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製作家/商品名 ホセ・マリン・プラスエロ Jose Marin Plazuero
モデル/品番 Model/No. ブーシェモデル Bouchet model No.822
001_001_jmarin_2_02_215
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2015年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option ハードケース付属
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:黒檀
塗 装:セラックニス
糸 巻:ルブナー
弦 高:1弦 2.7mm /6弦 3.7mm

[製作家情報]                                    1960年 スペイン、グラナダ生まれ。同地を代表する名工アントニオ・マリン・モンテロ(1933~)は彼の叔父にあたります。1974年14歳の時に当時マヌエル・ベジードと共同製作をしていたアントニオの工房に入り、最初は主に塗装を担当しながら、並行して少しずつギター製作も学び、従事してゆきます。1979年にアントニオとともに同じグラナダの cuesta del Caidero に新しく独立した工房を開き、同年19歳で最初のギターを製作、この時より正式にマリン工房の製作家としての活動を開始します。ここで彼は自身のオリジナルラベルによる生産ラインを確立しますが、その後も袂を分かつことなく叔父アントニオと共にそれぞれのラベルによる製作を現在も続けています。また1979年はアントニオがそれに先立つ1977年より親交を深めていたフランスのロベール・ブーシェとの2度目の交流により、自身のマリン=ブーシェスタイルを確立した年でもあり、ホセはこの二人の巨匠の邂逅とそれによって生み出された製作メソッドをリアルタイムで学んでいます。
ホセのギターは叔父アントニオの工法と作風を十全に受け継ぎながら、音響と造作の両方において彼ならではの洗練を施した極めて質の高いモデルとなっており、現在のグラナダのスタンダードをもっとも円満に体現していると言えます。メインモデルとなるブーシェタイプの他、慧眼すべき見事なトーレスモデル、良質なフラメンコモデル等も製作。

[楽器情報]                                    
ホセ・マリン・プラスエロ製作 ブーシェモデル2015年製 No.822 Usedの入荷です。基本的に叔父アントニオのブーシェモデルを規範としていますが、音はより引き締まり、横裏板中南米産ローズならではの硬質感が加わった凛とした響きで、さらにこれも叔父譲りの迫力ある音圧の高さが相乗し、これぞマリン工房と思わせる唯一無二のギターに仕上がっています。

ホセ・マリンは特に完成間もない時期においてはそのフレッシュな響きと、非常な速さで放射してゆくような発音が特徴ですが、年月をかけて弾き込むことで適度な粘り(まさにブーシェ的な)が備わり、他のグラナダ派ブランドにはない独特の明暗を持ったギターになってゆきます。本作においてもそれは顕著に現れており、マリン工房特有の力強く、高く抜けてゆくような感覚はあくまでも保持しながら、そこにクラシカルな翳を内包した響きがなんとも魅力的。分離が良く、各音とも粒がそろっており、絶妙なバランス感もホセならではでしょう。上記のような粘りが備わってくることでその発音はまるでタッチにぴったりと寄り添うかのようなシンクロ感となり、これが演奏の上で非常な心地よさを生み出しています。

内部構造はサウンドホール上側(ネック側)に2本(うち一本は補強板的な短いもので切妻形の加工が施されています)、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバー、左右対称5本の扇状力木が駒板の位置にほぼ横幅いっぱいに設置されたトランスヴァースバーを貫通してボトム部まで伸びている構造、トランスヴァースバーは高音側が低音側よりも高く加工されています。レゾナンスはG#~Aに設定されています。

表面板の指板両脇やサウンドホール高音側、ブリッジ下などに年代相応の軽微な弾き傷やスクラッチ痕があり、ネック裏にもやや傷はありますが横裏板は若干の衣服の摩擦跡のみとなっており良好な状態。フレット交換を一度行っており、ネックは極めて良好な状態となっています。ネック形状は普通の厚みのDシェイプで程よくフィット感があり、弦の張りも中庸で左手はとても弾き易く感じます。弦高値は2.7/3.7㎜(1弦/6弦 12フレット)サドルは低音側のみ1.0㎜の調整余剰があります。



