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製作家/商品名 ヘスス・ベジード Jesus Bellido
モデル/品番 Model/No. トーレスモデル Torres 6
002_bellidoJ_02_207
弦長 Scale Length 644mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2007年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option ケース別売
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:木ペグ(ペグヘッズ)
弦 高:1弦 2.8mm/6弦 3.7mm

〔製作家情報〕
1966年生まれ。スペイン、グラナダの製作家。父親は同地の代表的な名工の一人マヌエル・ベジードで叔父はやはり製作家のホセ・ロペス・ベジード。13歳のころより父の工房に入り、17歳で最初のギターを製作しています。1989~1995の間はギター製作の講師としての職に就き、その後最初の工房を設立して製作に専念。1999年に父マヌエルの工房に戻り現在に致ります。古今の名工たちの多くのギターを修理や復元した経験から、特に自国の銘器に対する造詣が深く、それは彼の作るトーレス、サントス・エルナンデス、マヌエル・デ・ラ・チーカなどのレプリカモデルに顕著に反映されています。また彼のオリジナルモデルもまたこうしたヴィンテージギターのように素朴で明朗、木質の味わい深い響きと迫力を同時に備えており、古き良きアンダルシアの音を蘇らせたものとして高く評価されています。発音は生々しく、非常な速さで立ち上がってくる音はダイナミックレンジ、音量ともに比類ありません。造作にはやや粗さが見られるものの、セラック塗装でいかにも手作りといったその外観は音色同様に素朴なたたずまいを見せ、やはり魅力の一つとされています。

〔楽器情報〕
ヘスス・ベジード製作のトーレスモデル (Torres 6とラベルには表記)2007年製Usedの入荷です。彼自身のオリジナルモデルとともに常にラインナップされている「トーレス」のひとつ。同地グラナダの先達マヌエル・デ・ラ・チーカのレプリカをはじめとするヴィンテージシリーズは彼の純粋な敬意が表れたどれも秀逸なものですが、クラシックギターの祖と言えるトーレスに対してはやはり特別なものがあったようです。よく知られているのは1883年製 SE54 のレプリカで、19世紀ギターを思わせる小柄なプロポーションでボディ厚も薄く、しかし豊かな鳴りを備えた魅力的なトーレスモデルですが、本作Torres 6はそれよりも現代的なサイズ感に近いミドルサイズのトーレス。

糸巻はPegheds製のギア付き木製ペグ仕様。そのためもあってかヘススらしい、耳に直接触れてくるような生々しい木質の響きで、彫りが深く、程よく粘り、弦に触れるだけで反応するような発音の鋭敏さが特徴的。そして特に高音は意外なほどにしっかりと艶を湛えており、これが古雅とフレッシュネスが同居したような音響を生み出しています。

彼のこうした特性はオリジナルと非常に相性が良く、実に自然にトーレス的キャラクターとして着地しています。現在世界中のあまたのブランドが同様のモデルを製作していますが、そのほとんどが現代的感覚でいわば rework あるいは remodel した楽器となっているのに対して、ヘススのそれはまさにreplicaとしての19世紀的な存在感を放っています。

表面板内部構造はサウンドホール上下に1本ずつのハーモニックバー、ボディ下部は左右対称5本の扇状力木、駒板位置には薄い補強プレートが貼られているという配置。ボトム部にクロージングバーは設置されておりません。5本の扇状力木はが駒板の幅の中に収まるようにして設置されており、これは上記1883年 SE54のスタイルを踏襲しているとのこと。レゾナンスはG#の少し上に設定されています。

全面オリジナルのセラック塗装で、表面板の特にサウンドホール周辺はやや演奏時の搔き傷が目立ちますが年代相応のレベルです。割れなどの大きな修理履歴はありません。ネックは厳密にはわずかに順反りですが許容範囲、フレットは適正値を維持しています。ネックシェイプは薄くフラットなDシェイプでベジードの特徴的な仕様です。

この後2010年前後からヘススのギターはさらに軽量化し、塗装はさらに繊細に、ボディ厚も薄くした仕様へと一旦シフトしてゆきますが、本作はその直前の、製作家の嗜好とモデルが要求するものとが円満なバランスで体現された一本となっています。



定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 ヘルムート・ブッフシュタイナー Helmut Buchsteiner演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. No.64
002_buchsteinerH_02_180_01
弦長 Scale Length 650mm
国 Country ドイツ Germany
製作年 Year 1980年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option ハードケース
備考 Notes
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:ライシェル
弦 高:1弦 3.3mm/6弦 3.9mm

