ギターショップアウラ
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ギター 新入荷   写真をクリックするとさらに大きなカタログ写真が表示されます。
区分 輸入クラシック 新作
製作家/商品名 ホセ・ビヒル Jose Vigil演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. アウラオリジナルモデル Aura Original model No.118
001_003_Jvigil_1_01_222
弦長 Scale Length 640mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2022年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 楓単板 Maple
付属品 Option ハードケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:シャーラー・グランドチューン(スネークウッド)
弦 高:1弦 2.7mm/6弦 3.7mm

[製作家情報]
1979年 スペイン、アストゥーリアス生まれ。音楽家の父親のもと幼いころから音楽に囲まれた環境で育ちました。家具木工の勉強をしながらもギター製作への情熱やみがたく、グラナダに最初の工房を開きます。同地の名工アントニオ・マリンやラファエル・モレーノ、ジョン・レイなどの工房に足繁く通い、彼らの貴重なアドバイスをもとに自身の製作美学を洗練させてゆきます。演奏者が音楽表現に自由に集中できることをモットーとする彼の楽器は、材の選択、製作過程における環境の整備から楽器の細部に至るまで、細心の配慮を維持して完成されており、実に高い精度を備えたものとなっています。素直でしっかりした発音、やや太めのふくらみのある響きは師であるアントニオ・マリンを思わせるところもあり、耳によく馴染みます。若さと洗練が同居しているあたりは、伝統に深い敬意を払いながらも現代的なものを志向する近年の優れた若手にみられる傾向ですが、慎ましさの中にそれが表現されているのがこの作家の大きな魅力でしょう。新時代を担う製作家として、アウラが注目する一人です。

〔楽器情報〕
ホセ・ビヒル製作のアウラショップオリジナルモデル、横裏板に実に美しいフレイムメイプルを使用した新作が入荷致しました。
軽めのボディで木がじかに響くようなヴィヴィッドな発音はいかにもグラナダ的な感性を感じさせるとともに、音量も申し分ありません。加えてどこか慎ましく、ヨーロッパ的な洗練も同時に備わったところはこの製作家の他にはない個性と言えるでしょう。メイプル特有の角の取れた音像は真綿のような感触があり、それがこのブランドの本質的な明朗さと実によく親和して、自然にチャーミングとさえ言える音色を備えるにいたっています。

内部構造はサウンドホール上に2本、下側に1本のハーモニックバー、左右対称5本の扇状力木と、駒板真下位置には非常に薄く加工されたトランスヴァースバーがほぼ横板いっぱいにわたって設置されているという構造。トランスヴァースバーは1~3mmほどの低さで加工されているので5本の扇状力木はその上を乗り越えてボディボトム部まで伸びています(師のアントニオ・マリンやこの構造のオリジナルであるロベール・ブーシェは1cm前後の高さがあり扇状力木はこのバーを貫通する構造になっています)。レゾナンスはG~G#に設定されています。

640mmスケールでネックは薄めのCシェイプ加工が施されており、左手のグリップ感はとてもコンパクトな印象。ショートスケールなので弦の張りは比較的柔らかめなので両手共にストレスなく弾けます。

糸巻きはシャーラー製のグランドチューンシリーズ。ハードケース付き。




新入荷 定価(税込) : 1,430,000 円 販売価格(税込) :  1,144,000 円
注文数 :   

区分 輸入クラシック 中古
製作家/商品名 ホセ・ビヒル Jose Vigil演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. アウラオリジナルモデル Aura Original model
001_003_Jvigil_1_02_216
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2016年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド South American Rosewood
付属品 Option ハードケース黒
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:ピンウェル
弦 高:1弦 3.0mm/6弦 4.2mm


[製作家情報]
1979年 スペイン、アストゥーリアス生まれ。音楽家の父親のもと幼いころから音楽に囲まれた環境で育ちました。家具木工の勉強をしながらもギター製作への情熱やみがたく、グラナダに最初の工房を開きます。同地の名工アントニオ・マリンやラファエル・モレーノ、ジョン・レイなどの工房に足繁く通い、彼らの貴重なアドバイスをもとに自身の製作美学を洗練させてゆきます。演奏者が音楽表現に自由に集中できることをモットーとする彼の楽器は、材の選択、製作過程における環境の整備から楽器の細部に至るまで、細心の配慮を維持して完成されており、実に高い精度を備えたものとなっています。素直でしっかりした発音、やや太めのふくらみのある響きは師であるアントニオ・マリンを思わせるところもあり、耳によく馴染みます。若さと洗練が同居しているあたりは、伝統に深い敬意を払いながらも現代的なものを志向する近年の優れた若手にみられる傾向ですが、慎ましさの中にそれが表現されているのがこの作家の大きな魅力でしょう。新時代を担う製作家として、アウラが注目する一人です。

〔楽器情報〕
ホセ・ビヒル製作 2016年製アウラショップオリジナルモデルUsedが入荷致しました。
グラナダ的特性に彼自身の感性による洗練が施され、実に円満にスパニッシュギターの良さを楽しめる1本に仕上がっています。師アントニオ・マリンに代表される豪壮さよりも、どこか慎ましく、程よくきりりとした彼らしいgentleな響きが特徴。音は艶をたたえ、よく歌い、温かみのある表情がゆきわたっています。そして発音にはほんのわずかに、それこそ絶妙といえる塩梅で反発感と粘りがあり、それがなんとも心地よく、またサスティーンと減衰のバランスと音像も上品な感触。ただし決して「大人しい」楽器ではなく、必要とあらば十全たるグラナダ的な鳴りを表出してくれるのも嬉しいところ。

内部構造はサウンドホール上側(ネック側)に2本、下側(ボトム側)に1本のハーモニックバー、左右対称5本の扇状力木、ブリッジ真下位置には(例えばアントニオ・マリンのそれと比較すると)細く低く加工されたトランスヴァースバーという配置。レゾナンスはG~G#に設定されています。