定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 カルロス・ホアン・ブスキエール  Carlos Juan Busquiel演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. Tradicional No.135
001_003_Busquiel_1_02_221
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain 
製作年 Year 2021年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option ハードケース付属
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラックニス
糸 巻:アレッシー
ナット、サドル:牛骨
弦 高:1弦 3.2mm/6弦 3.9mm

[製作家情報]
1980年生まれ。スペイン、アリカンテに工房を構える製作家。12歳よりギターを弾き始め、大学ではヴァイオリンを専攻、その後独学でヴァイオリン製作をしていたころにギター製作家のラファエル・ロペス・ポルラスと出会い、本格的にギター製作を学び始めます。そしてジョアン・ペリッサらが主宰した古楽器のセミナーでの名匠ホセ・ルイス・ロマニリョスとの交流から、スペインの伝統的な工法に基づいたギターの魅力に取りつかれ、以後はアントニオ・デ・トーレスを規範とする純粋なスパニッシュギターの製作に専念します。その後もロマニリョスからの多くのアドバイスにより、トーレス以降の名工達(アリアス、ラミレス、ガルシア、シンプリシオ等)の研究を深めてゆく過程で、自らのオリジナル性も同時に追求してゆきます。

彼のギターはトーレスから始まる19世紀から20世紀前半のスパニッシュギターの伝統を規範とし尊重しながらも、そこに現代の音の嗜好と演奏性におけるニーズに対して柔軟に応えた要素をさりげなく加味したもので、幅広い弾き手にアピールできる柔軟さを備えたものとなっています。

[楽器情報]
カルロス・ホアン・ブスキエール トラディショナルモデル2021年製の中古です。
現在4種ある彼のラインナップの中で最もスタンダードなモデル。トーレスレプリカとなる「La Leona」、そしてより音量の増大を指向した「Concerto」 モデルなどがありますが、その中ではやはりこの「Tradicional」が彼の個性と素養とが最も無理なく融合したモデルとなっています。ヘッドシェイプはトーレスですが、内部構造は計6本の扇状力木がセンターの1本を境に高音側に3本、低音側に2本配されており、ボトム部に短い2本のクロージングバー、ブリッジ位置にはパッチ板が貼られているという配置。伝統的ながら、細かな部分に彼自身の工夫も感じさせる構造になっています。表面板はかなり薄く加工してあり、これはスペインヴィンテージのギターを参考にした設定でしょう。レゾナンスはGに設定。非常にヴィヴィッドで明るい発音。やや乾いた感触の響きはかのグラナダの名工たちをも想起させます。

プレイヤー目線での演奏性に対するこだわりもある彼ならではの、握りやすいDシェイプのネック。ネック自体のセッティングも良く、全体に弾き易いモデルになっています。ただし弦の張りは強めでブリッジ弦穴はダブルホール仕様のため、柔らかめのテンション感を楽しみたい方は弦穴をワンホールでの通常の巻き方で弦を装着するのをおすすめします。全体はセラックの丁寧な仕上げ、糸巻きはアレッシーを装着しています。

表面板のサウンドホールとブリッジとの間、弦の張ってある範囲に演奏時によるものと思われる1~3センチほどの傷が数か所あります。また薄く加工された表面板はブリッジ下からボトム部にかけてがほんの若干膨らみがありますが、適切な環境下であれば今後の使用、演奏には問題ございません。






定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 マヌエル・カセレス Manuel Caceres演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. パラ・カサ・アルカンヘル
001_003_caceres_1_01_183
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン
製作年 Year 1983年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides ローズウッド単板 Indian rosewood
付属品 Option ハードケース付属
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 3.0mm/6弦 4.0mm