〔製作家情報〕
1940年オーストリア、グラーツ生まれ。1954年から弦楽器製作家のJakob Doriathのもとで修行を始め、めきめきと頭角をあらわすようになり、1957年にはジャーニーマン(徒弟制度を終了した職人)としての資格を得ます。この時期オーストリアのRosmeizel、ドイツの老舗メーカー Roger などに職人として働き、主にジャズギターの製作に従事していますが、ここでクラシックギターも製作も始めています。1961年には弦楽器、打楽器のマイスター称号を取得。1962年から2年間にイギリスに渡りエレキ、アコースティックギターの製作に従事、そして1964年から1966年までアメリカのニューヨークやシカゴでギターと弦楽器マスタービルダーとして現地のブランドと共同製作や修理に携わるようになります。1966年ドイツに帰国後はGIMA/Voss 社の工場長に就任し、主にアーチトップギターなどを製作。1968年には渡米前に働いていたノイマルクトの Roger工房を借りて自ら会社を設立しますが、最初は主に卸売り中心だったようです。1969年ごろからこの会社が経営をクラシックギターを含む多様なラインナップの製作と卸売りを行うブランド(b-ton)へと経営を拡大してゆき、その後は後進を育てながらクラシック、エレキ、アコースティック、弦楽器、古楽器など実に多様なジャンルで製作を続け、数々の賞を受賞。1985年には東京で世界の最もすぐれた10人の弦楽器製作者に選ばれるなど、その精緻極まる工作精度とバランスの良い音響は国際的な名声を獲得してゆきます。1989年からドイツ、ミッテンヴァルトにてヴァイオリン製作学校にて教鞭を執り、1992年からはオーストリア北部ハルスタットに移り、ハルシュタット大学木工芸科で教鞭をとる傍ら製作。

1980年代中頃に工房での不慮の事故で左手の指先を欠損してからは自身の製作本数は限定的になるものの、継続してすぐれた仕事を行っていましたが2010年に工房を閉鎖します。

そのキャリアにおいて、弦楽器、撥弦楽器の実に広範囲にわたる旺盛な製作を展開しており、ジャンルに応じて優秀な弟子たちを輩出した製作家ですが、クラシックではヘルマン・ハウザー3世、フリッツ・オベール、エドムンド・ブロヒンガーらがいます。


〔楽器情報〕
ヘルムート・ブッフシュタイナー製作、1980年製 Used No.64 の入荷です。ラベルにはNeumarkt St.Veit と記されており、当時工房のあったバイエルン、ノイマルクトで製作された一本。彼のモデルでは特に楕円形のサウンドホール仕様のいわゆるワイスガーバーモデルが有名ですが、本作は外観はオーソドックスなオリジナルモデル。しかしながら内部構造は独特で、複数のバーと扇状力木のコンビネーションを基本としながら、高音側と低音側とで完全にアシンメトリに作られています。サウンドホール上側に1本のハーモニックバー、そして下側は2本のハーモニックバーがやや高音側に寄った位置でX状に交差しており、しかもそれぞれのバーは細く高い切妻型と低く幅のある山型で加工されています。さらにこの2本が交差する箇所は一方のバーに開口部が設けられ、もう一方のバーがそこをくぐり抜ける方式で、お互いの長さも異なります。ボディ下部は5本の扇状力木がセンターの一本を境にして高音側に3本、低音側に1本やはり不規則に配置されています。ボトム部分は2本のクロージングバーが低音側のほうが長く加工されており、通常はV字(またはハの字型)に配置されるところちょうど「ヘ」の字型になるように配置され、これも左右非対称。ブリッジ位置には駒板とほぼ同じ範囲でやや厚めの補強プレートが貼られています。その他も低音側のみに一か所短い力木が(この一本のみが塗装処理もされて)設置されていたりと徹底していたりと徹底した精緻さが細部まで見て取れます。さらには表面板と横板との接合部分に設置されるペオネス(木製のブロック状のもの)も独特の形状をしたものが使われています。こうした配置構造と各部の加工などはジャズギターやアコースティックギターの影響もあるのでしょう。レゾナンスはG#の少し下に設定されています。

ハウザーに代表されるドイツ的エッセンスを感じさせる音響で、硬質で粘りがあり、一つ一つの音が濃密かつ粒が揃っている。木の振動を感じさせる有機物のようなスペインギターの発音と異なり、鳴らされた瞬間から洗練され整った音像が現れる感覚があります。それゆえ単音だけではやや無機質に感じられなくもない響きですが、曲になると音の透徹さはそのままに、実に多彩な表情を生むところはやはりさすが。しっかりした音圧もあり、ダイナミクスの振幅も十分です。

表面板サウンドホール周りなどはやや多めに微細な傷がありますが、打痕や摩擦跡など全体に年代相応のレベルと言えるでしょう。割れなどの大きな修理履歴はありません。ネックはほぼ完璧に近く真直ぐを維持しており、フレットは1~8フレットでやや摩耗見られますが演奏性には問題ございません。ネック形状は普通の厚みのDシェイプ。全体は出荷時のラッカー塗装、ライシェル製(白蝶貝ボタン)の糸巻もオリジナルのままで機能性に問題ありません。