丸みのあるCシェイプ形状で作られた薄めのネックはとてもコンパクトなグリップ感があり、演奏性が高く、また弦の張りも中庸から弱めなので左手のストレスが軽減されています。現状で12F上での弦高値は4.0㎜/3.0㎜ ですが、サドル余剰が2~4㎜ほどありますのでさらに低く設定することが可能です。ネックは真っすぐを維持しています。フレットは1~8Fでやや摩耗が見られますが現状で演奏性と音に影響ありません。全体に少々の細かなキズがあるほかは割れなどの大きな修理履歴もなく、状態良好のUsedとなっております。






新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  715,000 円
注文数 :   

区分 輸入クラシック オールド
製作家/商品名 ヘルマン・ハウザー1世 Hermann Hauser I演奏動画あり
モデル/品番 Model/No.
001_017_hauser_1_03_119
弦長 Scale Length 655mm
国 Country ドイツ Germany
製作年 Year 1919年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 楓単板 Maple
付属品 Option スーパーライトケース、オリジナル証明書(ハウザー3世による)
備考 Notes
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:表板:セラック/横裏板:セラック
糸 巻:ベーカー
弦 高:1弦:2.6mm/6弦:3.6mm

[製作家情報]
ヘルマン・ハウザー1世(1882~1952)。その比類ない完成度と以後のギター界全体への影響の大きさにおいて、20世紀最大の製作家とされ、現在もクラシックギター至高のモデルとしてフォロワーの絶えない「セゴビアモデル」を世に出したことで知られるドイツ、ミュンヘンのブランド(のちに現在のライスバッハに移ります)。

高名なチター奏者、作曲家で製作もした多才な父ヨーゼフ(1854-1939)の影響を受け、18歳のころより自身もチター製作を始めます。ハウザー家が居を構えていたドイツ、バイエルン州のミュンヘンは当時非常にギター文化が盛んであり、ヘルマンはチターだけでなく合奏用ギターやリュート、そして彼の類まれな製作技術を知ることのできる顕著な例として現在でも有名な「ウィンナモデル」や「ミュンヘンモデル」など、父親に負けず劣らず多様で精力的な製作活動を展開しています。この当時まだトーレスから始まるギターの新たな潮流はドイツには入っていませんでしたが、ミゲル・リョベートそしてアンドレス・セゴビアという二人の名手が演奏旅行に訪れたことで、彼らの奏でる音色とともにスペインギターへの文化的需要が急激な高まりをみせます。

ヘルマンは1913年にリョベートに会い、彼の愛器トーレス(おそらく1864年製)に初めて触れ、その構造的革新性と音色の素晴らしさに感動します。そして1916年にもリョベートと再会しその時彼が所有していた1859年製トーレスを仔細に検分する機会を得て本格的にトーレススタイルのスパニッシュギター製作に乗り出します。リョベート自身からも多くのアドバイスを得ていくつもの試作品(と言ってもどれも高度に完成されたものですが)を製作。純粋にトーレスのレプリカに近いものから、それまで自身で作っていた様式とトーレスとを融合したようなものまであり、あるべき音響を求め試行錯誤を繰り返していたことがうかがえます(この時期に製作されたトーレスレプリカのギターは「リョベートモデル」としてのちにハウザー2世、3世によって復刻されます)。

そして1924年、ドイツに演奏旅行で訪れた若き日のアンドレス・セゴビアはヘルマンの製作家としての才能を高く評価し、自身が携えてきた1912年製マヌエル・ラミレス(製作は同工房の職工長サントス・エルナンデス)のギターを見せてコピーモデルの製作を促すことになります。トーレスを再解釈し、より現代的でクラシック音楽の表現にトータルに応え得るマヌエルのギターにヘルマンは感動し、新たに探求と試作を始めます。それから10年以上の時を経て1936年に完成した一本は、トーレス~マヌエル・ラミレスのスタイルを基本としながらハウザー独自の音響感覚を盛り込み極めて高いバランス精度で全体を仕上げたもので、その未聞の音色の素晴らしさにセゴビアは心から感動し「これ以上のものは作らなくてよい」という有名な言葉で称賛しています。その言葉通り、セゴビアは翌年1937年に製作されたヘルマン・ハウザー1世のギターに持ち替え、1962年まで使い続け数多くの名演を生み出してゆくことになるのですが、これがギター史上至高の名品とされる「セゴビアモデル」で、現在の3世、4世(カトリン・ハウザー)に至るまでこのブランドのフラッグシップモデルとなっています。それはギターの完璧な理想形としてワールドスタンダード化しており、世界中の製作家によって研究、フォローされ、また現在でもギタリストたちの垂涎のアイテムとなっています。

ハウザー家は戦禍を逃れミュンヘンからライスバッハに工房を写し、戦後も名品を製作。そのレガシーはハウザー2世(1911~1988)に受け継がれ、よりドイツ的なニュアンスを増した逸品を世に出してゆきます。
その価値はますます上昇し、世界的に有名なオークションでは現在トーレス、ロベール・ブーシェと並ぶ高値で落札されている。


[楽器情報]
ヘルマン・ハウザー1世、1919年製の大変に貴重な一本が入荷致しました。
1913年にミゲル・リョベートと出会い、彼が所有していたトーレスと彼のアドバイスを参考に新境地を模索しながらギターを製作していたころのもの。この時期ハウザーはトーレスにほぼ準拠したモデルと、ハウザー独自の発想も多分に盛り込んだスパニッシュスタイルのモデルとを製作しており、本器は後者になります。ウィンナモデル、ミュンヘンモデルなどの様式をスパニッシュ的音響に相応しいスタイルへとメタモルフォーゼしたような、独特な、そして大変に美しいギターとなっており、また音響的にも模索の時期とは思えぬほどに充実し完成しています。撥弦の指先に吸い付いてくるような発音と、適度に抑制された奥行きのある響きとが絶妙なバランスで、均一な粒立ち、凛とした力強さなど、まさにハウザーならでは。のちの「セゴビアモデル」へとつながってゆく、その萌芽を如実に聴くことができます。