〔製作家情報〕
1947年スペインのバダホス県生まれ。13才の時からラミレス工房にて仕事を始め、一時家族の都合でドイツに移住。
帰国後に再びラミレス工房に戻り、1964年からは製作を任される様になりました。当時の彼の楽器は今でもMCスタンプのラミレスとして高い評価を得ています。
1978年には名工アルカンヘル・フェルナンデスのアドバイスを得て独立し、自らの工房をマドリッドに設立。
多くの有名ギタリストが使用する楽器として名声を高めメキシコ、キューバ、プエルトリコ等では製作マスターコースを行い後進の指導にも力を入れています。
その後1999年より13年間に渡りアルカンヘルの仕事を手伝い、その影響化、徐々に独自の作風を確立して行きました。現在はアルカンヘルの引退に伴い、唯一の後継者として製作に励んでいます。

[楽器情報]
本作はラミレス工房での充実した仕事のあと独立してから間もない時期のもの。若き日の作ながら、ここにはすでにマドリッドのギターの良き特徴が無理なく、非常に高いレベルで達成されており、しかもとても弾きやすく設定されている、何とも素晴らしいギターになっています。
表面板を中心に傷、擦れなどありますが、オリジナル塗装の状態です。ネック反りなく弦高弾きやすく調整されています。明るく明確な伸びの良い音質です。




定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 ホセ・ルイス・ロマニリョス 1世 J. L. Romanillos Ⅰ
モデル/品番 Model/No. La Prematura #220
001_101_romanillosJL_1_03_174
弦長 Scale Length 652mm
国 Country スペイン Spain 
製作年 Year 1974年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides ローズウッド単板 Indian Rosewood
付属品 Option ハードケース付属
備考 Notes
〔製作家情報〕
1932年スペイン マドリッド生まれ。
10代の頃は同地の家具製作工房で働き、1956年にイギリスに移住。移住した当初は病院で働いていましたが、1961年に純粋にプライベート用として独学でギターを製作します。1969年には名手ジュリアン・ブリームの知己を得て、彼はロマニリョスの非凡な才能をすぐに見抜き、ウィルトシャー、セムリーにある自身の敷地内に工房を作らせて製作家として独立することをすすめます。所有していた数々の名器の中でも、ロマニリョス1973年製のギターは長年ブリームのお気に入りの一本となった事は良く知られています。彼はまた大変な碩学としても知られ、名著の誉れ高い「アントニオ・デ・トーレス」を上梓するなど執筆業でも高い評価を得ているほか、その知識を活かして後進の指導にも尽力。毎年シグエンサにてギター製作の講習会を息子のリアム、ゲルハルト・オルディゲスやステファン・リーズをアシスタントにして開催していたことは彼の教育熱心な面をよく物語っています(2001年の講習会には尾野薫、田邊雅啓、中野潤、佐久間悟が参加)。

ブランドは1991年より息子のリアムが共同作業に正式に加わり、ラベルもJose Luis Romanillos&Son に変更、現在に至っています。今年2020年には、彼の講習会のアシスタントを務めていたJosep Melo氏によりロマニリョス1993年以降の製作史を総括する大著「Romanillos Guitarras The Guijosa Period 1993~2015」が上梓され、現役最大の巨匠としていままた世界的に更なる評価の高まりを見せています。

〔楽器情報〕
ホセ・ルイス・ロマニリョス1世 1974年作、‘La Prematura’です。彼の製作家としての才能を高く評価していた名手ジュリアン・ブリームのすすめにより、イギリス、セムレーの彼が所有する敷地内で工房を持ち、まさに意気揚々とそのキャリアを漕ぎ出した時期のもの。トーレス=ハウザーを規範として様々な構造でギターを作り続けてきたこの製作家にとって、彼自身の言葉にもあるように一つとして同じ楽器はないと言えるのですが、本器は最も敬愛するトーレスを踏襲しつつも、独自の構造的な工夫がなされ、その後の代表的な配置構造の萌芽とも言える造りとなっています。内部構造はサウンドホール上に2本、下に1本のハーモニックバー、そしてボディの肩の位置から真直ぐ2本の力木がバーと垂直にサウンドホール下のハーモニックバーに伸びており、途中2本のバーをトンネル状にくぐりぬけています。このサウンドホールの横をバーを貫通して配された2本の力木は低音側にのみで、高音側には配置されておりません。扇状力木は左右対称7本でボトム部にはハの字型のクロージングバー、駒真下位置にはパッチ板があてられています。レゾナンスはGの少し下に設定されています。糸巻きはライシェル製を装着。

