国産クラシック 新作
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製作家/商品名 |
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禰寝 碧海 Marin Nejime |
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モデル/品番 Model/No. |
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ネジメ・マリン 80号 <KEBONY>アウラオリジナルモデル |
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弦長 Scale Length |
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650mm |
国 Country |
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日本 Japan |
製作年 Year |
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2021年 |
表板 Top |
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松単板 Spruce |
横裏板 Back & Sides |
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ケボニー・メイプル単板 Kebony Maple |
付属品 Option |
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ケース別売 |
備考 Notes |
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ネック:セドロ 指 板:エボニー 塗 装:セラック 糸巻き:ゴトー
〔製作家情報〕 禰寝碧海(ネジメ マリン)1986年生まれ。アルベルト・ネジメ・オーノの名称でギター製作を行っている禰寝孝次郎氏の息子。父、孝次郎氏の影響下のもと幼少より音楽と工作に興味を持ち、2009年自由学園を卒業後本格的にギター製作の道を進むことを決意します。何度かの訪西の後、2012年9月には長期間グラナダに滞在し、父の師匠でもある名工アントニオ・マリン・モンテロに師事。スペインの伝統工法に立脚した製作法で、そこに瑞々しく個性的な音響的特性を盛り込んだ彼の楽器は、実に新鮮な感覚にあふれたものとなっており、1本として同じものがありません。また造作と塗装の精度の高さと美しい仕上がりも父と師匠とに劣らぬ素晴らしいもので、外観のこの上ない凛とした気品に結実しています。
海外でも高い評価を得ており、2017年にはグラナダの国際ギターフェスティバルの製作コンクールで入賞しています。現在は年に5~6本前後のペースで製作。左記のグラナダ製作コンクール入賞モデルの他、2種のアウラオリジナルモデル、そしてダニエル・フレドリッシュモデルなどがあり、それぞれが個性的な特徴を備え、ギターファンからの評価も益々の高まりを見せています。2020年にはフランスの出版社Camino Verde刊 Orfeo Magazine No.15で彼のインタビューと楽器が紹介されました。
〔楽器情報〕 禰寝碧海製作のアウラ ショップオリジナルモデル Kebony Maple仕様です。ノルウェー発のエコロジカルなコンセプトに基づいて開発された技術により、ハードウッドと同様の硬度や寸法安定性を備えた加工メイプル材で、これを使用して2020年にアウラ専属製作家6名の共同作業による世界初のクラシックギターが製作されています。碧海氏の新作は今回単独の製作家によるものとしては初となる横裏板Kebony Maple仕様となり、裏板は4ピース、その他の仕様は従来のアウラオリジナルモデルとして製作。通常ローズウッド材を使用して作られるこのモデルが、異なる音響と魅力を備えたものとして仕上がっています。スペイン的な明朗さと凛とした艶のある音色がこのブランドの特徴ですが、ここではさらに各音が透徹さを増し、また高音、中低音、低音がそれぞれの位相で独立して響くかのような独特の遠近感が生まれています。薄めのCシェイプネックは左手のグリップの感覚がとてもコンパクトで、発音の反応の良さと相まって全体の高い演奏性に寄与しています。内部構造は左右対称の7本の扇状力木配置で、ブーシェのような駒下のトランスヴァースバーは配されておらず、本来胴底に近い部分に配置されることの多いハの字型のクロージングバーが駒板下に近いところに位置しています。レゾナンスはGの少し上に設定。糸巻きはGotoh製を装着。
〔Kebony材について〕 1980~90年代にカナダ NEW BRUNSWICK大学の MARK H.SCHNEIDER博士により発明された技術をもとに、1997年にノルウェーで設立されたブランド<KEBONY>が本格的に材の作成と流通を開始。トウモロコシ由来のフリルアルコールを高音高圧浸透させることでソフトウッドをハードウッドに変える革新的な技術で、それによって作られた木材は現在主に建築などのエクステリア材として世界的に注目されています。Kebony化した木材は触感や調湿作用は天然木材と変わりありませんが、硬度や寸法安定性、耐腐朽性などが飛躍的に向上します。天然素材から抽出したアルコールを使用することにより、人体に悪影響がなく、廃棄後もリサイクルできる安全な素材です。また基材には、FSC やPEFC などの森林認証材を使用しているので、その生成の全工程において有毒有害な物質は一切使用せず、人間にも自然にも優しいオーガニックな木材としても高い評価を集めています。 https://barcelona-trade.com/brands/kebony.html(輸入元:BARCELONA TRADE のホームページ)
楽器などへの使用についてはこれまであまり例はなかったが、枯渇が進む南洋ハードウッド材の代替となる高水準な音響特性を備えたトーンウッドとして近年認識されるようになり、2019~2020年にギターショップアウラにて独自にクラシックギターへの応用が試みられ、6人の製作家の共同作業として1本のギターを完成する。そのその透明、高密度、豊かな音量とサスティーンと全体のバランス感は従来にはない音響特性を持ったものとして、Kebony材の有用性を証明して見せた。
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定価(税込) : 880,000 円 |
販売価格(税込) :
836,000 円 |
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製作家/商品名 |
