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製作家/商品名 ホセ・ラミレス 3世 Jose Ramirez III演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. FANA No.9 #6‐157
010_joseramirez_03_186
弦長 Scale Length 664mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 1986年
表板 Top セコイア杉単板 Sequoia
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option ケース別売
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:黒檀
塗 装:ポリウレタン
糸 巻:シャーラー
弦 高:1弦 3.2mm /6弦 5.0mm


[製作家情報]
100年以上続く歴史ある工房にして世界的にも有名なスパニッシュギターブランドのひとつ ホセ・ラミレス Jose Ramirez。ホセ・ラミレス1世(1858~1923)の時代から現在のホセ・ラミレス5世まで、1世紀以上に渡りスパニッシュギター製作史のなかで最も重要なブランドの一つとしてその名を刻み続けており、いまなおワールドワイドにマーケットを展開する工房です。

なかでもとりわけ評価が高く「Ramirez dynasty」 と言われるほどに豊饒の時代とされたホセ・ラミレス3世(1922~1995)の時期に製作されたギターは、革新的でありながら幅広いポピュラリティを獲得し、世界中のギタリストとギターファンとを魅了し続けました。1950年代末から1960年代、パウリーノ・ベルナベ、マリアーノ・テサーノスといった名職人が職工長として働き、高級手工品の品質を維持しながら大量生産を可能した独自の工房システムを確立します。そして1964年にこのブランドのフラッグシップモデルとして世に出した「1A」は、表面板にそれまでの松材に代わって杉材を使用、胴の厚みを大きくとり、横板は内側にシープレス材を貼り付けた二重構造、弦長は664mmで設定(通常は650mm)、さらに塗装には従来のセラック塗装からユリア樹脂のものに変更し耐久性を飛躍的に増すとともに、「ラミレストーン」と呼ばれる独特の甘く艶やかな音色を生み出し、真っ赤にカラーリングされた印象的な外観と相まってギター史上空前のポピュラリティを獲得することになります。

これらラミレス3世がクラシックギターに対して行った改革はマーケット戦略の面でも、また製作の面でも実に独創的でしかも時代の要請に十全に応じたもので、のちのギター製作全般に大きすぎるほどの影響を及ぼしたのと同時に、まさにクラシックギターのイメージを決定するほどに一世を風靡しました。

ラミレス3世の息子4世(1953~2000)は18歳の時に父ラミレス3世の工房にて徒弟として働くようになり、1977年には正式に職人として認められます。1988年には妹のアマリアと共にブランドの経営を任されるようになり、父の製作哲学を引き継ぎながら、より時代のニーズに則した販売戦略(エステューディオモデルの製作、標準的な650mmスケールの採用等々)を展開しさらにシェアを拡大してゆきますが、3世亡き後わずか5年後の2000年にこの世を去ります。

その後もアマリアを中心に柔軟な商品開発を継続しますが、2000年代以降はむしろ名手アンドレス・セゴビアの名演と共にその音色が記憶に残る3世と4世の時代につくられたモデルに人気が集中するようになり、特に製作を担当した職人のイニシャルが刻印されていた1960年代のものは往年のファンに現在も愛奏されています。


〔楽器情報〕
ホセ・ラミレスの特注モデル FANAモデル 1986年製Usedです。日本のギターショップFANAが創業15周年を記念して限定15本で製作された特注モデルで、ラベルには Serie Especial と印字され、モデル名は「FANA No.9」と記されています。ラベルにシリアルナンバーはありませんが横板内側に#6-517 のシールが貼られています。またボディ内側には「4」のスタンプが刻印されており、これはラミレスの公式リストではCarmero Llerena Martinez 製作としてクレジットされています。表面板はセコイア杉、横裏板はブラジリアン・ローズウッド仕様となってり、使用材の点でもハイスペックなモデルとなっています。

表面板内部構造は、サウンドホール上下に一本ずつ配されたハーモニックバー、そしてそのうち下側のバーのちょうど中央で(つまりサウンドホール真下の位置で)交差するようにして、高音側から低音側に斜めに下りてゆくようにもう一本のバーを設置。この3本のバーのそれぞれ低音側には長さ4センチ高さ1㎜ほどの開口部が設けられています。6本の扇状力木がセンターの1本を境にして高音側に2本、低音側に3本配されており、それらをボトム部で受け止める2本のクロージングバー、そして駒板の位置に貼られたパッチ板という全体の配置で。レゾナンスはG#の下に設定されています。ラミレスの「1A」モデルの基本構造がほぼ採用されていると言えますが、1Aでは横板が内側にシープレスを貼り付けた2重構造になっているのに対し、本モデルでは内側も同じローズ材が、しかも表面板側に寄せて1/3だけが2重構造になっているというもの。

杉材を使用したモデルですが、中低音~低音寄りの重厚な響きというよりはむしろフラットな音響ですっきりとさえしています。全体に硬めの粘りのある発音で、杉としての特徴は各音の音像にほのかに加わった丸みに表れています。高音にはさすがにラミレスならではの音圧の高さと濃密さ、そして程よい甘さがあり、旋律楽器としての高いポテンシャルを有しています。