あのワイスガーバーに準拠したモデルを製作し、ハウザー3世の道しるべとなった製作家だけに、ストイックな佇まいの中にその隅々まで豊かな発想と精緻な造作が行き届いた佳品です。





定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 グレゴリー・バイヤーズ Gregory Stuart Byers演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. ’’Diamond Truss’’
002_byeersG_02_198
弦長 Scale Length 650mm
国 Country アメリカ USA
製作年 Year 1998年
表板 Top 杉単板 Ceder
横裏板 Back & Sides ローズウッド単板 Indian Rosewood
付属品 Option 軽量ケース
備考 Notes
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:スローン
弦 高:1弦 3.2mm/6弦 4.0mm

[製作家情報] 
Gregory Stuart Byers グレゴリー・スチュアート・バイヤーズ。アメリカの製作家。個性的な作家が多いアメリカの中でも最も長いウェイティングリストを抱えていると言われるほどに人気のブランド。若いころは好奇心の赴くままに学び、そして行動していた彼は、気が付くと大学で生態学と進化学の博士号を取得するまでになっていたといいます。その後仕事で訪れたプエルトリコで彼は同地の「有名なブランド」のギターを購入しようとしますが叶わず、仕方なく安物のギターを購入、逆にこれがきっかけになり彼は自身で製作することを思い立ちます。翌年出来上がったそのギターをギタリストのトム・パターソンに見せたところ、その才能を見抜いた彼はバイヤーズに製作を継続するようアドバイス。ちょうどその時(1981年)カナダ、トロントでのギターフェスでホセ・ルイス・ロマニリョスによる一週間にわたる製作コースが開催され、トムの勧めもありバイヤーズはこれに参加。この巨匠との出会いが決定的となり、彼はギター製作の道に進むことを決意します。彼はまた同国の製作家ジョン・ギルバートやトマス・ハンフリーからも大きな影響を受けており、スパニッシュギターの伝統とモダンギターの発想とを彼独自の解釈と綿密な数学的なアプローチとで融合した独自のギターを製作するに到ります。研究と実験から得られたデータをもとにした自身のギターにおける実践は慧眼すべきもので、彼はまたそれを明確に言語化すべく音響についての自ら執筆した論文をAmerican Lutherieに寄稿するなどし、ギター愛好家たちの注目を集めています。ギタリストでは名手デビッド・ラッセルが「モレーノ・トローバ作品集」の録音で使用しており、ファンに鮮烈な印象を残しています。


[楽器情報] 
グレゴリー・バイヤーズ 1998年製 ’’Diamond Truss’’モデル 中古が入荷致しました。
伝統的なスパニッシュギターの構造とハンフリーらのモダンギターの発想とを組み合わせながら、さらにそこに大胆な試みを加えしっかりとあるべき音響に着地させた手腕はさすが。彼独自の研究と発想に基づく個性的で完成度の高いモデルとなっています。

レイズドフィンガーボード(12F以降の指板が表面板を傾斜させることで盛り上がったように加工しハイフレットでの演奏性を追及している)、20フレット、サドル上での各弦ごとの音程補正等のモダンギター的な基本仕様をカバーしつつ、内部構造において特に際立った独創性を発揮しています。

特筆すべきはモデル名にもなっている’’Diamond Truss’’構造で、この用語はもともと建築用語で鉄鋼梁を三角形にそしてそれを組み合わせて菱形にしたものを連続させて形成する斜交材システムの一種で、体育館の天井などで私たちが見ることのできるあの構造ですが、バイヤーズはこれを文字通りギター内部に応用しています。

基本となるのは伝統的なスペイン工法で、サウンドホール上側(ネック側)に2本、下側(ブリッジ側に)1本のハーモニックバーを配し、下側のバーの中央から高音側横板に向かって斜めに降りてゆくように配置されたいわゆるトレブルバーが一本、そして7本の扇状力木とこれらの先端をボトム部で受け止める2本の(ほんの少しアシンメトリな)クロージングバー、ブリッジ位置には駒板とほぼ同じ範囲にパッチ板が貼られているという配置。そしてこれらの力木全体をその上から覆うようにして’’Diamond Truss’’が設置されているのですが、幅約2cm、厚さ1㎝弱の柱が2本ネックヒール部を頂点としてサウンドホール縁をかすめるようにしてボディ下部へ広がるように伸びてゆき、サウンドホール下のハーモニックバーのところでいったん止まります。そしてその同じ場所から今度はボディボトム部のエンドブロックに向かって別の2本が伸びてゆき到達しているのですが、これはまさしくサウンドホール下側のハーモニックバーを共通の底辺としてそれぞれネックヒールブロックとエンドブロックとを頂点とした二つの二等辺三角形が形成され、それらが組み合わさった菱形の柱構造が表面板の上端から下端までをしっかりと支えているという仕組みになっています。これらの「トラス梁」はそれぞれの頂点となるネックヒールとエンドブロック、そしてサウンドホール上下の3本のハーモニックバーに強固に組み込まれており、スペイン工法による表面板下部の振動の効率化と、表面板全体からネックへの振動効率をも同時にあげるという離れ業のようなシステムを構築しています。横裏板は通常の厚みですが、表面板は薄く加工されています。レゾナンスはF#の少し下に設定。