内部構造はサウンドホール上側(ネック側)に2本、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバー、高音側と低音側にはパッチ板による補強がされています。扇状力木は左右対称7本が配置され、ブリッジ位置には駒板とほぼ同じ大きさのパッチ板が貼られています。ボトム部のクロージングバーはありません。レゾナンスはG#の少し上に設定されています。

上質な松材と野趣を感じさせるフレイムメイプルはともに地元ドイツ産のものを使用。駒板は白蝶貝のドットインレイをあしらい、サウンドホールのシンプルな同心円ロゼッタとともに外観のさりげないアクセントとなっています。1919年の作ですが、ヘッドシェイプはマドリッド派(マヌエル・ラミレスなど)に類似した形状。ゆったりとした初期ハウザー独特のボディシェイプは優雅で迫力があり、名品にふさわしいオーラを醸し出しています。

2006~07年にかけてハウザー3世(1958~)によってセラックニスによる全面的な再塗装が施されています。表面板サウンドホール付近、指板脇、ブリッジ回りなどに若干スクラッチ跡がありますが、外観をそこねるほどでありません。ネックは真直ぐを維持しており、フレットの摩耗も問題ありません。糸巻きはオリジナルのものでおそらくBaker製(ローラー部分は金属)、こちらも動作良好です。横板のボトム部分に割れ修理履歴があり、内側からしっかりとパッチ補修がされています。駒板は恐らく弦高を下げる為に木部を削りサドルの骨出し処理がされています。ボディ内部のネックブロック部分と低音側横板近くにスタンプあり、高音側横板近くにはハウザー1世自身によって1935年に修理を施した旨の直筆サインがあります。ハウザー3世発行のオフィシャル証明書付。






新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  7,700,000 円
注文数 :   

区分 輸入クラシック オールド
製作家/商品名 エルナンデス・イ・アグアド Hernandez y Aguado演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. No.224
001_018_hernanagua_1_03_162_01
弦長 Scale Length 655mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 1962年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option ハードケース黒
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラックニス
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 3.1mm/6弦 4mm


[製作家情報]
「エルナンデス・イ・アグアド」
サンチャゴ・マヌエル・エルナンデス(1895~1975)、ビクトリアーノ・アグアド・ロドリゲス(1897~1972)の二人による共同ブランドで、エルナンデスが本体の製作、アグアドが塗装とヘッドの細工そして全体の監修をそれぞれ担当。通称「アグアド」と呼ばれ、20世紀後半以降の数多くのクラシックギターブランドの中でも屈指の名品とされています。

エルナンデスはスペイン、トレド近郊の村Valmojadoに生まれ、8歳の時に一家でマドリッドに移住。アグアドはマドリッド生まれ。2人はマドリッドにある「Corredera」というピアノ工房で一緒に働き、良き友人の間柄であったといいます。この工房でエルナンデスは14歳のころから徒弟として働き、その優れた技術と情熱的な仕事ぶりからすぐに主要な工程を任されることになります。アグアドもまたこの工房で腕の良い塗装職人としてその仕上げを任されていたので、二人での製作スタイルのひな形がこの時すでに出来上がっていたと言えます。1941年にこのピアノ工房が閉鎖された後、2人は共同でマドリッドのリベラ・デ・クルティドーレス9番地にピアノと家具の修理工房を開きます。

1945年、プライベート用に製作した2本のギターについて、作曲家であり当時随一の名ギタリストであったレヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサに助言を仰ぐ機会を得ます。この名手は二人の才能を高く評価し、ギター製作を勧めるとともに自身が所有していたサントス・エルナンデスのギターを研究のために貸し与えています。さらにはサントスと同じくマヌエル・ラミレス工房出身の製作家で、終戦直後の当時貧窮の中にあったモデスト・ボレゲーロ(1893~1969)に仕事のためのスペースを工房内に貸し与えることになり、そのギター製作の工程をつぶさに観察。これが決定的となり、ギターへの情熱がさらに高まった二人は工房をギター製作に一本化することに決め、1950年より再発進します。デ・ラ・マーサという稀代の名手とマヌエル・ラミレスのメソッドを深く知るボレゲーロ(彼は1952年までアグアドの工房を間借りして製作を続けた後に独立しています)という素晴らしい二人の助言をもとに改良、発展を遂げて世に出されたアグアドのギターは大変な評判となり、一時期70人以上ものウェイティングリストを抱えるほどの人気ブランドになりました。

出荷第一号はNo.100(※1945年に製作した個人用のギターがNo.1)で、1974年の最後の一本となるNo.454まで連続番号が付与されました。1970年前後に出荷されたものの中には同じマドリッドの製作家マルセリーノ・ロペス・ニエト(1931~2018)や、やはりボレゲーロの薫陶を受けたビセンテ・カマチョ(1928~2013)が製作したものも含まれており、これは殺到する注文に応えるため、エルナンデスが当時高く評価していた2人を任命したと伝えられています。

しばしば美しい女性に喩えられる優美なボディライン、シンプルで個性的かつこの上ない威厳を備えたヘッドデザインなどの外観的な特徴もさることながら、やはりこのブランドの最大の特徴はその音色の絶対的ともいえる魅力にあると言えるでしょう。人間の声のような肌理をもち、表情豊かで温かく、時にまるで打楽器のような瞬発性とマッシヴな迫力で湧き出してくる響きと音色は比類がなく、二人だけが持つある種の天才性さえ感じさせます。

このブランドの有名な逸話にも登場するエルナンデスの愛娘のエミリアは1945年にヘスス・ベレサール・ガルシア(1920~1986)と結婚。ベレサールはアグアドの正統的な後継者として、その精神的な面までも受け継ぎ、名品を世に出す存在になります。

アグアドがギター製作を始めるうえでの大きなきっかけとなったデ・ラ・マーサはその後彼らのギターを数本購入し愛用しているほか、ジョン・ウィリアムスやユパンキなどの名手たちが使用しています。