割れ等の大きな修理履歴はありません。表面板縁に沿って打痕等がやや集中しており、その他全体に弾きキズや衣服等による摩擦あとなどありますが、総じて年代相応のレベルと言えます。ネックはほんのわずかに順反り、フレットは1~7弦でやや摩耗見られますがともに現状で演奏性に影響はありません。弦高値は3.2㎜(1弦)/5.0㎜(6弦)とこの時期のラミレスの特徴的なセッティング。数値としてはかなり高めですが、指板が6弦側から1弦側にかけて大きく傾斜させた設定で案外に弾き難さは感じさせません。糸巻はシャーラ― グランドチューンシリーズに交換されています。





定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 ホセ・ラミレス 3世 Jose Ramirez III
モデル/品番 Model/No. 1a No.8913
010_joseramirez_3_03_175
弦長 Scale Length 664mm
国 Country スペイン Spain 
製作年 Year 1975年
表板 Top 杉単板 Ceder
横裏板 Back & Sides ローズウッド単板 Indian rosewood
付属品 Option ハードケース付属
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ポリウレタン
糸 巻:フステロ
弦 高:1弦 2.8mm/6弦 4.6mm 

〔製作家情報〕
スペインが誇る老舗工房にして世界でもっとも有名なギターブランド ホセ・ラミレス。
ホセ・ラミレス1世(1858~1923)の時代から1世紀以上に渡り文字通りスパニッシュギター製作史そのものを形成してきたと言って過言でなく、そのなかでもとりわけ豊饒の時代とも言えるホセ・ラミレス3世(1922~1995)の時期に製作されたギターは、革新的でありながら幅広いポピュラリティを獲得し、世界中のギターファンを魅了し続けました。
表面板に杉材を使用。胴の厚みを大きくとり、横板の内側にはフラメンコギターで使われるシープレス材を貼り付けて二重構造にしています。弦長は664mmで設定(通常は650mm)、塗装には従来のセラック塗装からユリア樹脂のものに変えられており、これらのラミレス3世がクラシックギターに対して行った改革は実に独創的なもので、のちのギター製作全般に大きすぎるほどの影響を及ぼしたのと同時に、「ラミレストーン」と呼ばれる甘く艶やかでロマンティックな音色が、まさにクラシックギターのイメージを決定するほどに一世を風靡しました。


〔楽器情報〕
ホセ・ラミレス3世のフラッグシップモデル「1A」のインディアンローズウッド仕様、1975年製中古です。このモデルの基本形は1964年に出来上がり、それは1986年頃に弦長を664mmから650mmに、またボディサイズやネック仕様もそれに即したサイズへと変更するまで同じ仕様で製作され続け、世界中で大変な人気を博したことは往年のギターファンなら誰もが知るところです。しかしながら1960年代と比較して1970年代のものではやはり時代の要請に応じてかいくつものマイナーチェンジが行われており、それぞれに異なる特徴のあるギターとなっています。特に70年代以降のラミレスではネックのボディに対する差し込み角がさらに深くなり、同時に指板は6弦側から1弦側にかけてかなりの傾斜角で設定され、その結果弦高値が低音から高音かけて一気に低くなってゆくような独特の演奏性を確立します。またこれによって全体の立体感と音圧における迫力が更に増大し、この時期のコンサートギターにおける一つの定式を作り上げたと言えます。

本作は1975年製作、まさに上記のようなブランドコンセプトを邁進していた時期のもので、現在でもその音響は非常な迫力と表現力を備えたものとして、やはり個性的な位置を占めています。内部構造でまず特徴的なのは、サウンドホール上下に一本ずつ配されたハーモニックバー、そしてそのうち下側のバーにちょうど中央で斜めに交差するようにして表面板の上部の最も膨らんだところから下部の最も膨らんだところまで横幅いっぱいに伸びるもう一本のバーの設置。扇状力木はほとんど平行に近い角度で6本が、センターの1本を境にして高音側に2本、低音側に3本配されており、それらをボトム部で受け止める2本のクロージングバー、そして駒板の位置に貼られたパッチ板という「1A」モデルの基本構造が踏襲されています。レゾナンスはG#の下に設定されています。

この時期のラミレスは6弦側弦高が12Fで5mmに至るものもありますが、当器は過去に駒板を調整し更にサドルを低くして弦高の調整がされており、現在では当時の弦高値より低い値になっています。表面板に2箇割れ補修跡があり、そのた数か所の打痕補修痕があります。その他全体に衣服の摩擦や演奏時によるスクラッチ傷がございます。ネックは現状で良好な状態、フレットはやや摩耗していますが現状では演奏性に問題ありません。糸巻きはオリジナルのフステロ製でこちらも動作上の問題はありません。

ボディ内部に「6」(Arturo Sanzano Moreno製作)のスタンプあり。


定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。


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