上記の構造的特徴と表面板に杉材を使用したことなども相乗してか、まるでボディ全体が打楽器のような迫力とレスポンスの速さを有しており、まさにモダンギター的な極めて機能的な音響。しかしながら伝統的なギターへの敬意を常に抱いてきた彼らしく、ただオートマティックに鳴るだけの楽器とはせず、タッチと表現性の繊細な一致も同時に達成されている点が特筆されます。デザインの面ではロゼッタとその他のインレイに彼のひそかなトレードマークともいえる小麦の穂をモチーフにした美しいデザインがあしらわれており、外観全体のどこか優婉な雰囲気に寄与しています。

しっかりと弾き込まれているため、表面板を中心に弾き傷や弦とび痕、細かな打痕等(一部部分補修履歴あり)が多く見られます。横裏板は比較的きれいな状態を維持しており、演奏時に胸の当たる部分に摩擦痕が若干見られます。ネックはほんのわずかに順反りですが標準範囲内。フレットと指板は1~5Fで摩耗見られますがこちらも現状で演奏性に問題ございません。ネックはやや薄めのDシェイプ。糸巻きはSloane 製を装着しています。





定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 クリストファー・ディーン Christopher Dean
モデル/品番 Model/No. No.226
002_Cdean_1_02_196
弦長 Scale Length 650mm
国 Country イギリス England
製作年 Year 1996年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides ローズウッド単板 Indian Rosewood
付属品 Option ハードケース黒、スローン糸巻(元々装着のオリジナル)
備考 Notes
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:バルジャック
弦 高:1弦 3.2mm/6弦 4.1mm

[製作家情報]
1958年生まれ。イギリス、オックスフォードに工房を構える。10代の頃よりギターを演奏していましたが、17歳の時にプレゼントされたIrving Sloane のギター製作マニュアルを読んだことをきっかけに製作への興味を持ち始めます。1979年には有名なLondon College of Furnitureに入学し3年間楽器製作についての基礎を学びます(同校はゲイリー・サウスウェル、マイケル・ジーらの出身校でもあります)。ここでのカリキュラムにはホセ・ルイス・ロマニリョスやポール・フィッシャーの工房での実地研究も含まれていたことがきっかけになり、卒業後1年間ニュージーランドで家具製作に従事したのちに1982年フィッシャーの工房に職人として入ります。ディーン自身はフィッシャーのことを師として尊敬し実際に多くを学んでゆきましたが、フィッシャーはこの青年の成熟した感性と技術をすぐに見抜き、わずか3か月の「研修期間」のあとすぐに正式な職工としてフィッシャーラベルのギター製作を託すことになります。ここで充実した3年間を過ごした後に独立し自身の工房を設立、現在に至ります。

その作風は師であるフィッシャーや、さらにさかのぼってデヴィッド・ルビオをも想起させる堂々たる外観とたっぷりと濃密な艶を含んだ音色、力強い響きなどが挙げられますが、そうした彼の出自に直接つながるラインとは別にフランスのフレドリッシュ、トーレス、ハウザーからも多くのインスピレーションを得ており、とりわけサントス・エルナンデスの影響を受けています。1929年製のサントスギターを修繕する機会を得た彼は実地にオリジナルの構造を研究し、その後すぐれたサントスモデルを発表。憧れてやまないと公言する伝説的ギタリスト アンドレス・セゴビアへのオマージュさえも含んだすぐれたモデルとして高い評価を得ています。

[楽器情報]
クリストファー・ディーン製作 1996年製 No.226 Usedの入荷です。ハウザーやサントス・エルナンデス等のヒストリカルなモデルでも瞠目すべきギターを世に出している彼ですが、本器は彼のオリジナルモデル。まだ30代の時の作ですが、造作と音響の両方で完成度が高く、また彼自身の個性という点でも既に揺るぎのないアイデンティティが確立されている一本です。

