び補修痕あり。横裏板は衣服等による摩擦や塗装の擦れ全体にあります。ネック裏は数か所の軽微な打痕のみで綺麗な状態を維持しています。ネックは適正でフレットもほとんど摩耗ありません。ネック形状は普通の厚みのDシェイプ、弦高値は2.8/3.8mm(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰は0.5~1.0mmとなっています。糸巻はGotoh製を装着しており、現状で機能的に良好です。


新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  165,000 円
注文数 :   


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