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禰寝 碧海 Marin Nejime |
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モデル/品番 Model/No. |
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90号 ブーシェモデルモデル |
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弦長 Scale Length |
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650mm |
国 Country |
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日本 Japan |
製作年 Year |
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2022年 |
表板 Top |
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松単板 Spruce |
横裏板 Back & Sides |
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中南米ローズウッド単板 South American rosewood |
付属品 Option |
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備考 Notes |
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ネック:セドロ 指 板:エボニー 塗 装:セラックニス 糸 巻:フステーロ 弦 高:1弦 2.9mm/6弦 3.9mm
〔製作家情報〕 禰寝碧海(ねじめまりん)1986年生まれ。アルベルト・ネジメ・オーノの名称でギター製作を行っている禰寝孝次郎氏の息子。父、孝次郎氏の影響のもと幼少より音楽と工作に興味を持ち、2009年自由学園を卒業後本格的にギター製作の道を進むことを決意します。何度かの訪西の後、2012年9月には長期間グラナダに滞在し、父の師匠でもある名工アントニオ・マリン・モンテロに師事。スペインの伝統工法に立脚した製作法で、そこに瑞々しく個性的な音響的特性を盛り込んだ彼の楽器は、常に果敢な挑戦と実に新鮮な感覚にあふれたものであり、1本として同じものがありません。そして特に塗装の精度の高さと美しい仕上がりも父と師匠とに劣らぬ素晴らしいもので、どのモデルにおいても外観のこの上なく凛としたたたずまいにそれが見て取れます。海外でも高い評価を得ており、2017年にはグラナダの国際ギターフェスティバルの製作コンクールで入賞。2020年にはフランスの出版社Camino Verde刊 Orfeo Magazine No.15で彼のインタビューと楽器が紹介されました。
オルフェオマガジン「日本の製作家」特集掲載号 オンラインショップ商品ページはこちら
オルフェオ取材同行記 栗山大輔、清水優一、禰寝碧海編はこちら
〔楽器情報〕 2017年スペイン、グラナダで開催された製作コンクール出品の折より採用した設計で作成したブーシェモデルです。父考次郎とともに、ギター製作における禰寝碧海の最大のメンターであるアントニオ・マリン・モンテロの名を冠したこのコンクールにて、師への最大の経緯と自身の挑戦を盛り込んだ出品楽器は、コンクール当時大きな話題となりました。師の楽器を彷彿とさせるグラナダ的な明朗さと、どっしりと粘りを持ちながらくっきりと抜けてゆく音響はブーシェ的ニュアンスを感じさせますが、音には常に凛としたたたずまいがあり、迫力と上品さを兼ね備えた見事な一本となっています。
演奏性においてもやや薄めに設定されたDシェイプネックは左手のグリップにフィット感があり、弦の張りも中庸なので演奏時のストレスを軽減しています。そして各弦の分離と撥弦の際のレスポンスも速く、それゆえ右手も脱力して楽に弾ける感覚があります。発音はまるでタッチに寄り添うかのようで、特に高音の艶やかな粒立ちは秀逸で、透明な玉のような音像となり表情のポテンシャルも豊か。決して重くなりすぎず、歯切れのよい低音はまさにグラナダスクールを彷彿とさせ生々しいまでの迫力を備えています。
内部構造はブーシェをベースとし、5本の左右対称の扇状力木と駒下のトラヴェルスバーという基本設計に、ボトム近くに2本のクロージングバー配しているのですが、通常扇状力木全ての先端を受け止めるように配置されるバーがここでは5本の力木のうち端から数えて2番目と4番目のもののみ受け止める形で駒板に近い位置に配置され、センターと両端のの力木3本はボディボトム部まで伸びている構造となっています。レゾナンスはG#の少し上で設定されています。糸巻きは現在限定的な生産のみとなっているフステーロのフレタタイプを装着。
あまりの丁寧さゆえに現在は年間5本にも満たない製作本数となっているブランド。入魂の新作が入荷です。
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定価(税込) : 990,000 円 |
販売価格(税込) :
891,000 円 |
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製作家/商品名 |
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禰寝 碧海 Marin Nejime |
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モデル/品番 Model/No. |
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70号 オリジナルモデル ’Cuesta del Caidero’ |
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弦長 Scale Length |
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650mm |
国 Country |
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日本 Japan |
製作年 Year |
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2023年 |
表板 Top |
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松単板 Spruce |