撥弦の瞬間の、指先のわずかな変化にも敏感に反応する、その生々しくも繊細なレスポンスがなんとも素晴らしい。最弱音における表情の機微とニュアンスの表出から、しっかりとしたダイナミックレンジにより最強音までが充実した密度を保っており、タッチにぴったりとフィットするかのような速い反応、そして各弦のバランス等々、まずは機能的な面での演奏性は申し分のないクオリティを有しています。

慎ましく、ごく自然なエコーを伴いながら箱の奥底から素早く音が立ち上がってくるような発音で、いかにも彼らしいほのかに翳のある音色、そのストイックでジェントルな佇まいはやはりとても魅力的。柔らかな粉をほのかにまぶしたような感触の音像ですが透明感があり、凛として力強く、歪みがなく、常に上品で、時に可愛らしい。和音やアルペジオでは音の拡がりが(やたらとエコーがかかるのではなく)美しく、曲に応じて幻想的なニュアンスもしっかりと表出します。

表面板力木配置はサウンドホール上側(ネック側)に2本、下側(ブリッジ側)にも2本のハーモニックバーが設置されていますが、下側の2本のうちブリッジに近いほうの一本は低音側から高音側に向かって斜めに下がってゆくようにして設置されたバー、ここではハーモニックバーのやや低音寄りの部分を起点として高音側横板に向かって伸びています。ボディ下部は左右対称5本の扇状力木、ボトム部にはそれらの先端を受け止める2本のV字型に配置されたクロージングバー、ブリッジ位置には駒板とほぼ同じ面積でパッチ板が貼ってあるという全体の表面板構造。レゾナンスはG#の少し下に設定されています。

繊細なセラック塗装仕上げで重量も1.49kgと軽く、上記の内部力木なども繊細な加工がされています。表面板全体は弾き傷やスクラッチ跡、一部塗装摩耗などがあります、横裏板は比較的きれいな状態ですが衣服等による摩擦跡が年代相応に見られます。割れ等のの大きな修理履歴はありません。ネックは厳密にはわずかに順反りですが標準設定の範囲内、フレットは1~7フレットでわずかに摩耗ありますが演奏性には影響ありません。ネック形状はやや薄めのDシェイプでフラットな加工。糸巻は出荷時はSloane製が装着されていましたが、Baljak製に交換されています。こちらも現状で機能的な問題はありません。


新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 ホアキン・ガルシア Joaquin Garcia
モデル/品番 Model/No. No.863
002_garciaJ_02_177_01
弦長 Scale Length 660mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 1977年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American rosewood
付属品 Option ハードケース
備考 Notes
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 2.5mm/6弦 3.0mm

〔製作家情報〕
ホアキン・ガルシア・フェルナンデス、スペイン移民の子として1929年アルゼンチンに生まれる。2歳の時に故郷スペインのアストリアスに戻り、15歳で家具工房のチーフとして働くようになりますが、フランコ政権下の状況から逃れるため1949年に再びアルゼンチンに移住します。軍役に従事しながらアルバイトとしてギター工房で働いていたところ、家具製作で培った木工技術の高さを評価され、本格的なギター製作をすすめられます。その時期のアルゼンチンもまた独裁国家への方向性が濃厚になり、ガルシアは再びスペインに戻ることを決意、1975年にヴァレンシアの地に落ち着き、同地のギター工場 Raimundo y Aparicio の製作アドバイザーに就任します。1982年にマラガに初めての自身の工房を設立、現在も息子ニコラスとともに製作を続けています。

ほぼ完全に独学となる彼のギターはスペインの伝統的なギターを規範としながらも、構造や仕様等に独特の個性を感じさせるものが多く、またその出自からかどこか南米的な雰囲気も漂わせているものがあり、クラシックユーザー以外のジャンルでも愛奏されることの多いブランドです。またRaimundo 系のブランドではいまでもこの製作家の影響を感じさせるモデルが多く作られており、当時の重要なアドバイザーであったことが伺えます。

〔楽器情報〕
ホアキン・ガルシア 1977年製作 No.863 中古が入荷致しました。ラベルにValencia と記載されており、また全体の仕様から、当時努めていたRaimundoより出荷されたものと思われます。内部構造は非常に独特で、サウンドホール上に3本のハーモニックバー、同じく下側には低音側から高音側に向かって下がってゆくように斜めに設置されたハーモニックバー、そのサウンドホール上下のバーの間をちょうど横板のカーブに沿うようにホール両側にそれぞれ3本の力木、そしてそれとは別にホールの真下の位置(丁度表面板のセンターにあたる部分)から高音側の3本の力木を突き抜けるように横板に向かって1本の力木を配置。扇状力木は合計9本が間隔を密にして表面板センターに寄り添うように配置され、横幅一杯に設置された4本のトランスバースバーを貫通してボトム部の手前まで伸びています。裏板のバー配置も。通常のギターは3本のところ5本が等間隔に設置され、更にそれら5本と交差するように別の2本の、ネック付け根部分からボトムまで伸びる太いバーが支えるように組み込まれており、ちょうどサウンドホールからのぞくと梯子が掛けられているような形状で設置されています(この梯子状のバー設置方式は現在でもRaimundoギターのハイエンドモデルで採用されています)。レゾナンスはGの少し上に設定。横板は中南米ローズウッド、裏板はインディアンローズウッド仕様になっています。