1970年代初期のロマニリョスらしい、力強く芯がある響きながらも柔らかな奥行きを持った、よりスペインのヴィンテージの味わいを感じさせる音色。木質のヴィヴィッドな発音が素晴らしく、和音の豊かで雑味の無い響き、単音の凛とした音像、そして全体の表情の繊細な変化という点でも申し分がありません。製作家の初期の作とはいえ既に比肩するものの無いクオリティを確立していたことがうかがえる一本です。比較的コンパクトなラウンドシェイプのネックはフィット感が良く、左手の演奏時のストレスが少ないところも特に手の小さめな方にとっては嬉しいところでしょう。

弾き傷や打痕等は若干ありますが年代考慮すると標準的な状態と言えるでしょう。割れ等の修理履歴なく、またネック、フレット、糸巻きなど演奏性に関わる部分での状態も良好で問題ありません。



品切れ 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 ホセ・ゴンサレス・ロペス Jose Gonzalez Lopez演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. No.121
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弦長 Scale Length 640mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2013年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option ヒスコックケース 黒
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:黒檀
塗 装:表板 セラック /横裏板 セラック
糸 巻:ルブナー
弦 高:1弦 3.0mm /6弦 3.8mm

[製作家情報]
ホセ・ゴンサレス・ロペス、1961年 スペイン、グラナダに生まれ同地で育つ。もともとギター製作とは関わりのない仕事に就いていましたが、ホセ・マリン・プラスエロの妹との結婚を機に1989年、28歳の時にアントニオ・マリン・モンテロの工房に入ります。アントニオとホセの二人の指導のもとおよそ10年の修行を経て1999年に自身のラベルによる最初のギターを製作。アントニオの製作哲学を工法、そして音響において堅実に受け継いでおり、しかも彼自身の高い木工の才からなる非常な完成度を有したそのギターは偉大な二人の師とも比肩しうるものとして、国際的に高い評価を得るに至っています。現在も同工房にて極めて精力的に製作を続けている、グラナダの名ブランドの一つ。

[楽器情報]
ホセ・ゴンサレス・ロペス製作のクラシックモデル、2011年製 No.121 640㎜スケール仕様 Usedの入荷です。モデル名は記載されていませんが、マリン工房のフラッグシップモデルであるアントニオのModelo Bと同じコンセプトで作られていることから、ブーシェモデルと言えるギターです。グラナダでもっとも有名なこの工房のなかでアントニオとホセという二人の大巨匠に続くポジションとして認識されがちな彼ですが、総合的な完成度と確かなアイデンティティは極めてハイレベルなもので、まさに端倪すべからざるブランドと言えるでしょう。本作においてもその工作精度と音響設計、外観における気品のある佇まいなど素晴らしく、グラナダスクールを円満に体現した一本となっています。

内部構造はサウンドホール上側(ネック側)2本、下側(ブリッジ側)1本のハーモニックバー、そして左右対称5本の扇状力木がブリッジ位置にほぼ横幅いっぱいにわたって設置されたいわゆるトランスヴァースバーを貫通してボトム部まで延伸している構造で、アントニオ・マリンのブーシェモデルを踏襲したもの(トランスヴァースバーはアントニオよりも若干高さを低くして加工されている)。レゾナンスはAの少し上に設定されています。

ロベール・ブーシェ同様にAというやや高めのレゾナンス設定ですが音響的に低い重心感覚があり、やや強めの粘りをともなった発音と密度のある音像、ほのかにエコーを纏ったような響きがいかにもクラシカル。グラナダ的な要素とマリン工房特有の迫力も十分に備えながら、あのブーシェが持っていた独特の「暗さ」も垣間見せるところは、工房の中では特異とも言えるキャラクターでしょう。その力強くも抑制された表情のなかに豊かに楽想を表出するところなどもブーシェ的。アントニオが明朗さと悠揚さにおいて、そしてホセが音響的な洗練においてそれぞれのギターをグラナダ的感性の中に性格づけるとして、ゴンサレス・ロペスはそれらの中庸ともいえる着地で図らずもブーシェにもっとも近い音色を魅力的に体現しています。