[楽器情報]
エルナンデス・イ・アグアド 1962年製 No.224 ヴィンテージの入荷です。
この名ブランドの、さほどに長くはない歴史の中でもとりわけ人気と評価の高い1960年代初期の作。柾目のブラジリアン・ローズウッドを横裏板として使用し、おなじみのヘッドデザインにアグアドらしい優美さをたたえたボディ、柔らかな気品が漂う見事な一本。

力強く、アグアド独特の包容力ある響き、ジェントルで耳に心地よい独特の肌理をもった音色が素晴らしい。また人間的と言いたくなるほどによく歌い、変化する表情の繊細さも名品ならでは。心の動きとシンクロしながら、同時に楽器のほうからも奏者に対して働きかけをしてくるような真に音楽的な瞬間は他では得られない感覚でしょう。しかしながら同時に(名器の常として)、奏者には然るべきタッチの熟練が求められますが、それが一致した瞬間の充実感はやはり格別なものがあります。

内部構造について、年代的な傾向はありますが、アグアドはほぼ個体ごとに力木配置を変えていました。本作ではサウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に1本ずつのハーモニックバー、ボディ下部は左右対称7本の扇状力木とその先端をボトム部で受け止めるようにハの字型に配された2本のクロージングバー、そしてブリッジの位置には駒板とほぼ同じ大きさのパッチ板が貼られ、扇状力木はその上を通過しています。レゾナンスはGの少し上に設定。

表面板の指板脇、サウンドホール周りを中心に弾き傷など、またブリッジ下部分は弦飛びの痕があります。裏板は演奏時に胸のあたる部分の塗装に摩耗が若干見られ、またネック裏の1~2フレット付近にも塗装の摩耗が生じていますが割れ補修等の大きな修理履歴はなく、60年を経た楽器としてはかなり良好な状態と言えるでしょう。ネックは真っすぐを維持しており、フレットは1~7フレットでやや摩耗していますが現状で演奏性には問題のないレベル。比較的薄めに加工されたDシェイプのネック、弦はやや強めの張り。糸巻はオリジナルのフステロ製を装着しており、現状で機能的な問題はありません。サウンドホールラベル、表面板サウンドホール高音側にサインあり。

丁寧に弾き込まれており、レスポンスにはまだ硬い部分もあり、まだまだ鳴らしていけるポテンシャルを有した一本となっています。スペイン屈指の名ブランドの、状態そして音ともに良質なUsedです。 





商談中 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

区分 輸入クラシック 新作
製作家/商品名 アントニオ・マリン・モンテロ Antonio Marin Montero
モデル/品番 Model/No. アウラオリジナルモデル Modelo E No.185
001_01_marinA_1_01_222_185
弦長 Scale Length 640mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2022年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option ハードケース黒
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板:セラック/横裏板:セラック
糸 巻:シェラー
弦 高:1弦  mm/6弦  mm

〔製作家情報〕
1933年スペイン、グラナダ生まれ。家具職人として出発し、のち1959年より同地の製作家エドゥアルド・フェレールの工房に入り製作を学びます。1961年には同工房出身のマヌエル・ベジードとともに共同の工房を立ち上げ、まずはキャリアをスタートさせます。その後独立し製作家としての評価も高めてゆきますが、1977年にある日本人発明家の紹介でフランスの名工ロベール・ブーシェ(1898~1986)との知遇を得て、その作風を大きく変化させていきました。このフランス最大の巨匠はアントニオの非凡な才能をすぐに見抜き、その後自身がグラナダに赴いたりまたマリンをフランスに招くなどして親身にギター製作についてのアドバイスを与えています。もともとアンダルシア地方色の濃いギターを製作していましたが、ブーシェとの邂逅を機に、より楽器としての芸術的普遍性の高さを追及してゆきます。音響と造作の両方に於いて、比類ない高みに達したギターはグラナダを代表する名品として現在不動の評価を得るに至っています。また氏の人柄を慕って現在では世界中から若き才能がグラナダに集まるようになり、氏の名前を冠した国際製作コンクールが開催されるまでになりました。もうすぐ90歳を迎えようという現在も甥のホセ・マリンらと現役で製作を続けています。スペインギター製作界最高のマエストロにして最長老の一人。

〔楽器情報〕
2022年今年89歳にして現役製作家であり、ますます完成度の高いモデルをコンスタントに造り続けている世界屈指の名工アントニオ・マリン・モンテロによる素晴らしい新作が入荷いたしました。

彼にとってギターという楽器の芸術的完成度を追求してゆくとき、その最高の規範となる師そして良き友人であったロベール・ブーシェ。1970年代後半にこのフランスの巨匠との邂逅を果たして後の彼のギターは、基本的にブーシェモデルと呼ばれるものになりますが、本作はアウラの求めに応じてデザイン、ボディシェイプ、使用材、ラベル等、よりブーシェギターに近い意匠と品質を備えた内容で製作されたショップオリジナルモデル、640㎜スケール仕様です。いわゆるショートスケールモデルとはいえ、彼の比類ない特性である非常な迫力、音量のダイナミズム、明るく艶やかな響きと繊細な表情は十全に備わっており、このスペックでのハイエンドモデルをお探しの方にはぜひおすすめしたい一本です。

ロベール・ブーシェがしばしばデモーニッシュともいえる凄みを感じさせる響きであるのに対し、やはりマリンにおいては自然な明暗の表情と健全な力強さが魅力といえるでしょう。そしてコンサートギターとしての機能性も非常に高く、モダンギター傾向が続くステージ演奏のフィールドでも十分なアクチュアリティを有しているのはさすが。

内部構造はサウンドホール上側(ネック側)に2本、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバー、そしてほぼ平行に近い角度で配置された左右対称5本の扇状力木が、ちょうどブリッジの位置に横幅いっぱいに渡って設置された1本のバー(トランスヴァースバー)を貫通しボトム部まで伸びているブーシェ特有のパターンを踏襲。レゾナンスはG#の少し下に設定されています。