厚めのウレタン塗装で重量もありますが、発音は意外なほどにヴィヴィッドで音量もしっかりあります。スペイン的な華やかさというよりもむしろ渋めな音色で、どこか南米産のギターを思わせる響き。

表面板指板両脇割れ補修、またブリッジ下のセンター部分に割れ補修履歴があります。裏板ボトム部に木目に沿って10cmほどの割れ補修跡。表面板の特にサウンドホール周りに弾き傷打痕が多数ありますが、横裏板は比較的傷も少なく良好な状態。フレットはやや摩耗していますが現状で演奏上の問題はありません。ネックは真直ぐの状態を維持しており、通常の厚みのDシェイプ仕様となっています。664mmスケールですがサイズ感としては特に大きめの感触はなく、ノーマルな感覚で弾ける一本となっています。


定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  253,000 円
注文数 :   

製作家/商品名 ロビン・グリーン Robin Green
モデル/品番 Model/No. 01/0021/80
002_greenR_02_180
弦長 Scale Length 650mm
国 Country カナダ Canada
製作年 Year 1980年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides ローズウッド単板 Indian Rosewood
付属品 Option 軽量ケース
備考 Notes
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:シャーラー(グランドチューン)
弦 高:1弦 2.5mm/6弦 3.7mm

〔製作家情報〕
カナダ、トロントの製作家。ドイツの名工エドガー・メンヒ(1907~1977)が1960年代後半にカナダに一時移住して製作を行っていた際、同地にてジャン・ラリビー、ウイリアム・ラスキン、サーゲ・デ・ヤンらの優れた弟子たちに製作を教えるなどし(メンヒはこのほかにも甥であるコルヤ・パンヒューゼンやドイツ時代にリヒャルト・シュミットらも教えるなどメンターとしてもかなり重要な製作家です)カナダのクラシック/アコースティックギター文化の発展に寄与した事はよく知られていますが、ロビン・グリーンもまたその一人として名を連ねています。ただしラリビーらがその後もブランドとして旺盛な製作を現在に至るまで継続させていったのに対し、ロビンは100本に満たない本数を残し、ギター製作とは別の道を歩むこととなります。そのため現在市場に出ることもごく稀なブランドですが、メンヒのドイツ的なニュアンスとは異なる、柔らかで落ち着きのある響きがユーザーに印象を残しました。

〔楽器情報〕
ロビン・グリーン製作1980年中古の入荷です。内部構造はサウンドホール上側に1本と下側に2本のバー、ほぼ平行に近い角度で配置された5本の扇状力木、駒板位置に貼られたパッチ板、更にボトム部にはハの字型(2本)ではなく1本のバーが配されており、5本の扇状力木を2本のバーが上下から閉じるような配置。さらにサウンドホールを高温側と低音側からはさむように非常に太く高さのある強固なバーがネックヒール根元部分からサウンドホール下のハーモニックバーまで伸びるように配置されており、どこかモダンなアプローチも感じさせる構造になっています。音色もまたいわゆるメンヒ/ドイツ的な物とは異なり柔らかく角の取れた音像で落ち着いた響き。レゾナンスはF#とやや低めな位置に設定されています。

表面板の低音側に一ヵ所割れ補修痕があります。表面板はラッカー再塗装が施されています。糸巻はシャーラー グランドチューンシリーズに交換。ナットは若干厚みのあるものに交換されています。ネックは厚め(1F 22.5mm)のDシェイプ。




定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  220,000 円
注文数 :   

製作家/商品名 ルカ・ワルドナー Luca Waldner演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. トーレスモデル No.62
002_Lwaldner_1_02_199
弦長 Scale Length 650mm
国 Country イタリア Italy
製作年 Year 1999年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option ハードケース
備考 Notes
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.1mm/6弦 4.1mm