横裏板 Back & Sides |
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ローズウッド単板 Indian Rosewood |
付属品 Option |
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ケース別売 |
備考 Notes |
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ネック:セドロ 指 板:エボニー 塗 装:セラック 糸 巻:ゴトー 弦 高:1弦 2.8mm/6弦 3.8mm
〔製作家情報〕 禰寝碧海(ネジメ マリン)1986年生まれ。アルベルト・ネジメ・オーノの名称でギター製作を行っている禰寝孝次郎氏の息子。父、孝次郎氏の影響下のもと幼少より音楽と工作に興味を持ち、2009年自由学園を卒業後本格的にギター製作の道を進むことを決意します。何度かの訪西の後、2012年9月には長期間グラナダに滞在し、父の師匠でもある名工アントニオ・マリン・モンテロに師事。スペインの伝統工法に立脚した製作法で、そこに瑞々しく個性的な音響的特性を盛り込んだ彼の楽器は、実に新鮮な感覚にあふれたものとなっており、1本として同じものがありません。また造作と塗装の精度の高さと美しい仕上がりも父と師匠とに劣らぬ素晴らしいもので、外観のこの上ない凛とした気品に結実しています。
海外でも高い評価を得ており、2017年にはグラナダの国際ギターフェスティバルの製作コンクールで入賞。現在は年に5~6本前後のペースで製作。左記のグラナダ製作コンクール入賞モデルの他、オリジナルモデル、そしてダニエル・フレドリッシュモデルなどがあり、それぞれが個性的な特徴を備え、ギターファンからの評価も益々の高まりを見せています。2020年にはフランスの出版社Camino Verde刊 Orfeo Magazine No.15で彼のインタビューと楽器が紹介されました。 オルフェオマガジン「日本の製作家」特集掲載号 オンラインショップ商品ページはこちら
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〔楽器情報〕 禰寝碧海 製作 70号オリジナルモデル 2023年新作‘Cuesta del Caidero’が入荷致しました。 自らの出自(スペインのグラナダスクール、そして父親の禰寝孝次郎)を明確にその土台としながらも、1作ごとに実にしなやかに異なるアプローチで新作を発表しているこの製作家が、まさに明確にその態度表明をしているかのような1本。珍しくモデル名が付された本作は「カイデロ坂」と名付けられており、これはもちろん彼の師であるアントニオ・マリン・モンテロの工房があるグラナダの坂道の名前。ここで碧海氏は「ブーシェ以降」のマリン・モンテロではなくそれ以前のグラナダスタイルを踏襲し、実に円満に、そしていつもながら清冽な音響を創り出しています。
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定価(税込) : 770,000 円 |
販売価格(税込) :
731,500 円 |
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製作家/商品名 |
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禰寝 碧海 Marin Nejime |
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モデル/品番 Model/No. |
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70号 オリジナルモデル ’Calle Molinos’ |
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弦長 Scale Length |
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650mm |
国 Country |
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日本 Japan |
製作年 Year |
: |
2023年 |
表板 Top |
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松単板 Spruce |
横裏板 Back & Sides |
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ローズウッド単板 Indian rosewood |
付属品 Option |
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ケース別売 |
備考 Notes |
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ネック:セドロ 指 板:エボニー 塗 装:セラック 糸 巻:ゴトー 弦 高:1弦 2.8mm/6弦 3.8mm
〔製作家情報〕 禰寝碧海(ネジメ マリン)1986年生まれ。アルベルト・ネジメ・オーノの名称でギター製作を行っている禰寝孝次郎氏の息子。父、孝次郎氏の影響下のもと幼少より音楽と工作に興味を持ち、2009年自由学園を卒業後本格的にギター製作の道を進むことを決意します。何度かの訪西の後、2012年9月には長期間グラナダに滞在し、父の師匠でもある名工アントニオ・マリン・モンテロに師事。スペインの伝統工法に立脚した製作法で、そこに瑞々しく個性的な音響的特性を盛り込んだ彼の楽器は、実に新鮮な感覚にあふれたものとなっており、1本として同じものがありません。また造作と塗装の精度の高さと美しい仕上がりも父と師匠とに劣らぬ素晴らしいもので、外観のこの上ない凛とした気品に結実しています。
海外でも高い評価を得ており、2017年にはグラナダの国際ギターフェスティバルの製作コンクールで入賞。現在は年に5~6本前後のペースで製作。左記のグラナダ製作コンクール入賞モデルの他、オリジナルモデル、そしてダニエル・フレドリッシュモデルなどがあり、それぞれが個性的な特徴を備え、ギターファンからの評価も益々の高まりを見せています。2020年にはフランスの出版社Camino Verde刊 Orfeo Magazine No.15で彼のインタビューと楽器が紹介されました。 オルフェオマガジン「日本の製作家」特集掲載号 オンラインショップ商品ページはこちら