640㎜のショートスケール仕様。ネックシェイプは普通の厚みのDシェイプ。ネックはほぼ真直ぐを維持しており、フレットは1~3フレットでやや摩耗見られますが演奏性には問題なく、継続してご使用いただけます。全面セラック塗装によるオリジナルの状態です。表面板の指板脇からサウンドホール周りにかけてと駒板下部分などやや弾きキズやその他スクラッチ痕が目立ちます。指板両脇は割れ補修履歴があります。ネック裏は演奏時の搔き傷がやや多く見られます。横裏板は割れなどの大きな修理履歴はなく、衣服等による細かな摩擦跡のほかは比較的きれいな状態を維持しています。






定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 パウリーノ・ベルナベ Paulino Bernabe演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. コンシェルト Concierto
001_Pbernabe_1_02_220
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2020年
表板 Top 杉単板 Ceder
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option HISCOX ハードケース、オリジナル仕様書&保管説明書
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板:セラック/横裏板:セラック
糸 巻:シャーラー
弦 高:1弦 3.0 mm/6弦 4.0mm

〔製作家情報〕
パウリーノ・ベルナベ1世(1932~2007)スペイン、マドリッドの製作家。自身も演奏を能くし、タレガの高弟ダニエル・フォルテアにギター演奏を師事していたのは有名な話。製作家としてはホセ・ラミレス3世の厚い信頼のもと、同工房にて1950年代から1960年代にかけて職工長を務め、この巨大ブランドの黄金期を支えた最重要人物の一人として、まずはギター製作史にその名を残す存在となりました。その後1969年に独立してからは伝統的な製法に則りながらも独自のメソッドによる個性的なギターを作り続け、1974年にドイツ、ミュンヘンで開催された国際クラフト博覧会で金メダルを受賞。そして往年のギターファンにとってはなんと言っても忘れ難い、ナルシソ・イエペスが愛用することになる有名な10弦ギターを製作することになります。息子のパウリーノ・ベルナベ Jr(1960~)は幼少の頃より父の仕事姿に親しみ、17歳の時には正式に弟子入りし20年以上に及ぶ厳しい修行と共同製作の時期を経て、2007年に1世亡き後はこのブランドを引き継ぎます。その後現在に至る2世の時代は父親のブランドコンセプトを十全に継承しつつ、より時代のニーズに合わせた(コストパフォーマンスとプレイヤビリティの双方において)充実したラインナップを展開し、若手のプロギタリストの使用率も高くなっている。現在マドリッドを代表するブランドの一つとして高い評価を得ています。

〔楽器情報〕
パウリーノ・ベルナベ Conciertoモデル 2020年 表面板杉仕様のUsed良品が入荷致しました。
ベルナベは2000年前後から上位機種でも4種類以上のモデルをカタログ化しており(現在はConcierto、Especial、Torres、Royalの5種)、それぞれ使用材のグレードなどによってランク分けされていますが、当モデルはその導入に位置するモデルとなります。とはいえこの名門ブランドのプロフェッショナルシリーズとだけあって、そのクオリティは確かなもの。またベルナベ独自の構造的工夫、時代のニーズを敏感に感じ取りそれを伝統的スタイルの中に落とし込むその着地点の絶妙さについては、マドリッド派の中でもやはり際立ったものといえるでしょう。

以前のConciertoモデルと比較すると本作では板はより薄く加工され、全体も軽量化しており(1.60㎏)、更に塗装も薄めの仕上げとなっています。そのためかフラメンコ的ともいえるような生々しさ、反応の速さ、木がじかに震えるような太く乾いた響きがぎりぎりまで追及され非常な迫力、そして適度な色彩感が備わっています。やや大柄なボディですが弦の張りは中庸で、ネックはかなり薄めのCシェイプタイプのため左手の感触は非常にコンパクトに感じます。レゾナンスもまたかなり低く、E~Fに設定されています。