〔製作家情報〕
イタリア、ポンテ・イン・ヴァルテッリーナに工房を構える製作家。12歳からギターの演奏を始め、カステルフランコ・ヴェネト音楽院では同国の名ギタリスト、ステファノ・グロンドーナに3年間学んでいます。音楽院卒業後はギタリスト、そして教師として活動を始めますが、同時にギター製作の道を歩み始め、やがて完全に製作家として独立するようになります。師グロンドーナの影響からか、マヌエル・ラミレス、サントス・エルナンデス、エンリケ・ガルシアやシンプリシオら大戦前のスペインの名工達に非常な興味を向け、彼らの実作を多数研究する機会を得ますが、やがてアントニオ・デ・トーレスのギターを知り、それ以後これを自身の全ての基準として、その方向性を確信するに至ります。これまでにおよそ20本ものトーレスギターを修理、研究し、その伝統スタイルを基本として自身の製作を行っています。工法の技術的な面での現代化などは積極的に進めながら、単なる過去の名器のレプリカではなく、「トータルにオリジナルなギター」として新鮮な魅力を放つ彼の楽器は、師グロンドーナをはじめ多くのギタリストの称賛を得ています。
「La Chetarra di Liuteria」をステファノ・グロンドーナと共著で上梓。

〔楽器情報〕
1999年作トーレスモデル。しっかりと伝統的な意匠や造作での仕上げながら、どこか現代的な洒脱さを感じさせるところがいかにもイタリアの製作家らしい特徴の一つと言えるでしょう。実に美しい材が選定されており、表面板はおそらくイタリアまたはスイス産のスプルース、横裏板は南米産のローズウッド仕様。左右対称の7本の扇状力木配置で、両外側のそれぞれ2本がサウンドホール下のハーモニックバーを貫通しサウンドホール縁まで伸びる構造。レゾナンスはFの少し上に設定されており、重心の低い全体に太めの乾いた音が心地よく、豊かに響きます。オリジナル塗装で傷は表面板のブリッジ下やサウンドホール付近に細かなものが少々有りますが、割れ修理当の履歴なく良好な状態です。弦の張力は中庸から柔らかめで左手も弾き易く感じます。造作、音色、演奏性等どれも不足のないクオリティで、円満におすすめ出来るトーレスモデル。糸巻きはゴトーのオリジナルモデルを装着。

現新品定価:2,052,000円






定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 ルカ・ワルドナー Luca Waldner演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. トーレスモデル Torres Model No.86
002_Lwaldner_1_02_204_01
弦長 Scale Length 647mm
国 Country イタリア Italy
製作年 Year 2004年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 楓単板 Maple
付属品 Option ハードケース
備考 Notes
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:アレッシー
弦 高:1弦 3.0mm/6弦 4.0mm

〔製作家情報〕
イタリア、ポンテ・イン・ヴァルテッリーナに工房を構える製作家。12歳からギターの演奏を始め、カステルフランコ・ヴェネト音楽院では同国の名ギタリスト、ステファノ・グロンドーナに3年間学んでいます。音楽院卒業後はギタリスト、そして教師として活動を始めますが、同時にギター製作の道を歩み始め、やがて完全に製作家として独立するようになります。師グロンドーナの影響からか、マヌエル・ラミレス、サントス・エルナンデス、エンリケ・ガルシアやシンプリシオら大戦前のスペインの名工達に非常な興味を向け、彼らの実作を多数研究する機会を得ますが、やがてアントニオ・デ・トーレスのギターを知り、それ以後これを自身の全ての基準として、その方向性を確信するに至ります。これまでにおよそ20本ものトーレスギターを修理、研究し、その伝統スタイルを基本として自身の製作を行っています。工法の技術的な面での現代化などは積極的に進めながら、単なる過去の名器のレプリカではなく、「トータルにオリジナルなギター」として新鮮な魅力を放つ彼の楽器は、師グロンドーナをはじめ多くのギタリストの称賛を得ています。

〔楽器情報〕
ルカ・ワルドナー製作の2004年製トーレスモデル No.86 Usedの入荷です。
全面セラック塗装による、手仕事の繊細で素朴な質感が魅力的なギターで、良質なヨーロッパ松と美しいフレイムメイプルの横裏板とを組み合わせた明るいボディ映えるように、黒、オレンジ、茶色を基調としたロゼッタ(円と四角を連続して組み合わせた民族的な意匠を思わせるデザイン)やパーフリング、白蝶貝を象嵌したブリッジタイブロックなどをあしらってヴィンテージ感たっぷりに仕上げているところはやはり面目躍如たるものがあります。音も木質の生々しく乾いた感触があり、現代の艶のある伸びやかな音色とは異なり、製作家自身が敬愛してやまないスペインの名工たちのニュアンスを彼なりに再現しています。

表面板内部構造は左右対称7本の扇状力木とその先端をボトム部で受けとめるように配置された2本のクロージングバー、サウンドホール上に2本、下に一本のハーモニックバーという構造で、レゾナンスはE~Fと低めに設定されています。