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〔楽器情報〕 禰寝碧海 製作 70号オリジナルモデル 2023年新作‘Calle Molinos’が入荷致しました。 同時に製作されたもう一本のオリジナルモデル‘Cuesta del Caidero’(「カイデロ坂」)と対をなすと言える一本であり、こちらは「モリーノス通り」の意。両方ともグラナダの通りの名でカイデロ坂は言うまでも無く師アントニオ・マリン・モンテロの工房のある坂道(このモデルで彼は「ブーシェ以前」の師の作風を再構築するという試みを行っている)。モリーノス通りはカイデロ坂と隣接しており、スペイン修業時代のとりわけ思い出深い通りだという。そのような名が冠された本作はいわば伝統的スタイルの Caideroモデルよりも自身の現在の音響志向が果敢に盛り込まれた一本となっています。特に高音側と低音側のアシンメトリな設計により、高音の硬質なクリアネスとオーディトリアムなとさえ言える中低音~低音の膨らみとの対比による独特のパースペクティブは、極めて個性的なものでありながらもクラシックのポリフォニックな表現に適した特性となっています。
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定価(税込) : 770,000 円 |
販売価格(税込) :
731,500 円 |
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製作家/商品名 |
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禰寝 碧海 Marin Nejime |
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モデル/品番 Model/No. |
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70号 オリジナルモデル ’Cuesta del Caidero’ |
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弦長 Scale Length |
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640mm |
国 Country |
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日本 Japan |
製作年 Year |
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2024年 |
表板 Top |
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杉単板 Ceder |
横裏板 Back & Sides |
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ローズウッド単板 Indian Rosewood |
付属品 Option |
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ケース別売 |
備考 Notes |
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ネック:セドロ 指 板:エボニー 塗 装:セラック 糸 巻:ゴトー 弦 高:1弦 2.7mm/6弦 3.8mm
〔製作家情報〕 禰寝碧海(ネジメ マリン)1986年生まれ。アルベルト・ネジメ・オーノの名称でギター製作を行っている禰寝孝次郎氏の息子。父、孝次郎氏の影響下のもと幼少より音楽と工作に興味を持ち、2009年自由学園を卒業後本格的にギター製作の道を進むことを決意します。何度かの訪西の後、2012年9月には長期間グラナダに滞在し、父の師匠でもある名工アントニオ・マリン・モンテロに師事。スペインの伝統工法に立脚した製作法で、そこに瑞々しく個性的な音響的特性を盛り込んだ彼の楽器は、実に新鮮な感覚にあふれたものとなっており、1本として同じものがありません。また造作と塗装の精度の高さと美しい仕上がりも父と師匠とに劣らぬ素晴らしいもので、外観のこの上ない凛とした気品に結実しています。
海外でも高い評価を得ており、2017年にはグラナダの国際ギターフェスティバルの製作コンクールで入賞。現在は年に5~6本前後のペースで製作。左記のグラナダ製作コンクール入賞モデルの他、オリジナルモデル、そしてダニエル・フレドリッシュモデルなどがあり、それぞれが個性的な特徴を備え、ギターファンからの評価も益々の高まりを見せています。2020年にはフランスの出版社Camino Verde刊 Orfeo Magazine No.15で彼のインタビューと楽器が紹介されました。 オルフェオマガジン「日本の製作家」特集掲載号 オンラインショップ商品ページはこちら
オルフェオ取材同行記 栗山大輔、清水優一、禰寝碧海編はこちら
〔楽器情報〕 禰寝碧海 製作 70号オリジナルモデル 2024年新作‘Cuesta del Caidero’表面板杉、640mmスケール仕様が入荷致しました。 自らの出自(スペインのグラナダスクール、そして父親の禰寝孝次郎)を明確にその土台としながらも、1作ごとに実にしなやかに異なるアプローチで新作を発表しているこの製作家が、まさに明確にその態度表明をしているかのような1本。珍しくモデル名が付された本作は「カイデロ坂」と名付けられており、これはもちろん彼の師であるアントニオ・マリン・モンテロの工房があるグラナダの坂道の名前。ここで碧海氏は「ブーシェ以降」のマリン・モンテロではなくそれ以前のグラナダスタイルを踏襲し、実に円満に、そしていつもながら清冽な音響を創り出しています。
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定価(税込) : 770,000 円 |
販売価格(税込) :
731,500 円 |
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製作家/商品名 |
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栗山 大輔 Daisuke Kuriyama |
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モデル/品番 Model/No. |
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100号 シンプリシオモデル#74 |
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弦長 Scale Length |
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650mm |