内部構造はサウンドホール上下各一本のハーモニックバー、そしてサウンドホールの丁度真下の位置から高音側と低音側の横板に向けて1本ずつ斜めに伸びる力木がちょうどハの字型になるように設置、ボトム部にもハノ字型に2本のクロージングバーが設置され、表面板中心部分を菱形に囲むような形になっています。その菱形になったスペースの中心に表面板の木目に沿うように平行に設置された3本の力木とブリッジ位置に貼られたプレートという独特な力木構造で、これはベルナベ1世のEspecialモデルなどに採用されていた構造を忠実に踏襲しています。さらに2世はここで非常に独特な工夫を加えており、上記の菱形になった部分の表面板に円形の浅い掘り込みを何重にも入れており、ちょうど1センチ幅ほどの同心円が表面板下部をブリッジを中心としてまんべんなく張り巡らされているような形になっているうえ、同部分のみ何か焼き込みをを施したように明確に黒くなっています。この仕様は現在の同モデルでは採用されておらず、この年式特有のものとなっています。

表面板指板脇の高音側とサウンドホール下側にわずかに細かなスクラッチあとがあるほかはほとんど傷もなく、また割れなどの大きな修理履歴もありません。ネック、フレット等の演奏性に関わる部分も良好です。オリジナル仕様書と保管説明書(英語)が付属しています。





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製作家/商品名 ルベン・モイセス・ロペス Ruben Moises Lopez
モデル/品番 Model/No.
001_Rlopez_2_03_202
弦長 Scale Length 648mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2002年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides ローズウッド単板 Indian Rosewood
付属品 Option ミラクルケース(茶)
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.4mm/6弦 4mm

[製作家情報]            
1967年 スペイン、マドリッドの生まれ。父親は同地の名工として名高いマルセリーノ・ロペス・ニエト(1931~2018)。楽器ミュージアムと工房が一緒になったような自宅の環境の中で、彼は5歳の頃より木工についての基礎知識とギター製作を学び始めます。父親の工房でじっくりと熟成させるようにその技術を磨いていった彼は、満を持して1990年代の後半より自身のラベルにてギターを出荷するようになります。父親譲りの丁寧な仕事で仕上げられたギターは音色と外観とに独特の滋味を漂わせ、スペインの先達への敬意に溢れた楽器として、当初より高い評価を得てきました。現在は製作を行っておらず、父マルセリーノも他界してこの工房からの新作の知らせがなくなったことが、多くのギターファンから惜しまれています。

<楽器情報>
ルベン・モイセス・ロペス 2002年製 クラシック、オリジナルモデルです。父親であるマルセリーノ・ロペスの作風をさらに渋くしたようなヴィンテージ感漂うたたずまいは、同時代の製作家の中ではむしろ個性的とさえいえるマドリッド独特の雰囲気を湛えています。音色と響きも同様に渋く、しかしながら音量、表情、ダイナミックレンジや発音の反応性などどれも不足ありません。

全体に弾き傷、打痕等やや多くありますが大きな修理履歴はなく、ネック、フレット等演奏性に関わる部分での問題もありません。現在では貴重となってしまったブランドの珍しい中古での入荷です。


定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 エリック・サーリン Eric Sahlin演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. No.196
001_SahlinE_01_198
弦長 Scale Length 650mm
国 Country アメリカ USA
製作年 Year 1998年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option ハードケース付属
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:ロジャース
弦 高:1弦 3.0mm/6弦 4.2mm