640㎜スケールゆえに弦の張りはごく中庸、ネック角度とネックシェイプ(やや薄めのDシェイプ)も弾きやすく設定されており、非常に高い演奏性も備えています。糸巻きはこの名器にふさわしくドイツのブランドScheller製高級糸巻を装着。繊細なセラック塗装による美しい仕上がりと精緻な造作とによる気品あふれる外観もまた魅力の、まさに芸術品といえる一本です。

新入荷 定価(税込) : 2,750,000 円 販売価格(税込) :  2,200,000 円
注文数 :   

区分 輸入クラシック 新作
製作家/商品名 アントニオ・マリン・モンテロ Antonio Marin Montero
モデル/品番 Model/No. アウラオリジナルモデル Modelo E No.186
001_01_marinA_1_01_222_186
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2022年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option ハードケース黒
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板:セラック/横裏板:セラック
糸 巻:シェラー
弦 高:1弦  mm/6弦  mm

〔製作家情報〕
1933年スペイン、グラナダ生まれ。家具職人として出発し、のち1959年より同地の製作家エドゥアルド・フェレールの工房に入り製作を学びます。1961年には同工房出身のマヌエル・ベジードとともに共同の工房を立ち上げ、まずはキャリアをスタートさせます。その後独立し製作家としての評価も高めてゆきますが、1977年にある日本人発明家の紹介でフランスの名工ロベール・ブーシェ(1898~1986)との知遇を得て、その作風を大きく変化させていきました。このフランス最大の巨匠はアントニオの非凡な才能をすぐに見抜き、その後自身がグラナダに赴いたりまたマリンをフランスに招くなどして親身にギター製作についてのアドバイスを与えています。もともとアンダルシア地方色の濃いギターを製作していましたが、ブーシェとの邂逅を機に、より楽器としての芸術的普遍性の高さを追及してゆきます。音響と造作の両方に於いて、比類ない高みに達したギターはグラナダを代表する名品として現在不動の評価を得るに至っています。また氏の人柄を慕って現在では世界中から若き才能がグラナダに集まるようになり、氏の名前を冠した国際製作コンクールが開催されるまでになりました。もうすぐ90歳を迎えようという現在も甥のホセ・マリンらと現役で製作を続けています。スペインギター製作界最高のマエストロにして最長老の一人。

〔楽器情報〕
スペイン最長老、なんと2022年の今年89歳にして現役製作家であり、ますます完成度の高いモデルをコンスタントに造り続けている世界屈指の名工アントニオ・マリン・モンテロ、清冽きわまりない素晴らしい新作が入荷いたしました。

彼にとってギターという楽器の芸術的完成度を追求してゆくとき、その最高の規範となる師そして良き友人であったロベール・ブーシェ。1970年代後半にこのフランスの巨匠との邂逅を果たして後の彼のギターは、基本的にブーシェモデルと呼ばれるものになりますが、本作はアウラの求めに応じてデザイン、ボディシェイプ、使用材、ラベル等、よりブーシェギターに近い意匠と品質を備えた内容で製作されたショップオリジナルモデルです。通常のブーシェモデル(Modelo B)と比較すると倍音が抑制され、全体の響きが凛としてより凝縮度の高いものになっています。しかしながら鳴りの力強さはスペインギターの中でも傑出しており、弱音から強音までのダイナミクス、響きの持続、反応の速さなど比類がありません。そしてこれぞと感じさせてくれるグラナダサウンド、どこまでも明るく、ストレスなく抜けてゆくような発音は艶やかな高音の響きと相まって鮮烈とさえ言え、まさにこのマエストロならではの至芸。またその音響と機能性はモダンギターの傾向がなおも続く現代のコンサートギターのフィールドにおいても十分なアクチュアリティを有しており、グラナダのメンターともいえる彼が伝統を守りながらそうしたギターを製作し続けているのはやはり慶賀すべきことでしょう。

内部構造はサウンドホール上側(ネック側)に2本、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバー、そしてほぼ平行に近い角度で配置された左右対称5本の扇状力木が、ちょうどブリッジの位置に横幅いっぱいに渡って設置された1本のバー(トランスヴァースバー)を貫通しボトム部まで伸びているブーシェ特有のパターンを踏襲。レゾナンスはG#の少し下に設定されています。

弦の張りは中庸でネック角度とネックシェイプ(やや薄めのDシェイプ)も弾きやすく設定されており、非常に高い演奏性も備えています。糸巻きはこの名器にふさわしくドイツのブランドScheller製高級糸巻を装着。繊細なセラック塗装による美しい仕上がりと精緻な造作とによる気品あふれる外観もまた魅力の、まさに芸術品といえる一本です。

新入荷 定価(税込) : 2,750,000 円 販売価格(税込) :  2,200,000 円
注文数 :   

区分 輸入クラシック オールド
製作家/商品名 ヘスス・ベレサール・ガルシア Jesus Belezar Garcia演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. No.120
001_belezarJ_1_03_173
弦長 Scale Length 659mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 1973年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides ローズウッド単板 Indian Rosewood
付属品 Option ハードケース黒
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラックニス
糸 巻:フステロ
弦 高:1弦  4mm/6弦  3mm


[製作家情報]
ヘスス・ベレサール・ガルシア(1920~1986)
スペイン、マドリッドの生まれ。13歳から機械工として働き始めた彼は同時にフラメンコギターの演奏も本格的に学んでおり、17歳の時にはプロギタリストとして活動も始めていました。1945年、25歳の時に「エルナンデス・イ・アグアド」のブランド名で知られるギターの製作者の一人マヌエル・エルナンデスの娘エミリアと結婚。彼は演奏家として「アグアド」のフラメンコギターを使用していましたが、そのような環境ゆえ次第にギター製作にも興味を持つようになります。そんな彼の気持ちを知ってか、1966年のある日義父のエルナンデスより「アグアド」の後継者になってほしいと相談を持ち掛けられます。当時すでにエルナンデスの相方であるビクトリアーノ・アグアドは身体の不自由を訴え始めており、ブランドの存続を憂いての提案であるとともに、ベレサールの実直な人間性と機械工としての技術の確かさを見込んでのことであったに違いない。彼は製作家になる決心をし、46歳にして一から製作方法を学びます、師匠はもちろんエルナンデスとアグアドの二人。2年間の修行を経て1968年に独立。機械工の仕事も辞し、ギター製作一筋に従事してゆきます。