国 Country |
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日本 Japan |
製作年 Year |
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2021年 |
表板 Top |
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松単板 spruce |
横裏板 Back & Sides |
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中南米ローズウッド単板 South American Rosewood |
付属品 Option |
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ケース別売 |
備考 Notes |
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〔製作家情報〕 1981年生まれ。東京造形大学在学中に学んだ知識を活かし独学でギター製作を始め、卒業後の2003年に某大手楽器店に入社しクラシックギターの修理部門を担当。 そこで10年以上にわたり、数多くの国内外の入門用ギターから銘器までのあらゆる楽器を実地に触れる機会を得た。 その後リペアマンとして従事したその経験をふまえ、少数ながら自身の楽器製作も同時に進め、 やがてそれらの楽器はその作風と完成度の高さに注目した顧客や愛好家が継続的に購入してゆくようになっていった。 楽器店在籍中の2010年より尾野薫氏の工房にて直接指導を受けるようになると共に、 独立して本格的に製作の道を歩むことを決意。 トーレス~マヌエル・ラミレスの系譜を自身の製作の最高の規範と考え、 忠実にその本質に迫ろうとする彼のギターはどれも伝統の響きを如実に感じさせる極めて良質なものである。 現在年間6~8本ほどのペースで製作。 弾きやすく、反応性に優れ、伝統工法ならではの音楽的ニュアンスに満ちた楽器はクラシックのプロギタリストのみならず、様々なジャンルのユーザーに支持を拡げている。
〔楽器情報〕 戦前のスペインギター製作の歴史を語るうえでの最重要人物の一人フランシスコ・シンプリシオ・エルナンデス(1874~1932)による銘器 1929年作 No.241を規範とし、その他の同製作家のモデルも参照、研究を重ねて作り上げた、レプリカとして最高の域に達したと言っても過言ではない見事なギターです。シンプリシオがその意匠的センスと造作の面でまずは同時代のみならずトーレス以後のもっともすぐれた作家であったことを深く認識し、その細部に至る精緻さと全体の気品とのバランスまでも達成しているところは、彼の類まれな造作精度の高さを物語っています。特徴的なヘッドの彫刻は彫刻家の岩野亮介氏がこのギターのためだけに作成した貴重なもの。表面板には特殊なエイジド処理を施した松を使用し外観的なヴィンテージ感を演出するとともに、熟成したギターの味わいともいうべき深く温かみのある音に寄与しています。また横裏板にはこれも良質な中南米産ローズウッドを使用。内部構造はオリジナルのNo.241を忠実になぞり、8本の扇状力木がセンターの一本を境にして高音側に4本、低音側に3本と左右非対称に配置され、それをボトム部で受けとめるクロージングバー、サウンドホール両脇にはさらに各一本の短い力木が配置されています。レゾナンスはG#の少し上に設定されています。糸巻はGotoh 35G RK(リラモデル)を装着。
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定価(税込) : 1,100,000 円 |
販売価格(税込) :
1,045,000 円 |
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製作家/商品名 |
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栗山 大輔 Daisuke Kuriyama |
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モデル/品番 Model/No. |
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90号 ドミンゴ・エステソモデル No.94 |
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弦長 Scale Length |
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650mm |
国 Country |
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日本 Japan |
製作年 Year |
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2023年 |
表板 Top |
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松単板 Spruce |
横裏板 Back & Sides |
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中南米ローズウッド単板 South American Rosewood |
付属品 Option |
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ケース別売 |
備考 Notes |
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ネック:セドロ 指 板:エボニー 塗 装:セラック 糸 巻:ゴトー 弦 高:1弦 2.9mm/6弦 4.0mm
〔製作家情報〕 1981年生まれ。東京造形大学在学中に独学でギター製作を始めます。卒業後の2003年大手楽器店に入社し修理部門として10年以上従事し、そこで多くの国内外の名器を実地に研究する機会を得たことが、現在の彼の類まれなバランス感覚に支えられた音色への感性を育んだと言えるでしょう。在籍中に製作家の尾野薫を紹介され、2010年より尾野氏の工房にて直接指導を受けるようになります。その後独立し年間6~8本程のペースで極めて精緻な造作による上質なギターを製作。トーレス、ドミンゴ・エステソ、マルセロ・バルベロ1世モデル等のスペインの伝統工法に立脚した彼の楽器はどれも古き良きスパニッシュギターの味わいと響きが素直に体現されており、現在多くのジャンルのユーザーに愛されるブランドとなっています。2020年にはフランスの出版社Camino Verde刊 Orfeo Magazine No.15で彼のインタビューと楽器が紹介されました。