[製作家情報] 
1956年 アメリカ、ワシントン州スポケーンに生まれる。
幼い頃から木工と同時にクラシックギターに強い関心を持っていた彼は、その二つの方向性をともに探求するかのようにワシントン大学で美術や彫刻を学び、カリフォルニア大学で音響学と物理学を学んでいます。そして在学中に製作マニュアル本を買い漁って独学で最初の一本となるギターを1975年に完成させます。大学卒業後の1977年には家具と楽器工房を立ち上げますが、数年後にはギター製作のみとなり、この時期より彼のギターは広く流通し始めます。1980年代初頭にはリュート奏者の友人の勧めでにリュート製作、そしてアコースティックギターの製作にも着手しましたが、1984年以降はクラシック/フラメンコギターのみの製作となり現在もスポケーンの工房で精力的に製作を行っています。
1980年代後半には彼の名声は確立され、現代アメリカを代表するクラシックギター製作家の一人とされている。その精緻を極めた木工技術と高級家具のような美しい仕上がり、あくまでプレイヤーの視点に立って追究された演奏性の高さとその独特の発想などにより、多くのプロギタリストにより愛用されている。スコット・テナント、アンドリュー・ヨークらロサンゼルスギターカルテットのメンバーによって使用されたことでも特に有名なブランド。


〔楽器情報〕
エリック・サーリン 1998年製中南米ローズウッド仕様のクラシックモデル。内部構造は左右対称の7本の扇状力木にボトム部のハの字型のクロージングバー、そして駒板真下位置のパッチ板というオーソドックスな配置。レゾナンスはGの少し上に設定されています。ローフレットからハイフレットまで全体に均質で明晰、透明感のある艶やかな音色で統一されており、現代的な機能性の高さがまずは特筆すべき点と言えるでしょう。しかしながら発音にはしっかりとした粘りがあり、しかるべくしっかりとしたタッチで弾かれることを要求するモデルです。その音量と反応はやはり素晴らしく、その洗練された表情とあいまってやはりつよい現代性を感じさせる音作りになっています。

ネックはこのブランドの機能的特徴として有名な、ひねられた形状(高音側と低音側とでボディへの差し込み角度を変える)をしており、これは演奏時に左手の手首の状態を最も無理のない姿勢に保つために工夫されたもので、設定には非常に高い技術を要するもの。ネックの形状はラウンド型の薄めのCシェイプで握り自体もコンパクトなものになっています。

しっかりと弾き込まれており、表板サウンドホール高音部分に弾き傷が多数あります。またブリッジ下に弦交換時についた傷が多くあり、その他全体に細かなスクラッチ傷がありますが、割れ等の修理履歴はありません。裏板の演奏時に胸が当たる部分には若干の塗装ムラが生じていますが現状で問題はありません。ネック裏は全体にわたり爪による傷があります。ネック反り、フレット等演奏性にか関わる部分には問題ございません。糸巻きはロジャース製を装着。




品切れ 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 マヌエル・アダリッド Manuel Adalid
モデル/品番 Model/No. 9C/B
002_adalidM_02_211
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain 
製作年 Year 2011年
表板 Top 杉単板 Ceder
横裏板 Back & Sides ローズウッド単板 Indian rosewood
付属品 Option ハードケース付属
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:不明
弦 高:1弦 3.5mm/6弦 4.1mm

〔製作家情報〕
マヌエル・アダリッド・バルブエナ 1951年スペイン生まれ。大学で経営学を学んでおり、最初はギターメーカーの経営者になることを考えていたが、製作家であった父と彼が働いていたヴァレンシアの工房フランシスコ・エステべのもとでの修行を経て本格的に製作の道を志すようになります。1980年には同ブランドの総括マネージャーを任命されることになり、その後ヴァレンシア随一のギターファクトリー(Francisco Esteve.SA)へと成長してゆきます。経営と同時にオリジナルブランドとしてのマヌエル・アダリッド ギターも精力的にラインナップを展開し、ヨーロッパだけでなくアジア圏や南米でのでの流通も拡大してゆきます。よく響き、弾き易く、そしてスペイン的な表情にも不足のない高品質のモデルは誰もが楽しめる円満なスパニッシュギターとして現在も非常な人気を誇っています。