生涯に製作したのはわずかに83本。彼自身はフラメンコギタリストでしたが、試作品として自分のために製作した最初の一本(No.1)と2本目(No.52)を含む3本のみがフラメンコギター、あとの80本はクラシックギターとなっています。独立後に製作したギターはNo.103から製造番号が付けられており、最後の1本はNo.183 。

師であるエルナンデスとアグアドの製作方法、塗装、デザイン、そして音色的に多くものを顕著に引き継ぎながらも、そのトータルクオリティと芸術性の高さにおいて非常に個性的であり、「アグアドの後継者」という枠に収まらない強固なアイデンティティを持っている。最大の特徴である響きと音色は、どこまでも優しく力強く、独特の肌理を持ち、自在に表情を変えてよく歌い、そして余計なものが何もないといったもので、師のギターが時に「スネアドラムのような」と評されるほどのマッシブな音の迫力を湧出するのに対し、ベレサールは常に揺るぎのないジェントルな強さに満ちている。そしてアグアドのギターがその天才性でしか説明がつかないような個性を放つのと同様に、ベレサールのギターもまたスペインギターの中でも特異な存在となっている。

彼を直接知るひとはみなその優しくまじめな人柄のことを話し、その彼が作ったギターもまた彼の性格そのままに、暖かく耳に心地よい響きを有したものだと語ります。亡くなる直前まで没頭するように製作に従事し、1986年8月28日惜しまれつつその生涯を閉じます。


[楽器情報]
ヘスス・ベレサール・ガルシア 1973年製作のNo.120 クラシックモデル Usedの貴重な入荷です。
ベレサールの製造番号は独立後最初に作られた1本にNo.103があてられているので、本作はブランド設立からは18本目のギターとなります。ふっくらとした優美なライン、ある種の荘厳ささえ感じさせながらあくまでも洒脱なヘッドデザイン、独特な調合によるセラックで深い光沢をたたえた塗装仕上げ等々アグアド的なものを彷彿とさせる外観がまずは非常な魅力となっています。そして音、やや硬めな発音ながらその一粒一粒は心地よい丸みを帯びた弦楽器的な音像で、高音から低音に至るまで重心の安定した響き、そして人間の声のように自然な明暗を備えています。その音楽的表現力は、やはりアグアドと同様に非常な魅力であり、まさに歌う楽器としてのギターの特性を最大限に発揮しています。その表情は可愛らしさから強靭な意志までの大きな振幅で奏者のタッチに応じ、ルネサンス・バロックの楽曲では凛とした清潔感、古典派ロマン派の演奏においては深い憂愁と愉悦まで、あくまでも上品に表現する素晴らしさ。師のギター同様に奏者にはタッチの熟練と相性が求められますが、フィットした時の豊かな感触はやはり真の名品ならでは。

内部構造も1960年代後半のアグアドギターにほぼ準拠。サウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に1本ずつのハーモニックバー、サウンドホール真下の位置から高音側横板に向かって斜めに下りてゆくように配された1本のトレブルバー、扇状力木はセンターに配された1本を境にして高音側に2本と低音側に3本の合計6本、それらの先端をボトム部で受け止める2本のハの字型に配置されたクロージングバー、ブリッジ位置には駒板とほぼ同じ大きさのパッチ板が貼られているという全体の配置。レゾナンスはG#の少し下に設定されています。

ボトム部の左右横板接合部に隙間と割れの補修履歴あり、またくびれ部分のパーフリング隙間補修歴があります。細かなスクラッチ、弾き傷等はありますが年代考慮すると比較的良好な状態。裏板塗装は全体に細かなひび割れが生じていますがさほどに外観は損ねず、また継続しての使用にも影響はありません。製作からほぼ50年を経たギターとしては良好な状態を維持しています。ネックは厳密にはほんのわずかに順反りですが演奏性等に影響はないレベル、フレットも適正状態を維持しています。ネック形状は薄めでフラットなDシェイプ、弦は中庸からやや強めの張り、弦長も660㎜ですが弾きにくさを感じません。ボディ重量は1.51Kg。

製作数の少なさという点からとは別に、おそらくはスペインギター史の中でも唯一「アグアド」の音響哲学を継承し体現したブランドという意味において、大変に貴重なブランド、貴重な一本です。






新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  3,850,000 円
注文数 :   

区分 輸入クラシック オールド
製作家/商品名 ポール・フィッシャー Paul Fischer
モデル/品番 Model/No. アルト  No.968
001_fischerP_1_02_198
弦長 Scale Length 540mm
国 Country イギリス England
製作年 Year 1998年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option ハードケース黒
備考 Notes
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:表板:ラッカー/横裏板:セラック
糸 巻:ライシェル
弦 高:1弦 3.0 mm/6弦 3.4mm


〔製作家情報〕
1941年イギリス生まれ。オックスフォードに育ち、同地に工房を開きます。Robert Gobleのもとでハープシコードの製作を学び、またその他の楽器に対する造詣も深く、ヨーロッパ的な伝統に広く通暁した知性的な製作家として知られています。同国の名工デビッド・ホセ・ルビオの工房で1969年より職人としてギター製作に従事し、職工長としてPFのスタンプが許されます(PFのイニシャルが刻印されたルビオギターは現在も中古市場で愛好家の高い評価を得ています)。1975年に独立して工房を設立。最初はルビオ的な構造を踏襲したギターでしたが、これまでの研鑽とオックスフォード大学で学んだ経験をもとに、科学的な見地から音響と構造の関係を探求、独自の力木配置によるギターを製作し始めるようになります。その結果音色と音響は高度に洗練され、従来のギターでは得られなかった均整感、個性的な発音を備えた楽器となり、音響バランスにこだわる多くのプロギタリストたちから高い評価を得て、20世紀の最後に世界で最も売れたブランドの一つとなります。