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〔楽器情報〕 栗山大輔製作のドミンゴ・エステソ モデル 90号 2023年新作の入荷です。 ブランドとしては久々となるエステソモデルですが、実は栗山氏がその製作キャリアの初期より継続的に取り組んできたもの。現代においてこの偉大な先人の音響を継承することの難しさを理解したうえで、あえて挑戦を辞さない彼の確かな、そして充実した結論として、このモデルはこれまで高い評価を受けてきました。ドミンゴ・エステソはマヌエル・ラミレス工房の職人としてあのサントス・エルナンデスと並びマドリッド派最大の巨匠の一人とされ、その音色もまたスパニッシュギターの一つの規範とさえなる素晴らしいもの。栗山氏はここでオリジナルの響きのエッセンスをしっかりと継承しつつ、自身の職人的嗜好の中に無理なく落とし込み、実に円満で、フレッシュなスパニッシュギターに仕上げています。
内部構造はサウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に各一本のハーモニックバー、左右対称7本の扇状力木にそれらの先端をボトム部で受け止める2本のクロージングバーという配置。ボディは軽めに1.45㎏で、レゾナンスはGの少し上に設定されています。
弦のテンション感はやや強めで、硬めのしっかりとした、ほんのわずかに乾いた触感を帯びた音が魅力的。豊かに箱を鳴らしながらも倍音を適度に抑え、各弦のクリアネスとバランス感も絶妙なセッティング。このブランドらしい明朗で上品な音色で、その表情は弱音においても強音においても、またそれらのダイナミックな振幅の中においてもとても細やかで多彩。弾き手を様々な表情の変化へと演奏をいざなってゆくような感覚があります。
ネックは普通の厚みのDシェイプ加工でスタンダードな形状。弦高値は出荷時で1弦2.9mm/6弦4.0mm(12フレット上)の設定で、サドル調整余地がありますのでお好みに応じて低く設定が可能です。
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定価(税込) : 990,000 円 |
販売価格(税込) :
940,500 円 |
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製作家/商品名 |
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栗山 大輔 Daisuke Kuriyama |
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モデル/品番 Model/No. |
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90号 ハウザー1世モデル No.95 |
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弦長 Scale Length |
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650mm |
国 Country |
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日本 Japan |
製作年 Year |
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2023年 |
表板 Top |
: |
松単板 Spruce |
横裏板 Back & Sides |
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中南米ローズウッド単板 South American Rosewood |
付属品 Option |
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ケース別売 |
備考 Notes |
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ネック:セドロ 指 板:エボニー 塗 装:セラックニス 糸 巻:ピンウェル 弦 高:1弦 2.5mm/6弦 3.8mm
〔製作家情報〕 1981年生まれ。東京造形大学在学中に独学でギター製作を始めます。卒業後の2003年大手楽器店に入社し修理部門として10年以上従事し、そこで多くの国内外の名器を実地に研究する機会を得たことが、現在の彼の類まれなバランス感覚に支えられた音色への感性を育んだと言えるでしょう。在籍中に製作家の尾野薫を紹介され、2010年より尾野氏の工房にて直接指導を受けるようになります。その後独立し年間6~8本程のペースで極めて精緻な造作による上質なギターを製作。トーレス、ドミンゴ・エステソ、マルセロ・バルベロ1世モデル等のスペインの伝統工法に立脚した彼の楽器はどれも古き良きスパニッシュギターの味わいと響きが素直に体現されており、現在多くのジャンルのユーザーに愛されるブランドとなっています。2020年にはフランスの出版社Camino Verde刊 Orfeo Magazine No.15で彼のインタビューと楽器が紹介されました。
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〔楽器情報〕 栗山大輔製作によるハウザー1世モデル 90号、2023年新作の入荷です。 本作はいわゆる1937年製セゴビアモデルではなく、それに先立つ1929年に製作されたハウザー1世のギターに準拠して作られたもの。1924年にアンドレス・セゴビアによるスパニッシュギターの洗礼を受け、彼の所有するマヌエル・ラミレスのギター(実際に製作したのはサントス・エルナンデス)をサンプルに、ハウザーはスパニッシュスタイルによるドイツギターの創案に着手します。そして1937年に「セゴビアモデル」にてその絶嶺に達しますが、そこに至るまでには試作品の域をはるかに超えた名品を多く残しています。栗山氏がここで取り上げた1929年モデルは、あの印象深い1928年製リョベートモデルの後、そしてプレセゴビアモデルともいえる素晴らしい1931年製モデルとの間に位置する、ハウザー自身の探求と生産のバランスが強い緊張感を持っていた時期の名品。栗山氏は当モデルの製作に際し、オリジナルの実物を仔細に検分し、その形と音響とをしっかりと一つのアイデンティティの中に着地させています。
まずはその外観、野趣を感じさせる杢(ベアクロウ)が全面に入った表面板に、アントニオ・デ・トーレスの影響を如実に感じさせるLarge rosetteがなんとも印象的。そしてマヌエル・ラミレス的意匠のヘッドデザイン、これらがやや小振りなシェイプのボディのなかでそれぞれアクセントとなり、ハウザーモデルとしての洗練を経て、個性的かつ上品な佇まいのなかに統一されています。
