J.S.バッハの不朽の傑作《無伴奏チェロ組曲》全6曲をギタリスト益田正洋がギター独奏用に編曲。 バッハ作品を網羅する「Bach on Guitar」シリーズのレコーディング・プロジェクトを進めており、バッハ作品に精通した名手ならではの卓越した分析と秀逸なアイディアが織り込まれた“ギターで弾く無伴奏チェロ組曲”の決定版実用譜である。 もしもバッハが6弦ギターのために作曲したなら?という観点に立脚し、旋律楽器であるチェロと和声楽器であるギターという相反する特徴を持つ楽器の長短所を考慮し、バッハが記した楽音を最大限に尊重しつつ、組曲全体の音域や近親調を意識しながらチェロの原調からギター演奏に最適な調性への移調、低音として扱うべき音のオクターヴ下への変更、必要に応じた低音の追加など、多角的な配慮が施され、ギターの特性と本組曲本来の姿を共存させたアレンジとなっている。