〔楽器情報〕
ポール・フィッシャー製作のアルトギター、1998年製 No.968 Usedの入荷です。彼のフラッグシップモデルとなるConcervatoire や Virtuosoのハイスペックな仕様をそのまま落とし込んだようなギターで、極めて充実したアルトとなっています。アルトの基本チューニングはB、E、A、D,F#,Bとなっていますが、レキントチューニング(A、D、G、C、E、A)に落としてご使用頂く事も可能です。ギターオーケストラ合奏用として、また民族音楽などの演奏等でお楽しみ下さい。

表面板に2カ所割れ修理履歴がございますがいずれも適正な補修(接着後に内側よりプレートにて補強)がされており、今後の使用には問題ございません。ネックは真っすぐを維持しており、フレットもほぼ摩耗なく良好な状態。糸巻きはドイツ製高級糸巻きライシェルを装着し、こちらも動作状況問題ありません。専用ハードケース付き。

新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  330,000 円
注文数 :   

区分 古楽器
製作家/商品名 フランソワ・ラウドロフ Francois Roudhloff演奏動画あり
モデル/品番 Model/No.
001_FRoudhloff_03_1835
弦長 Scale Length 648mm
国 Country フランス France
製作年 Year 1835年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option 軽量ケース 赤
備考 Notes
ネック:材不明
指 板:材不明
塗 装:不明
糸 巻:木ペグ
弦 高:1弦 3.4mm/6弦 4.0mm

〔製作家情報〕
Francoise Roudlhoff(1781~1849)。フランス、17世紀から続くヨーロッパ屈指の弦楽器の街ミルクールMirecourtで、最も多産で良質な楽器を生産していた18~19世紀に活躍した弦楽器工房 Roudolhoff一族の一人。父親はJean Roudlhoff(1733~1806)でフランソワは4人兄弟の末っ子になります。もともとドイツ出身の家系で、生まれはドイツ国境に近いストラスブール。ミルクールで弦楽器職人として修業を重ね、1811年に同じく弦楽器工房を営むMauchant一族の娘Anne Charlotte Mauchantと結婚し、独立した工房を立ち上げます。楽器には2人の連名の刻印がされ、当時パリを中心に販路を拡げてゆきます。ミルクールを含むいわゆるFrench Schoolのロマンティックギターの中でもやはり特別な存在となり、「天鵞絨のような独特の質感を持つ」と言われたその音色とエレガントな外観ゆえ、現在でも古楽器愛好家の注目を集めるブランドとなっています。ちなみに彼の甥にあたるDominique(1798~1843)とArnould の兄弟はロンドンに移住して同地でD&A Roudlofとして工房を立ち上げ、ギター史上では初めてとされるXブレーシング構造を採用したギターを開発するなど、その後のC.F.Martinに続く重要な優れたギターを世に出しています。


〔楽器情報〕
フランソワ・ラウドルフ製作のロマンティックギター、おそらく1830年頃の作と思われます。
糸巻きは木ペグ。ファブリカトーレに代表的なナポリタン式の指板(12F以降の表面板に黒檀を埋め込む方式)を採用し、大きな同心円状のきわめてインパクトのあるロゼッタと対照させたデザインはやはり秀逸。ブリッジには牛骨サドルが設置されており、弦のエンドはブリッジピンによる固定。内部構造は表板4本、裏板3本、すべて同じ形状で加工されたバーが設置されています。表面板、横板、裏板ともに割れ数か所の補修履歴があり、接着後に内側より布による補強が施されています。

表面板と横板との接合部に設置されたライニングにROUDLHOFFの刻印があります。

音はロマンティックギターとしては非常な迫力があり、小柄なボディからは不釣り合いなほどに豊かで力強い鳴りを備えています。上記のような修理履歴等ありますがオリジナルのエレガンスは十分に保持し、19世紀フレンチスクールの質の高さを十分に楽しめる一本。






新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  418,000 円
注文数 :   

区分 輸入クラシック オールド
製作家/商品名 デビッド・ホセ・ルビオ David Jose Rubio
モデル/品番 Model/No. No.120
001_jrubio_1_03_167
弦長 Scale Length 660mm
国 Country アメリカ/イギリス U.S.A/England
製作年 Year 1967年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option シベレス ハードケース
備考 Notes
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:セラックニス
糸 巻:ライシェル
弦 高:1弦 3.1 mm/6弦 4.2mm

[製作家情報]
David Jose Rubio (1934~2000)本名David Joseph Spink。20世紀以降のイギリスにおけるクラシックギター製作の嚆矢となり、その後の文化的素地を形成し、現在もフォロワーの絶えることない多大な影響力を有した天才的な製作家です。またその才能はクラシックギター製作のみならず、1970年代以降はハープシコードやバロックヴァイオリン等の製作においても発揮され、当時ちょうど再発見のブームにあった古楽演奏のフィールドに大きく貢献しています(彼の製作したハープシコードは古楽演奏の大家グスタフ・レオンハルトがバッハ演奏のレコーディングで使用しています)。彼の工房ではポール・フィッシャー、E.B.ジョーンズ、クリストファー・ディーン、カズオ・サトーら多くの優秀な弟子をスタッフとして登用し、それぞれが独立後もすぐれて創造的なギターを世に出していることからも、メンターとしても非常にすぐれ、かつインスピレーションを喚起する存在であったことがうかがえます。

