●ロー・アンド・ザ・クックド(抜粋)ナマモノと調理済みのもの The Raw and the Cooked (excerpts) 1. I. Hot 2. II. The Cooked 3. III. Milonga 4. VI. Malabar Hill 5. VII. The Raw 6. IX. Alba 7. X. The Hotel Kempinski 8. XI. Tango Brawl 9. XII. The Ajman
●静かな海 Still the Sea(スティーブン・ゴス) 10. I. The Black River 11. II. Silent Pool 12. III. Fire Water
●Adagio and Fugue(クリストファー・ウィリアム・ピアース) 13. Adagio 14. Fugue
●2台のギターのための3つの小品(スティーブン・ゴス) 3 Pieces for 2 Guitars 15. No. 1. Moderato 16. No. 2. Allegro Ritmico 17. No. 3. … on an arrangement of Bach’s Prelude in B minor (by Siloti)
近代における、最もエキサイティングなギター・デュオ曲集。1964年生まれのゴスの作品「ナマモノと調理済みのもの-Le Cru et le Cuit」のなんと楽しい事。ジャンゴ・ラインハルト風の曲から、アラビア風の曲まで、色々な味わいの曲が並びます。「静かな海」は武満徹へのオマージュですが、ドビュッシーとデューク・エリントンの面影も感じさせます。ピアースの2つの作品はバッハとドビュッシーに由来するものですが、ここでも他の作曲家(リゲティ)が大きな影響を与えています。ローラン・ディアスの「ニテロイ」はブラジルのリオ・デ・ジャネイロにある都市の名前で「隠された水」という意味をもつトゥピー・グァラニー語です。この作品はリオデジャネイロ市生まれの建築家オスカー・ニーマイヤー(この作品が書かれた当時103歳で、2012年の今も存命!)に捧げられており、彼が設計した美しい建物を彷彿させる流麗で神秘的な音楽となっています。