割れなどの大きな修理履歴はなく、若干の衣服の摩擦あと、ネック裏にスクラッチ跡等が見られるだけで全体に良好な状態を維持しています。薄い加工のため表面板はほんの少しのたわみがありますが、現状で使用には問題ありません。ネック、フレット等の演奏性に関わる部分は良好な状態、ネック形状は普通の厚みのDシェイプに加工されています。弦高は3.0/4.0㎜(1弦/6弦 12フレット)、サドルは2.0~3.0㎜んp余剰がありますのでお好みに応じて低く調整することが可能です。糸巻はアレッシー製を装着しており、こちらも機能的問題はなく継続してご使用いただけます。




定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 ディーター・ミューラー Dieter Muller演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. ダブルトップ RF
002_MullerD_02_212_01
弦長 Scale Length 650mm
国 Country ドイツ Germany
製作年 Year 2012年
表板 Top 杉単板 Ceder
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option ハードケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:ウェンジ
塗 装:セラック
糸 巻:シェラー
弦 高:1弦 3.2mm/6弦 4.4mm

〔製作家情報〕
マティアス・ダマン、ゲルノット・ワグナー以降のダブルトップギターの製作家として、その筆頭と衆目の一致するドイツの製作家。現代的な作風を標榜する製作家の多くが、科学的な見地も取り入れながら製作しているという例にもれず、ミューラーもまた卓越した音楽的感性と大学で学んだ物理学的なセンスをコンバインさせて、そこにドイツ人ならではの高い工作精度で楽器を仕上げきる能力を持っており、その楽器はあまたある同種のギターの中でも群を抜く仕上がりになっています。

〔楽器情報〕
2012年製、ダブルトップ、レイズドフィンガーボード仕様のモデルです。ボディ全体は非常に軽く造られており、特に表面板はダブルトップ構造としてはぎりぎりのレベルまで薄く精緻に加工されています。ボディ内部の表板と横板との接合部には通常のペオネスではなく、上端部分を溝切したライニングが2重に張り巡らされ、表面板振動の特性を十全に活かす工夫が見られます。力木配置はしかしながらサウンドホール上下に一本ずつのハーモニックバーと非常にシンプルな7本の互いにほぼ平行に設置された扇状力木という構造で、発音の素早いレスポンスをここでも追及しています。レゾナンスもEの少し下というかなり低い設定。

ダブルトップ構造が実現しうる音響特性を十全に備えており、ヴィヴィッドに立ち上がってくる豊かな音量はやはりモダンギターならではの魅力があります。加えてセラック塗装、杉材仕様による少し渋めな音色も独特の表情があり、機能性だけを追求したモダンギターとは一線を画した表現力をも併せ持っています。

かなり弾き込まれているため、表面板は全体に傷が多くあり、一部塗装上塗りによる補修履歴もあります。ネック、フレット、糸巻き等の演奏性に関わる部分は問題ありません。




定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 ディーター・ミューラー Dieter Muller
モデル/品番 Model/No. Double top
002_MullerD_02_221
弦長 Scale Length 650mm
国 Country ドイツ Germany
製作年 Year 2021年
表板 Top 杉 Ceder
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド South American Rosewood
付属品 Option ハードケース
備考 Notes
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:表板 セラック/横裏板 ラッカー
糸 巻:シェラー
弦 高:1弦 3.7mm/6弦 4.3mm

〔製作家情報〕
マティアス・ダマン、ゲルノット・ワグナー以降のダブルトップギターの製作家として、その筆頭と衆目の一致するドイツの製作家。現代的な作風を標榜する製作家の多くが、科学的な見地も取り入れながら製作しているという例にもれず、ミューラーもまた卓越した音楽的感性と大学で学んだ物理学的なセンスをコンバインさせて、そこにドイツ人ならではの高い工作精度で楽器を仕上げきる能力を持っており、その楽器はあまたある同種のギターの中でも群を抜く仕上がりになっています。

〔楽器情報〕
ディーター・ミューラー 2021年製作のダブルトップ、レイズドフィンガーボード仕様モデルUsed です。
割れなどの大きな修理、改造履歴はありません。製作からわずか3年目の楽器だけにほぼ全体にきれいな状態を維持しており、表面板サウンドホールの高音側一部とブリッジ下部分などにわずかに細かな傷がありますが、その他は良好です。ネックは真わずかに順反りですが標準設定の範囲内、フレットは適正値を維持しており演奏性には問題ありません。ネック形状は普通の厚みのDシェイプ。ネック7フレット部分に一辺2.5㎜程の埋木補修あとがあります。弦高値は3.7/4.3㎜(1弦/6弦 12フレット)でサドルには1.5~2.0㎜の調整余剰がありますのでお好みに合わせて低く設定することが可能です。糸巻はドイツ製高級ブランドのScheller製を装着、こちらも動作状況に問題ありません。

新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。


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