ルビオ自身の経歴はとてもユニークかつ「アーティストらしい自由な」もので、大変に濃密。青年期から医学を志し専門学校に通っていましたが、色盲のためこれを断念。それから一気にシフトチェンジし、スペインに渡りジプシーコミュニティとの交流のなかでフラメンコギターを演奏するようになります(この時彼はセビージャ出身のフラメンコギタリスト、Pepe Martinez に演奏の手ほどきをうけています)。スペイン各地を廻り、それぞれの地でいくつものギター工房を訪れた彼ですが、特にマドリッドでは当時はまだEsteso を名乗っていたコンデ・エルマノス工房に「ギタリストとして無駄話をしに」行き、ファウスティーノ・コンデが製作する様子を見つめながら(決して製作法について教えを受けることなどはなく)2年間を過ごしたそう。ルビオのギター作りはその根底にサントス・エルナンデスやドミンゴ・エステソの影響が如実に表れており、これはこの時の経験によるものと思われます。その後ギタリストとしての確かな腕前を認められ、彼はあるフラメンコ楽団の演奏旅行に同行し、1961年にアメリカ、ニューヨークの地を訪れます。この都市の魅力に刺激されたのか、彼はここでまたしても軽快に方向転換し、ギタリストの職を辞して同地に留まることを決意。2年間夜学に通いながら家具製作工房で働き、1963年グリニッチヴィレッジに自身のギター工房を設立します。全く驚くべきことに彼はスペインのギター工房で見て記憶した技術だけで、造作的にも芸術的にも極めて完成度の高い楽器を最初から作っています。そして素晴らしい偶然がここで起こることになるのですが、工房を開いて数か月が経った頃、ちょうどニューヨークを訪れていた名手ジュリアン・ブリームがコンサートで使用していたロベール・ブーシェのギターの修理依頼にルビオを訪れます。その修理内容に満足するとともにルビオの才能を見抜いた彼はブーシェコピーの製作を提案すると、ルビオはこの歴史的名品の構造的特徴を瞬時に理解しさらにそれを見事に応用したギターを製作。ブリームは1966年製と1968年製の2本のルビオ製作のギターを愛用することになり、彼の名盤の一つ「20th Century Guitar」などで使用しています。

1967年にイギリスに戻り、ブリームの勧めでSemleyに彼の所有する敷地内の邸宅を工房として製作を継続。ブリームの名演によって一気に世界的な名声と需要が高まり、1969年にはOxford 近くのDuns Tew に工房を移転します。ここでポール・フィッシャーが工房スタッフとして加わるとともに、ルビオの製作する楽器ジャンルも一気に多様化してゆきます。特に古楽器のジャンルでの展開は目覚ましく、ハープシコード、リュート、ビウエラ、テオルボ、バロックギター、ヴィオラ・ダ・ガンバ、バロック・ヴァイオリン、バロック・チェロ等ほぼ主要弦楽器を網羅しており、当時の世界的な古楽ブームとあいまって飛躍的に需要を伸ばします。1980年代にはさらにCambridge に工房を移転し、ピリオド楽器だけでなく現代の工法による弦楽器にもラインナップを拡げてゆきます。このような製作事情から1970年代以降はルビオ自身によるクラシックギターの本数はかなり少なくなり、出荷されるルビオラベルの大半がフィッシャーらの職人によるものになっています。このことからルビオ本人作のギターには特別な価値がつくようになり、その判定の可否もしばしばギターマーケットでは話題になりますが、本人直筆のサインの有無(ボディ内部、ラベル等に書かれたもの)を判断基準とするのはいくつかの事例から考慮しても早計に過ぎると言わざるを得ないでしょう。

ルビオ本人によるギターは、その細部に至るまでの精緻な造作と良材の選択、威容と気品を備えた外観とデザインは彼の出自であるスペインの伝統の深みを十分に感じさせながら、同時に現代的でとてもスタイリッシュなもの。そしてやはり彼の特徴はその音色と響きにあります。異様な密度をもつ単音とそのサスティーン、深みと艶、アイデンティティをしっかりと持った表情の繊細さと豊かさ、全体の透徹としたバランスと迫力など、すべてがクラシカルな表現に相応しく、比類のない素晴らしさ。初期のニューヨーク時代からイギリス時代後期に至るまで作風を少しずつ変えていっており、特にニューヨークからSemley時代のものが人気が高くなっていますが、この時期の繊細な力強さとはまた趣を異にする1970年以降のものは、そのどっしりとした悠揚たる響きゆえに他にはない魅力をもっています。

[楽器情報]
デビッド・ホセ・ルビオ 1967年製 No.120 ヴィンテージの入荷です。ラベルには本人サインとNew York スタンプがあり、またボディ内部サウンドホール横低音側にも本人サインとNew Yorkの記載あり。文字通りルビオ ニューヨーク時代の最後の年に作られた一本であり、この時期の彼ならではの濃密極まりない響きが十全に楽しめる個体とななっています(ラベルはJose Rubio 名になっています)。

内部構造はサウンドホール上側に2本、下側に1本のハーモニックバー(下側のほうのバーの低音側には4~5センチほどの幅で高さ数ミリの開口部が設けられています)、扇状力木は左右対称7本が配置され、それらの先端をボトム部で受け止める2本のハの字側に配されたクロージングバー、そして上部を波型に加工したバーがブリッジプレートと同じ線上に高音側だけに設置されており、7本の扇状力木のうち高音側の3本がそのバーを貫通してボトムまで伸びてゆく形に設置されています。このバーと扇状力木との構造はロベール・ブーシェのいわゆるトランスヴァースバー(ブーシェのこれは表面板横幅ほぼいっぱいにわたって設置され、扇状力木すべてがこのバーを貫通する形になっている)に影響を受けながら、それを高音側だけに、しかも上部を波型に加工して設置するというクリエイティブな採用を行っている。レゾナンスはG#の少し下に設定されています。

「クリスタルベルのような」と称えられた高音の濃密な響き、中低音から低音にかけての引き締まった重厚な音像はまさにこの時期のルビオならでは。発音から減衰の瞬間までの表情は常にその密度を保ちながら、旋律を奏でれば有機的なうねりとなってつながってゆく感覚はなんとも素晴らしい。そして音量のダイナミズムと反応性も俊敏かつ極めてレンジが広く、また休止の際のさっと沈黙する様子までもが音楽的。ヴィンテージに相応しい名品です。

表板、裏板共に複数の割れ修理箇所がありますがそれぞれ適正な処置がなされており(ルビオのフォロワーであるブライアン・コーエンが修理を施した旨ボディ内部にラベルが貼っていあります。その他は年代相応の状態で演奏性に影響のある箇所は特にありません。


新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  3,465,000 円
注文数 :   


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