ハウザーのスパニッシュ的な傾向を感じさせる木質のヴィヴィッドな響きで、弾き手のタッチにシンクロするような発音の反応が心地よく、音圧も十分。そして高音における音色の濃密さと繊細な変化、それに低音ではストイックな、まさにドイツ的な粘りのある重厚さ、これらの対比による音響構成はまさしくハウザーならでは。そこに栗山氏らしい明朗さが全体に加味されて、製作家の個性とオリジナルとの融合が理想的に達成されています。
内部構造もオリジナルに準拠していますが、やはり「セゴビアモデル」とは異なる配置を採用しています。サウンドホール上側(ネック側)に2本、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバーを設置しており、このうち上側の2本はそれぞれ高音側と低音側とに1か所ずつ合計4か所の開口部が設けられ、表面板上部の振動効率を調整しています。扇状力木は左右対称7本、ボトム部に2本のハの字型に配された短いクロージングバーという構造。セゴビアモデルでは駒板の位置には薄いパッチ板が貼られますが、ここでは貼られていません。また表面板と横板との接合部に設置されるペオネス(三角型の木製ブロック)はそれぞれ間隔を数ミリ空けて設置されています。やや軽めのボディで重量は1.50㎏。レゾナンスはG#の少し下に設定されています。
ネックは普通の厚みのD-シェイプタイプ。弦高は出荷時で1弦2.5mm/6弦3.8mm(12フレット上)のセッティングでやや低めですが、弦の張りはやや強めでしっかりとした感触。ブリッジ弦穴はダブルホール仕様。糸巻はピンウェル製を装着。
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定価(税込) : 990,000 円 |
販売価格(税込) :
940,500 円 |
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製作家/商品名 |
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栗山 大輔 Daisuke Kuriyama |
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モデル/品番 Model/No. |
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70号 ブーシェモデル No.99 |
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弦長 Scale Length |
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650mm |
国 Country |
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日本 Japan |
製作年 Year |
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2023年 |
表板 Top |
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松単板 Spruce |
横裏板 Back & Sides |
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ローズウッド単板 Indian rosewood |
付属品 Option |
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ケース別売 |
備考 Notes |
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ネック:セドロ 指 板:エボニー 塗 装:セラックニス 糸 巻:ピンウェル 弦 高:1弦 2.5mm/6弦 3.5mm
〔製作家情報〕 1981年生まれ。東京造形大学在学中に独学でギター製作を始めます。卒業後の2003年大手楽器店に入社し修理部門として10年以上従事し、そこで多くの国内外の名器を実地に研究する機会を得たことが、現在の彼の類まれなバランス感覚に支えられた音色への感性を育んだと言えるでしょう。在籍中に製作家の尾野薫を紹介され、2010年より尾野氏の工房にて直接指導を受けるようになります。その後独立し年間6~8本程のペースで極めて精緻な造作による上質なギターを製作。トーレス、ドミンゴ・エステソ、マルセロ・バルベロ1世モデル等のスペインの伝統工法に立脚した彼の楽器はどれも古き良きスパニッシュギターの味わいと響きが素直に体現されており、現在多くのジャンルのユーザーに愛されるブランドとなっています。2020年にはフランスの出版社Camino Verde刊 Orfeo Magazine No.15で彼のインタビューと楽器が紹介されました。
オルフェオマガジン「日本の製作家」特集掲載号 オンラインショップ商品ページはこちら
オルフェオ取材同行記 栗山大輔、清水優一、禰寝碧海編はこちら
〔楽器情報〕 栗山大輔製作 70号 ロベール・ブーシェモデル 2023年製 No.99 新作が入荷いたしました。 ギターショップアウラでは実は初入荷となる栗山氏のブーシェモデル。故稲垣稔が所有していた1960年製のオリジナルブーシェをもとに、いつもながらの精緻極まりない工作精度、たぐいまれな音響感性によって見事なバランスで着地させた、なんとも瑞々しいブーシェモデルです。
まず音が素晴らしい。ジュリアン・ブリームの「パイプオルガンのような」という有名な言葉に代表されるように、ブーシェといえばその独特のニュアンスを含んだ奥行のある響きが一つの特徴ですが、多くの場合(製作側そして聴き手側の両方にとって)その「オルガン的」とされる部分だけが印象として誇張されているきらいがあると言えます。栗山氏がここで提示しているのはそうした「印象」的音色ではなく、オリジナルの構造原理から音響設計をすることで実現した一切の無駄を省いた響きであり、まさしくブーシェのエッセンスをそのまま無媒介に抽出したような純粋極まりない音色となっています。
オリジナルの、発音の瞬間から形の整った音像が現れ、終止まで持続する特性も十全に備わり、しかも右手のタッチに対するリニアリティの高さは比類なく、奏者の感覚と音が完全に同一化しているような感覚が得られます。それぞれの音はクリアネスを保ちながら、わずかにエアー感を纏わせたような独特の奥行きはまさにブーシェ。音が重なり合っても決して濁らず、むしろいかにもフランス的、印象派的な音の拡がりを形成してゆくところなども特筆すべき点でしょう。
黒に濃緑を合わせたロゼッタの渋い味わい、一見してわかる優美なラインとヘッドシェイプ、そして繊細な肌理が美しいセラックニス仕上げにより全体の外観も気品たっぷりです。