〔楽器情報〕
マヌエル・アダリッド 9C/B 2011年中古です。入門~中級モデルとしての位置づけですが、しっかりと作られた上質なギターというだけでなく、他メーカーにはない極めて独自の構造的な工夫も凝らされたモデルとなっています。通常サウンドホール下部分からボトムに向かって扇状に拡がるように配置される力木は、5本が束ねられたように近接してほぼ真直ぐにサウンドホールからエンドブラックに伸びてゆくように配置され、それとは別に4本の力木がひし形のような形になって駒板を中心に表面板を大きく囲むような配置。レゾナンスはGの少し下の設定されています。殆ど傷の無い美品。このブランドらしい奥行きのある力強い響きが楽しめます。ARIA ハードケース付き。


定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  143,000 円
注文数 :   

製作家/商品名 アンヘル・ベニート・アグアド  Angel Benito Aguado演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. トーレスモデル Torres Model
002_AguadoAB_02_213
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2013年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option ハードケース
備考 Notes
ネック:マホガニー
指 板:黒檀
塗 装:セラックニス
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 2.8mm /6弦 3.5mm

[製作家情報]
1949年スペイン、マドリッド生まれ。最初は家具職人として身を立てていましたが、20代半ばにはギター製作家に転身。スペイン古楽演奏の名手ホセ・ミゲル・モレーノとのコラボレーションは彼のキャリアにおいて極めて重要な位置を占めており、ビウエラ、リュート、テオルボやバロックギターなどの古楽器への知見を深めるとともに、トーレス以降現代にまで続くスペインギターの伝統を跡付けるように製作を展開してゆきます。特にトーレスへの傾倒を明らかにしながらも、完全なレプリカではなく自身の研究と音響嗜好と盛り込んだ彼のギターはトラディショナルな響きを愛好するギタリスト達の支持を集めています。

[楽器情報]
アンヘル・ベニート・アグアド製作のトーレスモデル 2013年Used です。オリジナルトーレスの中でもとりわけ豪奢な意匠として知られるダイヤモンドロゼッタをあしらったモデルで、内部構造からボディデザインに至るまでオリジナルに準拠して製作したモデル。上記のロゼッタのほかにもパーフリングのヘリンボーン柄、白蝶貝のドットインレイをあしらった駒板、スペインの老舗メーカーフステーロ製の渋い糸巻き(トーレスモデル、ラウンドボタン)など外観におけるその雰囲気の再現はやはり堂に入ったところがあり、トーレスファンをうなずかせる出来栄えとなっています。

音響的にも、音像それ自体がまろやかなふくらみを持っており、タッチにまとわりついてくるようなトーレス独特の発音で、木がじかに震えるような生々しさとともにそれが立ち上がってきます。現代のギター(と言ってもマヌエル・ラミレス以降の)のような音が放射してゆくような感触ではなく、ボディがあくまでも自然に響くことを目指したような落ち着いた鳴り。その音響の性質としては古典的なニュアンスを湛えたものですがどこか冴えたところもあり、ベニートならではの現代性を感じさせます。そしてこれが曲を演奏した時に同様に古きよきものと現代をうまくブレンドしたような魅力的な味わいを醸し出しています。

表面板内部構造はサウンドホール上側に2本、下側に1本のハーモニックバー、同じくサウンドホールの両脇(高音側と低音側)には近接する横板のカーブに沿うように配置された各一本の短い力木。ボディ下部は左右対称7本の扇状力木とそれらの先端をボトム部で受け止めるようにV字型に配置された2本のクロージングバーという全体の設計。レゾナンスはGの少し上に設定されています。

表面板ブリッジ周りやボトム近くに数か所の打痕やスクラッチあとが見られますがその他は衣服の摩擦等による細かな傷のみとなっています。割れなどの大きな修理履歴もありません。ネックはやや順反りですが許容範囲内のレベル、フレットは適正値を維持しています。ネックシェイプは薄めのDシェイプ。弦高値は2.8/3.5mm(1弦/6弦 12フレット)、サドル余剰は1.5~2.0mmありますのでさらに低く設定することが可能です。





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