表面板内部構造はサウンドホール上側(ネック側)に2本、下側に1本のハーモニックバー(下側のバーは高音側と低音側とにそれぞれ数センチの開口部が設けられています)、左右対称5本の扇状力木、ブリッジ位置にほぼ横幅いっぱいにわたって設置されたいわゆるトランスヴァースバー。5本の扇状力木はトランスヴァースバーを貫通してボトムぎりぎりまで伸びており、一番外側(高音側と低音側)の2本はサウンドホール下のバー開口部をトンネル状に潜り抜けてサウンドホール縁まで延伸しています。レゾナンスはAの少し下で、上記全てオリジナルに緻密に準拠して設定されています。
ネックはほぼスクエア(四角形)と言えるほどのDシェイプで、厚みは普通ですが独特のグリップ感。弦高は初期設定値で3.5/2.5mm(6弦/1弦 12フレット)と低めになっておりとても弾きやすく感じます。糸巻きはピンウェル製を装着。
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定価(税込) : 770,000 円 |
販売価格(税込) :
731,500 円 |
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製作家/商品名 |
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栗山 大輔 Daisuke Kuriyama |
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モデル/品番 Model/No. |
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90号 サントスモデル No.109 |
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弦長 Scale Length |
: |
650mm |
国 Country |
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日本 Japan |
製作年 Year |
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2024年 |
表板 Top |
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松単板 Spruce |
横裏板 Back & Sides |
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中南米ローズウッド単板 South American Rosewood |
付属品 Option |
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ケース別売 |
備考 Notes |
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ネック:セドロ 指 板:エボニー 塗 装:セラック 糸 巻:ゴトー 弦 高:1弦 2.7mm/6弦 3.7mm
〔製作家情報〕 1981年生まれ。東京造形大学在学中に独学でギター製作を始めます。卒業後の2003年大手楽器店に入社し修理部門として10年以上従事し、そこで多くの国内外の名器を実地に研究する機会を得たことが、現在の彼の類まれなバランス感覚に支えられた音色への感性を育んだと言えるでしょう。在籍中に製作家の尾野薫を紹介され、2010年より尾野氏の工房にて直接指導を受けるようになります。その後独立し年間6~8本程のペースで極めて精緻な造作による上質なギターを製作。トーレス、ドミンゴ・エステソ、マルセロ・バルベロ1世モデル等のスペインの伝統工法に立脚した彼の楽器はどれも古き良きスパニッシュギターの味わいと響きが素直に体現されており、現在多くのジャンルのユーザーに愛されるブランドとなっています。2020年にはフランスの出版社Camino Verde刊 Orfeo Magazine No.15で彼のインタビューと楽器が紹介されました。 オルフェオマガジン「日本の製作家」特集掲載号 オンラインショップ商品ページはこちらオルフェオ取材同行記 栗山大輔、清水優一、禰寝碧海編はこちら
〔楽器情報〕 栗山大輔製作 サントス・エルナンデスモデル No.109 新作の入荷です。この稀代の名工の数多くの実作に接しているはずの氏が、とりわけ名品だと確言するギター文化館所蔵の1924年製サントス・エルナンデスにほぼ準拠したモデル。すでにエステソやバルベロ1世のオマージュモデルなどでも瞠目すべき仕事を見せてきた氏の、現在の充実ぶりを感じさせる佳品となっています。
表面板力木構造はサウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に1本ずつのハーモニックバー、ネック脚近くに寄棟屋根型に成形された補強プレート、ボディ下部は左右対称7本の扇状力木とボトム部でそれらの先端を受け止めるようにハの字に配置された2本のクロージングバーという全体の構造。レゾナンスはEの少し下という低い位置に設定されています。
箱(ボディ)の奥底から鳴ってくるような発音ですが、無駄なリバーブ感はなく引き締まった音が自然な奥行きを伴いながら立ち現れてくる感触。全体に板は薄めの加工がされていますが硬度があり、レスポンスの生々しさと音密度の高さが両立しています。この硬度の高い表板を選択することで厚みをぎりぎりまで抑え、上記のような発音特性を持たせることはサントスのほかにもスペインでは例えばバルベロ1世やアルカンヘル・フェルナンデスなどにもみられる特徴であり、サントスは表面板の選択においてこれを条件としていた可能性もあります。十分に粘りを持ったコクのある音は旋律に自然なうねりとシャープさを生み出し、各音の粒立ちには深い彫りがあります。表情はロマンティックですが決して甘すぎず、サントスならではの独特の気品。そのどこか洗練された野性ともいうべきオリジナルの特徴を十全につかみながら、栗山氏の卓越したバランス感覚の中に無理なく着地させた一本となっています。
セラック塗装での繊細な仕上げで、やや飴色がかった表面板はヴィンテージ的な味わいも醸し出しており、モデルにふさわしい外観。ネックはやや厚めのDシェイプ。弦高値は2.7/3.7mm(1弦/6弦 12フレット)で、サドルには1.5mmほどの余剰がありますのでさらに低く設定することも可能です。
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定価(税込) : 990,000 円 |
販売価格(税込) :
940,500 円 |
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